104 / 142
第5章 常勝王の道
第18話 蝶よ花よ
しおりを挟む
一人の兵士が、スクード将軍の元へ急ぎ報告に現れた。
「スクード将軍!
我々の方は、ほぼ制圧しました。
陛下のお側近くには、へーディン侯爵と王の軍しかおりません」
「お前の言うとおり、戦い慣れはしておらぬな。
ここは副官である、君に頼むとしよう!」
副官である男は、頭を下げると上司であるスクード将軍を見送った。
左翼を任されたチューダー将軍も、敵兵たちとそれを指示する指揮官を捕らえていた。
「スクード将軍が、陛下の元へ向かうそうだ。
森から出て戦っているマーシャルの軍は、戦の神クラレンス公爵でありハーヴモーネ侯が相手しておる」
面倒くさい言い回しに統一して欲しいと、チョーダーは胸中で愚痴る。
「将軍、失礼ながら申し上げます。
戦の神は他国の方です。
マーシャルは北の将軍である閣下が、捕らえた方が宜しいのではないでしょうか?!」
副官の進言に、彼は耳を傾けた。
「ウ~ムっ!
言われてみれば、君の言うとおりだ!
私がこの手で、裏切り者マーシャルを捕らえに行くぞ!
残党がおるかも知れぬから、けして気を抜くなよ!」
「畏まいりました!
チューダー将軍ー!!」
自分の意見が上官に通じて、嬉しさに明るい顔をしていた。
そんなやり取りは聞こえない場所で、プリムローズは双眼鏡で両軍の動向を探っていた。
「クラレンス公爵令嬢。
私たちは何もせずに座っていて、いいのですか?」
折り畳み椅子に座り、物騒な怒鳴り声や悲鳴を聞き不安げにルシアンが話しかける。
「チッ、いいところなのに!
お荷物の癖に、貴方は煩いわね。
お祖父様の勇姿を、この目と心に刻み込んでいるんだから!
あーっ、お祖父様の剣さばき最高ですわ。
ステキー、きゃあ~!
もう、鼻血でそう。
素敵すぎますわぁ~!!」
彼は彼女の言葉を聞くと目を凝らして見れば、クラレンス公爵は馬に乗りながら剣を振るとバタバタ投げ倒すように兵士たちが倒れている。
今まで見たこともない興奮状態の彼女の姿に、剣術が強い人が好みなんだと思い知らされた。
戦の神と比べられても、絶対に無理だとガッカリと肩を落とす。
興奮さめず双眼鏡を外して、彼女は後ろを振り向く。
キナ臭い事を、殿下と近くに控えるニルスに言う。
「もうじき、王弟の遺児と勘違いして殿下を狙いに来るわ。
あと、サンドラを救いにね。
この場所が、戦場になるのよ」
少し普通は狼狽えて話すのではないかと、二人は同時に思っていた。
そして、近くにいた子分にこう命じる。
「サンドラを、ここに連れてきて!
苦労してここまで連れて来たからには、あの女に少しは役立ってもらわないとね。
フフフッ、オーホホホ!」
意地悪く歪み口元と、冷たく光る紫の瞳が怪しく輝く。
お決まりの高笑いは、不気味で何をしでかすか。
周辺は、プリムローズの次の行動を不安がる。
「ちょっと、痛いわね!
この私を、誰だと思っているのよ!
サンドラ・ヴィエント侯爵令嬢なの。
お父様は西の将軍よ。
アンタたち分かっているの?」
怒鳴り声を出しながら、近づく薄汚れたドレスを着た娘が前に現れる。
「相変わらず、キーキーと喧しい!
貴女を助けに、誰か来るみたいよ」
両耳を塞ぎながらプリムローズは、騒ぐサンドラにイヤイヤ話しかける。
「礼儀知らずの生意気な小娘!
ドレスの新しい着替えと、湯浴みの支度をしなさい。
食べ物も、人が食べられるものを用意しなさい」
プリムローズがその言葉に怒り、隠し持っていたムチをサンドラの足元近くに叩きつけた。
「ビシッー、バチーン!!!」
「ひーぃい~、何するのよ!
この野蛮人」
「はぁ~、舐めたことを口に出すんじゃないわよ。
飯を食わせてやるだけ、土下座して感謝しろ!
早く泣き叫んで、助けを求めて呼びなさい!!」
ムチを叩きつけられ脅されて、絶叫する令嬢の声は辺り一面に響き渡る。
「これが…?
貴族の公爵令嬢がすることか?
今まで、そんな事をする女性を見たことがない…」
お茶会では、一度は垣間見た。
実際の迫力に、ルシアンは自分もムチで脅される気分になった。
「まだ挨拶程度です。
ルシアン殿下、これから酷くなります。
お嬢は、ギルとメリーを心配しております。
とっとと早く捜索したいので、一気に仕掛けると思いますよ」
ニルスはピーちゃんを呼び何やら指示するのを見て、殿下に今後の事態と覚悟するようにお願いした。
「仕掛けるって、戦いは参加せずに傍観する構えではないのか?
話が当初とは、まるっきり違うでないか」
状況がコロコロ変わるのを、不安と恐怖でおかしくなりかかる殿下。
「今いる場所はど真ん中にある小高い小さな丘。
敵や味方からも分かりやすい。
目立つこと、この上ないわ。
さぁーさぁー!
泣け喚け、叫べー!
オーホホホ、ビシッ!!」
サンドラに当たらない絶妙な距離、神業並みにムチを力強く打ち込んだ。
幼い頃に毎日1000回も打ち込んでいただけあり、素晴らしいムチの使い方である。
「お嬢のムチを捌きを久々に拝んだ。
流石だな~、衰えていない!」
「惚ぼれするな!
いい、いいよー!」
「一度、軽く叩かれてみたいな!
痛くてもいいから、へへへッ」
「お父様ー、サンドラは此処です!
お願い、早く助けて~!
お父様、お父様~~!!」
キモいことを言う子分らもいる中、父を呼び必死に助けを求める。
「どうせ、貴女は!
【蝶よ花よ】って、両親から育てられたんでしょう?
まさかだと思うけど、見捨てられたりしないわよね?
これだけ泣き叫んで、誰一人来ない。
ああ、興ざめだわ!」
サンドラに向かって聞くと、彼女は前を向き目から大粒の涙を流して叫んだ。
「おっ!お父様~~!!!」
「えっ、お父様って西の将軍!
自分で自ら、娘を取り返しに来たというの!?」
銀の甲冑が近づく度に、派手にキラキラと輝いて見映えはいい。
『あれが、エドアルド・ヴェント侯爵か?!』
鞭の手を止めて、格好良く参上するのを眺めていた。
「お嬢、後ろにも10名くらい付いて来てますね。
あれ、どうします?」
ニルスは全身の緊張と強張る顔をして、この部隊を取りまとめる彼女に指示を仰ぐ。
段々と紫の瞳が変化すると、娘に向かい駆けつける将軍を睨んで何かを考えているようだった。
「スクード将軍!
我々の方は、ほぼ制圧しました。
陛下のお側近くには、へーディン侯爵と王の軍しかおりません」
「お前の言うとおり、戦い慣れはしておらぬな。
ここは副官である、君に頼むとしよう!」
副官である男は、頭を下げると上司であるスクード将軍を見送った。
左翼を任されたチューダー将軍も、敵兵たちとそれを指示する指揮官を捕らえていた。
「スクード将軍が、陛下の元へ向かうそうだ。
森から出て戦っているマーシャルの軍は、戦の神クラレンス公爵でありハーヴモーネ侯が相手しておる」
面倒くさい言い回しに統一して欲しいと、チョーダーは胸中で愚痴る。
「将軍、失礼ながら申し上げます。
戦の神は他国の方です。
マーシャルは北の将軍である閣下が、捕らえた方が宜しいのではないでしょうか?!」
副官の進言に、彼は耳を傾けた。
「ウ~ムっ!
言われてみれば、君の言うとおりだ!
私がこの手で、裏切り者マーシャルを捕らえに行くぞ!
残党がおるかも知れぬから、けして気を抜くなよ!」
「畏まいりました!
チューダー将軍ー!!」
自分の意見が上官に通じて、嬉しさに明るい顔をしていた。
そんなやり取りは聞こえない場所で、プリムローズは双眼鏡で両軍の動向を探っていた。
「クラレンス公爵令嬢。
私たちは何もせずに座っていて、いいのですか?」
折り畳み椅子に座り、物騒な怒鳴り声や悲鳴を聞き不安げにルシアンが話しかける。
「チッ、いいところなのに!
お荷物の癖に、貴方は煩いわね。
お祖父様の勇姿を、この目と心に刻み込んでいるんだから!
あーっ、お祖父様の剣さばき最高ですわ。
ステキー、きゃあ~!
もう、鼻血でそう。
素敵すぎますわぁ~!!」
彼は彼女の言葉を聞くと目を凝らして見れば、クラレンス公爵は馬に乗りながら剣を振るとバタバタ投げ倒すように兵士たちが倒れている。
今まで見たこともない興奮状態の彼女の姿に、剣術が強い人が好みなんだと思い知らされた。
戦の神と比べられても、絶対に無理だとガッカリと肩を落とす。
興奮さめず双眼鏡を外して、彼女は後ろを振り向く。
キナ臭い事を、殿下と近くに控えるニルスに言う。
「もうじき、王弟の遺児と勘違いして殿下を狙いに来るわ。
あと、サンドラを救いにね。
この場所が、戦場になるのよ」
少し普通は狼狽えて話すのではないかと、二人は同時に思っていた。
そして、近くにいた子分にこう命じる。
「サンドラを、ここに連れてきて!
苦労してここまで連れて来たからには、あの女に少しは役立ってもらわないとね。
フフフッ、オーホホホ!」
意地悪く歪み口元と、冷たく光る紫の瞳が怪しく輝く。
お決まりの高笑いは、不気味で何をしでかすか。
周辺は、プリムローズの次の行動を不安がる。
「ちょっと、痛いわね!
この私を、誰だと思っているのよ!
サンドラ・ヴィエント侯爵令嬢なの。
お父様は西の将軍よ。
アンタたち分かっているの?」
怒鳴り声を出しながら、近づく薄汚れたドレスを着た娘が前に現れる。
「相変わらず、キーキーと喧しい!
貴女を助けに、誰か来るみたいよ」
両耳を塞ぎながらプリムローズは、騒ぐサンドラにイヤイヤ話しかける。
「礼儀知らずの生意気な小娘!
ドレスの新しい着替えと、湯浴みの支度をしなさい。
食べ物も、人が食べられるものを用意しなさい」
プリムローズがその言葉に怒り、隠し持っていたムチをサンドラの足元近くに叩きつけた。
「ビシッー、バチーン!!!」
「ひーぃい~、何するのよ!
この野蛮人」
「はぁ~、舐めたことを口に出すんじゃないわよ。
飯を食わせてやるだけ、土下座して感謝しろ!
早く泣き叫んで、助けを求めて呼びなさい!!」
ムチを叩きつけられ脅されて、絶叫する令嬢の声は辺り一面に響き渡る。
「これが…?
貴族の公爵令嬢がすることか?
今まで、そんな事をする女性を見たことがない…」
お茶会では、一度は垣間見た。
実際の迫力に、ルシアンは自分もムチで脅される気分になった。
「まだ挨拶程度です。
ルシアン殿下、これから酷くなります。
お嬢は、ギルとメリーを心配しております。
とっとと早く捜索したいので、一気に仕掛けると思いますよ」
ニルスはピーちゃんを呼び何やら指示するのを見て、殿下に今後の事態と覚悟するようにお願いした。
「仕掛けるって、戦いは参加せずに傍観する構えではないのか?
話が当初とは、まるっきり違うでないか」
状況がコロコロ変わるのを、不安と恐怖でおかしくなりかかる殿下。
「今いる場所はど真ん中にある小高い小さな丘。
敵や味方からも分かりやすい。
目立つこと、この上ないわ。
さぁーさぁー!
泣け喚け、叫べー!
オーホホホ、ビシッ!!」
サンドラに当たらない絶妙な距離、神業並みにムチを力強く打ち込んだ。
幼い頃に毎日1000回も打ち込んでいただけあり、素晴らしいムチの使い方である。
「お嬢のムチを捌きを久々に拝んだ。
流石だな~、衰えていない!」
「惚ぼれするな!
いい、いいよー!」
「一度、軽く叩かれてみたいな!
痛くてもいいから、へへへッ」
「お父様ー、サンドラは此処です!
お願い、早く助けて~!
お父様、お父様~~!!」
キモいことを言う子分らもいる中、父を呼び必死に助けを求める。
「どうせ、貴女は!
【蝶よ花よ】って、両親から育てられたんでしょう?
まさかだと思うけど、見捨てられたりしないわよね?
これだけ泣き叫んで、誰一人来ない。
ああ、興ざめだわ!」
サンドラに向かって聞くと、彼女は前を向き目から大粒の涙を流して叫んだ。
「おっ!お父様~~!!!」
「えっ、お父様って西の将軍!
自分で自ら、娘を取り返しに来たというの!?」
銀の甲冑が近づく度に、派手にキラキラと輝いて見映えはいい。
『あれが、エドアルド・ヴェント侯爵か?!』
鞭の手を止めて、格好良く参上するのを眺めていた。
「お嬢、後ろにも10名くらい付いて来てますね。
あれ、どうします?」
ニルスは全身の緊張と強張る顔をして、この部隊を取りまとめる彼女に指示を仰ぐ。
段々と紫の瞳が変化すると、娘に向かい駆けつける将軍を睨んで何かを考えているようだった。
20
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
農地スローライフ、始めました~婚約破棄された悪役令嬢は、第二王子から溺愛される~
可児 うさこ
恋愛
前世でプレイしていたゲームの悪役令嬢に転生した。公爵に婚約破棄された悪役令嬢は、実家に戻ったら、第二王子と遭遇した。彼は王位継承より農業に夢中で、農地を所有する実家へ見学に来たらしい。悪役令嬢は彼に一目惚れされて、郊外の城で一緒に暮らすことになった。欲しいものを何でも与えてくれて、溺愛してくれる。そんな彼とまったり農業を楽しみながら、快適なスローライフを送ります。
悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
わたしは出発点の人生で浮気され心が壊れた。転生一度目は悪役令嬢。婚約破棄、家を追放、処断された。素敵な王太子殿下に転生二度目は溺愛されます。
のんびりとゆっくり
恋愛
わたしはリディテーヌ。ボードリックス公爵家令嬢。
デュヴィテール王国ルシャール王太子殿下の婚約者。
わたしは、ルシャール殿下に婚約を破棄され、公爵家を追放された。
そして、その後、とてもみじめな思いをする。
婚約者の座についたのは、わたしとずっと対立していた継母が推していた自分の娘。
わたしの義理の妹だ。
しかし、これは、わたしが好きだった乙女ゲーム「つらい思いをしてきた少女は、素敵な人に出会い、溺愛されていく」の世界だった。
わたしは、このゲームの悪役令嬢として、転生していたのだ。
わたしの出発点の人生は、日本だった。
ここでわたしは、恋人となった幼馴染を寝取られた。
わたしは結婚したいとまで思っていた恋人を寝取られたことにより、心が壊れるとともに、もともと病弱だった為、体も壊れてしまった。
その後、このゲームの悪役令嬢に転生したわたしは、ゲームの通り、婚約破棄・家からの追放を経験した。
その後、とてもみじめな思いをすることになる。
これが転生一度目だった。
そして、わたしは、再びこのゲームの悪役令嬢として転生していた。
そのことに気がついたのは、十七歳の時だった。
このままだと、また婚約破棄された後、家を追放され、その後、とてもみじめな思いをすることになってしまう。
それは絶対に避けたいところだった。
もうあまり時間はない。
それでも避ける努力をしなければ、転生一度目と同じことになってしまう。
わたしはその時から、生まれ変わる決意をした。
自分磨きを一生懸命行い、周囲の人たちには、気品を持ちながら、心やさしく接するようにしていく。
いじわるで、わたしをずっと苦しめてきた継母を屈服させることも決意する。
そして、ルシャール殿下ではなく、ゲームの中で一番好きで推しだったルクシブルテール王国のオクタヴィノール殿下と仲良くなり、恋人どうしとなって溺愛され、結婚したいと強く思った。
こうしてわたしは、新しい人生を歩み始めた。
この作品は、「小説家になろう」様にも投稿しています。
「小説家になろう」様では、「わたしは出発点の人生で寝取られ、心が壊れた。転生一度目は、悪役令嬢。婚約破棄され、家を追放。そして……。もうみじめな人生は嫌。転生二度目は、いじわるな継母を屈服させて、素敵な王太子殿下に溺愛されます。」という題名で投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる