退魔の少女達

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双子の淫魔と共鳴の女王 3

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 その場には熱気と異臭が立ち込めていた。

「はぁ……ぁ、あぅ……」

 半裸の少女は息を切らし、その体は白濁液まみれになっている。
 もはや体を支える力すら保つことができないのか、黒いドレスの少女に背を預けていた。

「ふぁ……も……やめぇ……」

 その正面には息を切らした淫魔の少女がもう一人。
 ドレスを捲り上げられ、局部を晒された格好をしている。
 白の女性に体を抑えられ、その体はところどころ愛液で濡れている。

 同時に絶頂へと至ったサクラとレプシィ。
 二人は互いに精液と愛液を掛け合った形となっていた。

「あらら、二人とも蕩けきっちゃって。そんなに気持ちよかったんだ」
「あはは、おねーさんレプシィの精液まみれになっちゃった。でもおねーさんもレプシィにエッチジュースいっぱいかけちゃったんだから、おあいこだよね~。ふふっ、ほら見てシエラさま、このおねーさんの気持ち良さそうな顔」
「んぁっ……」

 ナルコに顎をつかまれ、サクラの顔は無理やりシエラの方へ向かされる。
 サクラは抵抗することも、何か言い返すこともできなかった。
 それほどまでに頭の中が快楽に支配されているのだ。

「あら可愛い。でも誇り高き退魔師のしていい顔じゃないわね」
「う……ぐぅ……っ」

 今のサクラは敵にまるで相手にされていないどころか、ただのおもちゃ扱い。
 恥辱と悔しさで顔が紅潮していく。

「これじゃあ退魔師でも何でもない、ただの淫乱な女の子。もはや脅威ではないわね。あとは二人に任せるわ」

 そう言ってシエラはレプシィを解放し、立ち上がる。

「じゃ、私はクイーンの調教に戻るから」
「——ッ!!」

 その言葉が、快楽に支配されていたサクラの意識を正気に戻す。

「ま、待てッ!」
 
 怒気を含んだサクラの声が廊下に響く。
 その場を離れようと一歩を踏み出したシエラの体が固まる。
 そして、冷ややかな目にサクラの瞳を見つめる。

「カコちゃんをどうするつもりッ!」
「シエラさまをそんな目で見ちゃ……めっ!」
「ひぁううッ!?」

 背後から乳房を揉まれながれその先端をつままれ、サクラの体がビクンと跳ねる。
 また快楽に頭を支配されそうになるが、それでもサクラは必死にシエラを睨みつける。

「淫魔の研究において、クイーンは貴重な存在なの。それでも私の体一つではできることが限られててね。実験用の体が一つ欲しかったんだ」
「——ッ!? なんて……ことを……んくぅ……ッ」

 ナルコの責めに耐えながら、サクラは叛逆の意思を見せ続ける。

「クイーンを助けようとする退魔師なんて変わり者ね。まあ何を思おうが自由だとは思うけど……あれはもう無理だと思うよ。もう元に戻らないんじゃないかな」
「……ッ! きさまぁあああああああッ!!」

 カコは今何をされているのか。
 具体的な情報はその時点では一切分からなかったが、そのときサクラの感情は怒りに支配されていた。

「だーかーらー、大きい声出しちゃ、めッ!」
「ふぁあああああッ!!?」

 ナルコがサクラの陰核を摘む。
 どんなに快楽から争おうとしても、性感帯への直接的な責めに耐えることはできない。

「別に怒ったって強くなれるわけじゃないのにね。今のおねーさんはね、私にいじられるとあんあん喘いでビクビク震えるただのおもちゃなんだよ」
「ん……やめ……ッ! あぁうッ!! 私は……ッ、おもちゃなんかじゃ——」
「おもちゃが勝手に喋っちゃ……めっ!」
「ひぁ、あ……あぁんッ!? やめ、ひッ…………ひぐぅうううッ!!」



 サクラがナルコに責められる横で、同じように体を震わせている少女がいた。

「ンァ……っ、あっ! ダメッ、ナルコぉ……ダメェ……ッ!」

 サクラと感覚を共有された淫魔の少女、レプシィ。
 彼女もサクラと同様にナルコの責めを受けているに等しく、体を縮こませて快楽に耐えていた。

「レプシィ」

 そんな彼女にシエラが語りかける。

「あなたも淫魔でしょう。そこの退魔師を最高の快楽へと導いてやりなさい」
「そんなこと……ううっ……言われてもぉ……」

 レプシィは必死に快楽に耐えながら、涙目で受け答えする。

「レプシィ、あなたがきちんと仕事をしてくれたら、あとでご褒美あげるから」
「ほ、ほんと……?」
「ほんとよ」

 その言葉に、今までただひたすら受けに徹していたレプシィの瞳が輝き始める。

「……わかった、私も……頑張る」
「その調子。じゃあ私は行くからね」

 そう言い残して、シエラはその場を後にした。
 それを確認した後、レプシィも立ち上がる。
 体を震わせ、一方的に送られてくる快楽に耐えながらサクラに近づく。

「ナルコ、おねーさんのことそのまま押さえててね」
「え、うん?」

 レプシィは二人を見下ろすような位置に立っていた。
 そしてそのまま、レプシィはサクラに顔を近づける。
 サクラはそのレプシィの瞳に今までとは違う何かを感じて、距離を取ろうとする。
 だがナルコに体を押さえられていてそれはできない。

「はぁはぁ……な、何を————んむぅッ!?」
「んっ……んんぅ……」

(まずい……淫魔の口付けは……)

 レプシィの舌がサクラの口内をかき乱す。
 明らかに、自分からすることに慣れていない稚拙な舌責め。 
 ゆえに予測できない動きがサクラを翻弄する。
 それに加えて催淫効果のある淫魔の唾液が、強制的にサクラの体を火照上げていく。
 だがその快楽に翻弄されるのはサクラだけではない、サクラの感覚を共有しているレプシィも同じだ。

「んッ!? ぷはぁ……ッ! はっ……あぅ……」

 耐えきれなくなって先に口を離したのレプシィの方だった。

「はぁ、はぁ……おねーさんのこと、最高の快楽へ……導いてあげるから……」

 レプシィは自らの局部そそり立てせながら、虚ろな目でサクラを見つめる。
 強い使命感に帯びた瞳。
 クイーンの命令は絶対。
 それが淫魔の性質なのである。

「や、やめ……ッ」
「だめだよ、おねーさん。ようやくレプシィがやる気になってくれたんだから、受け入れないと、ね?」

 必死に股を閉じようとするサクラの太ももを、背後からナルコがこじ開ける。
 今のサクラの力は、自分より小さな少女の力とほぼ同等。
 プルプルと足を震わせながら、ナルコの力に必死に争う。

「はい、ご開帳……ですよ」

 そこにレプシィの手も加わる。
 一人の少女の力に争うのがやっとだったのに、二人の少女の力に抵抗することなどできない。
 サクラの股が無理やり開かれる。

「あ……っ! ゃ、やだぁ……っ」
「さ、レプシィ。ここだよ」
「……うん」

 サクラの秘所にゆっくりとレプシィの陰茎が近づく。

「じゃ、挿れるよ。おねーさん」
「ダメェええッ!! ——あっ!? あうぅうううっ!!?」

 レプシィは抵抗しようとするサクラの手を握り、指を絡ませる。
 そしてそのままゆっくりと、陰茎の先端がサクラの膣内に侵入していく。

「き……つい……これが、おねーさんの……中……頭、おかしくなりそう……ッ!」
「ダメッ……それ以上は……はぁうッ!!?」
「——イぎッ!?」

 ゆっくりと挿入されていた陰茎が、一気にサクラの膣内を抉る。

「もー、じれったいなぁ……私が一気に押し込んであげるから」

 どうやらナルコがしびれを切らして、レプシィの腰を掴んで押し込んだらしい。

「な、ナルコだめッ!! もう、私……ちょっとでも動いたら……でちゃうぅッ!!」
「——なッ!? いや、だめッ!! 今出されたらッ——」
「そーれッ!」

 その瞬間、レプシィの腰が強く押し込まれる。 

「「——ッ!?」」

 レプシィの陰茎がサクラの子宮口に突き当たる。
 そこで二人の限界が同時に訪れる。

「ああッ、出るッ!!? 出ちゃ、うあッ!? んぁあううううぅうッ!!」
「ひぁあぅううううッ!? だめぇっ!! 中で出しちゃ——あぐぅッ!? あっ、いあぁああああああッッ!!」

 感覚を共有している彼女たちにとって、一人の絶頂は二人の絶頂。
 挿入する快楽と、挿入される快楽を二人は同時に味わう。

「うあぁ……止まらな、うぁ、ああッ、ああぅッ!」
「やめっ、んっ……と、止めッ、てぇ……ッ! もう……出さないでぇ……ぁあッ!」

 それは、その小さな体で受け止めるにはあまりにも強すぎる刺激だった。
 レプシィの陰茎はビクンビクンと震え、何度も何度も射精を繰り返す。
 抵抗かあるいは快楽から逃れるためか、
 早くこの快楽から逃れたいという気持ちは二人とも同じだが、ナルコが二人を抱きしめるように腰を押さえているため、快楽からのがれる手段はない。

「いいなぁ二人とも。すっごく気持ち良さそうで」

 一人だけ人ごとのように語るナルコ。
 ビクビクと震える二人の体を抱きしめ、その快楽を外側から感じとる。
 そして二人の視界に映らない位置で、小さく嗜虐的な笑みを浮かべた。
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