2 / 4
プロローグ 神と人、人と悪魔
Ⅱ.歓喜あるのみ
しおりを挟む
〈二日前〉
視界を埋め尽くす紫の閃光。再び目を開けて見れば、周囲の景色は変わっていた。
ただし、『景色が変わった』という認識はあっても、先ほどまで視界に映っていた物はもはや覚えていない。記憶は不自然なまでにあっさりと、完璧に消えていた。
記憶喪失、という言葉が浮かぶ。ふと記憶を探ってみると、自身の名前すら覚えていないことに気付く。
一体これはどういう状況なのか。自分の住んでいた国など一部の記憶と、学校で習ったような知識は残っている。
しかし自分に関する記憶は、カケラすら思い出すことが出来ない。
名前、住居、家族。それらの単語について、『知識』として意味を知っている。だというのに自分については何一つとして思い出せないのだ。
人格も経験も、きっと失ってはいない。
身体に意識を張り巡らせれば、自分に何が出来るのか、手に取るように分かるのだから。
「やぁみんな、こんにちは!」
その明るい声に反応して、周囲を見渡す。
見れば自分の周りで、一様に困惑した様子の人々が辺りをキョロキョロと見回していた。
......いや、一様に、でもないか。
少しも動揺が見えない人や、どこか楽しそうな人もいる。
どう見ても、『常人』ではなかった。
辺りにいる人を数える。五百は下らない。おそらく、千人ほどいるだろうか。
てんで統一感のない服装、それどころか人種すらも統一されていない。自分と同じ日本人はほとんど見当たらず、白人から黒人まで、肌の色もばらつきがある。体つきも鍛え上げられていたり、事務仕事でもやっていそうな人だったり。
腕を組んで佇んでいたり、口をパクパクと開閉して何か叫ぼうとしていたり。姿だけでなく態度も様々だ。
やけに冷静な心でそれを眺める。
改めてみると今いるのは非常に不思議な空間で、人以外は何も見えない。ただただ闇が続いているだけ。足場はあるようだけど無闇に動かない方が良いか。
......変だな、今ある知識が正しければ、こんな状況ならもっと取り乱してもおかしくないはずだ。これも記憶喪失の影響だろうか?
今の自分の感情にあまり違和感がないあたり、僕自身も一般人とは言えないかもしれない。
思考とは別に、視線は忙しなく動かして、この状況にそぐわない先ほどの声の主を探す。
「混乱してると思うけど、今はボクの話聞いてよー!」
声が再び響く。幼さすらある高い声だ。
それと同時に、上方から紫の光が降り注いだ。
今自分の中にある、最初の記憶もこの光。つまりこの超常的空間に連れ去られる瞬間に見た光だ。反射的に身構える。
視線を向けると、上空に紫色のドレスを纏った少女が佇んでいる。
声に反して大人びた――神々しさすら覚える――姿で此方を見ている。背丈は成人女性の平均と大差ない。しっかりとした起伏のある体付きを見ても、年齢は声の印象よりいくらか上だろう。
髪は紫、瞳は――見えない。それどころか顔も見えなかった。ヴェールで隠されているわけではなく、認識することが出来ない。この空間と言い、彼女と言い、不思議なことばかりだ。
「それじゃ、選ばれたみんなに説明するねー! ここにいる1000人は世界で最も強い1000人さ! それを集めて何をするかって言うと――」
今更だけど、先程からずっと声を出すことが出来ない。
この空間に来てから、上空の彼女以外の声を聞いていないのだから、きっと全員がそうだろう。
質問などさせないとばかりに、大して考える暇も与えず紫の少女は胸を張って声を張り上げる。
「人間と戦う、『悪魔』になってもらいます!」
その言葉に、この場に居た全員が目を点にする――ことはなく。
顔を愉悦に染めるもの、警戒心を高めるもの、様々な心情はあっても全員が何もできない困惑から脱していた。
無駄に声を上げようとする者は皆無。
その様子を見て、『世界で最も強い1000人』というのもあながち嘘ではないのか、と思った。
ただし『最も強い』というのは周囲の人々の姿を見るに、武力だけの話ではないようだけど。
僕の心中も恐れのような感情は不思議とわかない。『興味』、あるいは『好奇心』のようなもので溢れていた。口端は勝手に吊り上がっている。
「何も悪人になれー、とかそういう話じゃないよ? 『悪魔』という種族になって、人間と戦ってもらうだけ。簡単でしょ?」
ふざけるな、と今にも言い出しそうな表情の人がちらほらと見えた。声は出せないけれど。
しかしやはり、楽しそうに笑みを浮かべていた一部は、変わらず愉悦を感じている様子。
「まぁ説明は後から。君たちに選択権なんてのは無いわけだし、ね?」
途端に"声"は明るい雰囲気を霧散させ、妖艶さすら漂わせてそう言った。
その瞬間に先程まで必死に抵抗しようとしていた連中も察したようだ。
これが『お願い』などではなく、『確定事項』に対する善意の――あるいは気まぐれの――説明なのだと。有り体に言ってしまえば命令だ。
「おっと、一応は名乗っておかなきゃね。ボクはヴィクティ、遠い遠い別の世界からやって来た――君たちにとっての神さ」
特に驚くことはなかった。
けれどそれは、察しがついていたとか、そんな高尚なことじゃなく。この神が何者かなんて、微塵も興味が無かったから。
興味があるのは――目の前の存在が齎してくれる世界だけ。
人と戦うことに対する忌避感なんて、僕の中には存在しなかった。
どんな世界に変わる?
どんな世界に、君は変えてくれる?
止めどなく溢れる心情は、言葉にするなら『ワクワクする』、だろうか。
ただひたすらに、歓喜する。
冷静な表面と違い、心情はもはや喜びだけ。
不安、恐怖、怒り、悲哀、そんなものは砂粒一つ在り得ない。
自身の記憶が無くても、確信があった。肉体が覚えていたのか、それとも記憶が残っていたのかーーそんなことはどうでもいい。
ただ僕は、つまらなかったんだ。暇で、退屈で、面白みのない日常が。
今この瞬間まで、過去の人生が全て――つまらないだけのクズだったと。
今この瞬間から、世界は変わる。僕にとっての世界は。
なのに喜び以外の感情が入り混じる隙間なんて、あるはずがない。
ああやはり、僕も普通では無かったようだ。
善人ではないことも、確かだろう。
歓喜と期待に塗れた僕の視界を、再び紫の閃光が覆ったーーー
視界を埋め尽くす紫の閃光。再び目を開けて見れば、周囲の景色は変わっていた。
ただし、『景色が変わった』という認識はあっても、先ほどまで視界に映っていた物はもはや覚えていない。記憶は不自然なまでにあっさりと、完璧に消えていた。
記憶喪失、という言葉が浮かぶ。ふと記憶を探ってみると、自身の名前すら覚えていないことに気付く。
一体これはどういう状況なのか。自分の住んでいた国など一部の記憶と、学校で習ったような知識は残っている。
しかし自分に関する記憶は、カケラすら思い出すことが出来ない。
名前、住居、家族。それらの単語について、『知識』として意味を知っている。だというのに自分については何一つとして思い出せないのだ。
人格も経験も、きっと失ってはいない。
身体に意識を張り巡らせれば、自分に何が出来るのか、手に取るように分かるのだから。
「やぁみんな、こんにちは!」
その明るい声に反応して、周囲を見渡す。
見れば自分の周りで、一様に困惑した様子の人々が辺りをキョロキョロと見回していた。
......いや、一様に、でもないか。
少しも動揺が見えない人や、どこか楽しそうな人もいる。
どう見ても、『常人』ではなかった。
辺りにいる人を数える。五百は下らない。おそらく、千人ほどいるだろうか。
てんで統一感のない服装、それどころか人種すらも統一されていない。自分と同じ日本人はほとんど見当たらず、白人から黒人まで、肌の色もばらつきがある。体つきも鍛え上げられていたり、事務仕事でもやっていそうな人だったり。
腕を組んで佇んでいたり、口をパクパクと開閉して何か叫ぼうとしていたり。姿だけでなく態度も様々だ。
やけに冷静な心でそれを眺める。
改めてみると今いるのは非常に不思議な空間で、人以外は何も見えない。ただただ闇が続いているだけ。足場はあるようだけど無闇に動かない方が良いか。
......変だな、今ある知識が正しければ、こんな状況ならもっと取り乱してもおかしくないはずだ。これも記憶喪失の影響だろうか?
今の自分の感情にあまり違和感がないあたり、僕自身も一般人とは言えないかもしれない。
思考とは別に、視線は忙しなく動かして、この状況にそぐわない先ほどの声の主を探す。
「混乱してると思うけど、今はボクの話聞いてよー!」
声が再び響く。幼さすらある高い声だ。
それと同時に、上方から紫の光が降り注いだ。
今自分の中にある、最初の記憶もこの光。つまりこの超常的空間に連れ去られる瞬間に見た光だ。反射的に身構える。
視線を向けると、上空に紫色のドレスを纏った少女が佇んでいる。
声に反して大人びた――神々しさすら覚える――姿で此方を見ている。背丈は成人女性の平均と大差ない。しっかりとした起伏のある体付きを見ても、年齢は声の印象よりいくらか上だろう。
髪は紫、瞳は――見えない。それどころか顔も見えなかった。ヴェールで隠されているわけではなく、認識することが出来ない。この空間と言い、彼女と言い、不思議なことばかりだ。
「それじゃ、選ばれたみんなに説明するねー! ここにいる1000人は世界で最も強い1000人さ! それを集めて何をするかって言うと――」
今更だけど、先程からずっと声を出すことが出来ない。
この空間に来てから、上空の彼女以外の声を聞いていないのだから、きっと全員がそうだろう。
質問などさせないとばかりに、大して考える暇も与えず紫の少女は胸を張って声を張り上げる。
「人間と戦う、『悪魔』になってもらいます!」
その言葉に、この場に居た全員が目を点にする――ことはなく。
顔を愉悦に染めるもの、警戒心を高めるもの、様々な心情はあっても全員が何もできない困惑から脱していた。
無駄に声を上げようとする者は皆無。
その様子を見て、『世界で最も強い1000人』というのもあながち嘘ではないのか、と思った。
ただし『最も強い』というのは周囲の人々の姿を見るに、武力だけの話ではないようだけど。
僕の心中も恐れのような感情は不思議とわかない。『興味』、あるいは『好奇心』のようなもので溢れていた。口端は勝手に吊り上がっている。
「何も悪人になれー、とかそういう話じゃないよ? 『悪魔』という種族になって、人間と戦ってもらうだけ。簡単でしょ?」
ふざけるな、と今にも言い出しそうな表情の人がちらほらと見えた。声は出せないけれど。
しかしやはり、楽しそうに笑みを浮かべていた一部は、変わらず愉悦を感じている様子。
「まぁ説明は後から。君たちに選択権なんてのは無いわけだし、ね?」
途端に"声"は明るい雰囲気を霧散させ、妖艶さすら漂わせてそう言った。
その瞬間に先程まで必死に抵抗しようとしていた連中も察したようだ。
これが『お願い』などではなく、『確定事項』に対する善意の――あるいは気まぐれの――説明なのだと。有り体に言ってしまえば命令だ。
「おっと、一応は名乗っておかなきゃね。ボクはヴィクティ、遠い遠い別の世界からやって来た――君たちにとっての神さ」
特に驚くことはなかった。
けれどそれは、察しがついていたとか、そんな高尚なことじゃなく。この神が何者かなんて、微塵も興味が無かったから。
興味があるのは――目の前の存在が齎してくれる世界だけ。
人と戦うことに対する忌避感なんて、僕の中には存在しなかった。
どんな世界に変わる?
どんな世界に、君は変えてくれる?
止めどなく溢れる心情は、言葉にするなら『ワクワクする』、だろうか。
ただひたすらに、歓喜する。
冷静な表面と違い、心情はもはや喜びだけ。
不安、恐怖、怒り、悲哀、そんなものは砂粒一つ在り得ない。
自身の記憶が無くても、確信があった。肉体が覚えていたのか、それとも記憶が残っていたのかーーそんなことはどうでもいい。
ただ僕は、つまらなかったんだ。暇で、退屈で、面白みのない日常が。
今この瞬間まで、過去の人生が全て――つまらないだけのクズだったと。
今この瞬間から、世界は変わる。僕にとっての世界は。
なのに喜び以外の感情が入り混じる隙間なんて、あるはずがない。
ああやはり、僕も普通では無かったようだ。
善人ではないことも、確かだろう。
歓喜と期待に塗れた僕の視界を、再び紫の閃光が覆ったーーー
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ざまあ~が終ったその後で BY王子 (俺たちの戦いはこれからだ)
mizumori
ファンタジー
転移したのはざまあ~された後にあぽ~んした王子のなか、神様ひどくない「君が気の毒だから」って転移させてくれたんだよね、今の俺も気の毒だと思う。どうせなら村人Aがよかったよ。
王子はこの世界でどのようにして幸せを掴むのか?
元28歳、財閥の御曹司の古代と中世の入り混じった異世界での物語り。
これはピカレスク小説、主人公が悪漢です。苦手な方はご注意ください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
幻贖のランプ 〜抗進する者たち〜
@panope
ファンタジー
共生する動物と共に生きるために体に宿る力。
同族はそれを"幻贖の力"と呼ぶ。
そんな力を持ちながらも、異能を宿さない者たちから身を隠し、生きてきた者たちがいた。
彼らは少数の仲間と共に、ひっそりと時を刻んできた。
幼い頃に両親を失った18歳の少女、パニー。
ある日、彼女は異能を持たない者たちが暮らす外の世界へ踏み出すことを決意する。
亡くなったとされる両親の生存を信じ、大好きな故郷の発展を願う。
ただひたむきに"幸せ"を追い求める彼女。
そんな、パニーの”幸せの叶え方”とは――。
私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる