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第3章 学園生活
第2話 見かけに騙されるな
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ガラーッと扉を開けたら一斉に注目され、全員の目線がプリムローズにいった。
「はーい、注目!
本日から、このクラスで勉学を一緒に習う生徒を紹介します」
先生が話すと、赤毛の少年が立ち上がって言ってきた。
「先生!
何で小さい子が生徒なんだよ。
同じ年ではありませんよね」
プリムローズを、明らかにバカにした態度であった。
良いか、プリムローズ。
学園で小さくて、馬鹿にされても負けるでないぞ!
王族以外に、我が家に逆らうのは許せぬ!
お前の後ろには、我らがいることを忘れるなよ。
プリムは、儂らが育てた大事な孫だ。
やられたら、それ以上に返せ!
良いなー!
祖父グレゴリーに朝出掛けに、気合いの背中バーンを有り難く頂いたのを思い出すプリムローズ。
「先生!あの者は、私に向かって言っているのですか?」
生徒全員は、プリムローズの態度の変わりように驚くのであった。
「お前だよ、小娘!
きっと金でも積んで、この学年に来たのか?」
赤毛の少年は、プリムローズを指差した。
「先生!
小娘は私のことで、私を指差しているんですか?
あの者はー」
「なんだ、お前!
あの者はとは、俺のことかぁ?!
くそ生意気なガキがー」
プリムローズを、赤毛は睨んだ。
私は、目に力を込めた。
「そこの無礼者!
そなたに話す許可しておらぬ!
礼儀知らずな、名を名乗れー!!」
プリムローズの一喝は、教室に響き渡った。
静まり返る教室に、冷たい声が聞こえた。
「この学園は平等を重んじるが、このクラスは貴族が占めると聞く。
王族以外は、地位が上のはず!
その私に、その言葉。
もしや貴族の礼を知らぬ者が、ここにいるとは嘆かわしい」
ここまで言ってから、ため息をついた。
俺様の横の少年が、袖を引きながら言う。
「やめろ!下手するとお前、廃嫡されるぞ!」と、小声だが教室に広まった。
「そんなことない!
父が俺を捨てるわけない!
それに、歳は俺の方が上だし。皆だって、さっき話してたじゃないか?
初等部のはずの生徒が、中等部3年なんてありえないって!」
大声で言い放った、俺様生徒。
「やめなさい!!
彼女は正式に編入試験をし、学園長に実力を認められたのだ。担任として言っておく!」
「ほぉーっ!この学園は、学力を歳で判断する生徒の集まりか。
先ずは、名を名乗って私に許しを乞いなさい!」
俺様は黙りか、突然隣の黒髪が話し出した。
「私は、ランス伯爵の次男アレンと申します。
発言のお許しをー!」
ビクビクしながらプリムローズに話しかける。
「確か、近衛副隊長の子息か。許します」
実に偉そうなプリムローズに、ドン引きになる全員。
「どうか、この事とこの者を許して下さい。
貴女様なら、彼を貴族から平民に落とす力がおありでしょう。
情けをかけて下さい。
私がこの者を、貴女様に逆らわないように約束致します!」
友人は、黒髪の頭を下げ続ける。
「美しい友情ですね!
私もそんな友情を皆さまと思って、今日ここに来ましたのよ?!
ねぇ、私と仲良くしてくれますわよねぇ~?!」
クラスの全生徒は、プリムローズの強要的な態度に唖然し恐れた。
「私、クラレンス家のプリムローズと申します。
以後お見知りおきをー。
ええ、今日は忘れて差し上げるわ。
けれども、2度は許さなくてよ。
宜しいですね!
黙っている者!!」
プリムローズは目を釣り上げ、赤毛を指差して宣言した。
「すまないね。
こんな紹介になってしまって、私がもっと言い聞かせておけば…。申し訳ない」
担任の先生は、プリムローズに丁重に詫び頭を下げた。
「先生のせいではありません。まさか、戦の神の孫に挑む方がいるとはね。オーホホ!」
プリムローズの他は、全員が嫌な汗をかいていた。
席に着きながら周りに目礼すると、周りの者たちはすぐさま立ち上がった。
女性生徒はカーテシー、男子生徒は胸に手をあてて頭を下げた。
この瞬間プリムローズに逆らう者は、ほぼいずクラスを掌握したのである。
授業中も質問に答える、プリムローズと教師。
まるでそれは、マンツーマン。
ついに、教師に補足する始末。
「先生、その答えは古いと思います。
昨年こちらの解答が、もっと正しいと論文を読みましたわよ。教科書の発行元に教えて、訂正した方がよろしいです。
もし、私の勘違いなら申し訳ございません」
先生は、隠れて必死にメモを書いていた。
生徒全員が思った。
教師よりも教師らしいとー。
誰も彼女の学力を疑わなくなった。
早く登校したから、お腹空いたわよ!
え~っ、後5分もあるの?!
知っているから退屈でしてよ。
黒板をぼーっと眺める、プリムローズだった。
「はーい、注目!
本日から、このクラスで勉学を一緒に習う生徒を紹介します」
先生が話すと、赤毛の少年が立ち上がって言ってきた。
「先生!
何で小さい子が生徒なんだよ。
同じ年ではありませんよね」
プリムローズを、明らかにバカにした態度であった。
良いか、プリムローズ。
学園で小さくて、馬鹿にされても負けるでないぞ!
王族以外に、我が家に逆らうのは許せぬ!
お前の後ろには、我らがいることを忘れるなよ。
プリムは、儂らが育てた大事な孫だ。
やられたら、それ以上に返せ!
良いなー!
祖父グレゴリーに朝出掛けに、気合いの背中バーンを有り難く頂いたのを思い出すプリムローズ。
「先生!あの者は、私に向かって言っているのですか?」
生徒全員は、プリムローズの態度の変わりように驚くのであった。
「お前だよ、小娘!
きっと金でも積んで、この学年に来たのか?」
赤毛の少年は、プリムローズを指差した。
「先生!
小娘は私のことで、私を指差しているんですか?
あの者はー」
「なんだ、お前!
あの者はとは、俺のことかぁ?!
くそ生意気なガキがー」
プリムローズを、赤毛は睨んだ。
私は、目に力を込めた。
「そこの無礼者!
そなたに話す許可しておらぬ!
礼儀知らずな、名を名乗れー!!」
プリムローズの一喝は、教室に響き渡った。
静まり返る教室に、冷たい声が聞こえた。
「この学園は平等を重んじるが、このクラスは貴族が占めると聞く。
王族以外は、地位が上のはず!
その私に、その言葉。
もしや貴族の礼を知らぬ者が、ここにいるとは嘆かわしい」
ここまで言ってから、ため息をついた。
俺様の横の少年が、袖を引きながら言う。
「やめろ!下手するとお前、廃嫡されるぞ!」と、小声だが教室に広まった。
「そんなことない!
父が俺を捨てるわけない!
それに、歳は俺の方が上だし。皆だって、さっき話してたじゃないか?
初等部のはずの生徒が、中等部3年なんてありえないって!」
大声で言い放った、俺様生徒。
「やめなさい!!
彼女は正式に編入試験をし、学園長に実力を認められたのだ。担任として言っておく!」
「ほぉーっ!この学園は、学力を歳で判断する生徒の集まりか。
先ずは、名を名乗って私に許しを乞いなさい!」
俺様は黙りか、突然隣の黒髪が話し出した。
「私は、ランス伯爵の次男アレンと申します。
発言のお許しをー!」
ビクビクしながらプリムローズに話しかける。
「確か、近衛副隊長の子息か。許します」
実に偉そうなプリムローズに、ドン引きになる全員。
「どうか、この事とこの者を許して下さい。
貴女様なら、彼を貴族から平民に落とす力がおありでしょう。
情けをかけて下さい。
私がこの者を、貴女様に逆らわないように約束致します!」
友人は、黒髪の頭を下げ続ける。
「美しい友情ですね!
私もそんな友情を皆さまと思って、今日ここに来ましたのよ?!
ねぇ、私と仲良くしてくれますわよねぇ~?!」
クラスの全生徒は、プリムローズの強要的な態度に唖然し恐れた。
「私、クラレンス家のプリムローズと申します。
以後お見知りおきをー。
ええ、今日は忘れて差し上げるわ。
けれども、2度は許さなくてよ。
宜しいですね!
黙っている者!!」
プリムローズは目を釣り上げ、赤毛を指差して宣言した。
「すまないね。
こんな紹介になってしまって、私がもっと言い聞かせておけば…。申し訳ない」
担任の先生は、プリムローズに丁重に詫び頭を下げた。
「先生のせいではありません。まさか、戦の神の孫に挑む方がいるとはね。オーホホ!」
プリムローズの他は、全員が嫌な汗をかいていた。
席に着きながら周りに目礼すると、周りの者たちはすぐさま立ち上がった。
女性生徒はカーテシー、男子生徒は胸に手をあてて頭を下げた。
この瞬間プリムローズに逆らう者は、ほぼいずクラスを掌握したのである。
授業中も質問に答える、プリムローズと教師。
まるでそれは、マンツーマン。
ついに、教師に補足する始末。
「先生、その答えは古いと思います。
昨年こちらの解答が、もっと正しいと論文を読みましたわよ。教科書の発行元に教えて、訂正した方がよろしいです。
もし、私の勘違いなら申し訳ございません」
先生は、隠れて必死にメモを書いていた。
生徒全員が思った。
教師よりも教師らしいとー。
誰も彼女の学力を疑わなくなった。
早く登校したから、お腹空いたわよ!
え~っ、後5分もあるの?!
知っているから退屈でしてよ。
黒板をぼーっと眺める、プリムローズだった。
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