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プロローグ
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「みつき、悪いがお前はクビだ。たかとさんには俺の方から伝えておく」
人生始まって以来の大ピンチを迎えた、俺こと密着撮流(30)。
俺がメディア業界に入って約十年。
主に密着ドキュメントを撮影する映像カメラマンとして食い繋いできたが、取り返しのつかないミスを連発してしまい、今日で無職になってしまった。
理由は言えないが、まぁクビになっても仕方ないほどのミスだ。
俺は何も言い返せず、受け止めるしかなかった。
親父には申し訳無い気持ちはあるが、何と言えばいいのか……。
俺の親父は業界でも名の通ったビデオグラファー、密着高撮だ。
大手の局に入社できたのも、親父のコネのお陰だったんだが。
「はぁ……中途で探すしかないか」
いや、せっかくの機会だ。
仕事なんて簡単に見つかるわけ無いだろうし、配信者でもやってみるか。
そうだ、機材の説明や撮影技法の習得に関する……って、もう山ほどいるよな。
それなら俺が関わった人気ドキュメンタリー番組の裏側を話すってのはどうだ?
あ、これも権利の問題があるか……。
「は、ははっ。そんな簡単じゃない事ぐらい分かってるだろ……」
自分に言い聞かせて、トボトボと帰宅していた時だった。
突然、激しい光が俺を包み込んだ。
あまりの眩しさに目を瞑り、ようやく収まったと思って目を開ける。
「あの光は何だったんだ?」
ボヤけた視界が元に戻ると、目の前に白い修道服を着た銀髪の少女がいた。
「き、君は誰?」
「突然申し訳ございません、勇者様」
え、勇者って俺の事?
キョロキョロと周囲を確認すると、どことなく神聖な建物の中にいた。
ここは教会か?
いや、それにしても大きい。大聖堂ってやつか。
少女の後ろにいるのは、神官っぽい爺さんと鎧を纏った兵士が三名。中世ヨーロッパじゃあるまいし、なんで剣なんて物騒な物を持っているんだ?
まさか異世界転生したとか言わないよな?
自分の体を見る限り、服装も体型も変わっていない。とすると……転移した?
「勇者様、突然呼び寄せてしまい申し訳ありません。私は聖女、ラーナ・エルフィオーネと申します。どうぞ、ラーナとお呼び下さい」
「聖女ラーナ……」
「はい。詳しくお話をさせていただきますので、こちらへ付いて来て下さい」
ラーナという少女に言われるがまま、俺は後をついていく。
石造りの螺旋階段を上がって行く事、およそ五分。
体力がある俺でも疲れてきた。
「こちらへお入り下さい」
その後、廊下を歩いた先の部屋に通された俺は、少女から事情を説明された。
「これで話は以上になります」
何でもここは剣と魔法の異世界。
世界を脅かす魔王を討ち倒すため、俺は勇者として召喚されたらしい。
もちろん俺は、そんな映画に出てくるような主人公キャラではないので、すぐに否定した。
「勇者様では無かったのですね……サリエル卿、申し訳ありません……」
「聖女様、致し方ございません。何ぶん慣れない召喚魔法の行使。失敗は誰にでもございます」
どうやら俺は彼女のミスで召喚された様だ。
さっき俺もミスをしてクビになったところだ。
とんでもないミスをされたが、少女には何か言い辛いものがある。
「勇者様、いえ、あなた様のお名前を教えていただけますか?」
「あ、俺は密着撮流と言います」
「ミツキトオル様、それではトオル様と呼ばせていただきますね。それで、その……」
少女が体をモジモジしているところを見ると、よほど話辛いと見て取れる。
「遠慮なく話して下さい」
「じ、実は……私の召喚魔法は呼び寄せる事はできても、元の世界へ帰す事ができないのです……も、申し訳ありません!」
「え……?」
「で、ですからお詫びといっては何ですが、トオル様の望まれる事を出来る限りさせていただきますので、どうかお許しいただけないかと……」
俺は予想外の言葉に頭が真っ白になってしまった。
おいおい嘘だろ、帰れないのか……?
それで俺の望みを叶えて手打ちにしてくれって事か。
ま、まぁ落ち着け俺。
幸いスマホは起動できたし、リュックの中にはカメラとパソコンはある。
帰れたところで友達も恋人もいない無職の俺だ。
そうであれば目一杯の我儘を言えば、この世界でも楽しく生きていけるかもしれない。
――いや、違うか。
俺が望む事って何だ?
欲しい物、やりたい事……。
色々考えたが、やっぱ俺はアレをしている時が一番楽しいんだよな。
「ラーナさんを密着取材させていただけませんか?」
そうだ、今までに無いドキュメンタリーを撮る。
これしかない。
そして、こういう時はいつも直球勝負だ。
これまでもそんな甲斐あって、人気番組【あなたの日常見せてちょうだい】を撮り続ける事ができたんだ。
困惑した表情をしながら彼女は言った。
「み、密着!? え、あ、あの……私たちは出会ったばかりで、まだ早いと言いますか、お、お付き合いもしてないですし……」
ん? 何か勘違いしてらっしゃる。
「そういうのでは無く、密着取材というのは、ラーナさんの日常を、このカメラで撮らせていただきたいんです」
「その変わった魔道具はカメラと言うのですね。わ、私の事を知りたいと……そ、それはとても嬉しいと言いますか、とてもいやらしいと言いますか」
「いえ、ただ撮影しながら色々と質問させて欲しいのです。もちろん仕事の邪魔はしません」
「ま、まぁそういう事でしたら構いませんよ」
と、まぁこんな事があったわけで、彼女の密着取材をする事になった。
それも全ては、聖女密着ドキュメンタリーを世に出すためだ。
不思議な事に、スマホやパソコン、カメラは充電要らず。電話はできないが、なぜかネットは繋がっているという謎の現象のお陰で、動画配信サイトにも投稿できる。
早速、ラーナさんの許可をもらって投稿の準備を始めている。
チャンネル名はこれだ。
【~密着ドキュメンタリー~ 異世界聖女の日常チャンネル】
こういうのは分かりやすいのがいいんだ。
ひとまず、俺とラーナさんの簡単な自己紹介をした動画だけアップしておいた。
もちろん視聴回数も登録者数も0。
新しく立ち上げたばかりで、まだボットが拾っていないだけだと思う。
明日から生配信をしていくが、一つ言えるのはこの異世界には撮れ高しか無いって事だ。
過去に類を見ないドキュメンタリー番組を作れるかも知れない。
いや、俺が作るんだ。
「最高の撮れ高を、最高の番組を、そして親父を越える最高のカメラマンになってやる!」
こうして俺の聖女密着生活が始まった。
人生始まって以来の大ピンチを迎えた、俺こと密着撮流(30)。
俺がメディア業界に入って約十年。
主に密着ドキュメントを撮影する映像カメラマンとして食い繋いできたが、取り返しのつかないミスを連発してしまい、今日で無職になってしまった。
理由は言えないが、まぁクビになっても仕方ないほどのミスだ。
俺は何も言い返せず、受け止めるしかなかった。
親父には申し訳無い気持ちはあるが、何と言えばいいのか……。
俺の親父は業界でも名の通ったビデオグラファー、密着高撮だ。
大手の局に入社できたのも、親父のコネのお陰だったんだが。
「はぁ……中途で探すしかないか」
いや、せっかくの機会だ。
仕事なんて簡単に見つかるわけ無いだろうし、配信者でもやってみるか。
そうだ、機材の説明や撮影技法の習得に関する……って、もう山ほどいるよな。
それなら俺が関わった人気ドキュメンタリー番組の裏側を話すってのはどうだ?
あ、これも権利の問題があるか……。
「は、ははっ。そんな簡単じゃない事ぐらい分かってるだろ……」
自分に言い聞かせて、トボトボと帰宅していた時だった。
突然、激しい光が俺を包み込んだ。
あまりの眩しさに目を瞑り、ようやく収まったと思って目を開ける。
「あの光は何だったんだ?」
ボヤけた視界が元に戻ると、目の前に白い修道服を着た銀髪の少女がいた。
「き、君は誰?」
「突然申し訳ございません、勇者様」
え、勇者って俺の事?
キョロキョロと周囲を確認すると、どことなく神聖な建物の中にいた。
ここは教会か?
いや、それにしても大きい。大聖堂ってやつか。
少女の後ろにいるのは、神官っぽい爺さんと鎧を纏った兵士が三名。中世ヨーロッパじゃあるまいし、なんで剣なんて物騒な物を持っているんだ?
まさか異世界転生したとか言わないよな?
自分の体を見る限り、服装も体型も変わっていない。とすると……転移した?
「勇者様、突然呼び寄せてしまい申し訳ありません。私は聖女、ラーナ・エルフィオーネと申します。どうぞ、ラーナとお呼び下さい」
「聖女ラーナ……」
「はい。詳しくお話をさせていただきますので、こちらへ付いて来て下さい」
ラーナという少女に言われるがまま、俺は後をついていく。
石造りの螺旋階段を上がって行く事、およそ五分。
体力がある俺でも疲れてきた。
「こちらへお入り下さい」
その後、廊下を歩いた先の部屋に通された俺は、少女から事情を説明された。
「これで話は以上になります」
何でもここは剣と魔法の異世界。
世界を脅かす魔王を討ち倒すため、俺は勇者として召喚されたらしい。
もちろん俺は、そんな映画に出てくるような主人公キャラではないので、すぐに否定した。
「勇者様では無かったのですね……サリエル卿、申し訳ありません……」
「聖女様、致し方ございません。何ぶん慣れない召喚魔法の行使。失敗は誰にでもございます」
どうやら俺は彼女のミスで召喚された様だ。
さっき俺もミスをしてクビになったところだ。
とんでもないミスをされたが、少女には何か言い辛いものがある。
「勇者様、いえ、あなた様のお名前を教えていただけますか?」
「あ、俺は密着撮流と言います」
「ミツキトオル様、それではトオル様と呼ばせていただきますね。それで、その……」
少女が体をモジモジしているところを見ると、よほど話辛いと見て取れる。
「遠慮なく話して下さい」
「じ、実は……私の召喚魔法は呼び寄せる事はできても、元の世界へ帰す事ができないのです……も、申し訳ありません!」
「え……?」
「で、ですからお詫びといっては何ですが、トオル様の望まれる事を出来る限りさせていただきますので、どうかお許しいただけないかと……」
俺は予想外の言葉に頭が真っ白になってしまった。
おいおい嘘だろ、帰れないのか……?
それで俺の望みを叶えて手打ちにしてくれって事か。
ま、まぁ落ち着け俺。
幸いスマホは起動できたし、リュックの中にはカメラとパソコンはある。
帰れたところで友達も恋人もいない無職の俺だ。
そうであれば目一杯の我儘を言えば、この世界でも楽しく生きていけるかもしれない。
――いや、違うか。
俺が望む事って何だ?
欲しい物、やりたい事……。
色々考えたが、やっぱ俺はアレをしている時が一番楽しいんだよな。
「ラーナさんを密着取材させていただけませんか?」
そうだ、今までに無いドキュメンタリーを撮る。
これしかない。
そして、こういう時はいつも直球勝負だ。
これまでもそんな甲斐あって、人気番組【あなたの日常見せてちょうだい】を撮り続ける事ができたんだ。
困惑した表情をしながら彼女は言った。
「み、密着!? え、あ、あの……私たちは出会ったばかりで、まだ早いと言いますか、お、お付き合いもしてないですし……」
ん? 何か勘違いしてらっしゃる。
「そういうのでは無く、密着取材というのは、ラーナさんの日常を、このカメラで撮らせていただきたいんです」
「その変わった魔道具はカメラと言うのですね。わ、私の事を知りたいと……そ、それはとても嬉しいと言いますか、とてもいやらしいと言いますか」
「いえ、ただ撮影しながら色々と質問させて欲しいのです。もちろん仕事の邪魔はしません」
「ま、まぁそういう事でしたら構いませんよ」
と、まぁこんな事があったわけで、彼女の密着取材をする事になった。
それも全ては、聖女密着ドキュメンタリーを世に出すためだ。
不思議な事に、スマホやパソコン、カメラは充電要らず。電話はできないが、なぜかネットは繋がっているという謎の現象のお陰で、動画配信サイトにも投稿できる。
早速、ラーナさんの許可をもらって投稿の準備を始めている。
チャンネル名はこれだ。
【~密着ドキュメンタリー~ 異世界聖女の日常チャンネル】
こういうのは分かりやすいのがいいんだ。
ひとまず、俺とラーナさんの簡単な自己紹介をした動画だけアップしておいた。
もちろん視聴回数も登録者数も0。
新しく立ち上げたばかりで、まだボットが拾っていないだけだと思う。
明日から生配信をしていくが、一つ言えるのはこの異世界には撮れ高しか無いって事だ。
過去に類を見ないドキュメンタリー番組を作れるかも知れない。
いや、俺が作るんだ。
「最高の撮れ高を、最高の番組を、そして親父を越える最高のカメラマンになってやる!」
こうして俺の聖女密着生活が始まった。
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