3 / 40
第3話 大穴と大瀑布
しおりを挟む
視線を上げると、俺の視界いっぱいに巨大な滝が飛び込んできた。
ぽっかりと空いた向こう岸がかすむほどの大穴に、横幅100メートルくらいありそうなどでかい滝が凄まじい水量で流れ落ちている。
滝が落ちて行く先は真っ暗で、受け止められる音も聞こえない。
このまま地球の中心まで続いているんじゃないかとすら思わさされる。
これが今や国内有数の観光地である、旧歌舞伎町ダンジョンの大瀑布である。
「すっ、げぇ……」
俺はあまりの迫力に圧倒される。
受験の為に知識としては勉強したが、如何せん一緒に行く友達もいないので実際に見たのは今日が初めてだ。
「それではしばらくの間自由行動とします! この辺りはモンスターの出現率が低いですが、あたしたちの視界からは出ないように!」
さっき俺へのナイフ攻撃を防いでくれたお姉さんが観光客に向かって告げる。
逆に言えば視界内にさえいれば助けられるってことか? 凄いなおい。
号令と共に、30人近い観光客が一斉に周囲に散らばった。
奥の方は崖になっているが、流石観光地というか、結構しっかりしたロープが張られているので落ちる心配はない。
俺もせっかくなら近くで見ようと周囲に合わせて前の方へと出たところで、
「やー、見上げると首が痛くなりますね。というわけで伴治、この滝の解説よろしく! あ、今回はマジで短めにな?」
不意に有原から肩を組まれ、実況させられてしまう。
解説は言われずとも短く終わった。
見たまんまでかい滝に深い穴。それ以上特に話すこともないのだ。
とはいえ流石にアレなので、一応何故か電子機器が使用不能になる為調べられず、穴の深さがどこまで続いているのか、というのは有識者の間でも未だに議論されていることだけ付け加えた。
「さて、それじゃあ穴の方を見ていきたいんですが……やー、人多いな!」
あくまで楽しい実況を心掛けているのか、どうしようかなぁと苦笑を浮かべる有原。
だが、俺は見た。
あいつの眉間に一瞬血管が浮き出たのを。
小学生の頃から根っからの俺サマ気質だからな。今もきっと内心では「俺サマが配信してるんだからどけよ愚民が」くらいに思っていることだろう。
その後も何とか人混みを抜けて前に出ようと藻掻くも中々上手くいかない。
そんな時だった。
「お、あっちなら行けそうじゃね?」
カメラマンをしていた陽キャが指差したのは、人混みの横にあった2つの大きな岩。
よく見れば崖を守るロープは岩の辺りにはかかっておらず、2つの岩の隙間を抜ければ裏に回れそうだ。
「ナイス力也。じゃあそっち行ってみようか」
カメラマンの名前がリキヤであるというどうでもいい情報を得ながら、俺たちは岩を迂回する。
すると、岩の反対側の開けた所に出た。
「おお、人がいないとこんなに広いのか!」
おどけたように有原が言う。
しかし、若干奥ではあるが滝も穴も一望できる。
穴場スポットというやつだろうか。
だが、岩に阻まれて冒険者の人たちの視界からは外れている。
見えないところには行かないようにと言われていたのに、これはいいのだろうか。
「よし伴治、穴を覗きに行こうぜ」
そんなことを考えぼーっと突っ立っていると、有原から声を掛けられる。
「あ、ああ」
不安はあるが、ここで余計なことを言う方が後が怖いので、俺は付いて行くしかなかった。
まあコメントも概ねが
『おお、穴場を見つけるなんてすごい!』
『これで穴が見られる!』
と肯定的なものだったから大丈夫だろう。
一部心配する声あったが、それらはすぐに肯定的なコメントに流されていく。
人気コンテンツとはいえ、ダンジョン観光ツアーは参加料がそれなりに高額だ。
見ている人の中でもこの場所に実際に来たことがある人は少ない。
なので、みんないまいちルールが分かっていないのだろう。
「おお……これは凄いな」
やたらと古めかしいたわんだロープを押し広げ、ギリギリまで身を乗り出して穴を覗き込む有原。
伸ばした腕の先にあるカメラはもう、完全に穴の真上だ。
俺はあまりにギリギリすぎて行くのを躊躇していたのだが、陽キャ三人にはそういう抵抗は全くないらしい。
こういう時に同じノリを共有できるのが陽キャたる所以なのだろうか。
というかそんなに興味津々に見られると普通に俺も気になって来る。
……よし、俺も隣に行ってみるか。
なけなしの勇気を振り絞って、ほぇーとか言いながら食い入るように穴を見つめている有原の隣に並んだ。
上から見下ろす穴は、物凄い迫力だった。
険しい岩肌を光と闇の境目まで滝が落ちて行き、やがて何もかもを飲み込む闇となっていく。
これは確かに一見の価値はある景色だ。
きっと向こう側では柵もプロの人の目もあって、ここまで深くを見る事は出来ないだろう。
俺は真っ暗な穴の底を見つめながら、このダンジョンの規模からどこまで滝が続いているとか、この大量の水源は元々日本にあったものか、あるいはダンジョンが生み出したのか。元々あったなら歌舞伎町いずれ陥没したりしそうじゃね、とか生来のダンジョン好きも相まってついつい考察に耽ってしまった。
――そうやって周りの目が気にならない程考えに耽っていたから、気付けなかった。
いつの間にか穴を覗くのを止めた有原が、俺の背後に回り込んでいることに。
「——目障りなんだよ。てめえがいなけりゃ、推薦の枠は俺が取ってたんだ」
耳元で低い声がしたと同時に、ドンっと背中に強い衝撃。
そして、一瞬にして俺の身体は浮遊感に包まれた。
「な、てめえ有原っ!!!」
感情に任せて怒鳴り声をあげるも、それくらいは計算していたのだろう。
「ば、伴治! クソ! だ、誰か来てください! 俺の友達が穴にっ!」
白々しくも大声で助けを呼ぶ有原の声が、俺の声を掻き消す。
そうこうしている間にすぐさま終わりの見えない闇の底へと飲み込まれ、やがて一切の光が消える。
——その直前。
『じゃあな、最弱のそよ風野郎』
ニヤニヤと下卑た笑みを張り付けながら、有原が口だけでそう言い捨てる。
かなりの距離があるはずなのに、何故か俺にはそれがはっきりとわかった。
「くそっ……誰かっ!」
叫んではみたものの、俺の身体はもう闇の中。
当然助けなど来るはずもない。
「あの野郎……絶対に、絶対に殺してやる!!!!」
怒りが腹の底から沸き上がり、俺は悔しさで唇を噛み切った。
ぽっかりと空いた向こう岸がかすむほどの大穴に、横幅100メートルくらいありそうなどでかい滝が凄まじい水量で流れ落ちている。
滝が落ちて行く先は真っ暗で、受け止められる音も聞こえない。
このまま地球の中心まで続いているんじゃないかとすら思わさされる。
これが今や国内有数の観光地である、旧歌舞伎町ダンジョンの大瀑布である。
「すっ、げぇ……」
俺はあまりの迫力に圧倒される。
受験の為に知識としては勉強したが、如何せん一緒に行く友達もいないので実際に見たのは今日が初めてだ。
「それではしばらくの間自由行動とします! この辺りはモンスターの出現率が低いですが、あたしたちの視界からは出ないように!」
さっき俺へのナイフ攻撃を防いでくれたお姉さんが観光客に向かって告げる。
逆に言えば視界内にさえいれば助けられるってことか? 凄いなおい。
号令と共に、30人近い観光客が一斉に周囲に散らばった。
奥の方は崖になっているが、流石観光地というか、結構しっかりしたロープが張られているので落ちる心配はない。
俺もせっかくなら近くで見ようと周囲に合わせて前の方へと出たところで、
「やー、見上げると首が痛くなりますね。というわけで伴治、この滝の解説よろしく! あ、今回はマジで短めにな?」
不意に有原から肩を組まれ、実況させられてしまう。
解説は言われずとも短く終わった。
見たまんまでかい滝に深い穴。それ以上特に話すこともないのだ。
とはいえ流石にアレなので、一応何故か電子機器が使用不能になる為調べられず、穴の深さがどこまで続いているのか、というのは有識者の間でも未だに議論されていることだけ付け加えた。
「さて、それじゃあ穴の方を見ていきたいんですが……やー、人多いな!」
あくまで楽しい実況を心掛けているのか、どうしようかなぁと苦笑を浮かべる有原。
だが、俺は見た。
あいつの眉間に一瞬血管が浮き出たのを。
小学生の頃から根っからの俺サマ気質だからな。今もきっと内心では「俺サマが配信してるんだからどけよ愚民が」くらいに思っていることだろう。
その後も何とか人混みを抜けて前に出ようと藻掻くも中々上手くいかない。
そんな時だった。
「お、あっちなら行けそうじゃね?」
カメラマンをしていた陽キャが指差したのは、人混みの横にあった2つの大きな岩。
よく見れば崖を守るロープは岩の辺りにはかかっておらず、2つの岩の隙間を抜ければ裏に回れそうだ。
「ナイス力也。じゃあそっち行ってみようか」
カメラマンの名前がリキヤであるというどうでもいい情報を得ながら、俺たちは岩を迂回する。
すると、岩の反対側の開けた所に出た。
「おお、人がいないとこんなに広いのか!」
おどけたように有原が言う。
しかし、若干奥ではあるが滝も穴も一望できる。
穴場スポットというやつだろうか。
だが、岩に阻まれて冒険者の人たちの視界からは外れている。
見えないところには行かないようにと言われていたのに、これはいいのだろうか。
「よし伴治、穴を覗きに行こうぜ」
そんなことを考えぼーっと突っ立っていると、有原から声を掛けられる。
「あ、ああ」
不安はあるが、ここで余計なことを言う方が後が怖いので、俺は付いて行くしかなかった。
まあコメントも概ねが
『おお、穴場を見つけるなんてすごい!』
『これで穴が見られる!』
と肯定的なものだったから大丈夫だろう。
一部心配する声あったが、それらはすぐに肯定的なコメントに流されていく。
人気コンテンツとはいえ、ダンジョン観光ツアーは参加料がそれなりに高額だ。
見ている人の中でもこの場所に実際に来たことがある人は少ない。
なので、みんないまいちルールが分かっていないのだろう。
「おお……これは凄いな」
やたらと古めかしいたわんだロープを押し広げ、ギリギリまで身を乗り出して穴を覗き込む有原。
伸ばした腕の先にあるカメラはもう、完全に穴の真上だ。
俺はあまりにギリギリすぎて行くのを躊躇していたのだが、陽キャ三人にはそういう抵抗は全くないらしい。
こういう時に同じノリを共有できるのが陽キャたる所以なのだろうか。
というかそんなに興味津々に見られると普通に俺も気になって来る。
……よし、俺も隣に行ってみるか。
なけなしの勇気を振り絞って、ほぇーとか言いながら食い入るように穴を見つめている有原の隣に並んだ。
上から見下ろす穴は、物凄い迫力だった。
険しい岩肌を光と闇の境目まで滝が落ちて行き、やがて何もかもを飲み込む闇となっていく。
これは確かに一見の価値はある景色だ。
きっと向こう側では柵もプロの人の目もあって、ここまで深くを見る事は出来ないだろう。
俺は真っ暗な穴の底を見つめながら、このダンジョンの規模からどこまで滝が続いているとか、この大量の水源は元々日本にあったものか、あるいはダンジョンが生み出したのか。元々あったなら歌舞伎町いずれ陥没したりしそうじゃね、とか生来のダンジョン好きも相まってついつい考察に耽ってしまった。
――そうやって周りの目が気にならない程考えに耽っていたから、気付けなかった。
いつの間にか穴を覗くのを止めた有原が、俺の背後に回り込んでいることに。
「——目障りなんだよ。てめえがいなけりゃ、推薦の枠は俺が取ってたんだ」
耳元で低い声がしたと同時に、ドンっと背中に強い衝撃。
そして、一瞬にして俺の身体は浮遊感に包まれた。
「な、てめえ有原っ!!!」
感情に任せて怒鳴り声をあげるも、それくらいは計算していたのだろう。
「ば、伴治! クソ! だ、誰か来てください! 俺の友達が穴にっ!」
白々しくも大声で助けを呼ぶ有原の声が、俺の声を掻き消す。
そうこうしている間にすぐさま終わりの見えない闇の底へと飲み込まれ、やがて一切の光が消える。
——その直前。
『じゃあな、最弱のそよ風野郎』
ニヤニヤと下卑た笑みを張り付けながら、有原が口だけでそう言い捨てる。
かなりの距離があるはずなのに、何故か俺にはそれがはっきりとわかった。
「くそっ……誰かっ!」
叫んではみたものの、俺の身体はもう闇の中。
当然助けなど来るはずもない。
「あの野郎……絶対に、絶対に殺してやる!!!!」
怒りが腹の底から沸き上がり、俺は悔しさで唇を噛み切った。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる