日高見の空舞う鷹と天翔る龍 異界転生編

23.法技 眷属の使役！ その４ 北倶廬洲を守護 多聞天

　いや～、心臓に悪いな。

　身が縮むおもいとは、このことだな・・・。

　さて、最後だな。

「いくぞ、वैश्रवणヴァイシュラヴァナ（多聞天）！」


　名前を呼んだ瞬間、光の中から人型が浮かび上がる。

　赤ら顔に革製の甲冑姿、右手に宝棒、左手には宝塔を捧げ持つ。

　その威風堂々とした姿は、別名、毘沙門天と呼ばれるに相応しい、武神そのままの姿だった。


「よし、まずはयक्षヤクシー（夜叉）！」


　その名を呼んだ瞬間、多聞天の右目が光る。

　そこから現れたのは・・・緑色の髪に、茶色の瞳の美女。

　薄く透けるような桃色の衣を纏った、豊満な女の人が立っていた。


「なるほど・・・最後だ！रक्षसラークシャサ（羅刹）！」


　最後に現れたのは、多聞天と同じように全身を包む革の甲冑を着けて、右手に刀を握り、左手で印を結んでいる、赤い髪の美女だった。

　その瞳は深い海を想わせる、碧あおい色をしており、口元をキュッと閉じている。


「ようやっと、呼んでくらはりましたね、ぬしさま。」

「待ちくたびれたぞ、あるじ殿。」


　ヤクシーが、はんなりと微笑みながら、小首をかしげると、ラークシャサは、あまり豊かではない胸を反らせた。


「あるじ殿、何か言ったか？」

「な、なにも言ってません！」

「む。」

「まあ、まあ。まずは、ご挨拶から、うちの名前はヤクシー。多聞天さまの眷属でございます。木と森を司るよう言いつけられております。」

「そして、私はラークシャサ。破壊と滅亡を司る。」

「佐伯真魚です。よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしゅうおたの申します。」

「うむ。よろしくお願い申す。」



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「ようやく終わったー！」


　それにしても、個性強すぎだろ。

　俺に扱えるのかなあ・・・。



「今日はもう疲れた！帰ろ。」



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これで全員出そろいました！

いやー、すごいものですね。

これからどうなっていくのか楽しみですけど、キャラ多すぎて収拾つかなかったりして（苦笑）



今回もお読みいただきありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。


感想よろしくです！