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第11話 ヒヨコ丸改、発進!
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「あのう、プラムさん。」
「タケオ、プラムと呼べと申したであろう。なんだ?」
「もう少し離れて座っていただけませんか?」
プラム王女は俺の顔を見上げると、デコに青筋を出してブチ切れはじめた。
「我はこの王国の正当な王女だ! 我が座りたい場所は我が決める! 文句があるか!」
「はいはい、わかりました。」
暑くて暑くて本当は離れてほしいのだが、俺は仕方なく我慢することにした。
この異世界はどうやらかなり温暖な気候のようだった。
『あ~あ、いい気なもんだ。自分は楽して座って、その上いちゃついてさ。』
「いちゃついてるように見えるか?」
『やだね~無自覚は。』
俺と王女が座っている物体から嫌味たっぷりの音声が聞こえてきて、今度は俺がぶち切れかけた。
俺たちが座っているのは…。
俺たちが隠れていた大きな洞窟の奥深く。
半壊したヒヨコ丸の後部ハッチから出てきたのは…。
ひとまわり、というよりふたまわりも本体より小さいヒヨコ丸だった。
外観はヒヨコ丸にそっくりだが、とにかく大きさが桁違いに小さかった。当然、中には入れなさそうだった。
キュラキュラキュラ…とミニミニのヒヨコ丸は俺と王女の前に進んできてとまった。
『どう? 非常用車体、ヒヨコ丸改!』
まず、王女が堪えきれずに大笑いし始めた。笑いすぎて金色の目の端から涙がでていた。
「か、かわいい! あははは、ちっちゃくてかわいい!」
つられて俺も吹き出してしまった。
「ラジコンかプラモデルみたいだ! はははは!」
ヒヨコ丸改はプルプルと震えていたが、小さな砲塔を俺たちに向けた。
『ええ加減にせえよ、主砲はホンモノじゃ、コラ。』
俺がよく見ると、主砲はガトリング式の機銃になっていた。王女は俺の背後にかくれ、俺はヒヨコ丸をまあまあとなだめた。
「悪かったよ、冗談だ。俺たち、乗れるのか? 動力は?」
『ソーラー発電の電気駆動だよ。ふたりくらいなら後部に座れるよ。』
王女が俺の背後から出てきてヒヨコ丸に座った。
「早く行こう。敵兵がウヨウヨと我を探しておるにちがいない。」
「俺、荷物をとってきます!」
俺は半壊したヒヨコ丸本体に駆け寄った。
「ヒヨコ丸改! こいつは置いていくしかないか?」
『うん。僕のAI中枢はこっちに転送完了したけど、本体核融合エンジンは大破しちゃった。動かないよ。』
「元の世界には帰れないってことか…。」
俺は暗澹たる気持ちになったが、気をとりなおすと急いで旧ヒヨコ丸の中から使えそうなものや武器、水、食料を探してバックパックに可能な限り詰め込んだ。
「ヒヨコ丸改! 通信機はまだ使えるのか?」
『うん。メインエンジンは停止中だけど蓄電池はまだ残ってるよ。』
俺は操縦席に座ると本社への通信ボタンを押した。
しばらくしてから、応答があった。
『…なんやこんな時間に。夜中の2時やぞ。誰や。』
画面は暗いままで音声のみだった。不機嫌で眠そうな声にひるまず、俺は窮状を訴えようとした。
「社長、緊急事態だ!」
『なんや、もう仕事が終わったんかいな。』
「ちがう! ヒヨコ丸みたいな戦車がもう1輌現れたんだ。」
『おっ! で、つかまえたんやな。でかしたで。』
「最後まで聞けってば!」
俺は社長の反応に違和感を覚えた。
「まさか社長、知ってたのか!?」
『まあな。はよう帰って来いや。打ち上げするで。』
「帰れない。ヒヨコ丸は負けたんだ。大破したよ。」
「な、なんやて。」
しばらく無音だったが、社長が絶句するのが雰囲気でわかった。
「なぜ隠していた。それと、帰る方法はないのか。」
『無理や! こっちから技術主任を派遣するわ。ヒヨコ丸を修理して帰っといで。』
「技術主任? ここに?」
『いや、ピックアップポイントにしか無理や。くわしくはヒヨコ丸に聞いてえな。』
『ええー。あたし、異世界に出張? やだあ、あんなとこ。』
背後からどこかで聞いたような声がしたが、医務室の白衣の人だと俺は思い出した。
『たのむわ、ひよりちゃん。な? ボーナスはずむさかいに。タケちゃん、ほな、そーゆーことで。』
「社長! まだ話が…」
俺は肝心なことを聞けなかったが一方的に通信を切られてしまった。操作盤を殴りつけてから俺は外に出た。
「ヒヨコ丸改! 本体を隠してくれ。」
壊れたヒヨコ丸の本体に光学迷彩がかかり、見えなくなった。
『本体の蓄電池がもつ間は大丈夫だよ。』
俺が飛び乗ると、ヒヨコ丸改は急発進した。
「ヒヨコ丸改、おまえは社長から何か聞いていなかったのか?」
『話はあとで。今は包囲網を突破しないとね。』
俺はうなずくと、王女にヘルメットを被せて防弾服を手渡した。
「お主らの世界の鎧兜か。変わってるの。」
サイズがブカブカで、身につけた王女は余計に子どもっぽく見えたが仕方なかった。
こうして俺たちは全速力で戦線を離脱した。
「ヒヨコ丸改、ピックアップポイントって聞いてるか?」
草原に出て、俺は双眼鏡でまわりを警戒しながらヒヨコ丸改に聞いた。
『うん。緊急時にはハバナボンベイ大聖堂へ行けって言われてたよ。』
王女があからさまに嫌な顔をした。
「プラムさん?」
「悪いが、そこにだけは絶対に行かぬ。」
「なぜですか?」
「ハバナボンベイ大聖堂は、我がエルフ王国の仇敵である人間どもの王国のど真ん中にあるのだ。絶対に行かぬ!」
「タケオ、プラムと呼べと申したであろう。なんだ?」
「もう少し離れて座っていただけませんか?」
プラム王女は俺の顔を見上げると、デコに青筋を出してブチ切れはじめた。
「我はこの王国の正当な王女だ! 我が座りたい場所は我が決める! 文句があるか!」
「はいはい、わかりました。」
暑くて暑くて本当は離れてほしいのだが、俺は仕方なく我慢することにした。
この異世界はどうやらかなり温暖な気候のようだった。
『あ~あ、いい気なもんだ。自分は楽して座って、その上いちゃついてさ。』
「いちゃついてるように見えるか?」
『やだね~無自覚は。』
俺と王女が座っている物体から嫌味たっぷりの音声が聞こえてきて、今度は俺がぶち切れかけた。
俺たちが座っているのは…。
俺たちが隠れていた大きな洞窟の奥深く。
半壊したヒヨコ丸の後部ハッチから出てきたのは…。
ひとまわり、というよりふたまわりも本体より小さいヒヨコ丸だった。
外観はヒヨコ丸にそっくりだが、とにかく大きさが桁違いに小さかった。当然、中には入れなさそうだった。
キュラキュラキュラ…とミニミニのヒヨコ丸は俺と王女の前に進んできてとまった。
『どう? 非常用車体、ヒヨコ丸改!』
まず、王女が堪えきれずに大笑いし始めた。笑いすぎて金色の目の端から涙がでていた。
「か、かわいい! あははは、ちっちゃくてかわいい!」
つられて俺も吹き出してしまった。
「ラジコンかプラモデルみたいだ! はははは!」
ヒヨコ丸改はプルプルと震えていたが、小さな砲塔を俺たちに向けた。
『ええ加減にせえよ、主砲はホンモノじゃ、コラ。』
俺がよく見ると、主砲はガトリング式の機銃になっていた。王女は俺の背後にかくれ、俺はヒヨコ丸をまあまあとなだめた。
「悪かったよ、冗談だ。俺たち、乗れるのか? 動力は?」
『ソーラー発電の電気駆動だよ。ふたりくらいなら後部に座れるよ。』
王女が俺の背後から出てきてヒヨコ丸に座った。
「早く行こう。敵兵がウヨウヨと我を探しておるにちがいない。」
「俺、荷物をとってきます!」
俺は半壊したヒヨコ丸本体に駆け寄った。
「ヒヨコ丸改! こいつは置いていくしかないか?」
『うん。僕のAI中枢はこっちに転送完了したけど、本体核融合エンジンは大破しちゃった。動かないよ。』
「元の世界には帰れないってことか…。」
俺は暗澹たる気持ちになったが、気をとりなおすと急いで旧ヒヨコ丸の中から使えそうなものや武器、水、食料を探してバックパックに可能な限り詰め込んだ。
「ヒヨコ丸改! 通信機はまだ使えるのか?」
『うん。メインエンジンは停止中だけど蓄電池はまだ残ってるよ。』
俺は操縦席に座ると本社への通信ボタンを押した。
しばらくしてから、応答があった。
『…なんやこんな時間に。夜中の2時やぞ。誰や。』
画面は暗いままで音声のみだった。不機嫌で眠そうな声にひるまず、俺は窮状を訴えようとした。
「社長、緊急事態だ!」
『なんや、もう仕事が終わったんかいな。』
「ちがう! ヒヨコ丸みたいな戦車がもう1輌現れたんだ。」
『おっ! で、つかまえたんやな。でかしたで。』
「最後まで聞けってば!」
俺は社長の反応に違和感を覚えた。
「まさか社長、知ってたのか!?」
『まあな。はよう帰って来いや。打ち上げするで。』
「帰れない。ヒヨコ丸は負けたんだ。大破したよ。」
「な、なんやて。」
しばらく無音だったが、社長が絶句するのが雰囲気でわかった。
「なぜ隠していた。それと、帰る方法はないのか。」
『無理や! こっちから技術主任を派遣するわ。ヒヨコ丸を修理して帰っといで。』
「技術主任? ここに?」
『いや、ピックアップポイントにしか無理や。くわしくはヒヨコ丸に聞いてえな。』
『ええー。あたし、異世界に出張? やだあ、あんなとこ。』
背後からどこかで聞いたような声がしたが、医務室の白衣の人だと俺は思い出した。
『たのむわ、ひよりちゃん。な? ボーナスはずむさかいに。タケちゃん、ほな、そーゆーことで。』
「社長! まだ話が…」
俺は肝心なことを聞けなかったが一方的に通信を切られてしまった。操作盤を殴りつけてから俺は外に出た。
「ヒヨコ丸改! 本体を隠してくれ。」
壊れたヒヨコ丸の本体に光学迷彩がかかり、見えなくなった。
『本体の蓄電池がもつ間は大丈夫だよ。』
俺が飛び乗ると、ヒヨコ丸改は急発進した。
「ヒヨコ丸改、おまえは社長から何か聞いていなかったのか?」
『話はあとで。今は包囲網を突破しないとね。』
俺はうなずくと、王女にヘルメットを被せて防弾服を手渡した。
「お主らの世界の鎧兜か。変わってるの。」
サイズがブカブカで、身につけた王女は余計に子どもっぽく見えたが仕方なかった。
こうして俺たちは全速力で戦線を離脱した。
「ヒヨコ丸改、ピックアップポイントって聞いてるか?」
草原に出て、俺は双眼鏡でまわりを警戒しながらヒヨコ丸改に聞いた。
『うん。緊急時にはハバナボンベイ大聖堂へ行けって言われてたよ。』
王女があからさまに嫌な顔をした。
「プラムさん?」
「悪いが、そこにだけは絶対に行かぬ。」
「なぜですか?」
「ハバナボンベイ大聖堂は、我がエルフ王国の仇敵である人間どもの王国のど真ん中にあるのだ。絶対に行かぬ!」
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