弟、異世界転移する。

2章

49

結果から言うと、この謎の認証システムはケイの圧勝に終わる。

そもそもケイに指1本触れられない。
攻撃したらしたで報復のように返ってくる。
不利過ぎる。

1対1からの4対1。

結果は同じだった。
全方位に結界及びシールド、リフレクションを展開されれば当然とも言える。

当然限界値は存在するのだがケイのバフにより異常な程堅い。
さらに相手にはデバフを盛るのだから手の施しようがない。

ケイは1歩も動かずに勝ったわけである。
しかも怪我をしないようにあちらにもシールドを張って。

そこまでされて負けを認めないわけにはいかない。
というか勝てるわけがない。

「あーもー！聞いてないわよー！」

「残念です…本当に…」

シモンの言いたいことはわかっている。
最初から勝つ気などなかったし、攻撃の仕方というか目的が違っていた。

とにかくケイの足下を狙ってくるのだ。
転ばせたくて転ばせたくて仕方なかったようだ。
理由はさすがに知らないが。

「防御魔法か…」

「ありゃ無理だろ…」

「え、えへ…」

笑って誤魔化すしかないケイ。
戦闘中は完全に集中しているので真顔。
それがまたいい。

誰も傷つかない、傷つけないがモットー。
心の傷はカバーしきれないが。

「あの、誰も怪我してませんか？」

「そうだな」

「もーほんっとうにいい子なんだからー！」

「ケイ、ステータス見せて」

「あ、俺も見たいです！」

「はい。えっと…これでいいですか？」



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名前：ケイ・ミヨシ
種族：人間
性別：♂
年齢：17
職業：見習い飼育員

体力：2992/3000
魔力：∞

適応属性：光,闇

固有スキル▼
魔力無限,超再生,不可侵,異空間作成,魔法創造,エンチャント,複製,模倣,愛コンタクト,解説

スキル▼
通常▼
魔力操作,気配察知,チャージ,コネクト
攻撃▼
ボール,アロー,ブレイク,ライトニング
防御▼
結界,シールド,リフレクション
支援▼
身体強化,身体硬化,体力上昇,魔力上昇,攻撃力上昇,防御力上昇,回避率上昇,会心率上昇,異常状態付与率上昇,異常状態耐性,異常状態無効,全属性耐性
回復▼
治癒,広範囲治癒,体力継続回復,魔力継続回復,異常状態解除
特殊▼
火傷,凍傷,麻痺,呪い,スタン,幻影,幻惑,幻想,投影,傀儡師

加護：神々の寵愛,聖獣の契約者

称号：迷い人,駿足,支援者

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「こりゃ勝てねぇわ…」

「そうね…魔力底なしだものね…」

「魔法無効化なんて魔王くらいの特権ですよね」

「ケイに勝てるのは魔王とマヤさんだけってことですね！」

ケイ、チートが少しだけ過ぎたかもしれない。