退魔の少女達

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銃器の淫魔 6

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「ーーほら、そこに座って」
「ーーこう……ですか?」
「ーーそうそう、それで前かがみになってもっと顔を近づけるの」
「ーーなんか……緊張してきました」
「ーーあなたそれでも淫魔なの……?」

ぼんやりとする意識。
まるでエコーのかかったような声が聞こえるが、今の頭ではその意味を深く考えることすらできない。

(わたし……まだ、生きて……)

自分の意識がまだ残っていることにサクラは驚いていた。
だがそれは悪夢でもあった。
意識ある限り、またあの責めを受け続けなくてはならない。

薄目を開けると軍帽を被った女性の顔が目の前にあり、それがどんどん近づいてくる。

(……え?)

状況を理解するより先に、その唇が自分の唇と重なる。
そして意識が一瞬で覚醒する。

「んむっ!? ンンーーーーッ!!」

快楽と同時に力を奪われる感覚。
これ以上精気を吸収されまいとサクラは両手で引き離そうとするが、その両手は背後から絡み取られる。
自分より細くて小さな指と自分の指が絡み合い、両手の自由を奪われる。

「んっ、んっ…………んんっ、んむっ」

水分を補給するかのように、ヴェートはどんどん精気を吸い取っていく。

「んあっ! んッ……ンンンッ!!」

それに対して背後から体を拘束され、前からは唇を塞がれているサクラはその精気吸引に抗う術がない。

「んっ……ぷはっ!」

しばらくしてヴェートは満足したのか、一度唇を離した。
その顔は赤らみ、どこか恍惚とした顔をしている。

「どうだった、淫魔界隈でウワサされてるサクラせんぱいの精気の味は?」
「……すごい、こんなの……初めて知りました」

満足げな表情のヴェートを見て、カコも軽く微笑み頷いた。

「でもねヴェート、心や体に抵抗力が残っている限り、女の子の芯にある濃い精気を吸い出すことはできないって、淫魔のあなたなら知ってるでしょ?」
「はい、一応、知識としては……」
「そうそう、でもご覧の通り、せんぱいは体の抵抗力はさほどでもないけど、心の抵抗力は並じゃあないわ」
「……じゃあ、どうすれば?」
「ふふっ、こうするの」

カコはそう言うと背後から左手を伸ばし、サクラの左乳房を揉みしだく。

「んぁッ!?」

それだけでサクラの体は大きく跳ねる。

「ほら、ヴェートもやってみて」
「……こう、ですか?」

サクラのもう片方の乳房をヴェートの左手が掴む。

「ぅあぁあんッ!!」

サクラの二つの乳房は、二人の手に同時に責めらられる。
それはまるで音を奏でる楽器のようで、サクラの胸が揉みしだかれ形を変えるたびに甘い声が漏れる。

「いあぁっ……!! やめ、て……ッ! んッ!?」

目の前の光景から目を背けるように顔をそらすサクラ。
だが背後から伸びる手にあごを掴まれ、無理やり正面を向かされる。

「ねぇ、ヴェート。この顔が嫌がっている顔に見える?」

赤らめた顔に蕩けた瞳。
ヴェートは首を横に振る。
快楽に酔いしれ、もっと欲しいとせがむ女の顔にしか見えなかった。

「まだ足りない、もっと欲しい、そんな顔してるでしょ? もうおっぱい揉まれただけじゃ満足できない体になっちゃったみたい。……さぁヴェート、せんぱいを解放させてあげなさい」
「……はい」

そう答えた時のヴェートはサクラと同じような顔をしていた。

「んっ」
「!? ……ンンンーーッ!?」

二人はまた唇を重ねる。
精気を奪われることにより生まれる快楽。
それにサクラはもう抗うことができない。

(受け入れちゃ、だめ……なのに……)

抵抗しなければという使命感が、目の前の快楽に打ち消されていく。

「どう? さっきよりも甘くて濃い精気が溢れてくるでしょ? せんぱいももっと自分に正直になれば、もっと気持ちよくなれるよ。ほらっ!」

胸を揉むカコの手がサクラのブラの中へと侵入し、その先端を弾く。

「んあぁあッ!! だめっーーんむっ、ンンンッ!! んッ、ンンッーー!!」

嬌声に悶えるサクラの唇は、いくら逃れようとしてもヴェートに無理やり塞がれる。
性感帯を責められ快感に打ち震えたその瞬間、精気を奪われる快感もより一層強くなるのを感じた。

(あぁ……ッ! だめ、精気……奪われる……)

胸を弄ばれ、口を塞がれ、触れてもないのに秘所がひくひくと震える。

「んっ……はぁ……」

ヴェートはゆっくりとサクラから唇を話す。

「あぁ……あぅ…………あぁんッ……」

サクラはまだ余韻に痺れたままで、もはや自分の力で体を支えることもできないのか、背後のカコに完全にもたれかかる形となってしまう。

「あはは、せんぱい顔がもうとろんとろんだよ」

そう言ってカコはサクラの頬に優しく触れる。

「女の子はね、こうされるともうダメなの。どんなに抵抗しなくちゃって思っても、もっと欲しいと思う心に押しつぶされてしまう。ただ、やっぱりせんぱいはどこか真面目さんなのかな。心の隅に退魔師としての、最後の使命感が残っているような気がする」
「……それは、これ以上に濃くて甘い精気がサクラさんの中に眠ってるってこと、ですか?」

蕩けた表情をしたヴェートがカコの問いかける。
その顔を見てカコは嬉しそうに頷く。

「じゃあ、せんぱいの精気、一滴残らず吸い尽くしてあげましょうか」
「……はい、でもどうすれば」
「んーとね、こうするの」

カコは右手をサクラのショーツへと伸ばす。
ショーツは糸を引きながらゆっくりと脱がされていく。

「いやぁ…………あぁ……」

腰をよがらせ足を動かし抗おうとするが、力の入らない今、それはまるで幼児の抵抗だ。
オムツを脱がされるかのような流れでショーツを脱がされ、濡れきったサクラの秘所があらわになる。

「ヴェート、ここにあなたの右手を突っ込むの」
「ぇ、でも、そんなことしたらーー」
「いいから」

未だアサルトライフルの形をしたままのヴェートの右手。
その銃口の先端がサクラの秘所へと侵入する。

「あっ!? ああっ、あぁうッ!?」

冷たい金属質の塊を挿入され、サクラは身悶える。

「あぁっ、だめ……それ、ダメェッ!!」

自分の体に何を挿入されたのか理解したサクラは、その瞳を恐怖の色に変える。

「ところで、精気を全て奪われた人間ってどうなっちゃうんですか」

幼児のような力で暴れるサクラのことなど無視して、ヴェートはカコにそう問いかける。

「さぁね、でもそれはすなわち淫魔の責めから抵抗する手段を全て失うということ。見えない鎧を全て剥がされるイメージかしら。だから精気を失ったせんぱいは、ヴェートの銃弾を普通の女の子以上に敏感に受け止めてしまう。きっと壊れちゃうね」
「そう、ですか」
「そんな悲しそうな顔をしない。せっかく手に入れた大事なおもちゃだものね。壊れた時は私がなんとか直してあげるわ。だからーー」

カコはサクラの頭を優しく撫で、ニヤリと笑う。

「ーー貴方の銃で、その使命感による抵抗すらも全部、吹き飛ばしてしまいなさい」

「ーーはい」

そして再び連射する射撃音が室内に響いた。

「いやああああああああぁああッ!! アガッ、ああアアアアアアァアッ!! ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!」

サクラは快感から逃れようと必死にもがく。
その様はまるで快楽に溺れているかのよう。
一度受ければそれだけで絶頂へと導かれるその銃弾を、精気の薄れたこの状況で、子宮の奥に何度も何度も撃ち抜かれる。
今のサクラにとってその一発の重さは、今までの一発の重さとは比べ物にならないはずだ。
本来なら正気すら保てなくなるほどのその衝撃。
だがサクラの内に眠る退魔の力がサクラの意識と体を奮い立たせ、それが本人をさらなる地獄へと追い詰める。
もしも気を失うことができて、そのまま目を覚まさずにいられたら、どんなに楽だっただろうか。
だが今のサクラはもうそんなことを考える理性などはなく、銃声の音に負けじと、ただただ口から鈍い嬌声を出し続けることしかできなかった。

「ア゛グウウウゥウッーーーーンむッ!? ン゛グッ、ン゛ン゛ン゛ーーーーーーーーッ!!」

そして、その口も塞がれる。
今日三度目の接吻。
きっと今精気を吸われれば、間違いなく意識を保つことはできなくなるだろう。それは今のサクラにとってありがたいことなのかもしれない。

(あっ!? だめ、今はーー)

だが、それは今の責めを精気というベールなしで受け止めなければならないということ。
胸の奥、熱く込み上がる何かがフッと全て吸い取られる感覚がした。
同時に、もう衣服など殆ど身につけていないと言うのに、さらにもう一枚見えない服を脱がされたかのような感覚に襲われ、全身が鋭敏になる。

「ーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!?」

もはや声にもならぬ快感。
一切の防御壁を失ったサクラの子宮を、銃弾は無慈悲にも貫き続ける。
理解の範疇を超えたその快楽に、サクラの意識は全て真っ白にかき消されていく。
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