追い出された令嬢は無双する

霜月

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出会い

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まあ、森に行くついでにこの前買った土地に行きますか。森のすぐ近くだから通るし。

「転移 」

つきました。おや、森の方で戦ってますねえ。見に行きますか。
ついでにいつものとちょっと顔かーえよ。

「助けてくれー!」

あれは…あれ、王子様っぽい人と護衛さん?とロムキャットの群れですね。
ロムキャットって見た目可愛いけどめちゃ強いから1匹に対して3人で戦うらしいのに5匹に対して10人しかいませんよ?もっと近くで見たいんですけど…なんかうるさいですね。

「助けてくれよ~っ」

近くに行ったら巻き込まれますしね。帰りましょうか。

「おいっそこのにーちゃん助けてくれっていってるだろ!」

チッこれ助けないといけないやつだよおおおおめんどくさいいいい

変化してて良かった。顔ばれ、コワイ。メッチャ。
…まあこれで十分だよね。

「ファイアーボール」

「おい何考えてんだロムキャットがそんなので倒れるわけが…ある!?」
私の放った青い高温の炎が5匹を炭にしました。少し腹たったからきちんと灰にはできなかった…もっと鍛えないとねえ。あ、話しかけてきた。

「ありがとうございました。それにしてもすごいですね。ロムキャット5匹を1発、しかもファイアーボールで。」

王子さんが話しかけてきた。ちなみに、王子様はメインヒーローでシリウスって名前で将来絶対王になる。

正室との一人息子で、長男。 腹黒って設定だった。金髪碧眼のザ、王子様って感じ。
私と同い年。ゲームのラピラズは一目惚れしたらしいけど、私は惚れん。私は分かる。この人、私を部下として欲しがっている!…ま、いっか。そんで、あわよくばラピラズの評判下げよう!

「いえ、この人が叫ばなかったら無視する気でしたし。あ、私はこの近くに家借りて住んでるんですよ。」ある意味間違ってない。

「これはどうも。僕はリウスって言います。あと、図々しいのですが、できれば疲れているのであなたの家で休ませていただけませんか?」

偽名使ったな。まあこの歳でこの名前王子しかいないもんな。てか安直だな。

「いいですよ。んじゃ、ついてきてください。」

「ありがとうございます。」

え、いいの?王子様が平民(今は)の家来て?あ、ほら護衛さんの1人が怒ってるっぽいよ?あ、知ってる人だった。あの人だけ城から連れてきて、他の人はギルドで雇ったのかな?
ま、いいか。


「つきましたよ。さ、入って入って。汚い所ですが。」

『お邪魔します』

なんか「おお…」とか「すごい…」とか「デカ!」とか言ってます。驚くがいい。

あ、怒ってた護衛さんが近づいてきた!

「もしかして、お前ってあのライズの親類か?」

「そうですよ。あなた、カルマさん?」

「ああ。」実は、一にいでした☆
みんな、当たったかな?

「そうですか。兄がたまに話してました。」本人だけどね!

「おい、カルマ。知り合いか?」おーじさまー。口調が乱れてますよー

「はい。お…リウスさんはライズという男を知っていますよね?」今王子っていいかけたよね!?いいかけたよね!?

「ああ。お前がよく話してた。ってまさか、あのライズか!?」

「はい。あのライズの弟です。」

「兄って、有名なんですか?」

「ああ。大学を主席入学、様々な論文を出して、魔法を5属性、しかも全て最高Lvの適性を持っているのに、どこからの勧誘にものらなかった男だぞ?一度会ってみたい。」

おーじさまー今あってますよー てかすごいよ本人が知らない所で有名になってるよ…

「そうですかー。私、全然知りませんでしたよ。私も4種類なら使えますし。」

兄弟って思われやすいと思うし言っておくか~ま、もっと使えるけどね!ね!


「使えるのか!?」王子が余計部下に欲しそうになったー!

「私は炎属性、水属性、|時空属性(空飛べるやつ)、|光属性(ピカッとする奴)が使えますよ。適性Lvは分かりませんが。」

あれ、みんなどうした。よし、話題変えよう!あの光るガラスってなんなのか気になってたしね。

「カルマさんに見せたいものあるんですよー。こっちに来てください。みなさんも来たければ来てください。」

結果、一にいとおーじさんがついてきた。

「これ何かわかりますか?」地下の練金場においておいたガラスの余りを見せた。

「「・・・・・」」沈黙。あれ?

なんか調べ出した。上の人にお茶出してくるか。



帰ってきたけど、まだ何かしてる。話しかけるか。イヤだなーあーイヤだなー

「あの…?」

「ああ、すまない。」

「これ、何だったんですか?」

「「魔ガラスだ。」」

「まがらす?」

「大量の魔力を詰めて光るようになったガラスだ。これだけの魔力を詰めているものは見た事ない。これ、どうしたんだ?」
わーお。なんか簡単だったのにすごいものだったんだ!隠そう。スーパーにいちゃんライズの出番だ!

「兄が作りました。」

「ライズか…やつならありえる。だが、こいつ、魔物化しかけているぞ?」

「魔物化!?どうすれだいいんでずか!?」あ、かんじゃった

「落ち着け。使者の称号を持つやつにテイムしてもらうか、今壊すか、だな。他にもテイムできる称号があったと思うんだが…まあライズ次第だな。」待って、いい事聞いた。

「その称号ってどうやったらもらえるんですか?」

「分からない。聖茶を飲むと素質がある称号に目覚める。そしてそれをセットするとその力が使える。一本で目覚める称号は5種類までだ。2本やろう。」
あ、お茶なんですか。

「いいんですか!?ありがとうございます。そう言えば、カルマさん達ってなにしにきたんですか?」

「妹の誕生日パーティーに来た。そっちのは妹の婚約者だから一緒にな。顔合わせは初らしい。」

「え、妹さんってあのですか…とういうか、あの人の婚約者って第一王子じゃ…」

「俺は王子だ。あいつの弟なら言っていいだろう。それよりあのって何だあのって。」

「バラしていいんですか…妹さんのウワサとか言っても怒りませんか?」

「ああ。」

「ウワサでは、性格が悪く馬鹿で、豚のように肥えていて、選民意識が高い高飛車お嬢様と…」

「そうか。分かった。」お、王子が何か嫌そう。嫌われたかな?

「そうだお前。城に勤めないか?」

「大変失礼ですが、お断りします。」

「そうか。」

王子がまだちいさくてよかった。腹がそこまで黒くない。しかもあっさりしてる。

「ではさよなら。」

「こちらこそ。お茶ご馳走様でした。」

よし。行ったか。そう言えば聖茶貰ったし飲んでみよっと。



よし、いざ…!
ゴクン。

 『称号・復讐者をゲット!』
 『称号・賢者をゲット!』
 『称号・リサイクルをゲット!』
 『称号・詐欺師をゲット!』
 『称号・緑の手をゲット!』

「おっふww」
お茶は麦茶の味がした。美味しい…じゃなくて。
「なにこれ!?」
とりあえず見てみた。



『復讐者』
全ステータス50アップ
持っている魔法の適性Lv5UP
身体能力が50上がる
称号解除状態


『賢者』
魔物を従えられる
弟子、魔物、獣魔の成長がとにかくすごい
練金、錬成、魔具作り、魔法作成能力がUP
最高Lvの鑑定が使えるようになる
称号解除不可能


『リサイクル』
いらないスキルをポイントに変えられる
スキル同士が合体する事がある
称号解除体


『詐欺師』
魔力量無限
称号解除状態

『緑の手』
植物を操れる

『詐欺師と復讐者が合体』

『復讐』
魔力量無限
ステータスUP(Lvにより変化)
身体能力UP(Lvにより変化)

『魔法が全種類ある事を確認⇨魔法(全)』

『魔法適性が全て最高Lvである事を確認⇨魔法(全)と合体⇨万能魔法』


「うわあ…」引いた。本気で引いた。ってか、ステータス画面あったんだ。今度みよ。

この称号達は、嬉しい。嬉しいが、少し、いやかなりぞっとする。

…「まあ、いっか♪」
ラピラズは、現実逃避した。

「サテ、イエニカエッテネヨーット。」


この際魔ガラスなんて放置だ!
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