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第4章
7 未来を追い駆ける現実
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ロバートはアンゲロス公爵の嫡男に生まれて、エドワード王子と幼なじみ。
彼は最初は、国王の嫡男で未来の王になる彼に遠慮して接していた。
「それが、エドワードには気に入らなかったようで。
普通の友人として、俺に付き合ってくれと頼んできた。
だから、俺はひとりの人として本当の友人になれたんだ」
マティルダは、前にアドニス王子が無理して友達になっていた話を思い出していた。
臣下の息子でも、これだけ人によって違うのだと。
「ロバート様は、エドワード王子が国王にお成りになれなくても…。
二人は、かわらず友人のままですのね」
「もちろんだ!そうそう。
君の夢は未来で間違いない。
何故なら、俺が階段から落ちるときに他に誰か側に人が居たって教えてくれたから防げた」
彼女は自分の見た夢は、過去だと信じきっていた。
内容を思い返していて、疑問に感じることがある。
「どういう意味ですか?」
「あれから俺は君を信じて、階段を使用する時に気を付けていたんだ。
学園ではエドワードが側にいるし、意外な場所で起きようとしていた」
「……?意外な場所?」
首を傾けてロバートを見て、何処なんだろうと考えていた。
「ハハハ、家の階段だよ。
階段があれば、何処でも上り下りするだろう」
「気になるのは、アリエールたちがどうしてあんな険しい道を通ったのか。
私だって、急ぎの時だけなのに」
顎に手をやり、ニヤつきマティルダの質問に答える。
「マイヤー伯爵令息率いる方は、君が夢見たあの道へ。
もう一人は、従来行く道へ行って貰った」
お二人に話し終えてから、すぐに指示してくれたの。
話している私も、自分で頭がおかしくになったとではと不信だらけだった。
「マティルダ、君は潜在能力があるんだ。
その力は、信じられる人のみ話すんだよ。
私利私欲に、使おうとしようとする人がいる」
真摯に言い聞かすアンゲロス公爵令息に、そうすると言いお礼を述べた。
「お話をしたのは、アンゲロス公爵令息とエドワード王子お二人だけです。
信じられないと思われても、馬鹿にしないと思いましたので」
「従来の道の者が帰って来た」
もう帰って来たと聞き本当に行ってきたのかと、驚きロバートの言葉が信じられなかった。
「……、早いですね」
「まぁ、早いよな。
普通なら、疑うのはわかるよ。
この話を聞けば納得する」
何かあったとしかー。
「彼は一人だし身軽で、体力ある限り駿馬を飛ばしたんだ。
エドワードが王に頼んでくれたんだよ」
駿馬で私が反応したから、ロバート様が詳しく加ええてくれる。
「大事になってます。
国王様に馬をお借りしてまで、ただの絵空事ならどうしましょう」
だんだんと体が縮こまってしまう彼女に、彼は正夢を現実に起きたことだと照らし合わせる。
「彼は途中で走れなくなった。
何故なら、橋が焼け落ちてしまったからだ。
山火事が起きて、そして妹君は引き返してあの道へ急いだそうだ」
『夢どおりになったの?!
でも、危険をおかしてまであの山道を馬車で…。
父から遠回りするように、言い聞かせられていたはず』
どうして?
ハロルドは、アリエールを止められなかったの。
「じゃあ、アリエールたちは無事かもしれないのですね」
ほっとした顔をして彼に、自分の考えに同意して欲しそうにする。
「話の続きがあるんだ。
近くの宿で泊まったとき、馬車の馭者が引き返すなんて契約にないとその先に行くのを断った」
「……!では、馬車を新しく手配したのですか?
あの道は慣れた者でさえ、行きたがらない曲がりがあります。
それも急勾配の曲がり道です」
マティルダは自分で話しているうちに 、ドキドキしたり胸が痛くなってくる。
「あくまでも、人から聞いた又聞きだ。
断られた彼等は新しく馬車を探して、ちょうど客を探していた馭者がいた」
彼の表情が曇ってきたように、心も不安になってくる。
「その馭者に問題があるの?
ロバート様のお顔がー」
「俺の顔が悪いって?
冗談じゃないが、周りに彼の評判を訊いてみたんだ。
馭者は腕前は悪くない。
問題は馬だった。老いた馬だ」
マティルダに緊張感を解したかったのか、軽口を言ってみたが逆効果になってしまう。
「そ…、そんな~。
あの道はー。
その馬では、とても耐えられないと思うわ。
馬力ある若い馬で、熟練した馭者が選ばれるのよ」
「……、そんな道だったのか」
思ったより状況の悪さに、楽観的に考えていた彼も気になってくる。
「だから危険手当て込みで、料金がバカ高く設定されているのです。
ケチな父が、嫌がるのはそのためなのよ」
「なら、心配になるわけだ。
俺たちには、ここではどうすることも出来ない」
「待つしかないです。
皆さまはどうなっているのでしょう?」
城の中は大騒ぎしているのだろうか。
「俺は部屋に戻り、父アンゲロス公爵に手紙を書こうと思う。
君はどうするんだい?」
「私は散歩でもしますわ。
あの感じですと、今は城の中へ居ない方が無難です。
遠くには行きませんから、御安心をー」
ロバートとマティルダは、この場で別々になる。
用意した日傘を広げて、これから太陽が活発になりそうだと青空を見上げてから歩きだした。
彼は最初は、国王の嫡男で未来の王になる彼に遠慮して接していた。
「それが、エドワードには気に入らなかったようで。
普通の友人として、俺に付き合ってくれと頼んできた。
だから、俺はひとりの人として本当の友人になれたんだ」
マティルダは、前にアドニス王子が無理して友達になっていた話を思い出していた。
臣下の息子でも、これだけ人によって違うのだと。
「ロバート様は、エドワード王子が国王にお成りになれなくても…。
二人は、かわらず友人のままですのね」
「もちろんだ!そうそう。
君の夢は未来で間違いない。
何故なら、俺が階段から落ちるときに他に誰か側に人が居たって教えてくれたから防げた」
彼女は自分の見た夢は、過去だと信じきっていた。
内容を思い返していて、疑問に感じることがある。
「どういう意味ですか?」
「あれから俺は君を信じて、階段を使用する時に気を付けていたんだ。
学園ではエドワードが側にいるし、意外な場所で起きようとしていた」
「……?意外な場所?」
首を傾けてロバートを見て、何処なんだろうと考えていた。
「ハハハ、家の階段だよ。
階段があれば、何処でも上り下りするだろう」
「気になるのは、アリエールたちがどうしてあんな険しい道を通ったのか。
私だって、急ぎの時だけなのに」
顎に手をやり、ニヤつきマティルダの質問に答える。
「マイヤー伯爵令息率いる方は、君が夢見たあの道へ。
もう一人は、従来行く道へ行って貰った」
お二人に話し終えてから、すぐに指示してくれたの。
話している私も、自分で頭がおかしくになったとではと不信だらけだった。
「マティルダ、君は潜在能力があるんだ。
その力は、信じられる人のみ話すんだよ。
私利私欲に、使おうとしようとする人がいる」
真摯に言い聞かすアンゲロス公爵令息に、そうすると言いお礼を述べた。
「お話をしたのは、アンゲロス公爵令息とエドワード王子お二人だけです。
信じられないと思われても、馬鹿にしないと思いましたので」
「従来の道の者が帰って来た」
もう帰って来たと聞き本当に行ってきたのかと、驚きロバートの言葉が信じられなかった。
「……、早いですね」
「まぁ、早いよな。
普通なら、疑うのはわかるよ。
この話を聞けば納得する」
何かあったとしかー。
「彼は一人だし身軽で、体力ある限り駿馬を飛ばしたんだ。
エドワードが王に頼んでくれたんだよ」
駿馬で私が反応したから、ロバート様が詳しく加ええてくれる。
「大事になってます。
国王様に馬をお借りしてまで、ただの絵空事ならどうしましょう」
だんだんと体が縮こまってしまう彼女に、彼は正夢を現実に起きたことだと照らし合わせる。
「彼は途中で走れなくなった。
何故なら、橋が焼け落ちてしまったからだ。
山火事が起きて、そして妹君は引き返してあの道へ急いだそうだ」
『夢どおりになったの?!
でも、危険をおかしてまであの山道を馬車で…。
父から遠回りするように、言い聞かせられていたはず』
どうして?
ハロルドは、アリエールを止められなかったの。
「じゃあ、アリエールたちは無事かもしれないのですね」
ほっとした顔をして彼に、自分の考えに同意して欲しそうにする。
「話の続きがあるんだ。
近くの宿で泊まったとき、馬車の馭者が引き返すなんて契約にないとその先に行くのを断った」
「……!では、馬車を新しく手配したのですか?
あの道は慣れた者でさえ、行きたがらない曲がりがあります。
それも急勾配の曲がり道です」
マティルダは自分で話しているうちに 、ドキドキしたり胸が痛くなってくる。
「あくまでも、人から聞いた又聞きだ。
断られた彼等は新しく馬車を探して、ちょうど客を探していた馭者がいた」
彼の表情が曇ってきたように、心も不安になってくる。
「その馭者に問題があるの?
ロバート様のお顔がー」
「俺の顔が悪いって?
冗談じゃないが、周りに彼の評判を訊いてみたんだ。
馭者は腕前は悪くない。
問題は馬だった。老いた馬だ」
マティルダに緊張感を解したかったのか、軽口を言ってみたが逆効果になってしまう。
「そ…、そんな~。
あの道はー。
その馬では、とても耐えられないと思うわ。
馬力ある若い馬で、熟練した馭者が選ばれるのよ」
「……、そんな道だったのか」
思ったより状況の悪さに、楽観的に考えていた彼も気になってくる。
「だから危険手当て込みで、料金がバカ高く設定されているのです。
ケチな父が、嫌がるのはそのためなのよ」
「なら、心配になるわけだ。
俺たちには、ここではどうすることも出来ない」
「待つしかないです。
皆さまはどうなっているのでしょう?」
城の中は大騒ぎしているのだろうか。
「俺は部屋に戻り、父アンゲロス公爵に手紙を書こうと思う。
君はどうするんだい?」
「私は散歩でもしますわ。
あの感じですと、今は城の中へ居ない方が無難です。
遠くには行きませんから、御安心をー」
ロバートとマティルダは、この場で別々になる。
用意した日傘を広げて、これから太陽が活発になりそうだと青空を見上げてから歩きだした。
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