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真・王女の淫魔 5
しおりを挟む先輩であるカナが一切抵抗できずにやられる様を、サクラは何もできずただ眺めていた。
「あ……あぁ、カナ先輩っ!」
立ち上がろうと腰に力を入れると背後から肩を掴まれ、強制的にその場に座らされる。
「だーめっ」
「うぐっ……ツバキ、さん……」
「カナのあんなに可愛い姿、普段は見れないんだから。きっちりこの目に刻んでおきましょ?」
そう言ってツバキは後ろから抱きつくようにして、サクラの体を離そうとしない。
「ツバキさん……どうして……ツバキさんにとっても、カナ先輩は大事な人のはず……」
「どうしてもこうしても、洗脳されてリリン様に忠誠を誓っちゃったのよねぇ」
(……本当に、そうなの……?)
サクラ自身のことはともかく、今までツバキが口にしたカナを大事に思う気持ちは嘘偽りない本物のように見えた。
同じ洗脳を受けた人間でも、施設の入り口で襲ってきた彼女たちはそれこそゾンビのように意思を持たずに襲ってきたのに対し、ツバキは明らかに意思を持って行動している。
(ツバキさんは……まだ、自分の意思を持っている……)
サクラにはそうとしか思えなかった。
ツバキはリリンの思い通りに動く傀儡とは違い、少なくともカナを慕う気持ちやサクラを憎む気持ちなど、明らかに個人的な感情を持ち合わせている。
(もし、リリンがツバキさんにかけた洗脳が、ツバキさんの中にある暗い感情を増長させる類のものだったら…………ツバキさんにカナ先輩を思う気持ちが、まだ残っているなら……)
「ツバキさん……正気に、戻って……ッ!」
ツバキにまだカナを思う気持ちが残っているなら、きっと正気を取り戻してくれるはず。
そう信じて、サクラは必死に訴える。
「ふっ……ふふっ、洗脳はされていても、私は正気よ? だって私は今自分の意思でサクラちゃんをいじめてるんだからっ!」
「ん……っ!? ……ぐぅ……っ!」
服の上から右胸を揉みしだかれ、その先端を強く摘まれる。
痛みとも快楽とも取れる感覚に体が震える。
それでもサクラは自身の体を抱き寄せ、その刺激に耐える。
「でも、このままじゃ……カナ先輩が…………カナ先輩が死んじゃったら……ツバキさんだって」
「あははっ…………え、なーに? 私の心配をしているの?」
ツバキは乾いた笑い声を上げるも、その顔は笑っていない。
「当たり前……ですッ! ツバキさんだって……私たちと同じ退魔師の仲間だから……」
「あぁ……そう……」
必死に訴えるサクラの姿を見て、ツバキは目を瞑りながらふぅと一呼吸を置いた。
そしてゆっくりとまぶたを開け、明確に、敵意を持った瞳で、サクラを見下す。
「ほんっと…………生意気ッ!」
「いぃぎッ!?」
今度は左胸の先端も摘まれる。
怒りに任せて先端をグリグリと擦られ、そこに快楽はなく、ただただ痛みがやってくる。
歯を食いしばって痛みに耐えながら、サクラはツバキの両手を掴んで必死に訴える。
「おね……がい……カナ先輩だってツバキさんのこんな姿…………見たくない……はず……だからッ!」
サクラは泣きながら訴える。
ツバキに自分の思いは届かないかもしれない。
それでも、せめてカナを思う気持ちは取り戻せたら……
そんな思いで必死に伝える。
「……そう、よね」
サクラの思いが届いたのか、ツバキの責めの手が止まった。
「…………カナだって、私のこんな姿……」
そう呟くと、ツバキはゆっくりと立ち上がる。
そのまま何も言わず、床にぺたんと座りこんだサクラの前に座り直してニコリと笑った。
「……よかった、ツバキさ――――ごふッ!?」
そしてサクラの髪を掴み、空いているもう片方の腕でサクラの腹部に拳を叩き込んだ。
一瞬呼吸が止まり、頭が混乱する。
何が起きたのか、状況を理解しようと頭を働かせると、腹部から鈍い痛みがやってくる。
「なーに自分の方がカナのことをよく知ってます、みたいなこと言ってんの? そういうの、一番ムカつくのよねッ!」
「がはッ!」
今度は無理やり立たされ、膝蹴りが腹部にめり込む。
足が浮いてしまうほどの衝撃。
内臓が悲鳴を上げる感覚と共にやってくる吐き気。
蹴りの衝撃と共に口から胃液があふれる。
「上から下から、本当に汚い子ねッ!」
「うぐッ、ごっ、がふッ!」
ツバキは無防備なサクラの腹部をサンドバッグのように何度も殴打する。
殴られる度にサクラの体が踊るようにゆらゆらと揺れる。
「がっ、かひッ! もう止め――――ンぐぅ……ッ!」
「情けない声出してないでちょっとは抵抗したら? あなたも退魔師なんでしょ? ……ハハッ、こんな情けない生き物、退魔師でもなんでもないわねぇッ!」
ツバキは自身が満足するまで、サクラの柔らかそうなところを何度も何ども殴り続ける。
最後は地面にサクラを叩きつけ、その頬を踏みつけた。
「――――ン”あ”ぐぅッ!」
そのまま靴の裏でグリグリとこすられるたびに、擦り切れるような痛みと摩擦から生じる熱さが一緒にやってくる。
ツバキの足首を両手で掴んで抵抗しようとするが、幼子のような弱い力ではツバキの足はビクともしない。
「あんたの顔ぐちゃぐちゃにしてあげる。顔がいい女って見てるだけで腹が立つのよねぇ、生まれたときから与えられた人間って感じがして、ほんと気に食わないッ!」
「い”ぅっ! ん”ッ! や”め”ッ!」
今度は一切容赦のない力で何度も何度も顔を踏みつけられる。
脳が震え、思考する力が少しづつ衰えていく。
頭が真っ白になり、気絶する一歩手前というところでツバキは一度サクラを踏みつけるのを止めた。
「はぁ……あ……ぅ……」
荒く息継ぎをするサクラの声だけが響く。
急に静かになったツバキを妙に思ったサクラは、踏まれている間ずっと閉じていた瞼をゆっくりと開ける。
仰向けに倒れるサクラの真横にツバキは立っていた。
まだ頭がクラクラして焦点も合わない視界の中、ツバキの口角が上がりニヤリと笑う顔だけはハッキリと見えた。
続けてツバキがまたサクラを踏みつけようと右足を上げる。
「ぐ……ッ」
サクラは咄嗟に両腕を交差し、顔を守ろうとする。
まだ足を振り下ろす前から怯えるその様を、ツバキは鼻で笑う。
「ふっ…………バカな子ッ!」
そしてまた踏みつけられる。
「――――ぎッ!? あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!?」
サクラは目をひん剥いて絶叫を上げる。
ツバキの足は、サクラが想定していた場所とは全く違う場所に振り下ろされた。
人間の急所である股間、ツバキはそこをさらにグリグリと踏みつける。
「ひがぁああああッ!? い”……いた……い"ッ! ンい”い”ッ……ン”あ”ぁ”あ”あ”う”ッ!」
「痛い? おかしいわね、サクラちゃんのここはこんなに気持ち良さそうに愛液吹きだしてるのにねッ!」
「ン”ン”ッ……ン”あ”ぁーーーーッ!!」
ツバキがグッと力を入れて足を押し付けると、サクラの秘所からグチュっと音を立てて愛液がこぼれる。
サクラは足を閉じて抵抗しようとするも、ツバキはサクラの右足を両手で抱きつくように持ち上げる。
そして閉じることができなくなった股をさらに強く踏みつける。
「ああっ! あァぅうッ!! あ、あし……止めッ、ひぎぅううッ!?」
踏まれるたびに強い激痛が走り、その痛みが引いていくとなぜだかそこに甘い感覚が残る。
ヒクヒクと体を震わせながらその感覚を享受していると、また踏みつけられ、すぐさま次の激痛がやってくる。
「――――い”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
「その声も不愉快になってきたわね…………こうしてあげる」
ツバキの精気操作により、体の中を糸のように動く感覚が今度は首元にやってくる。
そしてそのままサクラの首を、気道を締め付けた。
「い”ッ……あ”っ…………かひっ…………ッ!」
呼吸する手段を奪われ、サクラは必死に自身の首を搔くようにしてもがく。
だが半実態である精気を自分の手で触れることなどできず、ただただ意識が遠のいていく。
「あっはは、いいじゃんいいじゃん、いい顔してるよ。そうだいいこと思いついちゃった。苦しいのと痛いとの、それと気持ちいのを一気に味わったらどうなっちゃうのかしら?」
ツバキがそう口にした直後、下半身に強い刺激が走る。
「――――い”……ン”ァ”ッ!」
あの陰核を内側から締め付けられる感覚がまたやってくる。
首を締め付けられる苦しみに耐えている最中、今度は下半身から強い快楽に襲われ、サクラの頭はもうショートしそうだった。
「ほぉら! 残ってる愛液全部吐き出せよッ!」
そこに追撃をかけるように、ツバキがサクラの股をグッと押しつぶす。
「ンぎい”ぃ”い”い”い”い”ッ!!」
肺の奥からひねり出てきたような悲鳴が上がる。
その瞬間、ダムが決壊するように必死に我慢していたものが一気にあふれだす。
ビュッビュッと自分でも信じられないくらいの潮を吹き上がり、股間をグリグリと踏み潰される度に何度も何度も愛液があふれて止まらない。
首を絞められる苦しみも、股を踏みつけられる痛みも、どんどん麻痺して何も感じなくなっていくのに、その甘い快楽だけは消えずにサクラの体を蝕み続けた。
長く、深く、そして甘い絶頂が延々と続く。
自分の秘所からあふれているものが、愛液なのか、小水なのかサクラにはもう分からない。
ただただ、自分の下半身からどんどん何かがあふれていくその感覚に溺れていた。
「無様ねぇ」
秘所を濡らしながら大の字で倒れるサクラは、まさにその一言に尽きる。
「変に正義感持ってこんな場所に来るから……」
もうサクラに意識など残っていないだろう。
そう思ったツバキはその場から離れようとする。
だが後ろを振り向いたその瞬間、足首を掴まれる。
「ッ!?」
驚いたツバキはもう一度サクラの姿を確認する。
「おね……がい…………かな、せんぱいを……たす……け……」
目は虚ろで、そこに意識があるのかどうかは分からない。
どちらかといえば、寝言を言ってるようにも見える。
それでもサクラは自分がこんな状況になってもなお、まだそんなことを言い続けていた。
「この子……どこまで……」
どこまで行っても、それしか言えないサクラに呆れる。
「バカな子……」
呆れてそうとしか言い表せなかった。
「ほんと……バカな子……」
小さな声で、誰に向けたわけでもない言葉が口から漏れる。
その言葉にはもう刺々しさはない。
むしろどこか温かささえ感じる口調だった。
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