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第4章 王家の陰り
第7話 不要品と再利用
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帰宅後にプリムローズは、王都の友人たちからの手紙を読んでいた。
そして何かを決心した顔をして、祖父母と叔父夫妻のいる居間に向かう。
プリムローズが居間に入ると、全員がくつろいでいる。
「皆様にご相談があります。
私の学園の友人たちも、協力してくれるそうですわ」
プリムローズは、数枚の紙を持って話しかけた。
「あらあら、貴女は…。
まさか、新しい事を考えついたのかしら?プリムローズ!」
祖母が呆れた表情しつつも、クスクス笑う。
祖父はこれまた何をするのじゃと、苦笑しながら孫娘に期待の目を向けていた。
「新たな新事業計画です。
王都に、3件目の店を出店させます」
プリムローズは、ワクワクしながら詳細をまとめた紙を配るのである。
皆はその紙を受け取ると、直ぐに読み始めていた。
紙を見る各々の大人たちを、プリムローズは見つめて説明するのだった。
「貴族のご夫人方は、ドレスを直ぐに新しくしますわよね?
まぁ、当たり前ですが!
それは本来、贅沢なのですよ。
平民で余裕のある方や、貴族でもなかなか高くて買えない方をお客様にしますわ」
プリムローズは、主旨を話すと叔母エルザが心配そうにして見ていた。
「プリムちゃんは、その方々に御商売しますのね?!」
叔母のエルザは、自分の着ているドレスを見てプリムローズに再度確認した。
「学園の友人たちは、ドレスを提供すると言ってくれてます。
勿論、飾りなど外し形を変えて、誰が着たものか。
わからなくするのです。
そうすれば、問題ありません」
自信ありげに話をすると、今度は祖父グレゴリーが話してくる。
「じゃが、無料は不味かろう?!
プリムお前なら、そこは考えておるはずだなぁ」
祖父は、薪を暖炉に1つ入れながら質した。
「はい!
ドレスを査定してくれる方や、お針子を雇いますわ。
最低金額にして浮いた分や代金を受け取りがやな方は、その売上の中から教会や孤児院に寄付します。
代表は店で納めますが、ご夫人達の名を記名します。
即ち、善意になるでしょう?!」
プリムローズは、皆に分かるように丁寧に語る。
「なるほど、それは良い思い付きです。
それならドレスは、貴族夫人たちや令嬢たちに提供しやすいわ。
ドレスの査定は、友人で王宮のお抱え仕立て屋をして引退された方がいます。
目は少し弱っていますが、彼女なら間違いなく誰も文句は言わないでしょう」
祖母は自信満々に皆に言い渡した。
「じゃあ、またまた店を探さないとな?
王都に、そんな都合よくあるかのう?」
祖父は、首をひねって言う。
「はぁ、そうですね?
1階を店舗で2階は作業場に。
ドレスの保管場所も要りますわよ。
結構な広さが必要になりますしね」
プリムローズは、悩みながら話す。
「では私たちも、友人たちに話してみよう!
趣旨を話せば賛同する方も、一人くらいはいるだろう!」
叔父は、妻の顔を見ながら話をした。
「しかし、ドレスってそんなに売れるものかしらね?
まだ小物なら、売れると思いますけど?」
エルザは、やはり不安な顔を皆に見せる。
「メインはドレスから取った飾りで、小物を作ります。
少し安く売れば、赤字にはならないではと考えておりますのよ?!」
心配する夫人に、明るく答えるプリムローズ。
「やってみて、駄目ならやめれば良い!
新しい事は、失敗が付きものじゃあ!」
祖父の一言でお開きとなった。
プリムローズは、1人でもう一度考えてみた。
貴族と平民では、立場も考え方も違う。
平民の本音を知りたくなり、そして協力してくれるようにある人物たちに会ってみることにした。
その人物たちは、プリムローズが3歳から領地に来て出来た友人たちであった。
王都に行ってからは文通していたが、暫くぶりの再会になる。
彼女たちなら、きっと正直に気持ちを話してくれる。
プリムローズは、そう思うのだった。
そして何かを決心した顔をして、祖父母と叔父夫妻のいる居間に向かう。
プリムローズが居間に入ると、全員がくつろいでいる。
「皆様にご相談があります。
私の学園の友人たちも、協力してくれるそうですわ」
プリムローズは、数枚の紙を持って話しかけた。
「あらあら、貴女は…。
まさか、新しい事を考えついたのかしら?プリムローズ!」
祖母が呆れた表情しつつも、クスクス笑う。
祖父はこれまた何をするのじゃと、苦笑しながら孫娘に期待の目を向けていた。
「新たな新事業計画です。
王都に、3件目の店を出店させます」
プリムローズは、ワクワクしながら詳細をまとめた紙を配るのである。
皆はその紙を受け取ると、直ぐに読み始めていた。
紙を見る各々の大人たちを、プリムローズは見つめて説明するのだった。
「貴族のご夫人方は、ドレスを直ぐに新しくしますわよね?
まぁ、当たり前ですが!
それは本来、贅沢なのですよ。
平民で余裕のある方や、貴族でもなかなか高くて買えない方をお客様にしますわ」
プリムローズは、主旨を話すと叔母エルザが心配そうにして見ていた。
「プリムちゃんは、その方々に御商売しますのね?!」
叔母のエルザは、自分の着ているドレスを見てプリムローズに再度確認した。
「学園の友人たちは、ドレスを提供すると言ってくれてます。
勿論、飾りなど外し形を変えて、誰が着たものか。
わからなくするのです。
そうすれば、問題ありません」
自信ありげに話をすると、今度は祖父グレゴリーが話してくる。
「じゃが、無料は不味かろう?!
プリムお前なら、そこは考えておるはずだなぁ」
祖父は、薪を暖炉に1つ入れながら質した。
「はい!
ドレスを査定してくれる方や、お針子を雇いますわ。
最低金額にして浮いた分や代金を受け取りがやな方は、その売上の中から教会や孤児院に寄付します。
代表は店で納めますが、ご夫人達の名を記名します。
即ち、善意になるでしょう?!」
プリムローズは、皆に分かるように丁寧に語る。
「なるほど、それは良い思い付きです。
それならドレスは、貴族夫人たちや令嬢たちに提供しやすいわ。
ドレスの査定は、友人で王宮のお抱え仕立て屋をして引退された方がいます。
目は少し弱っていますが、彼女なら間違いなく誰も文句は言わないでしょう」
祖母は自信満々に皆に言い渡した。
「じゃあ、またまた店を探さないとな?
王都に、そんな都合よくあるかのう?」
祖父は、首をひねって言う。
「はぁ、そうですね?
1階を店舗で2階は作業場に。
ドレスの保管場所も要りますわよ。
結構な広さが必要になりますしね」
プリムローズは、悩みながら話す。
「では私たちも、友人たちに話してみよう!
趣旨を話せば賛同する方も、一人くらいはいるだろう!」
叔父は、妻の顔を見ながら話をした。
「しかし、ドレスってそんなに売れるものかしらね?
まだ小物なら、売れると思いますけど?」
エルザは、やはり不安な顔を皆に見せる。
「メインはドレスから取った飾りで、小物を作ります。
少し安く売れば、赤字にはならないではと考えておりますのよ?!」
心配する夫人に、明るく答えるプリムローズ。
「やってみて、駄目ならやめれば良い!
新しい事は、失敗が付きものじゃあ!」
祖父の一言でお開きとなった。
プリムローズは、1人でもう一度考えてみた。
貴族と平民では、立場も考え方も違う。
平民の本音を知りたくなり、そして協力してくれるようにある人物たちに会ってみることにした。
その人物たちは、プリムローズが3歳から領地に来て出来た友人たちであった。
王都に行ってからは文通していたが、暫くぶりの再会になる。
彼女たちなら、きっと正直に気持ちを話してくれる。
プリムローズは、そう思うのだった。
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