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朝から憂鬱
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「ん...ふわぁ...痛っ!?ーーーっ!!」
やばい腰痛いもう死ぬ!
とりあえず腕にしがみついて痛みに耐える。
...あれ?この腕...
「トモヤ、大丈夫か?」
後ろからジャックの心配そうな声が聞こえた。
なんでジャックがここにいるの?
いやそんなことはどうでもいい!
今腰痛いんだって!
いつもだったらすぐに避難してると思うけど今はそんな気持ちは微塵もない。
「大丈夫じゃない腰めっちゃ痛い」
「...そうか。それじゃあ後でテツオをシメとかないとな」
いやいやなぜそうなる?
いやまぁ腰痛くなった原因は確実に昨日のアレだろうけど。
激しくやりすぎだっての...
あれ?
そういえばジャックとした時は腰痛くならなかったのはなんでなんだろう。
「トモヤ、これから先はテツオとは許すが、俺以外とするなよ?」
「当たり前でしょ...そもそもジャックともしたくない。俺男だっての...」
「あれだけ悦ぶのにしたくないのか?」
しょうがないじゃんしたらしたで気持ちいいんだからさ!!
その一言を絶対に言いたくない俺。
「まぁトモヤの意思は関係ない。どっちか片方としないといけないからな」
「は?」
「前にも言ったと思うが、トモヤの身体は作り変わってる。その中に主の精を受け取らないと死ぬというものもあるんだ。つまり、俺かテツオと定期的にセックスしないといけない」
「ッ!?」
...
よーし飛び降りましょう!
あ、動けないから無理だわ。
「悪いことだけじゃないぞ?定期的って3日に1度くらいだし」
悪いことしかないわ!
どんなにメリットがあったとしても、3日に1度この吸血鬼か弟に犯されなきゃ行けないって言う制約がある時点でアウトなのよ!
あーもうなんか、あー!!
「痛っ...」
寝っ転がったまんま頭抱えたら腰が痛くなった。
まるまるからね、しょうがないよね。
「とりあえず腰治すか」
そう言ってジャックが俺の腰を撫で始めた。
すんごいゾワゾワする。
だけど痛みは引いていった。
どういう仕組みこれ。
そう思っていたら体がふわりと浮く。
「今日学校だろ?下に降りようか」
なんでわざわざお姫様抱っこしたの?
もう...いいか...
「...」
「...」
「...」
狭い、胃が痛い、気絶しそう。
その3つの言葉が頭の中でぐるぐるしてる俺です。
朝ごはんを食べてるんだけど、左右から感じる威圧のせいで全く味を感じない。
怖いからどっか行こうとしたらふたりとも腕を掴んできて逃してくれないし...
てか二人ともなんで威圧を撒き散らしながら普通にご飯を食べてるの?
ものすごく迷惑だから今すぐにやめてほしい。
そう言いたいけど怖いから言えない。
そんな感じでただただ胃に物を詰め込んでいった。
こんなに義務感にまみれた食事は初めてだよ。
「あ、兄ちゃんちょっといい?...後ジャックも」
あ、すごい。
俺に対しては普通の喋り方なのに、ジャックに対しては感情が全く込められてない。
機械もびっくりの温度のない声ですね。
「ど、どうしたの?」
「今日さ、できれば早く帰ってきてくれない?用事があるから」
「何の用事?」
「秘密!だけど大事な用事」
質問に答えてよ。
まあ言わないことは分かりきってるんだけど。
「了解。じゃあ学校終わったらすぐに帰ってくる」
「...ジャックも一緒にね。一応許可はおりたから。物凄く嫌だけど」
嫌悪感丸出しやべぇ。
「わかった。場所は分かるからトモヤと一緒に直接向かう」
「...本当は駄目だと思うけど。ま、上には知らせとくよ。だけど攻撃されても文句は言わないでね?」
「文句は言わない。拳で語り合いはするがな」
「そうなったら俺が出張ることになるけど?」
「手を出さなければ何もしない」
「はいはい、俺も大事な部下の命を無駄に散らせたくないからキツく言っとくよ。んじゃ俺は先に学校行ってくる。...あれ。兄ちゃん?」
「...」
怖い、この人達怖い。
だんだん威圧が強くなるからこっそり避難してた。
ほらもうさっさと行きなさい!
俺の精神の平穏のために早く離れて!
「...行ってきます」
めっちゃ落ち込んでる声してるけど知らん!
...流石に可愛そうだから後で慰めとこう。
「ジャック、哲生と仲良くしてよ」
「無理」
食い気味の即答...
「あのさ、俺の気持ちも考えて?そりゃあなんか複雑な関係、ていうか敵同士なのは知ってるけどさ。なんていうかこのままだと俺心臓発作で死ぬよ?」
「...一応努力はする」
ちょっと、ほんとにちょっとだけ仲良くなれば...何なら威圧を出さないだけでもいいから。
欲を言えば、喧嘩は俺がいないところでしてほしい。
「ちゃんとしてよ?」
「わかった」
「...それで、ジャック何してるの?」
返事をした後に、急に俺を膝の上に乗せてきた。
「血を吸いたい」
「駄目!」
さっさと退散。
...いつもなら逃さないのに今日は抑える素振りさえ見せなかった。
無理強いはしないってことね。偉い。
それを毎回してくれるともっと偉い。
血を吸わせないは流石に可愛そうだからしないけど。
それに定期的に吸ってもらわないと具合が悪くなるし。
さてと、準備できたし行くか。
マジで月曜日からこんなんで体力が減りに減ってるけど気にしない。
いつも通りコウモリ化したジャックをバックに突っ込んで家を出た。
やばい腰痛いもう死ぬ!
とりあえず腕にしがみついて痛みに耐える。
...あれ?この腕...
「トモヤ、大丈夫か?」
後ろからジャックの心配そうな声が聞こえた。
なんでジャックがここにいるの?
いやそんなことはどうでもいい!
今腰痛いんだって!
いつもだったらすぐに避難してると思うけど今はそんな気持ちは微塵もない。
「大丈夫じゃない腰めっちゃ痛い」
「...そうか。それじゃあ後でテツオをシメとかないとな」
いやいやなぜそうなる?
いやまぁ腰痛くなった原因は確実に昨日のアレだろうけど。
激しくやりすぎだっての...
あれ?
そういえばジャックとした時は腰痛くならなかったのはなんでなんだろう。
「トモヤ、これから先はテツオとは許すが、俺以外とするなよ?」
「当たり前でしょ...そもそもジャックともしたくない。俺男だっての...」
「あれだけ悦ぶのにしたくないのか?」
しょうがないじゃんしたらしたで気持ちいいんだからさ!!
その一言を絶対に言いたくない俺。
「まぁトモヤの意思は関係ない。どっちか片方としないといけないからな」
「は?」
「前にも言ったと思うが、トモヤの身体は作り変わってる。その中に主の精を受け取らないと死ぬというものもあるんだ。つまり、俺かテツオと定期的にセックスしないといけない」
「ッ!?」
...
よーし飛び降りましょう!
あ、動けないから無理だわ。
「悪いことだけじゃないぞ?定期的って3日に1度くらいだし」
悪いことしかないわ!
どんなにメリットがあったとしても、3日に1度この吸血鬼か弟に犯されなきゃ行けないって言う制約がある時点でアウトなのよ!
あーもうなんか、あー!!
「痛っ...」
寝っ転がったまんま頭抱えたら腰が痛くなった。
まるまるからね、しょうがないよね。
「とりあえず腰治すか」
そう言ってジャックが俺の腰を撫で始めた。
すんごいゾワゾワする。
だけど痛みは引いていった。
どういう仕組みこれ。
そう思っていたら体がふわりと浮く。
「今日学校だろ?下に降りようか」
なんでわざわざお姫様抱っこしたの?
もう...いいか...
「...」
「...」
「...」
狭い、胃が痛い、気絶しそう。
その3つの言葉が頭の中でぐるぐるしてる俺です。
朝ごはんを食べてるんだけど、左右から感じる威圧のせいで全く味を感じない。
怖いからどっか行こうとしたらふたりとも腕を掴んできて逃してくれないし...
てか二人ともなんで威圧を撒き散らしながら普通にご飯を食べてるの?
ものすごく迷惑だから今すぐにやめてほしい。
そう言いたいけど怖いから言えない。
そんな感じでただただ胃に物を詰め込んでいった。
こんなに義務感にまみれた食事は初めてだよ。
「あ、兄ちゃんちょっといい?...後ジャックも」
あ、すごい。
俺に対しては普通の喋り方なのに、ジャックに対しては感情が全く込められてない。
機械もびっくりの温度のない声ですね。
「ど、どうしたの?」
「今日さ、できれば早く帰ってきてくれない?用事があるから」
「何の用事?」
「秘密!だけど大事な用事」
質問に答えてよ。
まあ言わないことは分かりきってるんだけど。
「了解。じゃあ学校終わったらすぐに帰ってくる」
「...ジャックも一緒にね。一応許可はおりたから。物凄く嫌だけど」
嫌悪感丸出しやべぇ。
「わかった。場所は分かるからトモヤと一緒に直接向かう」
「...本当は駄目だと思うけど。ま、上には知らせとくよ。だけど攻撃されても文句は言わないでね?」
「文句は言わない。拳で語り合いはするがな」
「そうなったら俺が出張ることになるけど?」
「手を出さなければ何もしない」
「はいはい、俺も大事な部下の命を無駄に散らせたくないからキツく言っとくよ。んじゃ俺は先に学校行ってくる。...あれ。兄ちゃん?」
「...」
怖い、この人達怖い。
だんだん威圧が強くなるからこっそり避難してた。
ほらもうさっさと行きなさい!
俺の精神の平穏のために早く離れて!
「...行ってきます」
めっちゃ落ち込んでる声してるけど知らん!
...流石に可愛そうだから後で慰めとこう。
「ジャック、哲生と仲良くしてよ」
「無理」
食い気味の即答...
「あのさ、俺の気持ちも考えて?そりゃあなんか複雑な関係、ていうか敵同士なのは知ってるけどさ。なんていうかこのままだと俺心臓発作で死ぬよ?」
「...一応努力はする」
ちょっと、ほんとにちょっとだけ仲良くなれば...何なら威圧を出さないだけでもいいから。
欲を言えば、喧嘩は俺がいないところでしてほしい。
「ちゃんとしてよ?」
「わかった」
「...それで、ジャック何してるの?」
返事をした後に、急に俺を膝の上に乗せてきた。
「血を吸いたい」
「駄目!」
さっさと退散。
...いつもなら逃さないのに今日は抑える素振りさえ見せなかった。
無理強いはしないってことね。偉い。
それを毎回してくれるともっと偉い。
血を吸わせないは流石に可愛そうだからしないけど。
それに定期的に吸ってもらわないと具合が悪くなるし。
さてと、準備できたし行くか。
マジで月曜日からこんなんで体力が減りに減ってるけど気にしない。
いつも通りコウモリ化したジャックをバックに突っ込んで家を出た。
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