退魔の少女達

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巫女との相対 2

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「んっ…………ンンンンッ!!」

巫女の手が、カナの腹部に触れる。
それと同時にカナの体が快感に蝕まれる。
来ると分かっていても、声を我慢することができない。
閉じようとする口が意識とは別に開き、甘い声が溢れだす。

「んあああぁあぁああうぅッ!!」
「ツバキさん、押さえてください」
「え、ぁ、はいッ!」

快感に耐えられなくなり、条件反射で暴れ出すカナをツバキは押さえ込む。
羽交い締めされるような形で押さえ込まれたカナは、首や腰を振って快感から逃れようとする。
巫女の触れる指から逃れようとするカナの姿は、まるで虫歯の治療を嫌がる子供のようだった。
巫女の指先が淡く光り出す。
呪いを封じ込める力が、カナの体内に入り込んで来る。
それに反応してカナの体に入り込んでいる影が、より強く暴れ出す。

「んあああああああああぁあッ!! あぁうううッ!! ひぐッ!? んぁッ、いああああああぁッ!!」

強く腰を上げ、ツバキの拘束さえも振りほどいてしまいそうな力でカナが暴れ出す。

「ツバキさん、ちゃんと押さえて下さい!」
「は、はいッ!」

ツバキはカナとは長い付き合いだが、こんなカナの姿は見たことがない。
普段涼しい顔をしている友人のあまりにも煽情的な姿に、ツバキの頬も赤く染まっていく。
間近から聞こえる甘い声に、心が揺さぶられるかのようだった。

「ツバキさん、カナさんのことを愛撫して上げて下さい」
「は、はいッ! ……え、は? へぇ!?」

突発的に返事をしたはいいものの、巫女がいきなり何を言い出したのかツバキは理解できていない。
少ししてその言葉の意味を理解したものの、流石にそれは、やれと言われても躊躇してしまう。

「ちょ、ちょっと何言ってるかわからなーー」
「呪いを内側から活性化させます。活性化させなければ解除もできません。理解していただけたでしょうか」

この呪いは外からの刺激で暴れ出すものだと巫女は言っていた。
つまりそれはカナの体に触れ呪いを最大限にまで高めろ、ということだとツバキは理解した。

「と、巫女様が仰ってますが…………カナ、いいかしら?」

ツバキはカナに問いかける。
例え巫女の命令と言えど、カナに無断で愛撫するなどツバキにはできなかった。
だがカナは首を横に振る。

「……だめ…………だめっ……!」

今にも泣き出しそうな震えた声で断られてしまった。
こんな可愛い声で嫌がるカナの姿などツバキは初めて見た。
ツバキは再びどうしたらいいか分からなくなる。

「と、カナが仰ってますが…………巫女様ぁ……」
「ツバキさん、やって下さい。カナさんは私にこの呪いを解いてほしいとお願いしたはずです」

巫女は冷徹にそう言い放つ。
それは確かにそうだった。
今カナはとても弱気になっているが、そもそもこれはカナを助けるための行動だったはず。
ツバキは意思を固めた。
カナの寝間着に手をかけボタンを一つずつ開けていく。

「わかり、ました。カナ、我慢してね」
「……ッ!? や、ツバキッ!?」

そしてカナの胸に手を触れる。

「くふぅぅうんッ!?」

触れられるのと同時に、内側からも刺激が走る。
ツバキの指がその先端に触れると、それに同調するかのように内側から影がカナの乳首を攻め立てる。

「くあああぁああッ!! やだッ……だめ、だめえぇえッ!!」
「ツバキさん、そのまま続けて下さい」
「はい…………ゴメンねカナ、あとでいくらでも怒られてあげるから」
「……ひッ!? はひっ!?」

ツバキはカナの寝間着のズボンの中へと手を入れる。
人肌の生暖かさを感じながら濡れたショーツを指でなぞる。
友人の暖かい部分に触れるその感覚はなんだか奇妙で、変な気分になる。
それでもできるだけ自分の中のいやらしい気持ちを押し殺して、カナの体を優しく責める。
それに反応してカナの上半身が、下半身が、影に犯される。

「んいいいぃぃいいいいッ!! やっ、あぁんッ、ツバキッ! 巫女さまぁッ!! あっ、イいッーー、んんンンンンンンーーーーーーッ!!」

カナの体が大きくビクンと跳ねる。
それと同時にショーツに触れていたツバキの手に熱いものが吹き上げてくる。
粘り気のある熱い液体が、ビクンビクンと痙攣するカナの体のリズムに合わせて何度も何度も溢れ、ツバキの手を汚していく。

(これ、カナの愛液…………こんなに、たくさん……すごい……)

それはズボンの上にもシミを作り、カナの股間の辺りはぐっしょりとシミだらけになってしまった。

「ぁ……あぁ…………んぁッ!? ああああああぁああッ!!」
「ツバキさん、手を止めては行けません」
「え、いや、でもーー」
「止めてはダメです」
「……は、はい」
「ダメッ!! もうダメェっ!! 今はだめッ!! 本当にダメなのッ!! ふぁああああああああぁぁああっ!!」

ツバキは絶頂したばかりのカナに、休む間も無く愛撫による責めを与えた。
カナの秘部がヒクヒクと動くのをショーツ越しに感じる。
そしてその動きを感じるのと同時に、また愛液が溢れてくる。
幼馴染のたどたどしい手つきにの愛撫に、体の内側から不規則に責めてくる影。
それに加えて巫女の術式により動き回る影を無理やり締め付けるような感覚が、カナの体にも伝わり、それがまたカナを苦しめる。
そんな三重苦の責めを受けながらカナは何度も何度も絶頂を繰り返す。
聞かれたくない嬌声を上げ、見られたくない痴態を見られ、しかしそれが皮肉にもカナの感度を高めてしまい、また絶頂へと導かれる。

「うあ……ぁ、あああっ!! だめっ……漏れる…………お願いッ、止めてッ!! うぁうッ!! 漏れ、ちゃうの……ッ!!」

何度も何度も責めを与え続けたカナの様子が変わる。
今までよりもより小刻みに体が震え出す。
だが巫女が何も言わない以上、ツバキは手を止めることはできない。

(ごめんねカナ。でも今さら漏れちゃうなんて、もうこんなに愛液が漏れてビチャビチャなのに……)

ツバキはそう思いながら愛撫を続けた。

「ひぎ……っ!? イッ……イぅああああぁぁあああああっ!! ……ンァ、ふあああ……あ、あぁ……」

ビクンとカナの体が大きく震えたあと、カナはまるで力を失ってしまったかのようにガクンとうなだれる。
そしてまた、ショーツから液体が漏れていく。

「あっ……これ……」

しかしそれはツバキが思っていたものとは違っていた。
粘性はなく、断続的にどんどん溢れていく液体をその手に受け続ける。
大量に溢れる液体は、次第にカナのズボンすらも通り抜け、畳の床を濡らしていく。

「やっ……あぁ……ッ! 止まって…………とまッ、んン……ッ!! ……あぅ、や、やだ……」

溢れる小水を必死に止めようとするカナだったが、一度決壊してしまったそれを止める術はなく、こうしている間にもどんどん溢れてくる。

(本当に、お漏らししちゃったんだ……)

物心つく前からの付き合いであるにも関わらず、ツバキはカナがお漏らしをする姿など見たこともなければ想像したこともなかった。
幼馴染なのに自分よりいつも落ち着いていて、一歩自分よりも前を進んで行ってしまうような彼女。
その彼女が今、お漏らしをして子供のようにすすり泣いている。

後ろからカナに抱きつくような姿勢の今、カナがどんな表情をしているのかは見えない。
見たい。
見たくてしょうがない。
ツバキはカナの肩から首を伸ばしてその横顔を見つめる。
すると一瞬だけ、真っ赤に紅潮した涙目のカナと目が合い、すぐに目をそらされてしまった。
その姿を見て、ツバキはかつてない嗜虐心に唆られる。

「ねぇカナ、これって…………お漏らしーー」
「言わないでぇえッ!!」

カナは大声でツバキの声を遮る。
普段大声を出すことのないカナのあまりにも大きな声に、ツバキは面食らってしまう。

「あ……ご、ごめん、なさい……」

ツバキは自分の中で生まれた感情に反省する。
あのカナがあまりにも小さく、弱く見えたせいで、なんだか弱いものいじめをしたくなってしまったのだ。

 ***

「ここまでです」

唐突に、巫女はそう言った。
責めの余韻が残るカナは、はぁはぁと息を荒げている。

「……呪い、解けたんですか」

散々責め立てられてまともに会話もできないだろうカナの代わりに、ツバキが問う。

「呪いの力をいくらか抑えることはできました。しかし、残念ながら私の力でも解除まではできませんでた。その呪いを完全に解くにはクイーンを倒す必要があります」

その返事を聞いて、ツバキの視線は地面に落ちる。
カナはあんなに我慢したというのに、力を抑えることしかできなかったなんて。
しかし当のカナは少しも残念そうな顔はしていなかった。

「はぁ、はぁ…………分かりました巫女様、私をクイーンの元に行かせてください」
「ちょ、カナッ!?」

ツバキは最初からカナの望みはそれだったことを思い出す。
巫女はそんなカナの姿を見て、しばらく目を瞑った後、諦めたように口を開いた。

「分かりました。許可します。その代わりツバキさん、しばらくカナさんに同伴してあげて下さい」
「えっ、私!?」
「ええ、それが条件です」

ツバキは巫女の顔とカナの顔を順に見つめ、一つため息をついた。

「まぁ…………いいですけど」
「……ありがとう、ツバキ」

そのカナからの感謝の言葉に、ツバキはなんだか歯がゆい気分になる。
感謝されてしまっていいのかと、胸に思ってしまう。
それを誤魔化すため、ツバキは巫女に問いかける。

「と、ところで巫女様は一緒に戦ってくれないのですか」
「ごめんなさい、本当は私も共に戦いたいのですが、私は戦うことが許されていません」

巫女は申し訳なさそうに頭を下げるが、カナも薄々そうなのではないかと思っていた。
巫女の力は退魔師協会の最終兵器であり、そう簡単に表に出すわけには行かないのだろう。

「その代わりこのお守りを持っていって下さい。私の力が込められています。あなたをクイーンの元へ導くかもしれません」

カナはお守りを手渡しで受け取った。
確かにそのお守りはどこか神聖的で、手に握っているだけで心が澄んでいくような気がした。

「それと無理は禁物です。今日はまだ休んでいくこと、よろしいですか」
「……はい」

カナは渋々そう答えたが、どちらにせよまだ起きて1時間も経っていないはずなのに、体はもうボロボロだ。
今日はもう立ち上がることすらできそうになかった。

 ***

部屋から巫女が去った後、カナとツバキはこんな会話をした。

「ねぇカナ、あんた前よりバカになってない?」
「はぁ? なってないよ」
「いや、なってるわよ。前のあんたはそんなに直情的じゃなかったじゃない」
「そうかな、ああでも心境は少し変わったかもしれない」
「なにそれ……」

ツバキに言われて気づいたが思い返してみると、確かに最近の自分は自分らしくないのかもしれないとカナは思った。
しかし元の自分に戻ろうという気持ちは寸分もない。
守りたい人ができるということが、自分をここまで変えてしまうのかとカナは少し驚いていた。
そして四六時中サクラのことばかりを考えている自分が、流石に少し気持ち悪く感じた。
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