実力主義に見放されたモグラ令嬢は白い結婚で仁義を通す

契約結婚で、初夜の履行は致しません!

属国との国境いへ、新たな辺境伯として帝都から派遣された騎士セルギウス。
弟三人を養うため、新たな領主の妻となることを決めた没落令嬢チェルシア。

何故か二人は寝台の上で睨み合っていた。

◆◇◆◇◆

周辺国を侵略しつくした帝国で、弱きを助け強きを挫く『帝都お見合い協会』の短編その一です。
まずは、安い魔石を磨く労働者を『愚直モグラ』と呼ぶ鉱山地方のお話から。
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