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本当の居場所⑶
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「ひゃぁっ!」
確かに離れたくなかったが、誘ったつもりなんてなかった。
けれど、リルは私の陰核を優しく捏ね始めたのだ。
「あっ、そこっ! やっ、だっ、はぁっん」
私が嫌々と繰り返しても、リルはその様子を楽しそうに見ているだけで、その指の動きを止めてくれるつもりはさらさらないようだった。
それに加えて、焦らすようにゆっくりと抽送を再開する。一度熱が引いたはずの私の身体はあっという間に高みへと連れていかれる。
「余計なことなんて考えないで、僕のを感じて。ほら、僕のモノは義姉さんのどこをなぞってる?」
「ひゃっ、やぁ、わかんない……っ」
「ちゃーんと感じて。分かるでしょ?」
そんなこと言いながらも陰核への刺激はやめてくれないし、リルのが大きすぎて膣内を余すことなく刺激していく。ただ全部が気持ちよくて、考えられるのはリルのことだけだった。
「ほら、集中して……ここ、好きでしょう?」
「ひゃぁっ!!」
ぐっ、とリルがある一点を陰茎で刺激した瞬間、私は悲鳴にも近い声を上げた。
「ここはどこだっけ?」
ずるるっと、そのあたりをゆっくり満遍なく刺激していく。
「お、お腹の裏っ! そこ、おかしくっ、なるぅ! あんっ!
おねがっ、い……。やっ、やめてぇ……っ!」
「僕、義姉さんのこの声だーいすき。いつもは強い義姉さんが僕のちんぽでよがってるの、最高に興奮する……」
私はあまりの気持ちよさに腰を浮かせた。そこにリルが優しく手を添えて、お腹をなぞる。
なんだか、嫌な予感がした。緩くなぞられてるだけでこの快感なのに、これ以上強く刺激されたら……。私は震える声で懇願する。
「あ……や、だめ……」
「止められないって言ったろ?」
膣内からはリルの反りたった陰茎、外からはリルの大きな手で私のイイところは刺激された。
「ーーっ!!」
あまりの快感に言葉なんて出なかった。
細かく前後しながら、私の膣内を刺激するリル。
聞こえるのは、どこか遠くで響いてる私の嬌声と、私の蜜口から響く水音だけ……
「あっ、やっ……、また来ちゃうっっ!!」
「良いよ、何度だって天国に連れて行ってあげる」
「もっ、やらっ! リル、リルぅっ!!」
私は大きな絶頂を迎えた。身体が重い……
意識の隅でリルが囁く。
「かわいそうにね、義姉さん……。僕に捕まるなんて。
でも……離す気なんてさらさらないから」
「私こそ離す気も、離れる気もない」そう伝えたかったのに、もう指先一つ動かすことができなくて、私は意識を手放したのだった。
翌朝はゆっくりと二人揃って起きた私たちは、そのまま私の寝室で二人朝食を食べた。使用人の目は少し気恥ずかしいものはあったが、皆、私の想いも、リルの長年の片思いも知っているせいか、温かな目で見守ってくれた。
そして、朝食後、執務室に移動し、リルから事件が起こるまでの全容を聞くことになった。
リルはプレスコット伯爵家を出て行った後、ヒューバル公爵家に行った。それは、私と結婚するために養子にしてもらうためだった。義姉という立場から私を解放してあげたほうが私の悩みが減るかと思ったんだそうだ。
ヒューバル公爵家ではあっさりと公爵に甥と認められたものの、ヒューバル公爵家たる者は武芸に秀でていなければならない、と三か月間の訓練に参加することになってしまった。三か月間は朝から晩まで武芸の訓練で、他のことをする余裕は皆無だったらしい。
そして、驚くべきは、その訓練を担当したリルの指導官が公爵の娘二人なんだそうで。リルはこの二人に散々ノロマだ、バカだとしごかれて、武芸の腕を上げたとのことだった。
そして、ヒューバル公爵家を名乗る許可が出たところで、私も参加する夜会に参加したらしい。
「私が参加するのは知っていたのか?」
「あー……そう、だね。知ってた、かな?」
リルにしては歯切れの悪い返答だ。私は、訝しげに彼の顔を覗き込んだ。
「……なんで知ってたんだ?」
「それは……」
リルの目が泳ぐ。なんかやましいことでも隠しているのか?
不思議には思っていた。私が参加する夜会にちょうどリルが来たこと。そして、ガイに連れ去られた私を見つけられたこと。
事件後にリルから手紙で聞いた話だが、ガイはリルを恐れて、三大公爵家で最も夜会会場に近かったヒューバル公爵領にもぐりこんだ。知り合いの商人の通行証を借りて、その中に私を隠し、検問を通り抜けたらしい。公爵領だから、伯爵家の養子でしかないリルはどうやったって公爵領には入れないと踏んだらしいのだが……それが結果的には裏目に出たわけで。
だけれど、私の居場所を確実に知っていないことには、ヒューバル公爵領内といえども、見つけ出すことなんて普通不可能なのだ。
「なぁ……この前も気になったんだが、なぜ私が連れ去られた場所がわかったんだ?
それに、ガイに剣を突き付けたあの時、私の位置は常に把握してるって話してたよな?」
「それは言葉の綾みたいなもので……」
「リル、嘘はいけないぞ?」
私が彼にそう笑いかけると、私に甘えるように抱きつき、ごまかそうとする。可愛いけど駄目だ。
「……知らないほうがいいこともあるかも」
「ない。大体これは私に関することだろ?」
「そうだけど……。何を話しても怒らない?」
「内容にもよる」
ふぅ……とリルは観念したような溜息を吐くと、ようやくその理由を教えてくれた。
「……実は……義姉さんには監視を付けているんだ」
「……はぁっ!?」
「あ! 監視と言っても女性だよ!? 義姉さんの肌を他の男が見るなんて許せないし! それに監視を付けてるのは外出中だけで、屋敷の中までは入らないんだよ? 外を歩けば危険なこともあるじゃない? 義姉さんは綺麗だし、だから何かあればすぐに僕が駆けつけられるようにと思ってーー」
呆然としていた私だったが、やけに必死なリルのその姿が面白く見えてきて、思わず吹き出してしまった。
「ぷっ!」
「義姉さん?」
「あははっ! 監視だなんて、本当にやりすぎだよ、リルは」
お腹を抱えて笑う私。しょぼくれているリル。
「ご、ごめんなさい」
「……でも、リルがどれだけ私のことを大事に想っているか伝わったよ……。ずっとリルは私のことを守っていてくれたんだよな……。リルがいなくなって、色んな事に気付いたよ。いかに私がリルに助けられていたかって」
「義姉さん……」
リルの瞳がじんわりと揺れているように見えた。
それもそうだ。リルはここの義弟になってからずっと私のために生きてきたんだから。こんなに尽くしてもらっていて、こんなに愛情を受け取っていて、好きじゃないなんてよく言えたものだと自分に呆れる。
「だけど、これからは後ろから私をサポートするんじゃなく、どうか隣にいてほしい。女当主と、その愛する夫として、共にこの地を治めてほしいんだ」
「もちろんだよ……!」
リルが嬉しそうに満面の笑みを見せてくれる。
これからは私がリルの笑顔を作ってあげたい。リルがたくさんの幸せを私にくれたようにーー
「これからは私のやりたいことだけじゃなく、リルのやりたいこともたくさんやろうな!
リルはいつも私に合わせてくれて自分は二の次だからーー」
「いいの? 僕のやりたいこと、やってくれるの?」
目を丸くして尋ねるリル。私はそんな彼が可愛くて、ニカッと笑った。
「もちろんだ! 今すぐだっていいぞ!」
最近は仕事を頑張っていたから、一日くらい休んでも大丈夫なはずだ。
「本当だね?」
少し低くなったリルの声に、背中がぞくっと震えた。嫌な、予感……
「リ、リル?」
リルは執務室のソファに、トンと私を押し倒した。私の頬に手を添えて、親指で私の唇を撫でた。
「義姉さんの執務室で繋がれるなんて夢みたいだよ……
ここで義姉さんを犯すのを何度も想像して、自分を慰めてたんだ」
「リ、リル……そう言うことじゃなくて、だな」
「もう遅いよ。義姉さんは嘘が嫌いでしょう? 自分もちゃんと守らなきゃ」
「んっ……ふぅっ……」
リルがキスをくれる。私の口内を堪能するような、キス。
彼の右手は既に私のボタンを外し始めていて、するっと服の隙間から手が入ってくる。
「僕がしたかったこと、たくさんあるから……全部、付き合ってね」
「ひゃ……あぁっ!」
こうして私は執務室でも深く深くリルを刻み付けられたのだった。
確かに離れたくなかったが、誘ったつもりなんてなかった。
けれど、リルは私の陰核を優しく捏ね始めたのだ。
「あっ、そこっ! やっ、だっ、はぁっん」
私が嫌々と繰り返しても、リルはその様子を楽しそうに見ているだけで、その指の動きを止めてくれるつもりはさらさらないようだった。
それに加えて、焦らすようにゆっくりと抽送を再開する。一度熱が引いたはずの私の身体はあっという間に高みへと連れていかれる。
「余計なことなんて考えないで、僕のを感じて。ほら、僕のモノは義姉さんのどこをなぞってる?」
「ひゃっ、やぁ、わかんない……っ」
「ちゃーんと感じて。分かるでしょ?」
そんなこと言いながらも陰核への刺激はやめてくれないし、リルのが大きすぎて膣内を余すことなく刺激していく。ただ全部が気持ちよくて、考えられるのはリルのことだけだった。
「ほら、集中して……ここ、好きでしょう?」
「ひゃぁっ!!」
ぐっ、とリルがある一点を陰茎で刺激した瞬間、私は悲鳴にも近い声を上げた。
「ここはどこだっけ?」
ずるるっと、そのあたりをゆっくり満遍なく刺激していく。
「お、お腹の裏っ! そこ、おかしくっ、なるぅ! あんっ!
おねがっ、い……。やっ、やめてぇ……っ!」
「僕、義姉さんのこの声だーいすき。いつもは強い義姉さんが僕のちんぽでよがってるの、最高に興奮する……」
私はあまりの気持ちよさに腰を浮かせた。そこにリルが優しく手を添えて、お腹をなぞる。
なんだか、嫌な予感がした。緩くなぞられてるだけでこの快感なのに、これ以上強く刺激されたら……。私は震える声で懇願する。
「あ……や、だめ……」
「止められないって言ったろ?」
膣内からはリルの反りたった陰茎、外からはリルの大きな手で私のイイところは刺激された。
「ーーっ!!」
あまりの快感に言葉なんて出なかった。
細かく前後しながら、私の膣内を刺激するリル。
聞こえるのは、どこか遠くで響いてる私の嬌声と、私の蜜口から響く水音だけ……
「あっ、やっ……、また来ちゃうっっ!!」
「良いよ、何度だって天国に連れて行ってあげる」
「もっ、やらっ! リル、リルぅっ!!」
私は大きな絶頂を迎えた。身体が重い……
意識の隅でリルが囁く。
「かわいそうにね、義姉さん……。僕に捕まるなんて。
でも……離す気なんてさらさらないから」
「私こそ離す気も、離れる気もない」そう伝えたかったのに、もう指先一つ動かすことができなくて、私は意識を手放したのだった。
翌朝はゆっくりと二人揃って起きた私たちは、そのまま私の寝室で二人朝食を食べた。使用人の目は少し気恥ずかしいものはあったが、皆、私の想いも、リルの長年の片思いも知っているせいか、温かな目で見守ってくれた。
そして、朝食後、執務室に移動し、リルから事件が起こるまでの全容を聞くことになった。
リルはプレスコット伯爵家を出て行った後、ヒューバル公爵家に行った。それは、私と結婚するために養子にしてもらうためだった。義姉という立場から私を解放してあげたほうが私の悩みが減るかと思ったんだそうだ。
ヒューバル公爵家ではあっさりと公爵に甥と認められたものの、ヒューバル公爵家たる者は武芸に秀でていなければならない、と三か月間の訓練に参加することになってしまった。三か月間は朝から晩まで武芸の訓練で、他のことをする余裕は皆無だったらしい。
そして、驚くべきは、その訓練を担当したリルの指導官が公爵の娘二人なんだそうで。リルはこの二人に散々ノロマだ、バカだとしごかれて、武芸の腕を上げたとのことだった。
そして、ヒューバル公爵家を名乗る許可が出たところで、私も参加する夜会に参加したらしい。
「私が参加するのは知っていたのか?」
「あー……そう、だね。知ってた、かな?」
リルにしては歯切れの悪い返答だ。私は、訝しげに彼の顔を覗き込んだ。
「……なんで知ってたんだ?」
「それは……」
リルの目が泳ぐ。なんかやましいことでも隠しているのか?
不思議には思っていた。私が参加する夜会にちょうどリルが来たこと。そして、ガイに連れ去られた私を見つけられたこと。
事件後にリルから手紙で聞いた話だが、ガイはリルを恐れて、三大公爵家で最も夜会会場に近かったヒューバル公爵領にもぐりこんだ。知り合いの商人の通行証を借りて、その中に私を隠し、検問を通り抜けたらしい。公爵領だから、伯爵家の養子でしかないリルはどうやったって公爵領には入れないと踏んだらしいのだが……それが結果的には裏目に出たわけで。
だけれど、私の居場所を確実に知っていないことには、ヒューバル公爵領内といえども、見つけ出すことなんて普通不可能なのだ。
「なぁ……この前も気になったんだが、なぜ私が連れ去られた場所がわかったんだ?
それに、ガイに剣を突き付けたあの時、私の位置は常に把握してるって話してたよな?」
「それは言葉の綾みたいなもので……」
「リル、嘘はいけないぞ?」
私が彼にそう笑いかけると、私に甘えるように抱きつき、ごまかそうとする。可愛いけど駄目だ。
「……知らないほうがいいこともあるかも」
「ない。大体これは私に関することだろ?」
「そうだけど……。何を話しても怒らない?」
「内容にもよる」
ふぅ……とリルは観念したような溜息を吐くと、ようやくその理由を教えてくれた。
「……実は……義姉さんには監視を付けているんだ」
「……はぁっ!?」
「あ! 監視と言っても女性だよ!? 義姉さんの肌を他の男が見るなんて許せないし! それに監視を付けてるのは外出中だけで、屋敷の中までは入らないんだよ? 外を歩けば危険なこともあるじゃない? 義姉さんは綺麗だし、だから何かあればすぐに僕が駆けつけられるようにと思ってーー」
呆然としていた私だったが、やけに必死なリルのその姿が面白く見えてきて、思わず吹き出してしまった。
「ぷっ!」
「義姉さん?」
「あははっ! 監視だなんて、本当にやりすぎだよ、リルは」
お腹を抱えて笑う私。しょぼくれているリル。
「ご、ごめんなさい」
「……でも、リルがどれだけ私のことを大事に想っているか伝わったよ……。ずっとリルは私のことを守っていてくれたんだよな……。リルがいなくなって、色んな事に気付いたよ。いかに私がリルに助けられていたかって」
「義姉さん……」
リルの瞳がじんわりと揺れているように見えた。
それもそうだ。リルはここの義弟になってからずっと私のために生きてきたんだから。こんなに尽くしてもらっていて、こんなに愛情を受け取っていて、好きじゃないなんてよく言えたものだと自分に呆れる。
「だけど、これからは後ろから私をサポートするんじゃなく、どうか隣にいてほしい。女当主と、その愛する夫として、共にこの地を治めてほしいんだ」
「もちろんだよ……!」
リルが嬉しそうに満面の笑みを見せてくれる。
これからは私がリルの笑顔を作ってあげたい。リルがたくさんの幸せを私にくれたようにーー
「これからは私のやりたいことだけじゃなく、リルのやりたいこともたくさんやろうな!
リルはいつも私に合わせてくれて自分は二の次だからーー」
「いいの? 僕のやりたいこと、やってくれるの?」
目を丸くして尋ねるリル。私はそんな彼が可愛くて、ニカッと笑った。
「もちろんだ! 今すぐだっていいぞ!」
最近は仕事を頑張っていたから、一日くらい休んでも大丈夫なはずだ。
「本当だね?」
少し低くなったリルの声に、背中がぞくっと震えた。嫌な、予感……
「リ、リル?」
リルは執務室のソファに、トンと私を押し倒した。私の頬に手を添えて、親指で私の唇を撫でた。
「義姉さんの執務室で繋がれるなんて夢みたいだよ……
ここで義姉さんを犯すのを何度も想像して、自分を慰めてたんだ」
「リ、リル……そう言うことじゃなくて、だな」
「もう遅いよ。義姉さんは嘘が嫌いでしょう? 自分もちゃんと守らなきゃ」
「んっ……ふぅっ……」
リルがキスをくれる。私の口内を堪能するような、キス。
彼の右手は既に私のボタンを外し始めていて、するっと服の隙間から手が入ってくる。
「僕がしたかったこと、たくさんあるから……全部、付き合ってね」
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