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触手の淫魔 4
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「んあっ!? ぃやっ……! んあぁううっ!!」
サクラが絶頂を果たしてもなお、触手による責めが終わることはなかった。
触手たちは機械的に、ただただサクラの快感を引き出すためだけに動く。
「ふふっ、絶頂おめでとう。素敵なイキ顔が見れて、私も胸がキュンキュンしちゃったわ」
マガトゥラがサクラに顔を寄せ、その顔をまじまじと観察する。
「ぅあああっん! わたし、イッて……んんっ!! もうイッてますからぁ!! これ止めてええっ!!」
「え、なんで?」
もはや視点も定まらないサクラに対し、マガトゥラは笑顔で返す。
「イッたら終わりなんて、私一回も言ってないわよね。それにね、あなたはラッキーなの。私たちに出会わなければ、女の子がこんなに気持ちよくなれる機会まず無いんだから。だからあなたは頭を真っ白にしてただただ快楽を享受していればいいの。ほらっ!」
背中を撫でられる。
傷口を爪で引っ掻くように。
「ああああああああああああっ!? ダメェッ!! 触らないでえぇッ!!」
快感から逃げるようにサクラの背が反る。
「淫液のせいでもう、痛いと気持ちいの違いが分からなくなっているのかな。あなたはもう、体に与えられる衝撃はもう全部気持ちいいで変換されてしまうみたいね」
「ヒッ!? あっ……! ァ、あ、あぁん!! 」
マガトゥラが背中をツンツンと指で突く。
そのペースに合わせて、サクラの体は踊るようにビクンビクンと跳ねる。
「ふふっ、かわいー。あ、そうだおパンツの方はもうべちゃべちゃになっちゃったけど、お胸の方はまだあんまり構ってあげれてなかったわね。それっ!」
「いぅううんっ!!」
後ろから抱きつかれるように胸を揉まれる。
捲り上げられた制服の下に、肌身を守るものはブラしかなく、そのブラごとマガトゥラの手が胸を揉みしだく。
しばらくすると、今度はブラの肩紐の付け根あたりに指を入れられ、引き上げられる。
するとサクラの視線の位置から、嫌でも自分の乳首が見えてしまう。
その背後にいるマガトゥラも、同じものを見ているだろう。
「綺麗な乳首。ほら、見えるかしら? 両方ともビンビンに勃ち上がっちゃってるわ」
まるでコソコソ話をするかのような、吐息混じりの声でマガトゥラが囁く。
もはや触れずとも耳元に吐息がかかるだけで体が震える。
「今日はまだここ、一度も触られてないのよねぇ……」
マガトゥラが不敵に笑う。
「な、なにを……? ……ッ!?」
体の上を這って、何かが両胸をに向かっている。
見えはしないが、それが触手であることは確かだろう。
「んんっ……こ、これは?」
爪楊枝ほどの細さの触手が、胸の周りで螺旋を描くように這いずっている。
「この子はね、私が作れる最小サイズの触手ちゃんなの。すごく細いけど、力は結構あるのよ。特にギューっと締め付ける力が強くてねぇ……ふふっ、顔が強張ってるわ。もう、今から何されるか分かっちゃってるのね」
「ゃ……うそっ……!」
恐怖するサクラの頬をスーッと指差しが撫でる。
「さぁ、食らいつきなさい!」
草陰から獲物を狙う捕食者が、一瞬で静から動の状態に移り変わるように、極小の触手が左胸の先端に襲いかかる。
「わああああああァアっっ!!」
蛇のように絡みつき、巻きつく。
今まで弄られていなかった胸の蕾が一気に締め上げられる。
そして今度はもう片方の乳首にも触手が巻きつく。
「イ゛ぎっーー!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛っ!?」
今まで散々焦らされた両の乳首の快感が、一気に解放される。
それは淫液により敏感になったサクラの体には、あまりにも強すぎる刺激だった。
だが、まだまだ触手の責めは止まらない。
蛇が天敵を締め上げ、頭から丸呑みするように、触手の先端が乳首の先端を突く。
「ひィッ!! あっ! それダメっ!! ひああああぁあっ!! あ゛あ゛っ!? あ゛あ゛
ーーーーッ!!」
グリグリ、クリクリと緩急をつけて乳首の先端がいじくり、こねくり回される。
でたらめに体全身を責められる先程までの責めとは違い、徹底的に性感帯を責められる。
サクラの限界を悟ったのか、両の乳首に絡みついた触手が息を合わせるように、サクラの乳首の先端を強く突く。
「ぅっ、う゛っ! んう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーッ!!」
唇を噛んで快感に耐えようとするも、直接的すぎる性感帯の責めに抗えるはずもなかった。
下半身がブルブルと震え、また決壊する。
イボのついた触手が張り付いているショーツからは、とめどなく愛液が溢れる。
ポンプのように一定のリズムでビュービューと。
「あはは、サクラちゃん潮吹いちゃったのかな? どれどれ?」
マガトゥラはサクラのショーツをつまみ上げ、中身を確認する。
愛液と淫液が混じった陰部から異様な匂いが広がる。
「ふふっ、えっちな匂いがするねぇ。そうそう、美味しそうな蕾がもう一つ残っていたんだった」
マガトゥラの合図で、腰のあたりから極小の触手がもう一本這い上がってくる。
極小の触手はサクラの秘所をめがけて這いずり動く。
「やめ、て……ほんとに、こわれ、る……」
サクラはその願いが聞き入れられ無いことなど重々承知している。
だがもう、サクラには冷静な判断ができる意志など残っていない。
感情がただ声として漏れているだけだった。
そして触手は当然のように、少女の願いなどには聞く耳を持たない。
「イギいいいいいぃいいいいっ!? イクッ! またイッちゃう!! わたしッ、ぅあ゛っ! ああっ! イグうううううううぅぁああぁあああああっ!!」
クリトリスが触手にギュッと締め付けられたとたん、下半身がグッと前に反る。
全身が限界まで緊張し、秘所がひくひくと動く。
クリトリスへのひと責めで、サクラは一瞬で絶頂を迎えてしまう。
「はッ、ハァ……ムリッ、これいじょう、は……ほん、と、に……? ぁ、あああぁアアアアッ!!? なにッ!? ア゛ッ、ぃやああああああぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
サクラは自分の体に起きた異変について、すぐに理解することができなかった。
分かるのは先程の責めで絶頂したばかりの体に、先程以上の快感が与えられているということだけ。
少しして、その快感がクリトリスだけでなく、その内側、膣内からも感じていることに気づく。
膣の内側から撫で上げられるような感覚に体が震える。
下半身の方へ視線を向けると、マガトゥラの指がサクラの中へと侵入しているのが見えた。
「ああッ!? ゆびっ!? ダメええええぇえっ!!」
触手と同じヌメヌメとした指に膣内をかき回される。
「私、たくさんの女の子を虐めてきたから、女の子の体のことはよくわかってるのよ。ほら、こことか」
サクラのGスポットが指でやや強く押し込まれる。
「あぐぅッ!? 」
まるでサクラの体はマガトゥラの操り人形かのよう。
一責め一責めごとに体が跳ね、痙攣し、愛液を漏らす。
そして、クリトリスを責められたことによる絶頂の余韻を残したまま、サクラの体はまた絶頂へと向かい始める。
「ダメぇええッ!! さっきイッた! さっきイッたばかりなのぉッ!!」
「しってる。でもやめない。絶頂後で体がビクビクしっぱなしの今、さらに責められたらどうなっちゃうのかな? 見せてよ、サクラちゃんのありのままの姿をーーーーほら、これでフィニッシュよ!」
マガトゥラの指による攻めがさらに早くなる。
同時に乳首とクリトリスに絡みついた極小の触手が、強く締めあげる。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!! イグぅううううッ!! イッギゅうううううううううううっ!!! んぁあ゛ーーーーーーーーーーッ!!」
ありとあらゆる性感帯を同時に責められ、サクラの体はいとも簡単に限界に達した。
痙攣した膣がマガトゥラの指をギュッギュっと締め付け、白くドロドロした液を吐き出す。
それを確認すると、触手たちはもうサクラから興味を失ったように、サクラの体から離れてゆく。
両手両足を拘束していた触手からも解放され、サクラの体は肉片で埋め尽くされた床の上に、仰向けに崩れ落ちた。
(解放……されたの……?)
拘束こそ解かれたが、体が重く思うように動かない。
それでも、ボロボロの体に鞭を打ち、とにかく体を起こそうと力を入れる。
だが背中が少し持ち上がったところで、マガトゥラに肩を押さえられ、また不快な地面に背が当たる。
「なに、を……はッ……!?」
マガトゥラの顔が目の前まで近づく。
それで思い出した。
淫魔の本当の目的。
人間の精気を奪うということをーー。
抗う間も無く、唇が奪われる。
「むぐっ、んんっーー!!」
舌が口内に侵入してくる。
そして口の中が、いや、体全身が、弾ける。
「んむぅううううぅうーーーーーーッ!!」
全身に快楽の電流が流れるかのような感覚。
生存本能なのか、さっきまで動くことのなかった体がジタバタともがきだす。
(いやっ、奪われる……心を強く、持たなくちゃ……!)
気持ちではそう思うように努力する。
「んぐっ、ふぐっ! んんんっ!!」
しかし官能的な精気吸収により、その気持ちさえ揺らぎ始める。
(気持ちいい、気持ちいい、気持ち……よすぎる……!! でも……いや、ダメ! 心を許しては…………うぅ、だめぇ……もっと気持ちよくなりたいなんて、思っちゃだめだのに……)
「あっ!」
不意に唇が離れた。
サクラとマガトゥラの視線が一直線に繋がる。
顔を真っ赤にして、物欲しそうな目で見つめるサクラの瞳。
それを見てマガトゥラは不敵な笑みを浮かべる。
もうその時点で勝利を確信したのだ。
再度、マガトゥラの唇がサクラの唇を抑える。
「むぐっ!?」
そして、舌同士を絡み合わせ、サクラの精気を一気に吸い上げる。
「んんっ!? ンむぅううううううううっ!! むぐッ、ぅむっ、んんんんッ!! ンンーーーーーーッ!!!」
(きもち、いい……だめぇ、あぁ、全部、奪われーー)
サクラの意識が真っ白に霞む。
快楽の電流の前に遂にサクラはその意識を保つことすらできなくなった。
サクラが絶頂を果たしてもなお、触手による責めが終わることはなかった。
触手たちは機械的に、ただただサクラの快感を引き出すためだけに動く。
「ふふっ、絶頂おめでとう。素敵なイキ顔が見れて、私も胸がキュンキュンしちゃったわ」
マガトゥラがサクラに顔を寄せ、その顔をまじまじと観察する。
「ぅあああっん! わたし、イッて……んんっ!! もうイッてますからぁ!! これ止めてええっ!!」
「え、なんで?」
もはや視点も定まらないサクラに対し、マガトゥラは笑顔で返す。
「イッたら終わりなんて、私一回も言ってないわよね。それにね、あなたはラッキーなの。私たちに出会わなければ、女の子がこんなに気持ちよくなれる機会まず無いんだから。だからあなたは頭を真っ白にしてただただ快楽を享受していればいいの。ほらっ!」
背中を撫でられる。
傷口を爪で引っ掻くように。
「ああああああああああああっ!? ダメェッ!! 触らないでえぇッ!!」
快感から逃げるようにサクラの背が反る。
「淫液のせいでもう、痛いと気持ちいの違いが分からなくなっているのかな。あなたはもう、体に与えられる衝撃はもう全部気持ちいいで変換されてしまうみたいね」
「ヒッ!? あっ……! ァ、あ、あぁん!! 」
マガトゥラが背中をツンツンと指で突く。
そのペースに合わせて、サクラの体は踊るようにビクンビクンと跳ねる。
「ふふっ、かわいー。あ、そうだおパンツの方はもうべちゃべちゃになっちゃったけど、お胸の方はまだあんまり構ってあげれてなかったわね。それっ!」
「いぅううんっ!!」
後ろから抱きつかれるように胸を揉まれる。
捲り上げられた制服の下に、肌身を守るものはブラしかなく、そのブラごとマガトゥラの手が胸を揉みしだく。
しばらくすると、今度はブラの肩紐の付け根あたりに指を入れられ、引き上げられる。
するとサクラの視線の位置から、嫌でも自分の乳首が見えてしまう。
その背後にいるマガトゥラも、同じものを見ているだろう。
「綺麗な乳首。ほら、見えるかしら? 両方ともビンビンに勃ち上がっちゃってるわ」
まるでコソコソ話をするかのような、吐息混じりの声でマガトゥラが囁く。
もはや触れずとも耳元に吐息がかかるだけで体が震える。
「今日はまだここ、一度も触られてないのよねぇ……」
マガトゥラが不敵に笑う。
「な、なにを……? ……ッ!?」
体の上を這って、何かが両胸をに向かっている。
見えはしないが、それが触手であることは確かだろう。
「んんっ……こ、これは?」
爪楊枝ほどの細さの触手が、胸の周りで螺旋を描くように這いずっている。
「この子はね、私が作れる最小サイズの触手ちゃんなの。すごく細いけど、力は結構あるのよ。特にギューっと締め付ける力が強くてねぇ……ふふっ、顔が強張ってるわ。もう、今から何されるか分かっちゃってるのね」
「ゃ……うそっ……!」
恐怖するサクラの頬をスーッと指差しが撫でる。
「さぁ、食らいつきなさい!」
草陰から獲物を狙う捕食者が、一瞬で静から動の状態に移り変わるように、極小の触手が左胸の先端に襲いかかる。
「わああああああァアっっ!!」
蛇のように絡みつき、巻きつく。
今まで弄られていなかった胸の蕾が一気に締め上げられる。
そして今度はもう片方の乳首にも触手が巻きつく。
「イ゛ぎっーー!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛っ!?」
今まで散々焦らされた両の乳首の快感が、一気に解放される。
それは淫液により敏感になったサクラの体には、あまりにも強すぎる刺激だった。
だが、まだまだ触手の責めは止まらない。
蛇が天敵を締め上げ、頭から丸呑みするように、触手の先端が乳首の先端を突く。
「ひィッ!! あっ! それダメっ!! ひああああぁあっ!! あ゛あ゛っ!? あ゛あ゛
ーーーーッ!!」
グリグリ、クリクリと緩急をつけて乳首の先端がいじくり、こねくり回される。
でたらめに体全身を責められる先程までの責めとは違い、徹底的に性感帯を責められる。
サクラの限界を悟ったのか、両の乳首に絡みついた触手が息を合わせるように、サクラの乳首の先端を強く突く。
「ぅっ、う゛っ! んう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーッ!!」
唇を噛んで快感に耐えようとするも、直接的すぎる性感帯の責めに抗えるはずもなかった。
下半身がブルブルと震え、また決壊する。
イボのついた触手が張り付いているショーツからは、とめどなく愛液が溢れる。
ポンプのように一定のリズムでビュービューと。
「あはは、サクラちゃん潮吹いちゃったのかな? どれどれ?」
マガトゥラはサクラのショーツをつまみ上げ、中身を確認する。
愛液と淫液が混じった陰部から異様な匂いが広がる。
「ふふっ、えっちな匂いがするねぇ。そうそう、美味しそうな蕾がもう一つ残っていたんだった」
マガトゥラの合図で、腰のあたりから極小の触手がもう一本這い上がってくる。
極小の触手はサクラの秘所をめがけて這いずり動く。
「やめ、て……ほんとに、こわれ、る……」
サクラはその願いが聞き入れられ無いことなど重々承知している。
だがもう、サクラには冷静な判断ができる意志など残っていない。
感情がただ声として漏れているだけだった。
そして触手は当然のように、少女の願いなどには聞く耳を持たない。
「イギいいいいいぃいいいいっ!? イクッ! またイッちゃう!! わたしッ、ぅあ゛っ! ああっ! イグうううううううぅぁああぁあああああっ!!」
クリトリスが触手にギュッと締め付けられたとたん、下半身がグッと前に反る。
全身が限界まで緊張し、秘所がひくひくと動く。
クリトリスへのひと責めで、サクラは一瞬で絶頂を迎えてしまう。
「はッ、ハァ……ムリッ、これいじょう、は……ほん、と、に……? ぁ、あああぁアアアアッ!!? なにッ!? ア゛ッ、ぃやああああああぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
サクラは自分の体に起きた異変について、すぐに理解することができなかった。
分かるのは先程の責めで絶頂したばかりの体に、先程以上の快感が与えられているということだけ。
少しして、その快感がクリトリスだけでなく、その内側、膣内からも感じていることに気づく。
膣の内側から撫で上げられるような感覚に体が震える。
下半身の方へ視線を向けると、マガトゥラの指がサクラの中へと侵入しているのが見えた。
「ああッ!? ゆびっ!? ダメええええぇえっ!!」
触手と同じヌメヌメとした指に膣内をかき回される。
「私、たくさんの女の子を虐めてきたから、女の子の体のことはよくわかってるのよ。ほら、こことか」
サクラのGスポットが指でやや強く押し込まれる。
「あぐぅッ!? 」
まるでサクラの体はマガトゥラの操り人形かのよう。
一責め一責めごとに体が跳ね、痙攣し、愛液を漏らす。
そして、クリトリスを責められたことによる絶頂の余韻を残したまま、サクラの体はまた絶頂へと向かい始める。
「ダメぇええッ!! さっきイッた! さっきイッたばかりなのぉッ!!」
「しってる。でもやめない。絶頂後で体がビクビクしっぱなしの今、さらに責められたらどうなっちゃうのかな? 見せてよ、サクラちゃんのありのままの姿をーーーーほら、これでフィニッシュよ!」
マガトゥラの指による攻めがさらに早くなる。
同時に乳首とクリトリスに絡みついた極小の触手が、強く締めあげる。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!! イグぅううううッ!! イッギゅうううううううううううっ!!! んぁあ゛ーーーーーーーーーーッ!!」
ありとあらゆる性感帯を同時に責められ、サクラの体はいとも簡単に限界に達した。
痙攣した膣がマガトゥラの指をギュッギュっと締め付け、白くドロドロした液を吐き出す。
それを確認すると、触手たちはもうサクラから興味を失ったように、サクラの体から離れてゆく。
両手両足を拘束していた触手からも解放され、サクラの体は肉片で埋め尽くされた床の上に、仰向けに崩れ落ちた。
(解放……されたの……?)
拘束こそ解かれたが、体が重く思うように動かない。
それでも、ボロボロの体に鞭を打ち、とにかく体を起こそうと力を入れる。
だが背中が少し持ち上がったところで、マガトゥラに肩を押さえられ、また不快な地面に背が当たる。
「なに、を……はッ……!?」
マガトゥラの顔が目の前まで近づく。
それで思い出した。
淫魔の本当の目的。
人間の精気を奪うということをーー。
抗う間も無く、唇が奪われる。
「むぐっ、んんっーー!!」
舌が口内に侵入してくる。
そして口の中が、いや、体全身が、弾ける。
「んむぅううううぅうーーーーーーッ!!」
全身に快楽の電流が流れるかのような感覚。
生存本能なのか、さっきまで動くことのなかった体がジタバタともがきだす。
(いやっ、奪われる……心を強く、持たなくちゃ……!)
気持ちではそう思うように努力する。
「んぐっ、ふぐっ! んんんっ!!」
しかし官能的な精気吸収により、その気持ちさえ揺らぎ始める。
(気持ちいい、気持ちいい、気持ち……よすぎる……!! でも……いや、ダメ! 心を許しては…………うぅ、だめぇ……もっと気持ちよくなりたいなんて、思っちゃだめだのに……)
「あっ!」
不意に唇が離れた。
サクラとマガトゥラの視線が一直線に繋がる。
顔を真っ赤にして、物欲しそうな目で見つめるサクラの瞳。
それを見てマガトゥラは不敵な笑みを浮かべる。
もうその時点で勝利を確信したのだ。
再度、マガトゥラの唇がサクラの唇を抑える。
「むぐっ!?」
そして、舌同士を絡み合わせ、サクラの精気を一気に吸い上げる。
「んんっ!? ンむぅううううううううっ!! むぐッ、ぅむっ、んんんんッ!! ンンーーーーーーッ!!!」
(きもち、いい……だめぇ、あぁ、全部、奪われーー)
サクラの意識が真っ白に霞む。
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