鳥籠の姫は初恋の旦那様を誘惑する

はるみさ

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3.一緒に寝ましょう⑸

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 彼は、シャツの上から私の頂を探るように指先をくるくると回した。

 「ひゃっ……やぁっ」

 彼の指先が私の頂を掠める度に、自分の声じゃないような高い声が漏れてしまう。

 直接触られているわけじゃないのに、シャツ越しに指一本で触られているだけなのに、シャツのさらりとした感触でさえ、気持ち良くて。

 「あっ、駄目っ。セレーノ、さま」

 「ここはそうは言ってない」

 セレーノ様が頂をきゅっと摘まんだ。

 「あんっ!」

 ピリピリと身体に響いていた疼きが、快感となって、私を襲った。

 「乳首をちょっと弄られただけでこんなに硬く勃ち上がって……
 やらしいな、ウィンディアナは」

 「そ、そんなこと……」

 「あぁ、もっと強い刺激を与えたら、どうなるんだろうな……?」

 セレーノ様はぷちっとシャツの一番上のボタンを外す。

 「あ……」

 ボタンを次々と外していく彼の手が肌に当たるたびに、身体が震えた。
 それは期待しているからなのか、未知の経験に緊張しているからなのか分からない。

 ボタンを外し終わった彼が、ゆっくりとシャツを開く。

 暗闇でぼんやりとしか見えてないはずなのに、彼が熱く私を見つめているのが分かる。
 彼の瞳にはパンティにシャツを一枚纏わせただけの、私の姿が確かに映っていた。

 「ウィンディアナ……」

 セレーノ様は、私に再びキスをくれた。

 キスをくれながら、彼の手が私の胸に重なる。

 最初は優しく胸の上を這う。でも、もうシャツの上から散々刺激された私の頂はそれじゃあ足りなくて、痛いくらいに勃ち上がる。

 それに応えるように、セレーノ様は徐々に私の胸を揉みしだいた。
 指の間には私の頂を挟み、時折ぎゅっと刺激を与えてくる。

 「んっ……ふ、あぁんっ」

 繋がった唇を離せば、どちらのものかわからない唾液が銀の橋を作った。そして、その唇は私の唇から胸の頂に標的を変えた。

 セレーノ様の吐息がかかり、身体が震えた次の瞬間、私の頂は彼に捕えられた。

 彼は口内に頂を含みつつ、丹念に舌で舐る。

 「ひ、やっ、あぁんっ!」

 初めての感覚に声なんて抑えられるはずもなくて。

 気持ち良さが、胸に与えられた刺激が、身体の至るところに染み渡るように私を支配していく。

 「せれーの、さまぁっ! あんっ、はぁっ!
 ちくび、レロレロ……しちゃだめぇ!」

 しかし、私の訴えもむなしく、セレーノ様は頂をぢゅるるっと強く吸った。

 「やっ! あああんっ!!」

 まるで電気が走るような初めての感覚に襲われる。

 セレーノ様は私の胸を弄ることに満足したのか、上半身を起き上がらせて、私を見下げていた。

 彼は唾液で濡れている唇を拭う。

 はぁ……と彼の熱い吐息も聴こえる。
 それに、暗闇の中で光る彼の橙の瞳は、まるで獣のようで……私は獲物になった気分。

 頭の片隅で、
 このまま食べられてしまうのかな……
 でも、セレーノ様に食べられるならいいや。
 
 なんて、馬鹿なことを思ったりした。

 確かにいつものセレーノ様とは違うけれど、彼が優しいことをもう私は知っている。

 私は……笑顔で彼に両手を伸ばした。

 「セレーノ様……大丈夫ですよ」

 はっとしたように彼が息を呑むのがわかった。ぎらぎらと厳しかった瞳にいつもの温かさが戻る。

 すると、彼が私の方に倒れてきて、腕の中におさまった。

 「悪かった……怖かった、だろ」

 私は彼の背中に手を回して、片手では頭を撫でた。

 「ううん、嬉しかったです。やめないでも良かったのに……」

 私よりずっと大きなセレーノ様だけど、なんだか今は大きな猫のようで。
 いや、セレーノ様ならライオンかなぁ……

 彼が甘えてくれるようで嬉しくて、私は見た目に反して柔らかな彼の頭を撫で続けた。すると……

 「随分と余裕なんだな」

 セレーノ様が私の胸元でそう呟く。

 「え、そんなことな――……ぃ!?」

 彼の手はいつの間にか私の股まで伸びていて、パンティの上から割れ目をなぞった。

 「うっ、ふぅっ……」

 ぞわぞわとした感覚がどんどんと腰に満ちていく。
 これがなんだか分からなくて、私は彼に強くしがみついた。

 「胸を愛撫しただけで、ここまで濡れるなんてな」

 「やっ……はぁっん……!」

 「直接触ったら、すぐにイけそうだ」

 セレーノ様の指がパンティの横から侵入してくる。

 ぬちょ……っと生々しい水音が響く。
 これが私のあそこから聴こえたなんて、恥ずかしくて、私は目をぎゅっと瞑った。

 「これはすごいな。指を添えただけで、吸い付いてくる」

 「あっ、あぁ」

 私の蜜口はすでにドロドロに溶かされていて、彼の太い指が置かれただけで気持ちよかった。
 でも、それを奥には挿入れてくれなくて、彼の指は私の愛液だけ纏わせて、上にスライドする。

 「ここは、どうかな?」

 「ひゃあっっ!! ひっ、やっ、なんかっ、そこ……らめぇっ!」

 彼はリズミカルにある一点を擦った。
 頭に靄がかかるように、痛いくらいの気持ちよさが私を支配していく。

 「クリも弱いんだな。ったく、姫なのにこんなに股が緩くていいのか?」

 「あっ、やっ、ちが……っ!
 あんっ、せれー……の、さまっ……だけっ! あっ、はぁっ!!」

 「乳首も、クリも、雑魚すぎて、ほんと心配だ。……ほら、ご褒美だ」

 「ひゃっ、あっ! やぁあんっ!!」

 ビリビリっとした快感が身体に走った。
 そして、すぐに心地よいフワフワとした感覚に襲われる。

 頭が真っ白になって、まるで雲の上にいるようだった。

 「おやすみ、ウィンディアナ……」

 私はそこから意識を失った。




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