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赤の他人⑶
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「あっ、リル! 駄目っ……やめろぉ……っ!」
私は身を捩って抵抗するが、私の上にしっかり馬乗りをするリルにはなんのダメージも与えることができない。それどころか、リルは私の唇を無理やり奪い、貪るように口づけをした。
「んっ……はぁっ、リル、やめっ……んぅ」
抗議の言葉を口にしようとしても、すぐさま口を塞がれ、リルの舌が私の舌を責め立てる。
そして、それは快楽となって私から徐々に正しい思考を奪っていった。
リルの右手が私の胸に伸びる。優しく揉みしだかれ、甘い快感が身体に満ちていく。
キスをしながら、胸を揉まれる。身体にも頭にも快感がじわじわと広がっていき、その気持ち良さで私は思わず身を震わせた。
「ははっ。義姉さんってば、本当にちょろくて可愛いね。もっと気持ちよくしてあげる……」
「ひゃんっ!」
リルは服の上から勃ち上がった私の胸の頂をきゅっと摘まんだ。
すると、次は労わるように優しくカリカリと刺激され……またぎゅっと摘まむ。
「あっ、やらっ! はぁ……っ、ひん……っ!」
「この前も思ったけど、おっぱい弱いんだね。今、直接吸ってあげるね」
リルは私の服を半ば無理やり片手で剥き、私の乳房を露わにした。
「綺麗だね……。つんって勃ちあがって、食べてっておねだりしてる……」
「おねだりなんて、してなーー……っ!」
リルが私の胸を吸った。
「ん、おいしい。義姉さんのおっぱいなら、僕、何時間でも舐めてられるよ。真っ白で、柔らかくて、癒されるなぁ」
ちゅぱ、じゅぼ、んちゅ……飽きもせずリルはひたすらに舐め、胸を刺激していく。
「あっ、やぁっ……、ほんとにっ、やめ……っ! あっ、はぁん!」
「本当は嫌なんかじゃないんだろ? エロい声が止められてないよ。イきそうなんじゃない?」
上目遣いで私の反応を確認しながら、楽しそうにリルは私の胸を弄る。大きく口を開けて、私の乳首を強く吸ったと思えば、優しく舌先で乳首の周りをくるくると刺激する。
そして、歯を立てて、私の乳首を軽く噛んでーー
「あっ、はっ、だめ……っ、もぉ……っ!」
きちゃう……っ! と思った瞬間、リルが胸から顔を上げた。
「……あ……」
「なに? イけなくて残念だった? でも駄目だよ、達した後にまた寝ちゃったら困るからね。
言ったでしょ? 義姉さんを奪うって。なのに、そんな蕩けた目をして、悦んじゃって……」
リルは私の耳元に近づくと、囁いた。
「義姉さん、淫乱なんじゃない?」
かぁっと顔が熱くなる。反論してやろうと思ったら、耳をれろんっと舐められる。
感じたくなんてないのに、ぞくぞくとした快感が身体を駆け巡る。
「耳も弱いもんね。義姉さんたら、あっちもこっちもちょろくて、本当に心配になるよ。大丈夫なの? 今日、僕ので突かれたら、セックスにハマっちゃうかもよ」
クスクスと、リルが悪い顔で笑っている。
この意地悪な男は一体誰なのか?
私の可愛いリルは、こんなことを言ったり、こんな悪い顔で笑ったりなんかしないはずだ。
「義姉さんって本当はこういうことが好きなんじゃない? ずっと真面目に生きてきたから、こうやって自分を解放することがなかったでしょ。今日は、そんなプライドを捨てて、思いきり乱れてみようよ」
「……私の生き方を侮辱するなら許さない……っ」
「よくこんな格好を晒しておいて、そんなこと言えるね? 今の状況わかってる? 俺に拘束されて、身体を暴かれてるっていうのに。どんなに強がってても、所詮義姉さんは女なんだよ。力では僕には到底及ばない」
私は、潤んだ瞳でリルを思いきり睨みつけた。
しかし、リルはその視線に動じることもなく、綺麗に笑ってみせた。
「こんなリルなんて……
お前なんて……もう私の義弟じゃない!」
「そうだよ、僕たちは赤の他人だ。
だから……堂々とセックスできるんだよ」
リルはそう言うと、自身の陰茎を取り出した。
それは、そそり立ち、なんとも凶悪な形をしていた。ところどころ血管が浮き出て、陰茎の先はテラテラと濡れている。
「……リ、リル……、やめろ……っ」
覚悟はしていたはずなのに、いざその時が来たら、怖い……
それにこんな奪われるような形で繋がりたかったわけじゃない。
やめろと言っても、リルは止まるどころかその陰茎をぴたっと私の蜜口に添えた。
反応したくないのに、リルのその硬さが、熱さが伝わってくる。
怖いのに……添えるだけでその後の快感を予想して私の身体は震えた。
「怖い? 大丈夫だよ、最後には気持ち良くなるはずだから。
それに、義姉さんの方も本当は欲しがってるんだろ? おまんこがヒクヒクして僕のに吸い付いてくるよ? ほら、わかるだろう?」
「……そんなはず……っ」
「ちゃんとおまんこに集中して」
本当はわかっていた。蜜口に添えられたリルの陰茎を身体が欲しがっていることを。
でも、それに気付かないふりをして私は必死に抵抗する。しかし、リルの力は思った以上に強くびくともしない。
「ふふっ、わからないなら教えてあげるよ。
義姉さんのおまんこは愛液をだらだら垂れ流しながら、パクパクと僕のちんこに吸い付いてきてる。
今日は触ってもいないのに、クリトリスは赤く勃起して、僕にアピールしてるし。
無意識なのかもしれないけど、腰も揺れてるよ。浅く自分から挿入をしようとしてるの気付いてる?」
義姉だというのに、リルの思い通りに身体を弄ばれ、悦ぶ自分の身体……なんと情けないのか。
じわっと瞳に涙が滲む。私は必死にそれを堪えながらも、「ぐす……っ」と鼻を啜った。
「泣いたって、僕を興奮させるだけだよ? 僕は義姉さんを犯すんだから」
「リル……なんで……」
なんで急にこんなことをしたのか? 私が泣いてるのに無理矢理したりなんて……普通のリルならしないのに。
「なんで……だろうね……」
リルが寂しそうに笑った次の瞬間、熱く鋭い痛みが私を襲った。
「あっ……ひ……っ!」
痛いっ……
たくさん濡れていても初めてはこんなに痛いものなのかと、頭の隅でぼんやり思う。
でも、どんなに痛くてもみっともなく騒ぎたくはなかった。リルが心配そうに私を見つめていたからーー
「ぐっ……」
リルの大きな陰茎が私の中をゆっくりと進んでいく。私は痛みに唇を噛んで耐えた。
しかし……
「傷が残るだろ」
リルからキスが与えられる。口内を優しく舐め擦られれば、また気持ち良くなってしまう。
徐々にリルが私の奥に奥に進む。そして……リルの陰茎が私の膣奥まで届いたのがわかった。
「はぁっ……義姉さんの中、すごいきつくて……
膣内で僕のに吸い付いてくる……っ、気持ち、よすぎる……っ」
気持ちいいと言われて、胸に甘いものが広がる。さっきまでは知らない男性のようだったのに、苦しそうな顔をしながら快感に耐える余裕のない姿が可愛く見えてしまう。
それに私もーー
最初は痛かっただけなのに、彼の感じている姿が可愛くて……
今、私の中にリルが挿入ってきていることを嬉しいと感じている私がいて……
痛みの中にありながらも、確かにお腹の奥に燻る熱を感じていた。
「義姉さん……動くね……」
リルはそう言うと、ゆっくりと前後に腰を動かし始めた。
最初は鈍痛だったのに、徐々にその中に芽生える快感が大きくなっていく。
「ゃっ……ん! はぁっ……、ん!」
「義姉さん……っ、義姉さん……」
リルがスピードを上げていく。いつの間にか解かれた腕を私は、リルの首に回し、彼にしがみついた。
「あっ、リルっ……! ふっ、やっ……あん」
熱く固い彼の陰茎は、私の膣内を容赦なく犯していく。
そそり立った大きな陰茎でリルは私の膣内を余すことなく征服していく。その凶暴な快感に、頭がちかちかする。
口から紡がれるのは自分の声だと信じたくないような甘い嬌声ばかり。
リルは抽挿を繰り返しながらも、私を抱きしめて、執拗に耳を舐める。そして、耳元で何度も私を呼んだ。
「はぁっ……義姉さん、義姉さん……っ」
その声は、まるで泣きそうな……これから捨てられる子供ような切ない声だ。
リルがなにをしたって、捨てたりなんかするはずないのに……
「あんっ、リル……っ! 泣、くな……」
「犯されてんのに、僕の心配なんかするなよ……っ」
リルがズンと私の膣奥にその凶悪な陰茎を突き付ける。
「ひゃあんっ!」
「義姉さんは、なにも考えずに僕を感じてればいいっ!」
リルが私の最奥を執拗に責める。
「やあっ! それ、らめっ! あんっ、おかしくなるっ!」
グリグリとそれ以上入らないというのに、リルの陰茎は私のいけない場所にまで侵入してこようとする。
身体も……心も……全部リルにこじ開けられる……っ
「はぁ……最高に気持ちいい。ずっと、こうやって義姉さんとつながりたかったんだ……っ。義姉さんも……気持ちいいだろ?」
そう問われた時にはもうすでに私の理性は崩壊していた。
ただリルから与えられる快感に嬉々として飲み込まれた。
「んっ、リル……っ! 気持ちいいっ、あんっ! いいよぉっ!」
「最高……っ!」
リルはまた一つ私にキスをくれる。口内に差し込まれたリルの舌を追いかけるように絡ませる。
その間も、リルの抽挿は止むことなく、陰茎を私の奥に叩きつける。
私たちは、二人で強く抱き合い、境目がどこかわからないほど、深く繋がり合った。
感じたことのない幸福感と充足感……
そして、リル以外の存在をすべて覆い隠すほどの快感が私の身体を支配していた。
今だけは私の全てはリルで、二人だけの世界にいるようだった。
「あぁっ、リル……! あっ、もう、らめぇ……っ!」
「僕も……義姉さんの中に、出す……っ!」
「あっ、んあああっ!!」
私の膣内がリルの熱い精液で満たされる。
その熱さがリルの想いを物語っているようで……
私はその想いの熱さを全身で感じたのだった。
私は身を捩って抵抗するが、私の上にしっかり馬乗りをするリルにはなんのダメージも与えることができない。それどころか、リルは私の唇を無理やり奪い、貪るように口づけをした。
「んっ……はぁっ、リル、やめっ……んぅ」
抗議の言葉を口にしようとしても、すぐさま口を塞がれ、リルの舌が私の舌を責め立てる。
そして、それは快楽となって私から徐々に正しい思考を奪っていった。
リルの右手が私の胸に伸びる。優しく揉みしだかれ、甘い快感が身体に満ちていく。
キスをしながら、胸を揉まれる。身体にも頭にも快感がじわじわと広がっていき、その気持ち良さで私は思わず身を震わせた。
「ははっ。義姉さんってば、本当にちょろくて可愛いね。もっと気持ちよくしてあげる……」
「ひゃんっ!」
リルは服の上から勃ち上がった私の胸の頂をきゅっと摘まんだ。
すると、次は労わるように優しくカリカリと刺激され……またぎゅっと摘まむ。
「あっ、やらっ! はぁ……っ、ひん……っ!」
「この前も思ったけど、おっぱい弱いんだね。今、直接吸ってあげるね」
リルは私の服を半ば無理やり片手で剥き、私の乳房を露わにした。
「綺麗だね……。つんって勃ちあがって、食べてっておねだりしてる……」
「おねだりなんて、してなーー……っ!」
リルが私の胸を吸った。
「ん、おいしい。義姉さんのおっぱいなら、僕、何時間でも舐めてられるよ。真っ白で、柔らかくて、癒されるなぁ」
ちゅぱ、じゅぼ、んちゅ……飽きもせずリルはひたすらに舐め、胸を刺激していく。
「あっ、やぁっ……、ほんとにっ、やめ……っ! あっ、はぁん!」
「本当は嫌なんかじゃないんだろ? エロい声が止められてないよ。イきそうなんじゃない?」
上目遣いで私の反応を確認しながら、楽しそうにリルは私の胸を弄る。大きく口を開けて、私の乳首を強く吸ったと思えば、優しく舌先で乳首の周りをくるくると刺激する。
そして、歯を立てて、私の乳首を軽く噛んでーー
「あっ、はっ、だめ……っ、もぉ……っ!」
きちゃう……っ! と思った瞬間、リルが胸から顔を上げた。
「……あ……」
「なに? イけなくて残念だった? でも駄目だよ、達した後にまた寝ちゃったら困るからね。
言ったでしょ? 義姉さんを奪うって。なのに、そんな蕩けた目をして、悦んじゃって……」
リルは私の耳元に近づくと、囁いた。
「義姉さん、淫乱なんじゃない?」
かぁっと顔が熱くなる。反論してやろうと思ったら、耳をれろんっと舐められる。
感じたくなんてないのに、ぞくぞくとした快感が身体を駆け巡る。
「耳も弱いもんね。義姉さんたら、あっちもこっちもちょろくて、本当に心配になるよ。大丈夫なの? 今日、僕ので突かれたら、セックスにハマっちゃうかもよ」
クスクスと、リルが悪い顔で笑っている。
この意地悪な男は一体誰なのか?
私の可愛いリルは、こんなことを言ったり、こんな悪い顔で笑ったりなんかしないはずだ。
「義姉さんって本当はこういうことが好きなんじゃない? ずっと真面目に生きてきたから、こうやって自分を解放することがなかったでしょ。今日は、そんなプライドを捨てて、思いきり乱れてみようよ」
「……私の生き方を侮辱するなら許さない……っ」
「よくこんな格好を晒しておいて、そんなこと言えるね? 今の状況わかってる? 俺に拘束されて、身体を暴かれてるっていうのに。どんなに強がってても、所詮義姉さんは女なんだよ。力では僕には到底及ばない」
私は、潤んだ瞳でリルを思いきり睨みつけた。
しかし、リルはその視線に動じることもなく、綺麗に笑ってみせた。
「こんなリルなんて……
お前なんて……もう私の義弟じゃない!」
「そうだよ、僕たちは赤の他人だ。
だから……堂々とセックスできるんだよ」
リルはそう言うと、自身の陰茎を取り出した。
それは、そそり立ち、なんとも凶悪な形をしていた。ところどころ血管が浮き出て、陰茎の先はテラテラと濡れている。
「……リ、リル……、やめろ……っ」
覚悟はしていたはずなのに、いざその時が来たら、怖い……
それにこんな奪われるような形で繋がりたかったわけじゃない。
やめろと言っても、リルは止まるどころかその陰茎をぴたっと私の蜜口に添えた。
反応したくないのに、リルのその硬さが、熱さが伝わってくる。
怖いのに……添えるだけでその後の快感を予想して私の身体は震えた。
「怖い? 大丈夫だよ、最後には気持ち良くなるはずだから。
それに、義姉さんの方も本当は欲しがってるんだろ? おまんこがヒクヒクして僕のに吸い付いてくるよ? ほら、わかるだろう?」
「……そんなはず……っ」
「ちゃんとおまんこに集中して」
本当はわかっていた。蜜口に添えられたリルの陰茎を身体が欲しがっていることを。
でも、それに気付かないふりをして私は必死に抵抗する。しかし、リルの力は思った以上に強くびくともしない。
「ふふっ、わからないなら教えてあげるよ。
義姉さんのおまんこは愛液をだらだら垂れ流しながら、パクパクと僕のちんこに吸い付いてきてる。
今日は触ってもいないのに、クリトリスは赤く勃起して、僕にアピールしてるし。
無意識なのかもしれないけど、腰も揺れてるよ。浅く自分から挿入をしようとしてるの気付いてる?」
義姉だというのに、リルの思い通りに身体を弄ばれ、悦ぶ自分の身体……なんと情けないのか。
じわっと瞳に涙が滲む。私は必死にそれを堪えながらも、「ぐす……っ」と鼻を啜った。
「泣いたって、僕を興奮させるだけだよ? 僕は義姉さんを犯すんだから」
「リル……なんで……」
なんで急にこんなことをしたのか? 私が泣いてるのに無理矢理したりなんて……普通のリルならしないのに。
「なんで……だろうね……」
リルが寂しそうに笑った次の瞬間、熱く鋭い痛みが私を襲った。
「あっ……ひ……っ!」
痛いっ……
たくさん濡れていても初めてはこんなに痛いものなのかと、頭の隅でぼんやり思う。
でも、どんなに痛くてもみっともなく騒ぎたくはなかった。リルが心配そうに私を見つめていたからーー
「ぐっ……」
リルの大きな陰茎が私の中をゆっくりと進んでいく。私は痛みに唇を噛んで耐えた。
しかし……
「傷が残るだろ」
リルからキスが与えられる。口内を優しく舐め擦られれば、また気持ち良くなってしまう。
徐々にリルが私の奥に奥に進む。そして……リルの陰茎が私の膣奥まで届いたのがわかった。
「はぁっ……義姉さんの中、すごいきつくて……
膣内で僕のに吸い付いてくる……っ、気持ち、よすぎる……っ」
気持ちいいと言われて、胸に甘いものが広がる。さっきまでは知らない男性のようだったのに、苦しそうな顔をしながら快感に耐える余裕のない姿が可愛く見えてしまう。
それに私もーー
最初は痛かっただけなのに、彼の感じている姿が可愛くて……
今、私の中にリルが挿入ってきていることを嬉しいと感じている私がいて……
痛みの中にありながらも、確かにお腹の奥に燻る熱を感じていた。
「義姉さん……動くね……」
リルはそう言うと、ゆっくりと前後に腰を動かし始めた。
最初は鈍痛だったのに、徐々にその中に芽生える快感が大きくなっていく。
「ゃっ……ん! はぁっ……、ん!」
「義姉さん……っ、義姉さん……」
リルがスピードを上げていく。いつの間にか解かれた腕を私は、リルの首に回し、彼にしがみついた。
「あっ、リルっ……! ふっ、やっ……あん」
熱く固い彼の陰茎は、私の膣内を容赦なく犯していく。
そそり立った大きな陰茎でリルは私の膣内を余すことなく征服していく。その凶暴な快感に、頭がちかちかする。
口から紡がれるのは自分の声だと信じたくないような甘い嬌声ばかり。
リルは抽挿を繰り返しながらも、私を抱きしめて、執拗に耳を舐める。そして、耳元で何度も私を呼んだ。
「はぁっ……義姉さん、義姉さん……っ」
その声は、まるで泣きそうな……これから捨てられる子供ような切ない声だ。
リルがなにをしたって、捨てたりなんかするはずないのに……
「あんっ、リル……っ! 泣、くな……」
「犯されてんのに、僕の心配なんかするなよ……っ」
リルがズンと私の膣奥にその凶悪な陰茎を突き付ける。
「ひゃあんっ!」
「義姉さんは、なにも考えずに僕を感じてればいいっ!」
リルが私の最奥を執拗に責める。
「やあっ! それ、らめっ! あんっ、おかしくなるっ!」
グリグリとそれ以上入らないというのに、リルの陰茎は私のいけない場所にまで侵入してこようとする。
身体も……心も……全部リルにこじ開けられる……っ
「はぁ……最高に気持ちいい。ずっと、こうやって義姉さんとつながりたかったんだ……っ。義姉さんも……気持ちいいだろ?」
そう問われた時にはもうすでに私の理性は崩壊していた。
ただリルから与えられる快感に嬉々として飲み込まれた。
「んっ、リル……っ! 気持ちいいっ、あんっ! いいよぉっ!」
「最高……っ!」
リルはまた一つ私にキスをくれる。口内に差し込まれたリルの舌を追いかけるように絡ませる。
その間も、リルの抽挿は止むことなく、陰茎を私の奥に叩きつける。
私たちは、二人で強く抱き合い、境目がどこかわからないほど、深く繋がり合った。
感じたことのない幸福感と充足感……
そして、リル以外の存在をすべて覆い隠すほどの快感が私の身体を支配していた。
今だけは私の全てはリルで、二人だけの世界にいるようだった。
「あぁっ、リル……! あっ、もう、らめぇ……っ!」
「僕も……義姉さんの中に、出す……っ!」
「あっ、んあああっ!!」
私の膣内がリルの熱い精液で満たされる。
その熱さがリルの想いを物語っているようで……
私はその想いの熱さを全身で感じたのだった。
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