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茶化された
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もうちょっとで授業が終わるってところだったから教室に戻る。
その途中健太が一回ぶっ倒れた。
すぐに起きたけど。
「ん、んー?なんか頭が痛い...授業めんどくさいし保健室戻って授業サボろっかな」
「駄目です。そんな寝言が言えるんだったら授業受けないと」
「むう...」
健太がぶーたれてるけど無視無視。
どうせ催眠術が解けた影響だろうし。
「あーもう最悪...智也の前で勃ったし、好きな人いるのと童貞卒業したのバレたし、智也がゲイだし、頭痛いし...」
「ちょ、声でかいって!!」
「事実じゃん。それにあんなに上手いのは絶対経験あるからでしょ」
「...それ以上喋ったらジュースおごり十本追加するよ?」
「ひぃ...それは俺の財布がすっからかんになるから勘弁して...
...なんかいつも通りだな。
セックスしたら流石にアウトだろうけど、フェラくらいなら許容範囲ってこと?
こいつの距離感が謎い。
俺は別に慣れてるからなんとも無いけどさ。
慣れって怖い。
そうやって当たり障りのない会話をしながら、頭の中では釈然としないでいると、いつの間にか教室についていた。
「お、カップルが帰ってきたぞ」
「「は?」」
ハモった。
そしてクラスメイトが何故か拍手で出迎える。
「いや、なんか物凄く誤解されてる気がするんだけど!?」
「誤解も何も...ねぇ?」
「そんなんじゃないって!だって健太には、むぐっ」
「おいバカそれ喋るなマジでぶっ殺すよ?」
健太の恋人についてサラッと喋りそうになったら、口を塞がれて喋るのを阻止された。
そして俺にしか聞こえないような声量で、ドスの利いた声で脅された。
もう顔真っ青にしながらブンブン頷いた。
ていうか中高一貫ってことで中学校クラスは持ち上げだから仲がいいんだけど、それも考えものだなって思った。
ふつーに茶化してくるからな!
「リアルで供給してくれてありがとう。もう最高。いいぞもっとやれ」
「智也のこと勝手に受けだと思ってたから、あれは逆にぐっと来た。リバ最高。スタンディングオベーション」
「ふふっ...!お前、ぶはは!!あんなセリフ、ふふっ...似合わねー!!」
席に戻ると、放課後の講座の後につるむ腐男子&腐女子+1が話しかけてきた。
健太とは別枠だったりする。
基本健太と一緒にいるけど、あの人部活があるからね
「うるっせーな!黙れ腐人ワンツー!あと晶は爆笑するな!」
腐男子の方の名前は阿佐美裕大。
なんかすごい腐ってる。
腐女子の方の名前は姫路碧。
なんかすごい腐ってる。
爆笑した方の名前は高久保晶。
性格がすごい腐ってる。
え、貶してないかって?
晶のことは貶してるけど、腐人ワンツーはいい趣味だね!って感じ。
ちなみに性格が腐ってるって言ってるけど、あくまでもじゃれ合いの一環だからそこのとこよろしく。
「いやーだってねえ?腐人腐人って貶してくるのにあんなサプライズされたらねー」
「サプライズ...?二次はともかく三次でも萌えるの?それ以前に俺だよ?」
「俺は甘々なやつが見れたらそれでいい。腐にも色々あるんだよ」
「そんなもんなん?」
「そんなもんよ」
「私も裕大と同じように地雷があんまりない雑食タイプだからよくわからないけど、リバが地雷って人もいるから。ほんとに人それぞれだよ。恋愛モノのシチュエーションに好みがあるのと一緒。BLも恋愛モノだけど」
そういえばスカ系?と痛い系?俺にはよくわからないけど、その2つが地雷、受け付けないらしいけど、基本的には何でもござれって前言ってたね。
スカ系が何なのか教えてくれなかった。
さっきも碧が言ってたけど、リバ、リバーシブルだったっけ?なんか受けと攻めが逆転するやつが地雷の人もいるみたいだし。
俺に例えたら、俺がジャックか哲生を襲うってことだね!
...返り討ちにされた上に普段より激しく犯されそう。
慌てて雑念を頭から追い払う。
なんか俺腐の知識をこいつらから吸収してる気がする。
「あ、そろそろ授業始まる。また供給してくれるときはいつでも大歓迎だよ。っていうかしてほしい。今度の放課後に裕大辺りに愛を囁いてみてよ」
「...なんかヤダ」
「俺だってヤダよ」
「えー、裕大身長低いし女顔だから案外様になると思うけどなー。今度カツラ持ってこようか?」
「俺のコンプレックスを攻撃するな!」
「ハイそこイチャイチャしない」
「「イチャイチャしてない!」」
「てぇてぇだねー...」
「...」
腐人ワンツーがいちゃついて、それを晶が温かい目で見つめて、俺がこの集団を白い目で見つめる。
あれ、まだ放課後じゃないのに何で放課後の光景になってんだろう。
...俺がいらんことしたのがいけないな!
だけど暴走具合が面白くて体力が回復したから別にいっか。
チャイムが鳴って慌てて自分の席に戻っていく三人を見てそう思った。
うー!疲れたー!
いや別に疲れてはないけど、体育の授業の前後にあったあれやこれやともやで精神的に疲れた。
...普通につまらないことを言ってしまった。
疲れすぎて精神がおかしなことになっている!
さて、そんなおかしな精神の中俺は弟の職場に行かなきゃなりません。
何を言ってるのかわかんないと思うけど俺もわからないと思うけど、俺もわからない。
なんか学校帰りの通学路で急にジャックが人間状態で出てきて、哲生の職場に行くぞって告げられたの。
は?ってなったよね。
未だに哲生が陰陽師とやらだって事を消化しきれなくて心の奥で地味に引っかかってんだけど、それを無視して一気に職場訪問って...
こういうのってまずはその仕事について知ってから行くべきなんじゃない?
知らんけど。
そういえば用事あるから早く帰ってきてって言ってたっけ用事あるから早く帰ってきてって言ってたっけ。
その用事がこれ?
絶対一悶着あるから行きたくないんだけど。
あ、拒否権はないことは知ってます。
ただ思ってみただけ。
「とりあえず一回家に帰って、着替えないとな」
「わかった...?」
なんかそっけない。
気のせい?
まあいいか。
何着ていこうかな。
ジャックみたいにおしゃれしたほうがいいかな。
今のジャックは、トレーナーにコートを着て、ズボンはジーンズ。
色は髪色と同じく黒系。
後は十字架のネックレスを付けてる。
...吸血鬼?
ねえあなた十字架苦手じゃないの?
あ、そういえばこの吸血鬼夕方とはいえ普通に日が出てる中出歩いてるわ。
この光景に比べたら十字架ネックレスくらい些事か!
...全世界の吸血鬼に謝ってほしい。
ジャック以外の吸血鬼がいるのかどうかは知らんけど。
とりあえず服装は帰ってから決めよう。
さてと、帰宅帰宅ー。
その途中健太が一回ぶっ倒れた。
すぐに起きたけど。
「ん、んー?なんか頭が痛い...授業めんどくさいし保健室戻って授業サボろっかな」
「駄目です。そんな寝言が言えるんだったら授業受けないと」
「むう...」
健太がぶーたれてるけど無視無視。
どうせ催眠術が解けた影響だろうし。
「あーもう最悪...智也の前で勃ったし、好きな人いるのと童貞卒業したのバレたし、智也がゲイだし、頭痛いし...」
「ちょ、声でかいって!!」
「事実じゃん。それにあんなに上手いのは絶対経験あるからでしょ」
「...それ以上喋ったらジュースおごり十本追加するよ?」
「ひぃ...それは俺の財布がすっからかんになるから勘弁して...
...なんかいつも通りだな。
セックスしたら流石にアウトだろうけど、フェラくらいなら許容範囲ってこと?
こいつの距離感が謎い。
俺は別に慣れてるからなんとも無いけどさ。
慣れって怖い。
そうやって当たり障りのない会話をしながら、頭の中では釈然としないでいると、いつの間にか教室についていた。
「お、カップルが帰ってきたぞ」
「「は?」」
ハモった。
そしてクラスメイトが何故か拍手で出迎える。
「いや、なんか物凄く誤解されてる気がするんだけど!?」
「誤解も何も...ねぇ?」
「そんなんじゃないって!だって健太には、むぐっ」
「おいバカそれ喋るなマジでぶっ殺すよ?」
健太の恋人についてサラッと喋りそうになったら、口を塞がれて喋るのを阻止された。
そして俺にしか聞こえないような声量で、ドスの利いた声で脅された。
もう顔真っ青にしながらブンブン頷いた。
ていうか中高一貫ってことで中学校クラスは持ち上げだから仲がいいんだけど、それも考えものだなって思った。
ふつーに茶化してくるからな!
「リアルで供給してくれてありがとう。もう最高。いいぞもっとやれ」
「智也のこと勝手に受けだと思ってたから、あれは逆にぐっと来た。リバ最高。スタンディングオベーション」
「ふふっ...!お前、ぶはは!!あんなセリフ、ふふっ...似合わねー!!」
席に戻ると、放課後の講座の後につるむ腐男子&腐女子+1が話しかけてきた。
健太とは別枠だったりする。
基本健太と一緒にいるけど、あの人部活があるからね
「うるっせーな!黙れ腐人ワンツー!あと晶は爆笑するな!」
腐男子の方の名前は阿佐美裕大。
なんかすごい腐ってる。
腐女子の方の名前は姫路碧。
なんかすごい腐ってる。
爆笑した方の名前は高久保晶。
性格がすごい腐ってる。
え、貶してないかって?
晶のことは貶してるけど、腐人ワンツーはいい趣味だね!って感じ。
ちなみに性格が腐ってるって言ってるけど、あくまでもじゃれ合いの一環だからそこのとこよろしく。
「いやーだってねえ?腐人腐人って貶してくるのにあんなサプライズされたらねー」
「サプライズ...?二次はともかく三次でも萌えるの?それ以前に俺だよ?」
「俺は甘々なやつが見れたらそれでいい。腐にも色々あるんだよ」
「そんなもんなん?」
「そんなもんよ」
「私も裕大と同じように地雷があんまりない雑食タイプだからよくわからないけど、リバが地雷って人もいるから。ほんとに人それぞれだよ。恋愛モノのシチュエーションに好みがあるのと一緒。BLも恋愛モノだけど」
そういえばスカ系?と痛い系?俺にはよくわからないけど、その2つが地雷、受け付けないらしいけど、基本的には何でもござれって前言ってたね。
スカ系が何なのか教えてくれなかった。
さっきも碧が言ってたけど、リバ、リバーシブルだったっけ?なんか受けと攻めが逆転するやつが地雷の人もいるみたいだし。
俺に例えたら、俺がジャックか哲生を襲うってことだね!
...返り討ちにされた上に普段より激しく犯されそう。
慌てて雑念を頭から追い払う。
なんか俺腐の知識をこいつらから吸収してる気がする。
「あ、そろそろ授業始まる。また供給してくれるときはいつでも大歓迎だよ。っていうかしてほしい。今度の放課後に裕大辺りに愛を囁いてみてよ」
「...なんかヤダ」
「俺だってヤダよ」
「えー、裕大身長低いし女顔だから案外様になると思うけどなー。今度カツラ持ってこようか?」
「俺のコンプレックスを攻撃するな!」
「ハイそこイチャイチャしない」
「「イチャイチャしてない!」」
「てぇてぇだねー...」
「...」
腐人ワンツーがいちゃついて、それを晶が温かい目で見つめて、俺がこの集団を白い目で見つめる。
あれ、まだ放課後じゃないのに何で放課後の光景になってんだろう。
...俺がいらんことしたのがいけないな!
だけど暴走具合が面白くて体力が回復したから別にいっか。
チャイムが鳴って慌てて自分の席に戻っていく三人を見てそう思った。
うー!疲れたー!
いや別に疲れてはないけど、体育の授業の前後にあったあれやこれやともやで精神的に疲れた。
...普通につまらないことを言ってしまった。
疲れすぎて精神がおかしなことになっている!
さて、そんなおかしな精神の中俺は弟の職場に行かなきゃなりません。
何を言ってるのかわかんないと思うけど俺もわからないと思うけど、俺もわからない。
なんか学校帰りの通学路で急にジャックが人間状態で出てきて、哲生の職場に行くぞって告げられたの。
は?ってなったよね。
未だに哲生が陰陽師とやらだって事を消化しきれなくて心の奥で地味に引っかかってんだけど、それを無視して一気に職場訪問って...
こういうのってまずはその仕事について知ってから行くべきなんじゃない?
知らんけど。
そういえば用事あるから早く帰ってきてって言ってたっけ用事あるから早く帰ってきてって言ってたっけ。
その用事がこれ?
絶対一悶着あるから行きたくないんだけど。
あ、拒否権はないことは知ってます。
ただ思ってみただけ。
「とりあえず一回家に帰って、着替えないとな」
「わかった...?」
なんかそっけない。
気のせい?
まあいいか。
何着ていこうかな。
ジャックみたいにおしゃれしたほうがいいかな。
今のジャックは、トレーナーにコートを着て、ズボンはジーンズ。
色は髪色と同じく黒系。
後は十字架のネックレスを付けてる。
...吸血鬼?
ねえあなた十字架苦手じゃないの?
あ、そういえばこの吸血鬼夕方とはいえ普通に日が出てる中出歩いてるわ。
この光景に比べたら十字架ネックレスくらい些事か!
...全世界の吸血鬼に謝ってほしい。
ジャック以外の吸血鬼がいるのかどうかは知らんけど。
とりあえず服装は帰ってから決めよう。
さてと、帰宅帰宅ー。
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