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22.法技 眷属の使役! その3 西牛貨洲を守護 広目天
しおりを挟むメインタイトル変えました。
今後、書くかもしれない他作品との兼ね合いです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ほんと、バラエティに富んでいるなあ。」
なんか、ガチャを引いているみたいで、俺は段々面白くなってきた。
「よし、つぎは・・विरूपाक्ष(広目天)!」
光の中から出てきたのは・・・赤ら顔の高結い髪、皮の甲冑に右手には三鈷戟、左手には羂索(両端に金具を付けた捕縛縄)を持っている。
「か、カッコイイ・・。」
「え~と、नाग(龍王)!」
広目天の右目から出てきたのは、銀色に輝く鱗を持った巨大な龍。
そして龍がその身を翻すと、黒髪に金色の瞳をもった妖艶な雰囲気を漂わせる、美女が立っていた。
その手には、刀と宝玉が握られている。
・・・・はっ!思わず見とれてしまった。
「コホン。つぎいくよ、भूत(富単那)!」
次に左目から出てきたのは、黒髪に緋色の瞳、褐色の肌をした、こちらも負けず劣らず妖しげな色気を発散する、美女だった。
うわ~、美女ばっかり出てきた!
「あら、かわいい主様だこと。」
「ほんとに。」
「ふふふ、食べてしまいたいわね。」
「そうね。うふふっ。」
「あ、あの、こんにちは。」
なんか、身の危険を感じて慌てて声をかける。
「ごめんなさい。あんまり、カワイイものだから、つい、ね。私はナーガ、善女龍王とも呼ばれているわ。広目天様の眷属にして、八大竜王のひとり、沙掲羅龍王の三女よ。水を操り、風雨を司るわ。」
『つい、ね。』のところで、ウインクしてきた。
その瞬間、俺の心臓がドキンとなった。
「そして私が、ブタンナ。人の生き血を吸い、死を司るのよ。もちろん、広目天様の眷属よ。」
そう言って、口の端を吊り上げて嗤うと、その口には2本の鋭く尖った犬歯が覗いていた。
その瞬間、俺の心臓は締め付けられるようにキュンとなった。
「ぼ、ぼくは、佐伯真魚。よ、よろしくお願いします。」
「ふふふ。ほんと可愛い・・。」
「うふふ・・。」
震えながら自己紹介する俺のことを見て、二人の美女は妖しく微笑んだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
べつに、サキュバスじゃないからね。(汗)
イメージ的には、限りなく近いけど・・・・。
今回もお読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
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