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第3章
21 気まぐれ公爵令息
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公爵令息は殺伐とした3人の中でも、マイペースな人物なのか穏やかに座っている。
「まるで、お芝居を見ているみたいだったよ。
家族たちが芸術派で、オペラとか音楽観賞してるんだ。
ああ、芝居の劇もね!」
ペラペラと勝手に独りでお喋りしてくれるので、ムスってしているだけのその他の男女たちは聞いているだけで楽ちんであった。
黙っていて、彼の話を聞いていれば良いのだから。
「君たちって、ブルネール侯爵令嬢を憎んでいたの?
エドワードを彼女に取られるって嫉妬して、バカみたいにアホな芝居したの?
これって、笑えるでしょう?
あっはははぁー、最高に愉快だったね!」
上機嫌で涙を溜めてまで大爆笑をしている彼は、世間では現在はあまり使われない古い言い方では3高と呼ばれしお方。
背は高く、学園ではエドワードに遠慮なしで首席。
そして、王族より格はやや落ちるが公爵家の嫡男である。
他人から見たら、ムカつくほどの高物件。
それなのに決まった婚約者がいないのは、友人エドワード王子に婚約者が決まった後だと。
自分の相手を探すと、世間には公言している。
この性格を知らない貴族たちからは、まさに将来の国王の右腕と称賛されていた。
『『『お前( 貴方様 )一人だけが、勝手に笑って楽しんでいるんだろうがー』』』
3人は心の中で、偶然にも同じ事を思っていた。
「コホン、エドワード殿下にアンゲロス公爵令息!
お話させて頂いても宜しいでしょうか?」
「私は構わんが、ロバートはどうだい?」
「へぇ~、僕の名をご存知だったとは!?
これは、光栄です。
ゴーダン辺境伯のご令嬢」
彼の名は、ロバート・アンゲロス。
掴みどころがない人物で、堅実で面白味にかけるエドワードとは真逆。
こんな2人が仲いい友人とは、貴族階級では七不思議の1つと裏で噂される。
「ブルネール侯爵令嬢は、マイヤー伯爵令息に色目を使ってました。
エドワード殿下という、婚約者になるかもしれない御方がいらっしゃいますのに…。
私は彼女は、候補になる資格はないと思いますの!」
「殿下、公爵令息。
発言を致しても宜しいでしょうか?」
両者は頷くと、王子は硬直して公爵令息はふくみ笑い。
「ゴーダン辺境伯爵令嬢は、事実を申し上げてます。
人が見てないと油断して、殿方に近寄るから私たちに誤解を招いたんですわ」
めげずにベンガー伯爵令嬢は、先ほどの騒動を正当化してきた。
「うんうん、婚約者になられる可能性があるエドワードに失礼だよね」
アンゲロス公爵令息は、初めは令嬢たちの意見に賛同。
「「そうなんです!!」」
意見を理解してくれた嬉しさに、伯爵令嬢たちは喜びの声をあげた。
「でも、虚偽はしてはいけないよ。
二人が、抱き合っていたとウソを言ってしまった。
結局はそうだろう?」
「ウウッ!ですが…、未来の王子妃として軽薄な行動でございます」
「ベンガー伯爵令嬢のおっしゃる通りです。
私たちはエドワード殿下の他の殿方には、そんな軽はずみな事などはしておりません」
二人は顔を見合わせて、美しい人形の様な無機質な笑みを見せる。
「はぁ、避暑地でゆっくりと心を通わせようとしていたのだ。
その前に、こんな騒ぎになってしまった。残念に思う」
「エドワードは女運ないな。
弱ったな、婚約者候補が全滅しそう。
いっそ、他国に留学でもして他所で探したらどうだい!」
「ロバート、お前こんな場所でそんな話を言うなよ。
ご令嬢たちが、変に困惑するだろう」
前にして男性たちが、自分たちの存在を全否定する。
「な、な、な?何よそれ?!
馬鹿にし過ぎてませんか?
王家から指名されて婚約者候補にされて、されてからは王子妃になる勉強を強制的にしてましたのよ?」
「ベンガー伯爵令嬢が、申されているのは正しいですわ!
私たちは臣下です。
御断りする事も出来ませんのよ!」
怒りが頂点に達する、両候補者であった。
自分に関係ない彼は、三人のやり取りを面白げに見てから大きなアクビをしていた。
「んまぁー、呑気にアクビなどをしてくれて!」
「アンゲロス公爵令息が、気まぐれに面白おかしく私たちを話されたのが悪いんですわ!」
飛び火した火の粉に、ロバートも驚いて隣にいるエドワードに助けを求める。
マティルダたちとは対照的な馬車の旅であるが、夕方前には目的地へ無事に到着できそうだった。
「まるで、お芝居を見ているみたいだったよ。
家族たちが芸術派で、オペラとか音楽観賞してるんだ。
ああ、芝居の劇もね!」
ペラペラと勝手に独りでお喋りしてくれるので、ムスってしているだけのその他の男女たちは聞いているだけで楽ちんであった。
黙っていて、彼の話を聞いていれば良いのだから。
「君たちって、ブルネール侯爵令嬢を憎んでいたの?
エドワードを彼女に取られるって嫉妬して、バカみたいにアホな芝居したの?
これって、笑えるでしょう?
あっはははぁー、最高に愉快だったね!」
上機嫌で涙を溜めてまで大爆笑をしている彼は、世間では現在はあまり使われない古い言い方では3高と呼ばれしお方。
背は高く、学園ではエドワードに遠慮なしで首席。
そして、王族より格はやや落ちるが公爵家の嫡男である。
他人から見たら、ムカつくほどの高物件。
それなのに決まった婚約者がいないのは、友人エドワード王子に婚約者が決まった後だと。
自分の相手を探すと、世間には公言している。
この性格を知らない貴族たちからは、まさに将来の国王の右腕と称賛されていた。
『『『お前( 貴方様 )一人だけが、勝手に笑って楽しんでいるんだろうがー』』』
3人は心の中で、偶然にも同じ事を思っていた。
「コホン、エドワード殿下にアンゲロス公爵令息!
お話させて頂いても宜しいでしょうか?」
「私は構わんが、ロバートはどうだい?」
「へぇ~、僕の名をご存知だったとは!?
これは、光栄です。
ゴーダン辺境伯のご令嬢」
彼の名は、ロバート・アンゲロス。
掴みどころがない人物で、堅実で面白味にかけるエドワードとは真逆。
こんな2人が仲いい友人とは、貴族階級では七不思議の1つと裏で噂される。
「ブルネール侯爵令嬢は、マイヤー伯爵令息に色目を使ってました。
エドワード殿下という、婚約者になるかもしれない御方がいらっしゃいますのに…。
私は彼女は、候補になる資格はないと思いますの!」
「殿下、公爵令息。
発言を致しても宜しいでしょうか?」
両者は頷くと、王子は硬直して公爵令息はふくみ笑い。
「ゴーダン辺境伯爵令嬢は、事実を申し上げてます。
人が見てないと油断して、殿方に近寄るから私たちに誤解を招いたんですわ」
めげずにベンガー伯爵令嬢は、先ほどの騒動を正当化してきた。
「うんうん、婚約者になられる可能性があるエドワードに失礼だよね」
アンゲロス公爵令息は、初めは令嬢たちの意見に賛同。
「「そうなんです!!」」
意見を理解してくれた嬉しさに、伯爵令嬢たちは喜びの声をあげた。
「でも、虚偽はしてはいけないよ。
二人が、抱き合っていたとウソを言ってしまった。
結局はそうだろう?」
「ウウッ!ですが…、未来の王子妃として軽薄な行動でございます」
「ベンガー伯爵令嬢のおっしゃる通りです。
私たちはエドワード殿下の他の殿方には、そんな軽はずみな事などはしておりません」
二人は顔を見合わせて、美しい人形の様な無機質な笑みを見せる。
「はぁ、避暑地でゆっくりと心を通わせようとしていたのだ。
その前に、こんな騒ぎになってしまった。残念に思う」
「エドワードは女運ないな。
弱ったな、婚約者候補が全滅しそう。
いっそ、他国に留学でもして他所で探したらどうだい!」
「ロバート、お前こんな場所でそんな話を言うなよ。
ご令嬢たちが、変に困惑するだろう」
前にして男性たちが、自分たちの存在を全否定する。
「な、な、な?何よそれ?!
馬鹿にし過ぎてませんか?
王家から指名されて婚約者候補にされて、されてからは王子妃になる勉強を強制的にしてましたのよ?」
「ベンガー伯爵令嬢が、申されているのは正しいですわ!
私たちは臣下です。
御断りする事も出来ませんのよ!」
怒りが頂点に達する、両候補者であった。
自分に関係ない彼は、三人のやり取りを面白げに見てから大きなアクビをしていた。
「んまぁー、呑気にアクビなどをしてくれて!」
「アンゲロス公爵令息が、気まぐれに面白おかしく私たちを話されたのが悪いんですわ!」
飛び火した火の粉に、ロバートも驚いて隣にいるエドワードに助けを求める。
マティルダたちとは対照的な馬車の旅であるが、夕方前には目的地へ無事に到着できそうだった。
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