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寄り道話
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7日前、実家…リュクサンブール家を出された。
俺は、カルマ・リュクサンブールといった。今はただのカルマだ。
先日、妹が死んだ。死因は火魔法によるもので、焼け焦げていた。それと、1番目の妹のギルドカードと焦げた肉があった事、2番目の妹は殺すような動機がないことから、1番目の妹が2番目の妹を恨んで殺そうとして、失敗して自分が死んだのだと思われている。
ただ、魔量が30しかない1番目の妹がそんなに大火力のファイアーボールを出せるはずがないと思っていたが、ブレスレット型の魔力吸引機があったから、2番目の妹の魔力を奪って使ったものだと思われている。
その2日後母だと思っていた人と父から呼び出された。そこには弟たちもいた。そこで、父から自分はメイドの子だという事、後継者はルーガンにする事、追い出す事を告げられた。
殺さないなんて、あの父の割に甘いな。末の娘が死んで気が狂っているのか?
俺は、1番目の妹を非難する気にはなれない。2番目の妹はいつもどこか不気味だったからだ。
前あいつの部屋の前を通った時に、げーむだとかひろいんだとか意味のわからない言葉を言っていたのは寒気を覚えた。
その上1番目の妹を嵌めるのを手伝ってくれと暗に言ってくるのだから恐ろしい。
そして、俺は家を出た。今までのように王子の側近をしていていいのか分からなかったので、王に第一騎士隊を辞める事を告げる事にする。今日の午後3時に対面の許しを得た。
王宮の庭園でとの事で、同期の護衛騎士5人、王、姫2人、第一王子がいた。姫は上が17、下は10で上の姫は歳が同じなので、昔よく遊んでいた。
下の姫は事あるごとに1番目の妹の悪口を言っていて、2人の死を告げた時の態度が、1番目の妹を早く消さなかったのが悪いと言うしまつ。周りの貴族の態度もひどい。
皆、菓子を食べている。茶会でもしているのだろう。だが、何とまあ結構な顔ぶれだ。ただ私が騎士をやめる事を宣言するのは
「おおきたか、カルマ。らくにするがよい。」
「ありがとうございます。お久しぶりです、王様。実は、陛下にお伝えしたい事がありまして…」
「何だ。言ってみるがよい。」
「はい。カルマ・リュクサンブール…いえ、カルマは、本日をもって第一騎士隊を辞職します。」
「なっ、なぜだ!?何か不満があったのか!?」
「そうだ。なぜ急に辞めるなど…」
ああ、焦っている王と王子を見るのは初めてかもしれない。
「私が貴族では無くなったからです。」
「ええ!?父上、では|私(わたくし)の計画はどうなるのですか!?」
「カルマ。お前は17という若さで数々の功績を上げた。だからお前自身に爵位を与えた。伯爵位だ。だからお前は貴族だ。」
そういえば貰ったような気もする。ただ、仕事で忙殺され、記憶があまりない。
「カルマ、私貴方にお願いがあるの。」
「何でしょうか?」
「私と結婚して!」
「「「「「「「「はあ!?」」」」」」」」
王と上の姫以外全員声を上げた。
「ひ、姫さま、何故私なのですか…?」
「姫さまじゃなくって昔みたいにリャーって呼んでよ。敬語もなし。昔みたいにして!そしたら教えてあげるから!」
昔って遊んでいたのは4、5歳頃だったから10年以上前のことなのに…
「はあ。分かり…分かった。んで、何でいきなり結婚しろとか言い出したんだい?」
「私が4歳の時から片思いしているから。本当は私が18歳になったら言おうと思ってたんだけどね。で、この求婚、受ける?受けない?」
困った。助けてくれという意味で王を見たが、諦めてくれといった感じで首を振られた。見捨てられた!
「分かりました。」
「本当!?ありがとう!」
そんなこんなで、今はリャーナクルと暮らしている。これは1番目の妹のおかげだ。
てなわけで、とても感謝している。ただ、騎士から、武官兼文官になった。
もともと書類仕事が得意だったのでいいが、リャーナクルと会える時間が減る。それは悲しいが、リャーナクルを養うなら、きちんと働いて老後を過ごすための金も貯めようと思う。
「どうしたの、カルマ?」
「何でもないよ。」
寝室から妻の声が聞こえた。妻が自分の名前を呼んでくれている。それが、今の幸せだ。
「ねえカルマ。」
「何?」
「私、赤ちゃん欲しい。」
「・・・・・・!?」
「赤ちゃん欲しい。」
「そっか。じゃあ、どうしたら赤ちゃんできるか分かる?」
「うん。川からざくろが流れてきて、それが弾けたらもらえるの!」
「それ、おとぎ話じゃない?そもそもここら辺川無いよ?」
「そっか、じゃあ分かんない。カルマは知ってる?」
「うん。じゃあ教えてあげようか?
手取り足取り、ね?」
「・・・?うん、わかった!」
俺は、カルマ・リュクサンブールといった。今はただのカルマだ。
先日、妹が死んだ。死因は火魔法によるもので、焼け焦げていた。それと、1番目の妹のギルドカードと焦げた肉があった事、2番目の妹は殺すような動機がないことから、1番目の妹が2番目の妹を恨んで殺そうとして、失敗して自分が死んだのだと思われている。
ただ、魔量が30しかない1番目の妹がそんなに大火力のファイアーボールを出せるはずがないと思っていたが、ブレスレット型の魔力吸引機があったから、2番目の妹の魔力を奪って使ったものだと思われている。
その2日後母だと思っていた人と父から呼び出された。そこには弟たちもいた。そこで、父から自分はメイドの子だという事、後継者はルーガンにする事、追い出す事を告げられた。
殺さないなんて、あの父の割に甘いな。末の娘が死んで気が狂っているのか?
俺は、1番目の妹を非難する気にはなれない。2番目の妹はいつもどこか不気味だったからだ。
前あいつの部屋の前を通った時に、げーむだとかひろいんだとか意味のわからない言葉を言っていたのは寒気を覚えた。
その上1番目の妹を嵌めるのを手伝ってくれと暗に言ってくるのだから恐ろしい。
そして、俺は家を出た。今までのように王子の側近をしていていいのか分からなかったので、王に第一騎士隊を辞める事を告げる事にする。今日の午後3時に対面の許しを得た。
王宮の庭園でとの事で、同期の護衛騎士5人、王、姫2人、第一王子がいた。姫は上が17、下は10で上の姫は歳が同じなので、昔よく遊んでいた。
下の姫は事あるごとに1番目の妹の悪口を言っていて、2人の死を告げた時の態度が、1番目の妹を早く消さなかったのが悪いと言うしまつ。周りの貴族の態度もひどい。
皆、菓子を食べている。茶会でもしているのだろう。だが、何とまあ結構な顔ぶれだ。ただ私が騎士をやめる事を宣言するのは
「おおきたか、カルマ。らくにするがよい。」
「ありがとうございます。お久しぶりです、王様。実は、陛下にお伝えしたい事がありまして…」
「何だ。言ってみるがよい。」
「はい。カルマ・リュクサンブール…いえ、カルマは、本日をもって第一騎士隊を辞職します。」
「なっ、なぜだ!?何か不満があったのか!?」
「そうだ。なぜ急に辞めるなど…」
ああ、焦っている王と王子を見るのは初めてかもしれない。
「私が貴族では無くなったからです。」
「ええ!?父上、では|私(わたくし)の計画はどうなるのですか!?」
「カルマ。お前は17という若さで数々の功績を上げた。だからお前自身に爵位を与えた。伯爵位だ。だからお前は貴族だ。」
そういえば貰ったような気もする。ただ、仕事で忙殺され、記憶があまりない。
「カルマ、私貴方にお願いがあるの。」
「何でしょうか?」
「私と結婚して!」
「「「「「「「「はあ!?」」」」」」」」
王と上の姫以外全員声を上げた。
「ひ、姫さま、何故私なのですか…?」
「姫さまじゃなくって昔みたいにリャーって呼んでよ。敬語もなし。昔みたいにして!そしたら教えてあげるから!」
昔って遊んでいたのは4、5歳頃だったから10年以上前のことなのに…
「はあ。分かり…分かった。んで、何でいきなり結婚しろとか言い出したんだい?」
「私が4歳の時から片思いしているから。本当は私が18歳になったら言おうと思ってたんだけどね。で、この求婚、受ける?受けない?」
困った。助けてくれという意味で王を見たが、諦めてくれといった感じで首を振られた。見捨てられた!
「分かりました。」
「本当!?ありがとう!」
そんなこんなで、今はリャーナクルと暮らしている。これは1番目の妹のおかげだ。
てなわけで、とても感謝している。ただ、騎士から、武官兼文官になった。
もともと書類仕事が得意だったのでいいが、リャーナクルと会える時間が減る。それは悲しいが、リャーナクルを養うなら、きちんと働いて老後を過ごすための金も貯めようと思う。
「どうしたの、カルマ?」
「何でもないよ。」
寝室から妻の声が聞こえた。妻が自分の名前を呼んでくれている。それが、今の幸せだ。
「ねえカルマ。」
「何?」
「私、赤ちゃん欲しい。」
「・・・・・・!?」
「赤ちゃん欲しい。」
「そっか。じゃあ、どうしたら赤ちゃんできるか分かる?」
「うん。川からざくろが流れてきて、それが弾けたらもらえるの!」
「それ、おとぎ話じゃない?そもそもここら辺川無いよ?」
「そっか、じゃあ分かんない。カルマは知ってる?」
「うん。じゃあ教えてあげようか?
手取り足取り、ね?」
「・・・?うん、わかった!」
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