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悪夢の淫魔 11
しおりを挟むその少女が純白のショーツを湿らせていく様を初めて見たとき、まだ性の知識に疎かったサクラは彼女がお漏らしをしているものかと思っていた。
だがその動画を見て自然と胸が熱くなっていくのに違和感を覚え、同じように自分の胸や秘所を優しく擦ると少女と同じように小水とは違う何かが溢れ、驚いたのを覚えている。
このままこの行為を続けたらどうなってしまうのだろう、そんな思いを胸に秘めながら。
サクラはその後この動画を取り憑かれたように何度も見ることになる。
そしてその度、自慰行為を繰り返した。
いつしか心の奥底に「この動画のように自分も……」そんな気持ちが芽生えていたのかも知れない。
だが、実際にその状況を再現されている今、サクラは幸せなのだろうか。
いやそんなはずはない。
これはもう快楽の拷問でしかなかった。
「どうですか? 誰にも言えなかったけど、これ、ずっとずっと私がして欲しかった責めですよね。気持ちいですか?」
「違うッ! こんなの違ッ!? はっ、ひあっ!? ひぁぐううぅうッ!!」
まだ小さな乳房の先端、そこをクリクリと指で責められる。
「理解してる? 今のサクラはまだ女の子の快楽について何にも知らない体なんだよ。つまりサクラは初めての、あのえも言われぬ絶頂の感覚をまた味わえるわけだ。幸せ者だね。でもそんなサクラにはこの責めはあまりに刺激的すぎるかもね」
「ひぎぃッ!? んんんんッ、んあぁああッ!! 止めてぇえッ!! カナ先輩もうやめてぇええッ!!」
動画の中で少女を襲う二人の責めがより強くなっていくのと同時に、サクラを責める二人の手もまた勢いを増していく。
もうあのシーンが目の前まで迫っている。
少女が限界に達し、体全身を痙攣させながら動画を撮影しているカメラのレンズにまで吹きかかってしまうほどの潮吹きをあげ、大絶頂してしまうあのシーンが。
サクラそれを初めて見たとき驚きながらも、同時に初めての絶頂を迎えたのだ。
「心配しなくても大丈夫ですよ。私は悪魔じゃありませんからね。私の大好きなあのシーンが来たら、そこで絶頂できない魔法は解除してあげます。……でも、気をつけてくださいね」
「そうだよ、もしサクラが絶頂禁止されていなければ、本当はもう何十回、何百回と絶頂してるはずなんだから。その絶頂は決してどこかに行ってしまった訳ではないよ。全部全部ストックされているんだ。それが魔法が解けた瞬間に全部自分に戻ってくるんだよ」
「……ッ!? そんなこと、されたら……っ!? ひぁ……あっ、ああぁああッ!! 」
カナがサクラのクリトリスの皮を優しく剥き、そこに触れる。
絶頂に至るほどの快楽。
彼女たちの話は本当ならば、また一つ絶頂のストックを貯めてしまったことになる。
そしてカナの責めはさらに加速する。
サクラは下半身を完全に裸にされ、サクラの秘所にカナの顔が近づく。
この展開も知っている。
あの動画の少女と同じようにされる、とうことはこの後カナはーー。
「だめぇええッ!! カナ先輩っ、私、そこ、舐められたらッ!!」
カナと一瞬目が合う。
カナは優しく微笑み、そしてサクラの秘所に口づけをした。
「んっ、あむっ、れろっ」
「ひぃいあああああああああッ!!」
もう何が何だかわからない。
自分の秘部をカナに見られる羞恥や舐め上げられる快感、それと同時に動画の少女の喘ぐ声も聞こえてくる。
まるで一種の催眠のような、動画の中の少女とサクラ自身が一緒になってしまったかのような感覚さえ覚える。
『なに、これ……こんなの知らないッ!! くるっ、何か来ちゃうッ!!』
「ーーひうッ!?」
少女の体が小刻みに震え始め、限界が近づく。
それに同期するように、サクラの体もヒクヒクと震える。
もう間も無く少女は絶頂に至る。
そしてその瞬間、サクラは今まで得ることのできなかった絶頂を全て解放させられてしまう。
おそらく耐えることはできないだろう。
少女の絶頂はサクラの死刑宣告に近かった。
だが、これでようやく抑えられていたものを吐き出すことができる。
「いいのかな私、このままイっちゃったら、カナ先輩の綺麗な顔が私の汚い液まみれになっちゃいますよ?」
そんな考えがサクラの脳裏によぎったのを偽のサクラが感じ取ったのか、耳元でいやらしくそう囁いた。
「ーーッ!? いや、だめえぇええッ!! 待って、まだだめぇえッ!! 先輩ッ! 顔を離しーー」
サクラは叫ぶ。
だが、ただ再生されているだけの動画にその声が届くはずもない。
『さぁ、果てなさい』
何度も聞いた少女を弄ぶ女性の声。
その声が今は少女に対してではなく、サクラ自身へと語りかけられているように感じた。
「ぁ……だめ……っ、だめぇ……っ!」
待ちわびたその時が来る。
少女が体を大きく痙攣させる。
『くあぁあああああッ!!』
「ーーひッ!?」
同時にサクラの体もビクンと跳ねる。
まるで心臓を握り潰されたかのような、強い刺激が体の内側から溢れだす。
今まで自分にかけられていたフィルターのようなものが外されたのを感じる。
自分が享受できる快楽の限界、それを大幅に超える刺激が津波のように押し寄せる。
その刺激はサクラが耐え切れる限界の壁を軽く決壊させ、一気にサクラの内側へと入り込んで来る。
「あーーっ!? がーーっ!?? あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!!?」
絶頂ーーどころではない。
その快楽は、快楽とは何かすら知らない状態にまで戻された小さなサクラの体では、とてもではないが許容できない、あまりに大きな、大きすぎる快楽だった。
始めは全身をバイブで責められているかのような強い痙攣が体を襲い、その時点では苦痛なのか何なのかも分からない、とにかく強い刺激に体が支配された。
そして腹部が熱くなり、秘所から大量の愛液が噴水のような溢れたその瞬間、それが快楽なのだと自覚する。
自覚してからが地獄だった。
「はぐぅッ!? ん゛あ゛ぁ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!! とま、止まってッ、あ゛っ、い゛っア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!」
「んんっ!? すごっ、こんなに……」
秘所の奥がギュウギュウと締め付け緩みを何度も繰り返す。
その度にまた体の奥から大量の愛液が外に出て行く。
溢れた愛液がカナの顔を汚し、顔をしかめるが、今のサクラはもはやそんなことを気にする余裕などなかった。
まるで体の内側から膣を握り締められているかのような、内側からレイプされているような感覚だった。
「あ゛ー、あ゛ーっ、い゛い゛っ、こんなっ……じぬ……っ! 死んじゃッ……ん゛ん゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッッ!!」
溜まりに溜まった絶頂のストックはまだまだ終わらない。
何度絶頂しようとも、すぐさま次の絶頂に体が支配される。
「たすけ……せん、ぱい」
気づけばサクラはカナへ助けを求めるように手を伸ばしていた。
カナのその手を強く握り、そして嗜虐的な笑みを浮かべる。
「うん、もっと……もっと気持ちよくしてあげるからね」
「ふぇ……? ふぁっ!? ひがぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!! まだイ゛ぐの終わっでないの゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!!」
まだサクラの絶頂は終わりきっていないにも関わらず、カナはまたサクラの秘所をその舌で責め立てる。
陰核を舌で舐め上げると、まるでそれがスイッチになっているかのように愛液が溢れる。。
「あはは、絶頂のストックを消費仕切る前にまた絶頂してしまう。このままではいつまで経ってもイクの終わりませんね。面白いので私も手伝ってあげます。ほら」
「んぁぎぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ッ!!?」
偽のサクラはサクラの背後からサクラの体を抱き寄せ、耳を軽く舐める。
指をサクラの頬に当て、少しづつ指を滑らせ、頬から首へ、首から胸へとゆっくりと移動していく。
「ここで、乳首をクイッとされちゃうんですよね? ほぉら」
「あぎぃッ!?」
『あひぃッ!?』
動画と同じ、むしろ動画の少女がサクラの反応を追うような形で反応する。
今のサクラの惨状を前にすれば少女に与えられる責めは可愛くも見える。
「さぁ、もうすぐ女の子の二度目の絶頂が来ますよ?」
「あむぁっ……ふふっ、もう何度も何度も絶頂を繰り返しているところ申し訳ないけど。最高の快楽をまた与えてあげるからね」
「あ゛っ……ん゛お゛ぉ゛……ッ! ……らめぇ……い゛まは……まだ、イ゛く゛の゛…………おわりきって……な゛ーー」
サクラは限られた思考領域でこの後の展開を思い出す。
少女の二度目の絶頂は急に訪れた。
両の胸の先端を同時に摘まれ、陰核を甘噛みされ、その性感帯を同時に責められる強い刺激に耐えられなくなり、体を強くよがらせながら一瞬で果てる少女の姿が脳内に浮かぶ。
そしてそのシーンはもう目の前まで来ていた。
『ンンンッ!? ンはぁあああああッ!!』
自分の喘ぎ声を必死に抑えようとしていた少女が、ついには耐えきれなくなりその口を大きく開けて甲高い嬌声を上げてしまう。
そして、少女が受けた責めと全く同じものがサクラの体を襲う。
「ンがぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!!?」
耐えられるはずもなかった。
絶頂の最中に新たな絶頂を割り込まれるような暴力的な感覚で、思考が吹き飛んでしまいそうになる。
だがこの世界はそれを許さない。
意思を保ちながら、この絶頂地獄に耐え続けなければならない。
***
その動画は1時間以上に渡って少女の責めを受け続けるシーンが延々と続く。
つまり、サクラも同様の責めを動画終わるまでの間受け続けたということになる。
ひたすらに狂乱の声を上げ続けながら、絶頂のストックを消費し続けるのと同時にあらなたストックを追加される。
動画の再生が終了した直後、サクラはようやく全ての絶頂のストックを消費しきることができた。
だが、そこ残っていたのは頭の中を快楽で支配された変わり果てたサクラの姿だった。
「んぁ……あっ……あぁ……」
一糸まとわぬ状態でだらしなく股を開いたまま、サクラは焦点の合わない視線でただただ天井を見上げる。
「あらら、大丈夫……じゃあないよね。そんな死んだ魚みたいな目をしちゃってさ」
「まああそこまで徹底的に責められたら、誰だってこうなっちゃいますよね。さあ、それはさておき先輩、次はどうします?」
「つ……ぎ……?」
その言葉に違和感を覚え、疲弊しきったサクラの口から自然と言葉が漏れる。
「えぇ、次はどんな責めをしてあげようかと考えているんです。忘れましたか、私が屈服するか壊れるまで私に責めを与え続けなければならないんです。見たところ、まだ返事もできるみたいですし、壊れたとは言えませんね。だったら次はより強力な責めを続けなければならないんです。それとも、今になって屈服したことを認めますか?」
「しないでしょ。サクラは絶対に屈服しない。そういう子だよね。だから次はもっともっと強い責めを与えて、完全に頭の中壊してあげるからね」
「くっ……ぷく……」
もうサクラは限界だった。
自分の強がりで敵を前に屈服するのだけは許せないと、そう思っていたが。
これ以上の責めを受ければ確実に壊れてしまうだろう。
だったらここでーー。
そんな考えがサクラの頭の中を染め上げていく。
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