退魔の少女達

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人工淫魔 [敗北ルート 3]

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「んっ……あっ……あぁッ……!」

淫魔から精気を与えられる。
初めての経験だった。
外部から無理やり精気を送りこまれる感覚は、どこか官能的で溢れる声を押さえることができない。
与えられた精気と退魔師の治癒能力により、少しずつ傷や体力が回復していくのを感じる。
隙をつけば刀を出して戦えるのではないかとサクラは考えたが、サクラを拘束する透明な淫魔はサクラの指の一本一本を絡みとるように拘束し、これでは刀を持つこともできない。
いくら精気を与えられたとしても、刀を振るうことができないのでは意味がない。
ある程度呼吸が落ち着いてきたところで、首元の触手が離れる。

(準備完了……ってこと……?)

精気の供給が終わったサクラに対して淫魔たちはどんな責めを与えるのだろうか。
サクラはどの淫魔が動き出すのかと身構える。
最初に動き出したのは長い口のような物を持つ淫魔。
サクラはまだその淫魔の能力を知らない。
その淫魔は口の先をサクラに近づけると、水鉄砲のように液体をサクラに吹きかけた。

「んっ、くっ……こ、これは……」

匂いでわかる。
人の感覚を狂わす淫液だ。
その淫魔はヌメついた淫液をサクラの体にビュッビュッと満遍なくかけていく。
かけられるたびにサクラの息が上がっていくが、どんなに体を敏感にされても、水鉄砲程度の刺激なら我慢できる範疇だ。
むしろ焦らされているような感覚さえあった。
サクラは、吹きかけられる淫液をひたすら耐え続ける。
そもそも拘束されている以上それ以外に選択肢はなく、はぁはぁと息遣いが少しづつ官能的になり始める。
そんなとき、淫魔の動きに変化が起きる。
淫魔の口先がどんどん小さく窄んでいく。
そしてそこから吐き出される淫液がサクラの太ももに当たる。

「ーーッ!? んアッ!? あううぅうーーーーーーッ!!」

不意の出来事に声を上げながら体を善がらせるサクラ。
小さく窄んだ口から吐き出される淫液はそれまでの水鉄砲のような放水とは全く違い、勢いよく細く線状に吹き出される。
まるでレーザーやウォーターカッターのように、圧縮された淫液を高速で打ち付けられる。
そこに伝うのは強すぎる刺激。
身体中を淫液で犯されたサクラにとってとても耐えれれるものではない。
放水は止まることなく断続的にサクラの太ももを責め続ける。
そして少しづつ、淫魔の口先が動き出す。
放水のあたる場所がサクラの体を登って行くように、上へ上へと移動して行く。
そしてそこにあるのはサクラの弱点。
ベトベトになったホットパンツ、その中心へ移動していく。

「いやッ!? そっちだめっ! そっちは……ッ!? くぁあああああああッ!!」

バチャバチャとけたたましい音を上げながら、サクラの大事な部分に放水があたる。
ホットパンツ越しでも強い衝撃を感じる。
放水の攻めを受ける最中、サクラの背後からもう一体の淫魔が迫っていた。
その淫魔は完全にサクラの意識の外側から、細い触手を伸ばし、サクラの背筋をすっと撫でた。

「はひッ!? いや、ああぁあああッ!!? な、なにッ!?」

そのほんの少しの刺激でサクラは背筋が反り上がる。
ビクビクと体を痙攣させながら、サクラは背後を振り返る。
そこに見えたのはおびただしい量の細い触手を持つ淫魔。
まるでイソギンチャクのように無数の触手を巧みに操っている。
特徴的なのは、その触手の一本一本が針金のように細い。
そしてその無数の触手がサクラの服の中へと侵入してくる。

「あぎゅうッ!? これ、だめ……ッ! 気持ち、悪い……ああダメェッ!? 震え……止まらないッ!!」

一本一本の触手に翻弄され、スライムによる責めの時と同じような予測できない責めを受ける。
数本の触手はサクラのベルトに絡みつき、そして固定されたベルトを外していく。
続いてホットパンツのチャックにも絡みつき、それを下ろしていく。

「なぁッ!? 何してるのッ!!」

ほとんどの触手は無差別的に動き回っていたが、いくつかの触手は明らかに目的を持って行動していた。
サクラのホットパンツを引っ張り、脱がしていく。
ぐっしょりと濡れた純白のショーツがあらわになり、ホットパンツとの間に糸が引く。
羞恥に顔が熱くなるサクラ。
しかし触手はまだまだ止まらずそのショーツも同様にずり下ろしていく。
トロトロと愛液が漏れる秘所が晒されてしまう。

「や、やめ……ッ! あッ!?」

小さな触手たちがサクラの秘所へと向かい、まるでその入り口をこじ開けるかのように動き出す。
そしてそこにもう一体の淫魔、レーザーのように高速で淫液を射出する淫魔の攻撃が近づく。

「いっ、いぃいいいいッ!!? いやあああああぁあああッ!! そんなの、そんなの入れられたら……ッ!!」

サクラは体を反らせてなんとか淫魔の攻撃から逃げようとするも、体を拘束されたこの状態ではよくて数センチしか体をそらすことができない。
そして放水が目的地まで到達する。

「ふぁがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!?」

秘所から入り込んできた放水が、膣内で暴れまわる。
子宮に直接放水を叩き込まれるような感覚にサクラの頭は真っ白になる。
腰を揺すってなんとか逃げようとしても、サクラの動きに追随するように放水がついてく。

「ひっ!? がッ!! ひぁううッ!!? た、たしゅけッ、なかが……ッ、なかが壊れちゃ……」

そして細い触手の淫魔も追い討ちをかける。
入り口をこじ開けるだけだった触手達が膣内に侵入してくる。
それだけで触手たちは放水の勢いに揺られ、サクラの膣内をかき回す。

「うあぁあアアアアアアアアアッ!! もう、もう暴れないでぇええええええええっ!! 本当に壊れちゃうからぁああああああッ!!」

放水に加え触手が暴れまわるその膣内は、まるで洗濯機のようだった。

「アがッーー!?」

そして、その強すぎる責めにサクラの精神は限界を迎え、意識がプツンと途絶えた。


 ***


その後サクラは失神と覚醒を何度も繰り返した。
意識を失えばまた精気を与えられ、目が覚めれば気を失うまで責められる。
敏感な部分のみをいじくり回される徹底的な責め。
全身を敏感にされた状態で腹部を殴られたり、鞭で打たれるよう暴力的な責め。
衣服を溶かされ、更なる媚薬を与えられ、その上で何もされず、ただただ快楽と羞恥に耐える続ける嗜虐的な責め。
様々な責めを何度も何度も受け続けた。

(ーー私、また意識を失って……次は、どんな……)

そしてまた、霞む意識が覚醒していく。
目覚めたところで、そこに希望など一つもないのに。

「……えっ?」

目覚めの後の第一声はそれだった。
サクラが混乱するのも無理はない。
目覚めの直後、そこに映ったのは内臓の内側が全面に広がっているかのような光景。
そしてその内臓のような表面がどんどんこちらに近づいてくる。
いや、視界の全面に見えるその光景が萎んできていると言った方が正しいかもしれない。

「これ、食べられ……」

そこでサクラは気づく。
今目の前に広がっている光景が口の内側なのだと。
人口淫魔達の中に巨大なワームのような姿をした淫魔がいた。
おそらくその淫魔が今サクラに大口を開けて飲み込もうとしている。
もちろん気づいたところで、サクラには何もできない。
恐怖と戦いながら、狭まってくる視界をただ待ち受けた。

「んむーーーーーーッ!!?」

淫魔の口が閉じた。
サクラの上半身がワームのような淫魔に咥えこまれる。
足をバタバタと動かし、狭い口内で手を動かし必死に暴れようとする。
しかし淫魔はその程度の抵抗もろともしない。
むしろ暴れるたびに少しづつ、サクラの下半身をも飲み込んでいく。
口内は狭い腸内のようで腕を広げることすらできない。
そしてついには体の全てを飲み込まれていしまった。

「やっ、いやぁ……体もう、動かない……。せん、ぱい……助け……」

体全身がうねうねとした肉の壁に阻まれ、サクラはもう強気を保つことさえできなくなっていた。

「うぁあッ!! まだ……私を、もてあそぶ、の……? ひうッ!?」

肉壁から滲み出る淫液が体全身に塗りたくられ、まるで鼓動するかのようにドクンドクンと淫魔が動くたび、サクラも嬌声を上げる。
そして定期的に肉壁と触れる場所から、ビリビリとした感覚が走る。

「うぁああッ!! 精気、奪われ……ッ!? ああぁあッ!!」

散々奪われ与えられを繰り返してきたサクラの精気。
しかし淫魔に飲み込まれた今、果たして次はあるのだろうか。
ここで意識を失ってしまったとして、次また目が覚めることはあるのだろうか。
このまま自分の体がこの淫魔に消化されてしまうのではないだろうか。
そんな恐怖の思いでサクラの頭はいっぱいになる。
そしてまた精気吸収が行われ、抵抗の手段を奪われていく。

「あぎッ……あぁっ!!? もう、ない……精気、もう空っぽ……なの、に……いぅッ!? あああああっ!!?」

もうサクラの中に精気は残っていないというのに、それでも淫魔は精気吸収を繰り返す。

「んむっ、アアアアッ!! 吸わないでぇえええッ!! もうないのぉおおおおおおッ!!」

得られない分の精気を探し求めているのか、頭が、体が、ビリビリと痺れ出す。
痛みとも快楽とも言い切れない強い刺激に体全身を支配されていく。

「あ、あぁ……」

そしてサクラはもう叫び声を上げる体力すらないほどに疲弊してしまう。
もう何度目だろうか。
また、意識が薄れていく。
もう次に目を覚ますことはないかもしれない。
だがサクラはもうそれでいいとさえ思ってしまう。
たとえまた目が覚めたとして、待っているのは地獄なのだから。
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