退魔の少女達

コロンド

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番外編

敗北の少女に与える快楽実験 4

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「がはっ、げほっ……」

朦朧とした意識の中、サクラは必死に呼吸を整える。
体の内側も外側も媚薬漬にされて、少しでも体が擦れればそれだけでまた絶頂に至ってしまいそうだった。

「さぁ、場所を移動するッスよー」

そんな中、デミアはサクラを拘束している手術台を押して、どこかへと移動を始める。

「ど、どこへ……?」

「着いてからのお楽しみッスよ」

拘束され、なおかつ体が熱くてとても自分の意思で動ける状態ではないサクラは、ぼんやりとした頭で行く先を見つめる。
ついた場所は廃材でまみれた広い部屋。
拘束される前に、サクラと淫魔たちが戦闘を繰り広げた場所だ。
今更こんな場所で何をするのか、サクラには皆目見当もつかない。

「はい、とーちゃく!」

そうこうしているうちに、急に手足の拘束を外され、サクラはベッドから転がり落ちる。

「あぐっ……」

震える体で立ち上がると、目の前には装甲された六腕の淫魔がそこに立っていた。

「じゃあ5カウントで始めるよ~」

声を張り上げるデミア。
気づけば彼女は廃材が積み重なった、少し高い位置でサクラを見下ろしていた。

「な、何を!?」

何が起きているのか、何をされようとしているのか理解できないサクラはそう叫ぶしかない。

「言ったでしょ、実験だって。媚薬による効果が退魔師をどれだけ弱体化させるのか、見極めさせて貰うッスよ。さぁ、5、4、3……」

否応なくカウントダウンが始まる。
サクラは焦りながらも、右手に刀を具現化させる。

「2、1……ファイッ!」

「グガァアアアアッ!!」

開幕と同時に襲い掛かってくる六腕の装甲淫魔。
その姿は以前倒した淫魔と同じ。
その動きも、弱点も全て理解している。

(だ、だめ……足、震えて、動かな……ッ!)

だが体が思うように動かない。
腰を落として体勢を低くしようと思っても、太ももがぷるぷると震えてとても戦える状態ではない。
そんな中、淫魔は既に手を伸ばせば届く距離にまで近づいていた。

「ガァアアッ!!」

繰り出される一撃目の拳。
それをサクラは刀の腹でなんとか受け止める。

「ぐっ……!」

だがその一撃で姿勢を崩してしまう。
そんなサクラに、立て続けにやってくる二撃目を防ぐ手段はない。

「ガァアアッ!」

「ンぉぐ……ッ!?」

淫魔の一撃が腹部にめり込む。
強い衝撃に地面を転がるサクラ。

「ひっ……ぐっ、あぁあああッ!」

サクラはそのまま立ち上がることができず、腹部と股間を押さえてのた打ち回る。
今のサクラは痛みとは全く違う感覚に悶えていた。

「あぅ……がっ、うそ……止まらな、あぁああ……ッ!」

ジンジンとした感覚がお腹を中心に響き渡り、不規則に体がビクンと跳ねる。
強い刺激が来た直後、今度はそれが強い脱力感がやってくる。

「はぁ……あっ……あぁ……」

そのままサクラはぐっとりと床に項垂れた。

「あれれ、もしかして退魔師さん、お腹殴られてイっちゃたんスかね? あんなに何度殴られても立ち上がってきた退魔師さんが、媚薬を塗られた瞬間一発KOなんて……やっぱり今度から退魔師と戦うときはこれを使うのが良さそうッスね!」

(こ……こんな状態で……戦える、わけが……)

もはやサクラは戦意喪失一歩手前。
立ち上がる気力すら湧いてこない。
対して戦うことを命令された装甲淫魔は、例えサクラが立ち上がらなくても、ただただ機械的にサクラを攻撃し続ける。
立ち上がることのできないサクラの前までやってきた六腕の淫魔は、六つの腕でサクラの体を持ち上げる。

「や……め……んッ!? ンぁあああああッ!?」

そしてそのまま強く握りしめた。
強大な手に締め上げられ、体が軋む。

「あ”ッ、あ”あ”ッ!? くる、し……ぎッ!? いぎぃいいいいッ!!」

ギュッギュッと締められる感覚に合わせて、サクラの秘所から愛液があふれる。
その力が強ければ強いほどサクラは大きく痙攣し、強い絶頂に打ち震える。
こんな鬼気迫る状況になってなお、サクラは与えられる暴力を痛みではなく快楽として感じてしまう。

「あはは、これ面白いッスねぇ。雑巾絞りみたいに愛液だらだら漏れてるッスよ? そうだ、この零距離でスパーク砲浴びせたらどうなるんスかね? 淫魔ちゃんおねがーい!」

「や……だ、だめぇッ!」

想像しただけで分かる。
そんなもの、耐えられるはずがない。
だが機械的に動く淫魔に慈悲はない。
体内からバチバチという音が鳴り響いた直後、それが雷が落ちたかのような轟音に変わる。

「やだ、やだぁああッ! あ、あぎッ!? ン……ア”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ッ!!」

放電と共に狂ったように震える体。
失神と意識の覚醒が短時間の間に何度も行き来する。

「あ………あぐ………………あ………」

十数秒後、放電はようやく止まった。
不規則に体が痙攣し、下半身から熱い液体が漏れる。

「あらら、気持ちよすぎてお漏らししちゃったッスか?」

もうお腹に力を入れることもできず、太ももを伝って小水が垂れ流れ続ける。
六腕の淫魔が手を離すと、サクラがびちゃりと音を立てて地面に崩れ落ちた。

「これはもうダメそうッスねぇ。六腕人型装甲低級淫魔ちゃんは一回下がって」

言われるがままに、六腕の装甲淫魔はサクラから離れていく。
うつ伏せに倒れるサクラは、それを視線だけで追いかる。

(終わった……の…… )

これでデミアの実験は終わり、そう思い込んでいた時だった。

「じゃあラウンド2、行くッスよ!」

「あ……ぇ………?」

唐突に告げられたその言葉に、サクラの理解が追いつかない。
デミアが無理やりサクラの体を起こすと、前方から飛行する小型の淫魔が現れた。

「この子がラウンド2の相手ッスよ。これくらいの相手には勝てるッスよね?」

サクラの耳元でデミアが囁く。
デミアが手を離すと、フラフラしながらもサクラはなんとかその場に立ち留まった。
だが少し棒で押されでもしたら、たちまち崩れてしまいそうな足取り。

(こ、この程度の、相手なら……)

先程の攻撃で意識が朦朧とするが、まだ全てを諦めたわけではない。
刀を杖のようにしてサクラはなんとか姿勢を保とうとする。

「それではラウンド2! レディー……ファイッ!」

(間合いに入ってきたら、叩き切る……)

おそらくはそれが最善の策。
サクラはいつ敵が強襲してきてもいいよう、敵の動きに集中力する。
そんな時、右肩の辺りに軽い痛みを感じた。

「……え」

視線を自分の肩に向けると、そこに小さな針が刺さっていた。
なんらかの効力を持つ毒針で間違いないだろう。
その効力は一体……サクラは考えるが、思考して答えが出る前にサクラの体が答えを教えてくれる。

「あ、あぁあああッ!?」

右肩から感じる熱い感覚に、サクラは肩を押さえてうずくまる。

「さっきのとは別の即効性のある媚薬毒ッスよ。やっぱり退魔師にはこれが一番効くんスねぇ……メモメモっと」

一切音を立てず飛ばされる媚薬の毒針。
敵はサクラに近づく必要など一切ないのだ。
チクチクとした痛みが、今度は腰や背中に走る。
その軽い痛みは、数秒後燃えるような快楽に変貌する。

「ンぃぎっ!? ンぐッ、ひぁああああッ!?」

サクラは背筋を反らしたり、逆に背を丸めたりして、必死に快楽から逃れようとする。
だがそうしている間にも、次の毒針が飛んでくる。
腕、首筋、胸。

「あっ、あうッ、ンぁああッ!?」

足首、太もも、股関節。

「いあッ、あ、ンァアアッ!? いやぁああああッ!!」

もう体のどこに針が刺さったのか分からなくなるくらいに、全身に媚薬針を刺されていく。
今のサクラは人の頭ほどの大きさしかない小さな淫魔に好きなように体を弄ばれ、一撃を与えることすらできずにいた。

小型淫魔の猛攻は止まらず、今度は体の一部からワイヤーを伸ばす。
ワイヤーはサクラの体に纏わり付き…………一気に締め上げる。

「あッ!? ひぐぁああああッ!?」

媚薬毒で敏感になっているサクラの体を、無機質なワイヤーが締め上げる。
指の先から足の先までを絡め取られ、不意にやってきた物理的な刺激にサクラは悲痛な甘い声を上げる。
ワイヤーはまるで意思を持つ蛇のように、這いずる動きでサクラの体の上を動き続けた。

「あ、あぁああッ! 動くなッ、動くなぁああッ、いやぁああああッ!!」

体を締め付けられ、ワイヤーに体を擦られているだけなのに、サクラはそれが強い快楽に感じてしまう。

「――――ッ!? ン”ぃ”い”い”い”い”い”い”ッ!?」

そしてワイヤーがショーツの上を通り越し、割れ目越しにワイヤーの擦れる感覚がやってきたとき、サクラは目をひん剥きながら、一際大きな絶頂をしてしまう。

「あ、あぎゅぅううッ!? 止めれぇ……これ止めてぇええええッ!」

乳首やクリトリスを擦りながら、体中を這いずるワイヤー。
サクラがいくら叫んでも、小型淫魔はその動きを止めることはなかった。

「あっ!? がっ……かひ………ッ!」

さらにはワイヤーが首にも纏わりつく。
息ができなくなり、足をばたつかせ溺れるようにもがくサクラ。

「い、息……できな…………か、ぁ……っ……」

――プシャ、プシャ、プシャア……

痛いのに、苦しいのに、それでも体は快楽に溺れ絶頂し続ける。
酸素を奪われ意識も薄れ、それでも体はピクピクと甘い痙攣をし続ける。
もがく力もだんだんと無くなり、甘い快楽の中に、ゆっくりと意識が沈んでいく。
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