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海月の淫魔 4
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パティがサクラと唇を重ね、その精気を吸い取ろうとしたその瞬間、玄関のドアの向こうから物々しい気配を感じた。
身の危険を感じたパティはサクラを抱きかかえ跳躍し、玄関から距離を取る。
直後、玄関のドアがけたたましい音と同時に開く。
素早い動きで室内へ入って来たその少女は、パティに向けてハンドガンの銃口を向けた。
だが少女が引き金を引こうとしたその瞬間、その射線を遮るようにサクラの体が現れる。
「ッ!」
パティはサクラを自分を守る盾にしたのだ。
両手両足を拘束されたサクラに抵抗する気力は残っていない。
「銃をおろしなよ、せんぱい」
「お前に先輩と呼ばれる筋合いはない」
淡々とした口調、苛立ちと怒りが入り混じった声でカナは答える。
(カナ……せん、ぱい……? いやッ……こんな姿……)
サクラは、カナが助けに来てくれたことよりも、自分の醜態を見られてしまったことを先に意識してしまう。
「参ったなぁ、思ったより帰ってくるのがずっと早いよ。それともサクラお姉ちゃんいじめるのが楽しすぎて、時間を忘れちゃったのかなぁ?」
「黙れ!」
「だから銃を下ろせって言ってるんだよ。じゃないとこうだよ、ホラ!」
パティはカナを前にしても怖気づかない。
カナがサクラを撃てないことを知っているからだ。
「……ッ!? んああぁぁあああああぁあっ!!」
サクラが絶叫をあげる。
「ッ!? 何を……?」
「サクラお姉ちゃんの頭に電流を流して、直接命令しているんだよ。『ずっとイキ続けろ』ってね」
「あああぁぁあッ!! イグッ! イッデるッ! ふぁうッ、アアッ!! イクの……止まらなッ、うああぁぁあああああぁっ!!」
強制的に送られるその電気信号は、正常な人間では送ることのできない人体への命令さえも可能とする。
サクラは絶頂したまま、その状態が継続し続ける。
「フヒヒッ、下の方はどうなってるのかなーっと。ふふっ、びっちょびちょだね」
パティはサクラの寝巻きのズボンをショーツごと膝のあたりまで下げる。
熱のこもったサクラの秘所があらわになり、その姿はもちろんカナの目にも映る。
「いやあああああああっ!? だめぇッ!! 見ないでえええぇぇええッ!!」
悲鳴をあげながら、サクラの腰が強く痙攣する。
敵にやりたい放題にされる後輩の姿を見て、カナは眉を潜める。
「あっ、そーだ、イイコト思いついちゃった。それ!」
「あ゛ッ!?」
下半身に走る強い衝撃、何が起こったのか本人はまだ頭が理解に追いついていない。
サクラは恐る恐る自分の下半身を確認すると、自分のヴァギナに触手が刺さっているのが見えた。
「直接頭に電流流されるのと、直接子宮に電流流されるの、どっちが気持ちいいのか比べっこしよーよ」
「ひッ!」
「やめろっ!」
今からパティがやろうとしていることを察し、カナは銃を地面に置く。
しかしパティはそれを見て見ぬ振りをする。
「れっつ、ゴー!」
「……イ゛ッ!?」
体全身かバチバチとした何かが破裂するような音、それがどんどん音量を上げていく。
「わあぁあああああぁああァアッ!!! アッ、ガァッ!! ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!! ア゛ッ!! ア゛ーーッ、ン゛ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーッ!!」
股間から脳天まで、背骨を通って何かが体の中で暴れているのを、サクラはその身一つで受け止める。
快楽を得ることにより、絶頂を迎えるという過程はそこにはなくただただ絶頂し、そのまま絶頂し続ける。
頭を犯され内側から無理やり無抵抗にイカされる感覚と、ヴァギナの奥に電気を流され外側からこじ開けられるようにイカされる感覚が、同時にやってくる。
もはやサクラはその感覚が快楽なのか激痛なのか、違いが分からない。
「やめろっ! 銃はもう下に置いている! やめろおおおっ!!」
見るに堪えない後輩の姿に、カナは枯れそうになるほどの声で叫ぶ。
パティはそのカナの姿を、つまらなそうに見つめる。
「はぁ、はいはい、そんなに大きな声を出さなくても聞こえますよっと。もうちょっといじめたかったんだけどなぁ」
パティからの放電が止まり、サクラは電流責めから解き放たれる。
「あはっ……ッ! ンァ……あぁ…………せん、ぱい、ごめんな……さい……」
サクラの体は今にも事切れそうだった。
「じゃあせんぱいちゃん、そこを動かないでねー。ちょっとでも動いたら、この子またビリビリだから」
パティは微笑みながら、カナに向けて触手を伸ばす。
カナは言われた通りそこから一歩も動かず、ただ息を飲む。
「……だめ……やめて」
自分が捕らわれてしまったばかりに、先輩であるカナまでがあの触手の手にかかろうとしている。
自分のことなど気にせず今すぐこの場から逃げてほしい。
サクラはそう思いながらカナの方へ顔を向けると、カナと目が合った。
カナはサクラに向けてほんの一瞬、優しく微笑む。
ほんの一瞬だった。次の瞬間にはパティへ向けて冷徹な視線を向ける。
そしてパティの触手が、カナの目と鼻の先まで近づいたその瞬間、カナが叫ぶ。
「サクラッ!」
パァンと乾いた音が響く。
「なっ……!」
「ッ!?」
パティも、そしてサクラも、急なカナのその行動に驚く。
カナは新たな銃を具現化し、それを前方に向けて発砲していた。
そして、その銃弾はサクラの胸に当たっていた。
「な、なに気が狂ったの?」
パティが焦りを見せるのも無理はない。
自分の味方を打つなど、全く想定していなかったケースだった。
「これは……!?」
対してサクラはパティとは別の驚きを感じていた。
銃弾が当たった胸のあたりに痛みはなく、むしろそこから体の中に力が溢れてくるような感覚がする。
もう一度カナの顔を見ると、今度はニヤリと笑みを作っていた。
それでようやくサクラはカナの意図を理解する。
これは精気を奪われるのとは逆、体の中に精気が溢れて、力がみなぎる。
サクラは右手に刀を具現化し逆手に持つ。
そして、手首と右腕の力をうまく使い、右手を拘束する触手を切断した。
「なっ!?」
想定していなかったサクラの反撃にパティは驚く。
右手の拘束から解き放たれたサクラの体は前のめりに倒れ、そしてその瞬間、カナが構える銃の射線がパティの頭部を捉えた。
二度目の乾いた発砲音が鳴り響く。
サクラは背後にいるパティの姿は見えないが、左手と両足を拘束する触手が緩んでいくの感じた。
「くそ……が……」
薄れる声を聴きながら、拘束していた触手が完全に霧散したのが見えた。
同時に体を押さえるものがなくなり、サクラの体が地面へ吸い込まれる。
だが体が地面に落ちるより先に、その体はカナの腕の中へと包まれた。
見上げて見えたカナの顔は怒っているようにも見え、哀れんでいるようにも見える。
「カナ、せんぱい……ごめんなさい、私、カナせんぱいの服、こんなぐちゃぐちゃに……」
「その程度で心を乱すな、バカ」
カナは震えた声でサクラの体を強く抱きしめる。
「せんぱい、汚れちゃーー」
「バカ……」
後輩の声を無視して、カナはサクラの胸に頬を寄せる。
「謝りたいのは私のほうだ。淫魔が直接退魔師を狙ってくるなって、考えてもいなかった。私の不手際のせいで、またサクラのことを危険な目に合わせてしまった……」
「……せんぱい」
きっとたくさん怒られるだろうとサクラは心構えをしていたのに、自分の胸の上でですすり泣くカナの姿を見て、どうしたらいいのかわからなる。
何か言葉をかけようにも、慰みの言葉をかければいいのか、励ましの言葉をかければいいのか、かけるべき言葉は何一つ思いつかなかった。
そしてサクラは言葉での解決を諦め、自分の体を支えるカナに体を寄せた。
カナが満足するまで、ずっと体を寄せ続けた。
身の危険を感じたパティはサクラを抱きかかえ跳躍し、玄関から距離を取る。
直後、玄関のドアがけたたましい音と同時に開く。
素早い動きで室内へ入って来たその少女は、パティに向けてハンドガンの銃口を向けた。
だが少女が引き金を引こうとしたその瞬間、その射線を遮るようにサクラの体が現れる。
「ッ!」
パティはサクラを自分を守る盾にしたのだ。
両手両足を拘束されたサクラに抵抗する気力は残っていない。
「銃をおろしなよ、せんぱい」
「お前に先輩と呼ばれる筋合いはない」
淡々とした口調、苛立ちと怒りが入り混じった声でカナは答える。
(カナ……せん、ぱい……? いやッ……こんな姿……)
サクラは、カナが助けに来てくれたことよりも、自分の醜態を見られてしまったことを先に意識してしまう。
「参ったなぁ、思ったより帰ってくるのがずっと早いよ。それともサクラお姉ちゃんいじめるのが楽しすぎて、時間を忘れちゃったのかなぁ?」
「黙れ!」
「だから銃を下ろせって言ってるんだよ。じゃないとこうだよ、ホラ!」
パティはカナを前にしても怖気づかない。
カナがサクラを撃てないことを知っているからだ。
「……ッ!? んああぁぁあああああぁあっ!!」
サクラが絶叫をあげる。
「ッ!? 何を……?」
「サクラお姉ちゃんの頭に電流を流して、直接命令しているんだよ。『ずっとイキ続けろ』ってね」
「あああぁぁあッ!! イグッ! イッデるッ! ふぁうッ、アアッ!! イクの……止まらなッ、うああぁぁあああああぁっ!!」
強制的に送られるその電気信号は、正常な人間では送ることのできない人体への命令さえも可能とする。
サクラは絶頂したまま、その状態が継続し続ける。
「フヒヒッ、下の方はどうなってるのかなーっと。ふふっ、びっちょびちょだね」
パティはサクラの寝巻きのズボンをショーツごと膝のあたりまで下げる。
熱のこもったサクラの秘所があらわになり、その姿はもちろんカナの目にも映る。
「いやあああああああっ!? だめぇッ!! 見ないでえええぇぇええッ!!」
悲鳴をあげながら、サクラの腰が強く痙攣する。
敵にやりたい放題にされる後輩の姿を見て、カナは眉を潜める。
「あっ、そーだ、イイコト思いついちゃった。それ!」
「あ゛ッ!?」
下半身に走る強い衝撃、何が起こったのか本人はまだ頭が理解に追いついていない。
サクラは恐る恐る自分の下半身を確認すると、自分のヴァギナに触手が刺さっているのが見えた。
「直接頭に電流流されるのと、直接子宮に電流流されるの、どっちが気持ちいいのか比べっこしよーよ」
「ひッ!」
「やめろっ!」
今からパティがやろうとしていることを察し、カナは銃を地面に置く。
しかしパティはそれを見て見ぬ振りをする。
「れっつ、ゴー!」
「……イ゛ッ!?」
体全身かバチバチとした何かが破裂するような音、それがどんどん音量を上げていく。
「わあぁあああああぁああァアッ!!! アッ、ガァッ!! ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!! ア゛ッ!! ア゛ーーッ、ン゛ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーッ!!」
股間から脳天まで、背骨を通って何かが体の中で暴れているのを、サクラはその身一つで受け止める。
快楽を得ることにより、絶頂を迎えるという過程はそこにはなくただただ絶頂し、そのまま絶頂し続ける。
頭を犯され内側から無理やり無抵抗にイカされる感覚と、ヴァギナの奥に電気を流され外側からこじ開けられるようにイカされる感覚が、同時にやってくる。
もはやサクラはその感覚が快楽なのか激痛なのか、違いが分からない。
「やめろっ! 銃はもう下に置いている! やめろおおおっ!!」
見るに堪えない後輩の姿に、カナは枯れそうになるほどの声で叫ぶ。
パティはそのカナの姿を、つまらなそうに見つめる。
「はぁ、はいはい、そんなに大きな声を出さなくても聞こえますよっと。もうちょっといじめたかったんだけどなぁ」
パティからの放電が止まり、サクラは電流責めから解き放たれる。
「あはっ……ッ! ンァ……あぁ…………せん、ぱい、ごめんな……さい……」
サクラの体は今にも事切れそうだった。
「じゃあせんぱいちゃん、そこを動かないでねー。ちょっとでも動いたら、この子またビリビリだから」
パティは微笑みながら、カナに向けて触手を伸ばす。
カナは言われた通りそこから一歩も動かず、ただ息を飲む。
「……だめ……やめて」
自分が捕らわれてしまったばかりに、先輩であるカナまでがあの触手の手にかかろうとしている。
自分のことなど気にせず今すぐこの場から逃げてほしい。
サクラはそう思いながらカナの方へ顔を向けると、カナと目が合った。
カナはサクラに向けてほんの一瞬、優しく微笑む。
ほんの一瞬だった。次の瞬間にはパティへ向けて冷徹な視線を向ける。
そしてパティの触手が、カナの目と鼻の先まで近づいたその瞬間、カナが叫ぶ。
「サクラッ!」
パァンと乾いた音が響く。
「なっ……!」
「ッ!?」
パティも、そしてサクラも、急なカナのその行動に驚く。
カナは新たな銃を具現化し、それを前方に向けて発砲していた。
そして、その銃弾はサクラの胸に当たっていた。
「な、なに気が狂ったの?」
パティが焦りを見せるのも無理はない。
自分の味方を打つなど、全く想定していなかったケースだった。
「これは……!?」
対してサクラはパティとは別の驚きを感じていた。
銃弾が当たった胸のあたりに痛みはなく、むしろそこから体の中に力が溢れてくるような感覚がする。
もう一度カナの顔を見ると、今度はニヤリと笑みを作っていた。
それでようやくサクラはカナの意図を理解する。
これは精気を奪われるのとは逆、体の中に精気が溢れて、力がみなぎる。
サクラは右手に刀を具現化し逆手に持つ。
そして、手首と右腕の力をうまく使い、右手を拘束する触手を切断した。
「なっ!?」
想定していなかったサクラの反撃にパティは驚く。
右手の拘束から解き放たれたサクラの体は前のめりに倒れ、そしてその瞬間、カナが構える銃の射線がパティの頭部を捉えた。
二度目の乾いた発砲音が鳴り響く。
サクラは背後にいるパティの姿は見えないが、左手と両足を拘束する触手が緩んでいくの感じた。
「くそ……が……」
薄れる声を聴きながら、拘束していた触手が完全に霧散したのが見えた。
同時に体を押さえるものがなくなり、サクラの体が地面へ吸い込まれる。
だが体が地面に落ちるより先に、その体はカナの腕の中へと包まれた。
見上げて見えたカナの顔は怒っているようにも見え、哀れんでいるようにも見える。
「カナ、せんぱい……ごめんなさい、私、カナせんぱいの服、こんなぐちゃぐちゃに……」
「その程度で心を乱すな、バカ」
カナは震えた声でサクラの体を強く抱きしめる。
「せんぱい、汚れちゃーー」
「バカ……」
後輩の声を無視して、カナはサクラの胸に頬を寄せる。
「謝りたいのは私のほうだ。淫魔が直接退魔師を狙ってくるなって、考えてもいなかった。私の不手際のせいで、またサクラのことを危険な目に合わせてしまった……」
「……せんぱい」
きっとたくさん怒られるだろうとサクラは心構えをしていたのに、自分の胸の上でですすり泣くカナの姿を見て、どうしたらいいのかわからなる。
何か言葉をかけようにも、慰みの言葉をかければいいのか、励ましの言葉をかければいいのか、かけるべき言葉は何一つ思いつかなかった。
そしてサクラは言葉での解決を諦め、自分の体を支えるカナに体を寄せた。
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