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第二部

ep16. 本当に胸だけで......

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「『あ~、イっちゃったねw』『さっきから会長さん震え止まらないけど大丈夫?』『えっぐいイキかたしたね、気持ち良さそう……』」
「はぁ……あっ……はぁ……」

まゆりちゃんが配信中のコメントの一つ一つを読み上げていく。
私は呼吸を整えるので精一杯で、何か言い返すこともできない。

「『今日録画しといて良かったわ、多分一生使える』『俺もこんな会長が欲しかった』『会長がイキ狂う姿もっと見たい! まゆりんもっと虐めてあげて』だってさ。かいちょー、オタクくん達に大人気っスよ?」
「はっ……あぅ……はぁっ……」
「も~、なんか反応してよ~、つまんないっ!」

そんなこと言われたってなんて言い返したらいいか分からないし、もう返事ができるほどの体力すらこっちには残っていない。

「あーそうっスか、じゃあ無視する子にはお仕置きっスよ!」
「ひぅッ!?」

下着越しに胸を揉まれる。
やりたい放題に揉みしだかれ、私は強く口を噛みしめる。

「ほ~らほら、もっとエッチな声出してもいいんスよ?」
「んっ……くっ……」

まゆりちゃんに弄ばれるのも、配信として見世物にされるのも、もううんざりだった。
返事だってしてやるものか、声だって出してやるものか。
そんな無意識の抵抗が生まれ始めていた。

キッと睨みつけるような視線でまゆりちゃんの方を見ると、彼女は一瞬驚いたような表情を見せた。
だけどその顔は、すぐに嗜虐的な微笑みに変わる。

「へぇ~、まだそんな顔できるんスねー。さすがかいちょー、プライドがたっかいんだぁー」

直後、後ろからパチンと、小さな音が聞こえた。

「……え?」

少し遅れてその音の意味に気づく。
ブラが緩む感覚。
そしてマユリちゃんの手が、優しく私のブラをめくり上げる。

「やっ……だめッ、それぇッ!!」
「はーい、お待ちかね! かいちょーのおっぱいっスよー」
「映さないでぇッ!!」

私は泣きながら叫ぶ。
スマホの画面には、私の胸が大きく映し出されていた。

「ごめんね、かいちょ。本当は大事なところは流石に映しちゃだめかな、って思ったんスけどね。でもねかいちょーが悪いんスよ? かいちょーが私の嗜虐心をチクチク攻撃してくるから、私もう歯止めが効かなくなっちゃった」

まゆりちゃんは私の背後へと移動し、後ろから私の体を抱きしめる。

「そういえば、ブラの中はまだローション塗ってなかったっスね…………ネチョネチョにしてあげますね」
「んっ……くぁ……っ!」

まゆりちゃんの両手が私の両胸を撫で上げる。
外側から円を描くように、指先は少しずつ両胸の中心に近づいてくる。

「あぐっ……んっ……ああっ!!」

指が胸の先端に近づけば近づくほど、体が震え声が抑えられなくなる。

「そういえば、最初にかいちょーのことを胸だけでイかせたように見せたけど、あれ実は私の不正だったんスよね。本当はカメラの見えないところでかいちょーのクリちゃんをギュっとして、あたかも胸責めだけでイかせたように見せただけなんスよねぇ。興奮してたリスナーごめんね」

何でそのことを今……?
予測できないまゆりちゃんの言動に、私はただただ困惑する。

「でもね、安心して! 数秒後、この可愛い可愛いかいちょーちゃんは本当に胸だけでイっちゃう変態さんになっちゃうんスよ!」
「……な、何を!?」
「私は胸だけでイったりしない、負けてない、心のどこかでそんな風に思ってたんじゃないですか?」
「ち、違っ……」

そう思っていた、という自覚はない。
だけど、そう問い詰められた瞬間、心臓がばくばくと鼓動し始める。
無意識のうちに、そう思っていたのかもしれない。
それをまゆりちゃんに言い当てられて、私は今……動揺している?

「きゅっ」
「あぁうッ!!?」

両胸の先端を優しく摘まれる。
本当にただ指先が少し触れただけのはずだった。
それなのに、私の体はびっくりするくらいに反応してしまう。

「これ、ぎゅ~~~~ってやっちゃったら、どうなるんスかね」
「……っ! やっ、め……ああっ! やだっ!! いやぁああッ!!」

急に胸がドクドクと強く鼓動し始めて、恐怖に近い感情で押しつぶされそうになる。
今の私は先端を少し触れられただけで、あんなに感じてしまうのに…………だめだ、絶対に耐えられない。

こんな、配信された状態で胸まで見られて、胸を責められただけで絶頂してしまう姿なんて見せたくない。
絶対に、見せたくないのに――

「ふふっ、準備できましたか?」

死刑宣告のような囁き。
私は何も言い返せず、恐怖と快楽で体を震わせる事しかできない。

「かいちょーのプライドというか、最後の心の支えというか……そういうの全部……ぶっ壊してあげますねっ!」



ギュッ……!



「~~~~~~ッ!?!」



息が詰まって声が出ない。

一瞬何が起きたのか分からなかった。

胸の先端を思いっきり摘まれた。

頭がそう認識した瞬間。

快楽が一気に押し寄せる――



「ひぎッ!? い”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!?」

あまりにも強すぎる快楽に絶叫する。
それは間違いなく、今日一番強い快感。
それが胸から全身を痺れさせていく。
秘所からは止めどなく愛液が溢れて止まらない。

「ふっはは! 一発でイっちゃった! ほ~らクニュクニュっと、乳首にローションたくさんつけてあげるっスよ~」
「いぎゅぅう……ッ!? 今ダメェえええッ!!」

まだ絶頂の最中だというのに、まゆりちゃんは責めの手を止めてくれない。
ビュービューと溢れる愛液がいつになっても止まらず、今自分の下半身がどうなっているのか、知るのが怖い。

「ほぉら、引っ張ったり~押し込んだり~」
「ひぁっ! あぁんっ……あぁうッ!!」
「お、今の声えっち~。あ、かいちょーはツンツンクリクリされるのが好きなんスよね~。えい、えいっ!」
「ンぁア”ア”ア”ア”ア”ッ!!」

鈍い悲鳴のような嬌声が上がる。
もはや自分の体をコントロールすることもできなくて、まゆりちゃんに胸を弄られるたびに体が震え声が漏れる。
まるで楽器のように、私はただただ声を上げ続けた。

「んふふっ、何回イきました? 何度も何度も体びくんびくんって……3、4回はイっちゃいましたよね? ありゃりゃ、これはもう言い訳できませんね。かいちょーはね、胸を責められただけでイっちゃうえっちな女の子なんですよ」

そう囁きながら、まゆりちゃんは私の頬にキスをする。

「でも大丈夫ですよ、私はかいちょーみたいなえっちな女の子、大好きですから」
「んん……ン”ン”ン”ン”ン”ン”ン”ッ!?!」

まだ絶頂の余韻の中、今度は唇にキスをされる。
そんな甘い口づけをされている最中にも、胸への責めは止まらない。
もう何をされても気持ちよくて、自分の体がどうなっているのかも分からなくて、ただただ頭が真っ白に溶けていく。
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