俺と吸血鬼

クローバー

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怖くないって思ってたのに※

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学校が...終わりました...!
なんかねえ、もうねえ。
二度と今日みたいな日は体験したくない。
てなわけでさっさと帰ろう。
ちなみにジャックはあのあとから見てない。
なんか気持ちの整理がついてないのかな。
ちょっと心配だったり。
まあすぐに戻ってくるでしょう。

学校からの帰り道。
ジャックと出会った近道をふと見てみる。
ここであの変態美形吸血鬼と出会ったのか。
その後追いかけられて捕まって俺が泣いて...
その後ファーストキスやらフェラやらされて...
ボフッと顔が赤くなるのを感じた。
だーもう!
まじでここ俺の黒歴史の塊じゃん!
だいたいなんでファーストキスが女の人じゃなくてあの吸血鬼なの!?
うう...!
はぁ...この状況で心臓バクバク言ってる自分が情けない。
いや決してジャックに恋してるとかではない!
色々思い出したのと、それで中途半端に止められたのが再燃してるだけ。
うん。
さっさと帰ろう。
これ以上は考えちゃ駄目。

「ただいまー」
「おかえりー!」
「ッ!?」
待ってそこ、みぞおち...
色々あって昨日よりも精神的にも肉体的にも衰弱してた俺は普通に気絶してしまった。
俺、虚弱すぎ...

ちゅぱ、じゅる...ぴちゃ、ちゅ...

「.......ッ.....ん...」

まただ...
この感じ、昨日寝ぼけてたときに感じたやつだ...
今度こそ起きないと。

じゅる、ちゅ、ちゅううっ!

「んぁ...うぅん...んえ!??」

強い力で乳首を吸われてるのを感じて、目を開けると、お腹のところに誰かが乗っていた。
そして覚醒してきたばかりの脳で状況を確認すると、眠気が吹っ飛んだ。
弟の哲生が俺の乳首を吸っていた。
「んっ!ちょ、てしゅ、お!?」
「兄ちゃん起きちゃったか。まあでも丁度いい」
そう言って乳首を弄るのをやめた。
「兄ちゃんさ、俺に隠してることあるよね?」
「え?そ、そんなこと無いよ?」
「やっぱ隠してるよね。それじゃあ聞くけど、廊下で兄ちゃんがフェラしてたあの人って誰?」
見られ...てた?
「そんな事するわけ無いじゃん!夢でも見てたんだよきっと!だから俺から降りよう?ね?それにこの件は俺から話すことはできないっていうか」
「言わないんだ」
え、何いまの?
いまの感情がまったくない声でめっちゃ怖いんだけど!?
「それじゃあゲームしよう!」
「え?」
さっきの感情まったくない声からいつもの明るい声に戻られたらめっちゃ怖いんだけど。
「俺が10分兄ちゃんの乳首を弄って、それで兄ちゃんがイクか降参したら俺の勝ち。逆に最後まで兄ちゃんが耐えられたら兄ちゃんの勝ち。俺が勝ったらさっき聞いたことを教えて。俺が負けたら兄ちゃんのしてほしいことを何でもしてあげる。いいよね?」
いい?じゃなくていいよね?って聞いてるからこれは何言っても無駄だね。
それにこの条件なら大丈夫そうだし。
勝ったらこんな事をした真意を問い詰めよう。
あとは帰宅タックルをやめさせよう。うん。
「わかった。じゃあ先に行っておくけど、俺が勝ったら絶対にこのこと聞くなよ?」
こうして俺はこの勝負を受けてしまった。
勝てるわけないのに。

「はぁ......ん!まっ、んぁ...ああ!」
「ほらまだ3分しか経ってないよ?」
やばい、舐めてたわけじゃないけどもうキツイ。
すでにチンコが痛いくらい勃起していて、ビクビク動いている。
しかも指でしか弄ってないから、さっきみたいに吸われたりしたら終わる。
「どうする?もう降参しちゃう?」
「まだ、しない...ひぁ!」
「まあもともと兄ちゃんに勝ち目はないと思うけどね。夜中に俺がずっと開発してたから」
「くぅ、んんっ!あ、うう...」
もう哲生が何を言ってるのか全然わからなかった。

「...もう、やめて、くれ...!ああ!おかしく、なっちゃうからあ!」
「それはギブアップ宣言でいい?まだ5分残ってるけど」
「もう、むり、だからぁ...はぁ...あ、くぅ...」
けどその願いは聞き入れてもらえなかった。
「わかった。じゃあこの勝負は俺の勝ちってことで。だけど、辞めるかどうかは別問題だなー」
「んぇ...?」
「兄ちゃんのその顔を見たらもっと泣かせたくなっちゃった」
今の俺は、よだれを垂らして、快楽と弟にこんなにされたという悔しさから泣いてしまっていた。
それが哲生のなにかに触れてしまったらしい。
「ここまで来たら乳首でイクまでやめてあげない」
「いやだ...やめて...ああっ!」
さっきまでべそかいてるくらいだったけど、恥ずかしさやら恐怖やらが混ざっていつの間にかガチ泣きしていた。
「...やめっ、もうやめろ...ッんん!やばい、イきそう...!」
「兄ちゃん可愛い...」
「うあ、ああ!もう、むりぃ...あっ、い...く...!いぐぅぅうう!!」

...やってしまった。
触られてもないのにイッてしまって、しかもそれが弟からされたことだって絶望した。
だけど気持ちよくて、イッたあとの余韻が残る中乳首を吸われて、そのまま気絶してしまった。

ん...
ここどこ...
ああ、ベットかここ。
じゃあまだ寝とくか...
ん?
なんか隣に誰か...なんだ哲生か。
...ん?
うん。
よし、一回落ち着いて深呼吸しよう。
すぅー...
「あ、おはよう」
「ブフッ!?」
深呼吸しようとしたら吹き出してしまった。
そして脊髄反射で壁まで逃走。
「そんな逃げなくてもいいじゃん」
「逃げるよ!?ちょっとお願いだからこっち来ないで!?ちゃんと話はするから!」
「えーそれは無理」
そう言って追い詰められた。
てかなんで俺ドアじゃなくて壁まで逃げたの!?
「はい捕まえた。それじゃあ洗いざらい白状してもらうね。言わなくても言わせるけど」
怖い。
なんか弟がめちゃくちゃ怖い。
「は、話すから!だから降りて?」
「やだ」
「...じゃあこのまま話す。けど信じる?割と荒唐無稽な話なんだけど」
「信じるよ」
「それと俺が話すことを他人に話さないでね?」
「うん」
...急に聞き分けいいなこいつ。
というわけで何されるかわかったもんじゃないから何から何まで正直に話した。
「...」
でしょうね。
俺も当事者じゃなかったら絶対信じなかった。
というか当事者でも消化するのに時間かかった。
「ほ、ほら、俺はちゃんと話したよ?だから降りて?」
「予想通りだけどほんとにそうなるか...」
「え?」
「まあその話を聞いた感じ命の危険はないから大丈夫かな。めんどくさいことにはなるけど」
なに結構意味深なこと言ってるの?
「一応アイツシメとくか」
ぼそっとなんかエグい声でエグいこと言ってる気がしたんだけど。
思わず下敷きになったまんま震えるくらいには怖かった。うん。
「ちょっとまって?もしかしなくてもジャックと知り合い?」
「うーん...俺の秘密にも関わることだから兄ちゃんには内緒」
はぐらかされた。
「それはそうと兄ちゃん。妖怪って信じる?」
突然の意味不明な質問。
「え?...すでにジャックという確定した証拠がいるんだからいるんじゃないの?」
「ふーん...変なこと聞いてごめんね。それと、こうなった以上アレだからジャックから離れないでね」
そのジャックは現在どっか行ってんだけど。
それにしてもどうしたんだろう急に。
まあ気にしてもしょうがないか。
「俺は哲生に離れてほしいんだけど」
「えー、悲しくなること言わないでよ。ほらまた乳首弄ってあげるからさー」
「やめろ!?」
逃げようと暴れるけどやっぱり逃げられない。
なんで俺は弟に負けてるんだろう。
結局そのままの勢いでまた乳首責めであんあん言わされましたとさ。
いたわし、いたわし。
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