195 / 207
第8章
20 流された涙
しおりを挟む
日の陽射しが力強く目に突き刺さり、右手でその光を遮って空を見上げている。
すっかり痩せ細った身体に、顔の半分が無精髭に覆われた男。
「ここへ、もう2度と戻ってくるなよ。
そんな乞食以下の格好のままでは、家族にも会えないぜ。
それから必ず、2日後に憲兵に出頭して罪を償うんだぞ!」
彼は、一時保釈という自由を手に入れた。
家族との別れをしてから、強制労働という刑罰を受ける。
手を出せと言うとその手に数枚の金を置くと、公共の風呂屋に行って髭でも剃れと命令する。
「いいのか?」
「貴族だと自慢されて、お前に意地悪して悪かったな。
まだ好きじゃないけど、嫌いではなくなった。
これは、その詫びだ。
やる、受け取れ!」
照れ隠しした顔に、ハロルドは目を細めて礼を言って握り締めて頭を深く下げた。
「情けないな。
以前は、貴族じゃないと人でもない扱いをしていた。
俺は、最低な人間だった」
全てを洗い流して生まれ変わる為に、彼に教えられた風呂屋に行くことにした。
平民の家でバスタブを持たない者が、金を支払って風呂に入る場所。
ハロルドは、初めて会った者たちに肌を見せるのに戸惑う。
何も持たない彼は、新しい下着を自分が隠し持っていた金で買っていた。
彼の気持ちを考えて、有り金の話をしなかったのだ。
『この金は、使わないでお守りとして大事にしよう。
辛いことがあったら、これを見て奮起するんだ!』
一緒に風呂に入った人の真似をして、大浴場のお湯に浸かる前に体を洗う。
藁を丸めたモノで体を洗う。
まるで馬にでもなった気になるが、洗ってみると自分の体か汚れているのが分かる。
桶の水で洗っていると、だんだんと濁って見えるからだ。
丁寧に何度も擦ると、心も体もスッキリしてくる。
「あーあ~!気持ちいいな」
浴槽に数人と一緒に浸かると、ハロルドは自然と声を出していた。
家族と会えかー。
『両親は、俺を平民に金を渡して無理やり婚姻させて追い出した。
その相手とは、相性が合わない。
義父母は、金を用立てないと機嫌が悪いし。
もうサンダースからは、金は取れないしな』
温かいお湯に入っているのに、体と反対で心は寂しく冷たかった。
「どこから、歯車が狂った。
俺は孤独になってしまった。
はっ、ハハハ…。
うっ、うぅ…」
せめて、お湯の中で良かった。
どんなに泣いていても、周りには気づかないからー。
ハロルドは顔を洗う振りをすると、背後から肩を叩かれてビクッいて顔を向けた。
「よおっ!
君は悪事には、無関係だったんだな。
金だけ出していた腰巾着か」
「貴方は…。たしかー。
マイヤー伯爵令息ですよね?」
「こんな場所で、こんな格好だしな。
そうだよ。
君は、奥様の所に戻るのか?」
ジョージは、彼の妻の浮気現場を見てしまっていた。
義父は、彼と入れ替わりで牢屋に収監されている。
これを考えて、行き場所のないハロルドを保護する為に彼につけていたのだ。
「彼女は、自分の妻だ。
2日後には、強制労働の実刑を受けに行かなければならない。
私たちは、気持ちがつながっていないだろう。
でも、別れをしなくてはいけないんだ」
愛のない婚姻でもそこから愛を育てていくことも出来るだろうが、彼ら夫婦にはその時間は作れない。
数年間は離れて暮らすからだ。
ジョージは妻サラが頭に浮かんで、隣にいる彼とは真逆の立場に複雑になる。
「別れて、彼女を自由にしよう。
俺をキレイさっぱり忘れて、彼女がやり直すことが出来るようにー。
こんな偉そうに言うが、俺もそうしたいからなんだ!」
「よかったら、付き合おう!
君が逃走しないように、見張る者が必要だろう?!」
「……、ありがとう」
一人で行くのが怖かった。
ハロルドはこの己の弱さを受け入れて、ジョージの好意を有り難く思い頷いた。
キレイになった体と清々しくなった魂で、彼は妻になって自分が住んでいた屋敷に戻ってきた。
平民のなかでも成功を納めていたので、貴族に比べたら小さめだが立派な部類だ。
「様子が少しおかしいな。
ここまで、誰一人出会わない」
独り言のように話す彼に、ジョージは黙って横について歩くしかない。
玄関を開けると扉についたベルが、静まりかえっていたエントランスに鳴り響いている。
そこへ、慌ただしく出迎えたのは年配の執事だった。
「ハロルド様!
どちらに行かれていたのですか!?」
雇い主にあたる彼に対しての言い方ではないが、それだけ焦りが見えていた。
「もしや、これではー。
商会で人身売買をしていると言われて、俺もそれで今まで捕まっていたんだ」
彼は詳しいことは言わずに、買いつまんで説明をする。
「そうでしたか。
この屋敷にも、憲兵たちが調べに参りました。
そしてー」
執事が言いかけると、階段上から若い女性の声がする。
「ハロルド様!
どんな顔して帰って来たのよ!
妻を、何週間も独りにして!」
この声がハロルドの妻の声だろうと、ジョージは目線を上に向けた。
「すまなかった!!
予想はできるが、大変だったな。
話し合おう、これからをー」
「はぁ?!
何が話し合おうよ。
貴方がー、貴方が全て悪いのよ!」
隣にいるハロルドに向けられているとは知りながら、まるで自分にも浴びされているように感じた。
ぽっちゃりした容姿が目に飛び込み、あのマティルダの元妹のアリエールと重ねて見る。
そして、ハロルドが好まない訳を何とはなしに理解したのである。
ジョージは、ハロルドが微かに震えているのが五感でわかってしまう。
それほどまでに、離れていても彼女の怒りは伝わる。
第3者の二人は、冷静に間に立つと両者に各自に呼び掛けて介添えをする。
辛い長い話し合いが、これから始まろうとしていた。
すっかり痩せ細った身体に、顔の半分が無精髭に覆われた男。
「ここへ、もう2度と戻ってくるなよ。
そんな乞食以下の格好のままでは、家族にも会えないぜ。
それから必ず、2日後に憲兵に出頭して罪を償うんだぞ!」
彼は、一時保釈という自由を手に入れた。
家族との別れをしてから、強制労働という刑罰を受ける。
手を出せと言うとその手に数枚の金を置くと、公共の風呂屋に行って髭でも剃れと命令する。
「いいのか?」
「貴族だと自慢されて、お前に意地悪して悪かったな。
まだ好きじゃないけど、嫌いではなくなった。
これは、その詫びだ。
やる、受け取れ!」
照れ隠しした顔に、ハロルドは目を細めて礼を言って握り締めて頭を深く下げた。
「情けないな。
以前は、貴族じゃないと人でもない扱いをしていた。
俺は、最低な人間だった」
全てを洗い流して生まれ変わる為に、彼に教えられた風呂屋に行くことにした。
平民の家でバスタブを持たない者が、金を支払って風呂に入る場所。
ハロルドは、初めて会った者たちに肌を見せるのに戸惑う。
何も持たない彼は、新しい下着を自分が隠し持っていた金で買っていた。
彼の気持ちを考えて、有り金の話をしなかったのだ。
『この金は、使わないでお守りとして大事にしよう。
辛いことがあったら、これを見て奮起するんだ!』
一緒に風呂に入った人の真似をして、大浴場のお湯に浸かる前に体を洗う。
藁を丸めたモノで体を洗う。
まるで馬にでもなった気になるが、洗ってみると自分の体か汚れているのが分かる。
桶の水で洗っていると、だんだんと濁って見えるからだ。
丁寧に何度も擦ると、心も体もスッキリしてくる。
「あーあ~!気持ちいいな」
浴槽に数人と一緒に浸かると、ハロルドは自然と声を出していた。
家族と会えかー。
『両親は、俺を平民に金を渡して無理やり婚姻させて追い出した。
その相手とは、相性が合わない。
義父母は、金を用立てないと機嫌が悪いし。
もうサンダースからは、金は取れないしな』
温かいお湯に入っているのに、体と反対で心は寂しく冷たかった。
「どこから、歯車が狂った。
俺は孤独になってしまった。
はっ、ハハハ…。
うっ、うぅ…」
せめて、お湯の中で良かった。
どんなに泣いていても、周りには気づかないからー。
ハロルドは顔を洗う振りをすると、背後から肩を叩かれてビクッいて顔を向けた。
「よおっ!
君は悪事には、無関係だったんだな。
金だけ出していた腰巾着か」
「貴方は…。たしかー。
マイヤー伯爵令息ですよね?」
「こんな場所で、こんな格好だしな。
そうだよ。
君は、奥様の所に戻るのか?」
ジョージは、彼の妻の浮気現場を見てしまっていた。
義父は、彼と入れ替わりで牢屋に収監されている。
これを考えて、行き場所のないハロルドを保護する為に彼につけていたのだ。
「彼女は、自分の妻だ。
2日後には、強制労働の実刑を受けに行かなければならない。
私たちは、気持ちがつながっていないだろう。
でも、別れをしなくてはいけないんだ」
愛のない婚姻でもそこから愛を育てていくことも出来るだろうが、彼ら夫婦にはその時間は作れない。
数年間は離れて暮らすからだ。
ジョージは妻サラが頭に浮かんで、隣にいる彼とは真逆の立場に複雑になる。
「別れて、彼女を自由にしよう。
俺をキレイさっぱり忘れて、彼女がやり直すことが出来るようにー。
こんな偉そうに言うが、俺もそうしたいからなんだ!」
「よかったら、付き合おう!
君が逃走しないように、見張る者が必要だろう?!」
「……、ありがとう」
一人で行くのが怖かった。
ハロルドはこの己の弱さを受け入れて、ジョージの好意を有り難く思い頷いた。
キレイになった体と清々しくなった魂で、彼は妻になって自分が住んでいた屋敷に戻ってきた。
平民のなかでも成功を納めていたので、貴族に比べたら小さめだが立派な部類だ。
「様子が少しおかしいな。
ここまで、誰一人出会わない」
独り言のように話す彼に、ジョージは黙って横について歩くしかない。
玄関を開けると扉についたベルが、静まりかえっていたエントランスに鳴り響いている。
そこへ、慌ただしく出迎えたのは年配の執事だった。
「ハロルド様!
どちらに行かれていたのですか!?」
雇い主にあたる彼に対しての言い方ではないが、それだけ焦りが見えていた。
「もしや、これではー。
商会で人身売買をしていると言われて、俺もそれで今まで捕まっていたんだ」
彼は詳しいことは言わずに、買いつまんで説明をする。
「そうでしたか。
この屋敷にも、憲兵たちが調べに参りました。
そしてー」
執事が言いかけると、階段上から若い女性の声がする。
「ハロルド様!
どんな顔して帰って来たのよ!
妻を、何週間も独りにして!」
この声がハロルドの妻の声だろうと、ジョージは目線を上に向けた。
「すまなかった!!
予想はできるが、大変だったな。
話し合おう、これからをー」
「はぁ?!
何が話し合おうよ。
貴方がー、貴方が全て悪いのよ!」
隣にいるハロルドに向けられているとは知りながら、まるで自分にも浴びされているように感じた。
ぽっちゃりした容姿が目に飛び込み、あのマティルダの元妹のアリエールと重ねて見る。
そして、ハロルドが好まない訳を何とはなしに理解したのである。
ジョージは、ハロルドが微かに震えているのが五感でわかってしまう。
それほどまでに、離れていても彼女の怒りは伝わる。
第3者の二人は、冷静に間に立つと両者に各自に呼び掛けて介添えをする。
辛い長い話し合いが、これから始まろうとしていた。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる