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1. 運命の出会い
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東京からわざわざ京都まで来てお寺巡り。
どこに行っても人、人、人でろくに楽しめたものじゃない。
小学生が楽しめる環境ではないと主張しても、
ろくに話を聞いてもらえなかった。
だからどさくさ紛れに逃げ出して、そこで彼女に出会った。
目の前から歩いてくる小学生の女の子は、
全身ずぶぬれで水を滴らせていた。
空は快晴で雨なんて降っていない。
川にでも落ちたんだろうか?
ただそれにしては動揺している様子がない。
意志の強い目と綺麗な顔立ちが相まって、
あえて濡れているかのように錯覚してしまう。
綺麗だなと思いながら眺めていると、
髪型が非常に気になった。
長さが切りそろえられていない髪。
切断面が荒く斜めに切られていることから、
素人が切ったのは明らかだ。
とても綺麗な顔をしているのにそのアンバランスさが許せなかった。
「あの……」
彼女に声をかけると、目だけがぎろっとこちらを向いた。
額に張り付いた髪が威圧感を増している。
「なんやねん?」
「髪を切らせてもらえないかな?」
「は?」
単刀直入に用件を伝えているのに、
なぜそんな怪訝そうな顔をしているのか理解できなかった。
嫌なら断ればいいのに。
「ええわ」
承諾を得たのでいつも持っているハサミを取り出すと、
彼女が少し引いたのが分かる。
どうしてやっていいと言っておいて引くんだろう?
もしかしてハサミ持ってないとでも思ったのだろうか。
(※注 「ええわ」と言うのは「やらなくていい」と言う意味)
「動かないでね」
距離を詰めて彼女の前髪を指で少し持ち上げる。
彼女は体が強張って目を見開いている。
目の前でハサミがあるとたしかに怖いけど、
髪を切られることに慣れていないんだろうか。
シャキシャキシャキ
ちょっとだけ不揃いだった前髪の長さをそろえる。
「後ろ回るね」
返事を確認することなく後ろに回って髪を確認する。
大分切れ味が悪いハサミで切られたようだ。
毛先がギザギザになっているし一部潰れている。
こんな綺麗な髪になんてことするんだ。
シャキシャキシャキシャキ
とりあえず一番短い部分に合わせて揃える。
思ったより短くなってしまったが仕方ない。
「これで終わり、ちゃんと美容院で切らなきゃ駄目だよ」
彼女はあっけにとられた表情でこちらを見ていた。
目の力が抜けてちょっとたれ目になったので、
髪型と合わさって綺麗と可愛いの中間ぐらいになっている。
なかなか上手くいったと思いながら立ち去ろうとすると腕を掴まれた。
「ちょっと待ちーや、なんでこんなことしたんや」
「僕、美容師目指してるから気になったんだ」
「はぁ?」
「せっかく元が良いのに髪型で台無しだったよ」
「……なんやねん」
「関西弁の女の子って初めて見たけど可愛いね」
一生懸命背伸びして喋っている感じで愛嬌がある。
妹がいたらこんな感じなんだろうな。
ブブブブブ
マナーモードに設定していたスマホが着信を知らせる。
「あ、電話だ、はい、わ、わかったよ、すぐ戻るから」
親からの電話だった。
電話ごしでも分かるぐらい怒っていて、
「すぐ帰って来い」と言われた。
LINEではなく電話をかけてくるなんてめったにないので、
急いで帰らないとまずそうだ。
「急いで帰れって言われたから帰るね、じゃあね」
「LINE」
「は?」
「LINE教えるんよ」
「え、あ、はい」
彼女に言われるままにLINEを交換した。
彼女のLINE名はでたらめな記号だったけどそれは僕も同じだった。
今までろくに使ってこなかったから仕方ない。
その後すぐホテルに戻りこっぴどく叱られた。
一時間後、ようやく解放されてスマホを触っているとLINEが来た。
[あんた、一体なんなんや]
[何と言われててもただ髪を切りたかっただけとしか]
[うちを見て何か思う所はなかったんか?]
思う所?
最初に見た時の印象はなんだったっけ?
[可愛い?]
[明らかに関わっちゃいけないオーラ出しとったやろが]
[そんなの知らない]
[巻き込まれるとか思わへんのか]
[何に?]
まったく想像がつかない。
何か悪いことしたんだろうか?
[変わり者やな]
[そうかな]
[どこの学校なん?]
[あ、東京から遊びに来てただけだから]
[そうなんか、ならもう会えへん?]
[会えないと思う]
まだホテルには滞在しているけど外出禁止令が出されている。
もう一度無断で外出したらおこづかいなしと言われているので、
さすがに出歩く訳にはいかない。
[たまにLINEしてもええか?]
[いいよ]
こうして彼女とLINEするようになった。
[たまに]と言っていたが彼女は毎日チャットを送ってきた。
[東京ってどんなところなん?]
[夕ご飯って何たべるん?]
[うどんのつゆが黒いってほんま?]
[東京の勉強って難しいん?]
好奇心旺盛な子だった。
たわいのない日常の話だったが、
彼女の反応が新鮮で楽しくてついつい長時間チャットしていた。
次第に日常以外のことも話すようになり、
込み入った話もするようになった。
[うち、おとんもおかんもおらへんねん]
[え、なら一人で住んでるの?]
[ちゃうちゃう、お祖母ちゃんがいっしょやねん]
[そっか]
[でも一度ぐらいおとんとおかんに会ってみたかったな]
彼女の家はお祖母ちゃんしかいないらしく、
両親がいる僕を羨ましがっていた。
またある時はこんな話もした。
[お祖母ちゃんの影響でカラオケではずっと演歌歌っとるねん]
[演歌は流石に友達が知らなそうだね]
[うち友達なんておらへんで]
[そんなことないんじゃ]
[いじめられてるから友達なんてみんな逃げてもーた]
[もしかしてあの時濡れてたのって?]
[トイレに入ってたら水かけられてもーてな]
[うわ、きつ]
[出てきたら待ち伏せされてるし最悪やで]
[もしかしてあの髪も?]
[おさげ切られたんよ]
[ひどっ、先生に言った?]
[あいつら役に立たんやん]
[先生に言ったという事実が大事だよ]
[さよか]
彼女はいじめを受けていた。
それを聞いてようやく最初に聞かれたことの意味が分かった。
関わるといじめに巻き込まれるということだろう。
自分が大変なのに僕を心配していたんだ。
僕も彼女に何かしてあげられることはないだろうか。
必死に考えてみたけど大したことは浮かばない。
せめて近くにいればかばうことも出来ただろうけど、
京都と東京じゃ距離がありすぎる。
結局出来たことといえば彼女と一緒に悩むだけだった。
でも彼女にとってはそれが良かったらしい。
[なんかこうしてチャットしてると落ち着くわ]
[毎日やってるしね]
[兄弟姉妹がいたらこんな感じやったんかな?]
[僕も一人っ子だから分からない]
[うちは小5やけどそっちは?]
[僕は小6だからお兄ちゃんだね]
[お兄ちゃんか、うん、これからはお兄って呼ぶわ]
[なら僕は妹って呼ぼう]
[お兄、うち欲しいスタンプあるんやけど]
[いきなりたかってくるとは恐ろしい妹だ]
呼び方を変えたのはいわばノリだった。
あくまで友達の延長線上のイメージ。
でも彼女にとっては違っていたようだ。
[お兄は妹の言うことを聞くんやで、うちもお兄の言うことなら聞く]
僕も元気に明るく甘えてくる彼女を見て悪い気はしなかった。
彼女の甘え方もLINEで完結する程度の内容で、
せいぜい有料スタンプやお菓子をねだってくる程度。
子どものおこずかいでも十分あげられるものだった。
[妹は甘え上手だな]
[甘え上手どころか愛想ないって言われるわ]
[こんなに可愛いのに]
[お兄が甘えさせ上手なんやろ] 照れてるスタンプ連打
こういう所が可愛いのだが自覚はないらしい。
こうして僕も段々と彼女を本気で妹と思うようになってきた。
どこに行っても人、人、人でろくに楽しめたものじゃない。
小学生が楽しめる環境ではないと主張しても、
ろくに話を聞いてもらえなかった。
だからどさくさ紛れに逃げ出して、そこで彼女に出会った。
目の前から歩いてくる小学生の女の子は、
全身ずぶぬれで水を滴らせていた。
空は快晴で雨なんて降っていない。
川にでも落ちたんだろうか?
ただそれにしては動揺している様子がない。
意志の強い目と綺麗な顔立ちが相まって、
あえて濡れているかのように錯覚してしまう。
綺麗だなと思いながら眺めていると、
髪型が非常に気になった。
長さが切りそろえられていない髪。
切断面が荒く斜めに切られていることから、
素人が切ったのは明らかだ。
とても綺麗な顔をしているのにそのアンバランスさが許せなかった。
「あの……」
彼女に声をかけると、目だけがぎろっとこちらを向いた。
額に張り付いた髪が威圧感を増している。
「なんやねん?」
「髪を切らせてもらえないかな?」
「は?」
単刀直入に用件を伝えているのに、
なぜそんな怪訝そうな顔をしているのか理解できなかった。
嫌なら断ればいいのに。
「ええわ」
承諾を得たのでいつも持っているハサミを取り出すと、
彼女が少し引いたのが分かる。
どうしてやっていいと言っておいて引くんだろう?
もしかしてハサミ持ってないとでも思ったのだろうか。
(※注 「ええわ」と言うのは「やらなくていい」と言う意味)
「動かないでね」
距離を詰めて彼女の前髪を指で少し持ち上げる。
彼女は体が強張って目を見開いている。
目の前でハサミがあるとたしかに怖いけど、
髪を切られることに慣れていないんだろうか。
シャキシャキシャキ
ちょっとだけ不揃いだった前髪の長さをそろえる。
「後ろ回るね」
返事を確認することなく後ろに回って髪を確認する。
大分切れ味が悪いハサミで切られたようだ。
毛先がギザギザになっているし一部潰れている。
こんな綺麗な髪になんてことするんだ。
シャキシャキシャキシャキ
とりあえず一番短い部分に合わせて揃える。
思ったより短くなってしまったが仕方ない。
「これで終わり、ちゃんと美容院で切らなきゃ駄目だよ」
彼女はあっけにとられた表情でこちらを見ていた。
目の力が抜けてちょっとたれ目になったので、
髪型と合わさって綺麗と可愛いの中間ぐらいになっている。
なかなか上手くいったと思いながら立ち去ろうとすると腕を掴まれた。
「ちょっと待ちーや、なんでこんなことしたんや」
「僕、美容師目指してるから気になったんだ」
「はぁ?」
「せっかく元が良いのに髪型で台無しだったよ」
「……なんやねん」
「関西弁の女の子って初めて見たけど可愛いね」
一生懸命背伸びして喋っている感じで愛嬌がある。
妹がいたらこんな感じなんだろうな。
ブブブブブ
マナーモードに設定していたスマホが着信を知らせる。
「あ、電話だ、はい、わ、わかったよ、すぐ戻るから」
親からの電話だった。
電話ごしでも分かるぐらい怒っていて、
「すぐ帰って来い」と言われた。
LINEではなく電話をかけてくるなんてめったにないので、
急いで帰らないとまずそうだ。
「急いで帰れって言われたから帰るね、じゃあね」
「LINE」
「は?」
「LINE教えるんよ」
「え、あ、はい」
彼女に言われるままにLINEを交換した。
彼女のLINE名はでたらめな記号だったけどそれは僕も同じだった。
今までろくに使ってこなかったから仕方ない。
その後すぐホテルに戻りこっぴどく叱られた。
一時間後、ようやく解放されてスマホを触っているとLINEが来た。
[あんた、一体なんなんや]
[何と言われててもただ髪を切りたかっただけとしか]
[うちを見て何か思う所はなかったんか?]
思う所?
最初に見た時の印象はなんだったっけ?
[可愛い?]
[明らかに関わっちゃいけないオーラ出しとったやろが]
[そんなの知らない]
[巻き込まれるとか思わへんのか]
[何に?]
まったく想像がつかない。
何か悪いことしたんだろうか?
[変わり者やな]
[そうかな]
[どこの学校なん?]
[あ、東京から遊びに来てただけだから]
[そうなんか、ならもう会えへん?]
[会えないと思う]
まだホテルには滞在しているけど外出禁止令が出されている。
もう一度無断で外出したらおこづかいなしと言われているので、
さすがに出歩く訳にはいかない。
[たまにLINEしてもええか?]
[いいよ]
こうして彼女とLINEするようになった。
[たまに]と言っていたが彼女は毎日チャットを送ってきた。
[東京ってどんなところなん?]
[夕ご飯って何たべるん?]
[うどんのつゆが黒いってほんま?]
[東京の勉強って難しいん?]
好奇心旺盛な子だった。
たわいのない日常の話だったが、
彼女の反応が新鮮で楽しくてついつい長時間チャットしていた。
次第に日常以外のことも話すようになり、
込み入った話もするようになった。
[うち、おとんもおかんもおらへんねん]
[え、なら一人で住んでるの?]
[ちゃうちゃう、お祖母ちゃんがいっしょやねん]
[そっか]
[でも一度ぐらいおとんとおかんに会ってみたかったな]
彼女の家はお祖母ちゃんしかいないらしく、
両親がいる僕を羨ましがっていた。
またある時はこんな話もした。
[お祖母ちゃんの影響でカラオケではずっと演歌歌っとるねん]
[演歌は流石に友達が知らなそうだね]
[うち友達なんておらへんで]
[そんなことないんじゃ]
[いじめられてるから友達なんてみんな逃げてもーた]
[もしかしてあの時濡れてたのって?]
[トイレに入ってたら水かけられてもーてな]
[うわ、きつ]
[出てきたら待ち伏せされてるし最悪やで]
[もしかしてあの髪も?]
[おさげ切られたんよ]
[ひどっ、先生に言った?]
[あいつら役に立たんやん]
[先生に言ったという事実が大事だよ]
[さよか]
彼女はいじめを受けていた。
それを聞いてようやく最初に聞かれたことの意味が分かった。
関わるといじめに巻き込まれるということだろう。
自分が大変なのに僕を心配していたんだ。
僕も彼女に何かしてあげられることはないだろうか。
必死に考えてみたけど大したことは浮かばない。
せめて近くにいればかばうことも出来ただろうけど、
京都と東京じゃ距離がありすぎる。
結局出来たことといえば彼女と一緒に悩むだけだった。
でも彼女にとってはそれが良かったらしい。
[なんかこうしてチャットしてると落ち着くわ]
[毎日やってるしね]
[兄弟姉妹がいたらこんな感じやったんかな?]
[僕も一人っ子だから分からない]
[うちは小5やけどそっちは?]
[僕は小6だからお兄ちゃんだね]
[お兄ちゃんか、うん、これからはお兄って呼ぶわ]
[なら僕は妹って呼ぼう]
[お兄、うち欲しいスタンプあるんやけど]
[いきなりたかってくるとは恐ろしい妹だ]
呼び方を変えたのはいわばノリだった。
あくまで友達の延長線上のイメージ。
でも彼女にとっては違っていたようだ。
[お兄は妹の言うことを聞くんやで、うちもお兄の言うことなら聞く]
僕も元気に明るく甘えてくる彼女を見て悪い気はしなかった。
彼女の甘え方もLINEで完結する程度の内容で、
せいぜい有料スタンプやお菓子をねだってくる程度。
子どものおこずかいでも十分あげられるものだった。
[妹は甘え上手だな]
[甘え上手どころか愛想ないって言われるわ]
[こんなに可愛いのに]
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こうして僕も段々と彼女を本気で妹と思うようになってきた。
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