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第三章
27.理由
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翌日には、ウィルガが会いに来てくれた。
扉が開くと同時に私はウィルガに駆け寄る。
「ウィルガ!!」
「アンナ様。」
私をそう呼んで、ウィルガは微笑んでくれる。
「うん…!アンナ、です。」
「はい。アンナ様。」
なんだか胸がムズムズする。照れ臭くて、私は目を逸らした。
「ふふっ。なんか、ウィルガにそう呼ばれるのくすぐったいわ。」
「嫌ですか?」
少しウィルガが不安そうにする。前は変化があまり分からなかったけれど、今はウィルガの表情が読み取れる。この一ヵ月半の収穫だ。
私は笑顔で首を振る。
「ううん…嬉しい。
ずっと、アンナって呼んで欲しかったから。」
「私もです。ずっと、アンナ様、とお呼びしたかったです。」
「なら、呼んでくれたら良かったのに…。」
少し拗ねたようにすれば、ウィルガは困ったような顔をする。
「……アンナ様だとはっきりさせてしまえば、一緒に暮らすことなど提案出来ませんでした。本来、本家のアンナ様が私と暮らすなどあってはならないことですから。
それでも、アンナ様を守る為に気付いていないフリをして、あのように提案しました。それに……」
「それに?」
ウィルガは、言いにくそうに顔を顰めた後、意を決したように口を開いた。
「……卑怯にもアンナ様と二人でいたい、と思ってしまったんです。ずっと憧れていた人を独占できるなら、どれだけ幸せだろう…と。」
「…ん?それってー」
ウィルガはその場で跪き、私の手を取った。
「幼い頃よりずっと…アンナ様をお慕い申し上げておりました。アンナ様は私に生きる目的を与えてくれた方です。気持ちを返して欲しいなどと分不相応なことは申しません。ただ貴女を想い続けることを許して下さいますか?」
思いもよらない告白に唖然とする。
「…え、いや…………え?うそ…?」
「アンナ様には嘘など申しません。」
…ですよね。ウィルガはこういうことをふざけて言ったりする人ではないのに、あまりにも驚き過ぎて、失礼なことを言ってしまった。
でも、なんと返していいものか…。
「あー…えっと……。ありがとう…。」
「それは許して下さるということですか?」
「……私は…ウィルガには、幸せになってほしいんだけど…。」
「私の幸せは、アンナ様の側にいることです。」
「いやいや、もっと…その、愛する人とかー」
「愛する人は、アンナ様ただ一人です。
これからもそれは変わりません。」
ウィルガはじっと私に熱い視線を送り続ける。
なんで、こんなことになっているのか分からない。
「いやいや…!第一、私そんなに好かれるようなことしてないよね?従兄弟でも入学前に会ったのだって、そう多くないはずだし……。」
「アンナ様は覚えていらっしゃいませんが、その数少ない中でも私にとって人生を決める出来事がございました。」
「だ、誰かと勘違いしてない?」
「していません。そんなに疑われるようでしたら、私の思い出を語らせて頂いても宜しいでしょうか?」
「うん……。お願いします。」
「ありがとうございます。」
私は一旦ウィルガを椅子に座らせて、カーラにお願いしてお茶を淹れてもらった。カーラは年配だがライル様の信頼する一人だそうで、事情も知った上でたった一人で私のお世話をしてくれている頼れる侍女だ。
カーラの淹れてくれた美味しいお茶を一口啜り、改めてウィルガの顔を見る。
こう改めて見ると、ウィルガも非常に整った顔立ちだ。真っ赤に燃えるような短髪に、綺麗な弧を描く額。そこからスッと通る鼻筋と、薄く形の良い唇。そして、強い意志が宿る焦茶色の大きな瞳。
この顔に軍神像のような身体が付いているのだ。まるで彫刻だ。 そんな彼が私を想って一生を過ごすなんて、勿体なさすぎる。
なんとか、ウィルガを説得できると良いなぁ…と思いながら、私は彼の話を聞き始めた。
「私は昔、よく兄達に虐められていました。本家の血筋であることを証明するような真っ赤なこの髪に加え、体格も運動神経も良い私を両親はあからさまに贔屓していました。」
それは知っている。エスクード伯爵夫妻は、公爵家に来る度にウィルガの話ばかりしていたから。逆にトイ様、ロミオ様の話はこちらから話題に出さないと、話にも出てこなかったくらいだった。
「もちろん兄達にはそれが面白くなく、両親がいないところで私に嫌がらせをするようになりました。
私は…兄達に抵抗することができませんでした。『お前が悪い』と言われ続けて、その通りなんだろうと思い込むようになり、これ以上、兄達に嫌われないよう、常に隠れて目立たなく過ごすようになっていきました。
でも、兄達の嫌がらせはどんどんと激しいものになって行き…ある日、湖で溺れさせられたのです。」
「…ひどい。」
そんなことまでされていたなんて。
「えぇ……。湖から上がろうとすると、手を踏まれ、顔を蹴られて。……これからこんな事が続くなら、もうこのまま死んでしまった方が楽なのかもしれないと思ったその時、ある女の子が湖に飛び込んだのです。」
「……まさか、それってー」
「そう。アンナ様です。その日は伯父上がアンナ様の気晴らしになれば、と一緒にピクニックに来ていましたから。
アンナ様はそれまで叔父上から全く離れなかったのに、兄達の笑い声と水音に気付き、私を探しに来てくれたのです。そして、躊躇なく湖の中に飛び込みました。」
そんな事があったんだ。……でも、おかしい。私は泳げないのだ。そんな私がウィルガを助けたとは思えない。
「で…でも、私…泳げなかったわよね…?」
恐る恐る尋ねると、ウィルガは声を出して笑った。
「ふふっ、そうなんです。飛び込んだアンナ様は溺れかけて、私は慌ててそれを助けました。兄達もアンナ様には手出しが出来ないので、アンナ様を抱いて、私は陸に上がる事が出来ました。」
「……それって私が助けられてるじゃない。かっこ悪い…。」
なんて失態だ。私は頭を抱えた。
そんな私を見るウィルガの瞳はどこまでも優しい。
「いいえ。助けられたのは紛れもなく私です。
その後、伯父上のところに行こうとする私を兄達は止めました。『俺たちのやったことを言いつけるなよ!』と。私はその時初めて兄達に反抗したんです。アンナ様を抱いたまま、二人の足をかけて、蹴り上げて、湖に落としてやりました。」
「す、すごい……。」
ウィルガはその日のことに思いを馳せるように目を伏せた。
「私も驚きました。自分に兄へ抵抗する力があったこともそうですし、その勇気が出たことに。腕の中に抱えるアンナ様の存在が私を強くしてくれたのです。
アンナ様はその後、湖に飛び込んだせいか、高熱を出して、その時の出来事を忘れてしまいました。まだ五歳の頃の話ですしね。
……でも、その時に思いました。アンナ様を守る為なら強くいられるんだ、と。一生をかけて、この人を守って行きたい…と。」
「ウィルガ…。」
「それからは、アンナ様をいつでも守れるよう鍛錬に打ち込みました。殿下の婚約者になったと聞けば、未来の国母の盾になろうと思いました。そして、いつか学園に通う時には側で守れるように…と。」
そこまで聞いて不思議に思う。
「でも、ウィルガはリィナといたわよね?」
「アンナ様の隣にユーリ様がおりましたから。
私が鍛錬を重ねたとは言え、ユーリ様には実力が及びませんでした。ならば、自分は違う方法でアンナ様を守ろうと。」
「違う方法?」
「はい。リィナは最初からアンナ様とご友人のソフィア様に対して、敵対心を抱いておりました。
彼女は男爵家の出身ではありましたが、容姿端麗で魔力もある。アンナ様をいつか害することになるかもしれないと、監視していたんです。彼女を慕っているように見せていたのは、そうしていれば自然に近くにいることを許されると思ったためです。」
そんな理由でリィナと一緒にいたなんて…
ウィルガは本当に私のことを考えてくれているんだ…。
「そ、そうだったんだね…。」
「今までリィナのやったことは、すべて記録に残しております。ここに来る前に殿下には全て提出してきました。」
「……ありがとう。
私、そこまでやってもらってたのに、何も知らなくてー」
「いえ、私も肝心な時にお守りする事が出来なくて、申し訳ございませんでした。まさか二人が入れ替わってしまうなんて…。」
「ううん。もう大丈夫。
ウィルガやライル様……私の大切な人たちが分かってくれているってだけで、こんなにも心強いことはないわ。それに、ライル様も元に戻る方法を探してくれているもの。」
「……そう、ですね。」
ウィルガらしくないその歯切れの悪い返事が気になったが、私は気付かないフリをして、微笑んだ。
扉が開くと同時に私はウィルガに駆け寄る。
「ウィルガ!!」
「アンナ様。」
私をそう呼んで、ウィルガは微笑んでくれる。
「うん…!アンナ、です。」
「はい。アンナ様。」
なんだか胸がムズムズする。照れ臭くて、私は目を逸らした。
「ふふっ。なんか、ウィルガにそう呼ばれるのくすぐったいわ。」
「嫌ですか?」
少しウィルガが不安そうにする。前は変化があまり分からなかったけれど、今はウィルガの表情が読み取れる。この一ヵ月半の収穫だ。
私は笑顔で首を振る。
「ううん…嬉しい。
ずっと、アンナって呼んで欲しかったから。」
「私もです。ずっと、アンナ様、とお呼びしたかったです。」
「なら、呼んでくれたら良かったのに…。」
少し拗ねたようにすれば、ウィルガは困ったような顔をする。
「……アンナ様だとはっきりさせてしまえば、一緒に暮らすことなど提案出来ませんでした。本来、本家のアンナ様が私と暮らすなどあってはならないことですから。
それでも、アンナ様を守る為に気付いていないフリをして、あのように提案しました。それに……」
「それに?」
ウィルガは、言いにくそうに顔を顰めた後、意を決したように口を開いた。
「……卑怯にもアンナ様と二人でいたい、と思ってしまったんです。ずっと憧れていた人を独占できるなら、どれだけ幸せだろう…と。」
「…ん?それってー」
ウィルガはその場で跪き、私の手を取った。
「幼い頃よりずっと…アンナ様をお慕い申し上げておりました。アンナ様は私に生きる目的を与えてくれた方です。気持ちを返して欲しいなどと分不相応なことは申しません。ただ貴女を想い続けることを許して下さいますか?」
思いもよらない告白に唖然とする。
「…え、いや…………え?うそ…?」
「アンナ様には嘘など申しません。」
…ですよね。ウィルガはこういうことをふざけて言ったりする人ではないのに、あまりにも驚き過ぎて、失礼なことを言ってしまった。
でも、なんと返していいものか…。
「あー…えっと……。ありがとう…。」
「それは許して下さるということですか?」
「……私は…ウィルガには、幸せになってほしいんだけど…。」
「私の幸せは、アンナ様の側にいることです。」
「いやいや、もっと…その、愛する人とかー」
「愛する人は、アンナ様ただ一人です。
これからもそれは変わりません。」
ウィルガはじっと私に熱い視線を送り続ける。
なんで、こんなことになっているのか分からない。
「いやいや…!第一、私そんなに好かれるようなことしてないよね?従兄弟でも入学前に会ったのだって、そう多くないはずだし……。」
「アンナ様は覚えていらっしゃいませんが、その数少ない中でも私にとって人生を決める出来事がございました。」
「だ、誰かと勘違いしてない?」
「していません。そんなに疑われるようでしたら、私の思い出を語らせて頂いても宜しいでしょうか?」
「うん……。お願いします。」
「ありがとうございます。」
私は一旦ウィルガを椅子に座らせて、カーラにお願いしてお茶を淹れてもらった。カーラは年配だがライル様の信頼する一人だそうで、事情も知った上でたった一人で私のお世話をしてくれている頼れる侍女だ。
カーラの淹れてくれた美味しいお茶を一口啜り、改めてウィルガの顔を見る。
こう改めて見ると、ウィルガも非常に整った顔立ちだ。真っ赤に燃えるような短髪に、綺麗な弧を描く額。そこからスッと通る鼻筋と、薄く形の良い唇。そして、強い意志が宿る焦茶色の大きな瞳。
この顔に軍神像のような身体が付いているのだ。まるで彫刻だ。 そんな彼が私を想って一生を過ごすなんて、勿体なさすぎる。
なんとか、ウィルガを説得できると良いなぁ…と思いながら、私は彼の話を聞き始めた。
「私は昔、よく兄達に虐められていました。本家の血筋であることを証明するような真っ赤なこの髪に加え、体格も運動神経も良い私を両親はあからさまに贔屓していました。」
それは知っている。エスクード伯爵夫妻は、公爵家に来る度にウィルガの話ばかりしていたから。逆にトイ様、ロミオ様の話はこちらから話題に出さないと、話にも出てこなかったくらいだった。
「もちろん兄達にはそれが面白くなく、両親がいないところで私に嫌がらせをするようになりました。
私は…兄達に抵抗することができませんでした。『お前が悪い』と言われ続けて、その通りなんだろうと思い込むようになり、これ以上、兄達に嫌われないよう、常に隠れて目立たなく過ごすようになっていきました。
でも、兄達の嫌がらせはどんどんと激しいものになって行き…ある日、湖で溺れさせられたのです。」
「…ひどい。」
そんなことまでされていたなんて。
「えぇ……。湖から上がろうとすると、手を踏まれ、顔を蹴られて。……これからこんな事が続くなら、もうこのまま死んでしまった方が楽なのかもしれないと思ったその時、ある女の子が湖に飛び込んだのです。」
「……まさか、それってー」
「そう。アンナ様です。その日は伯父上がアンナ様の気晴らしになれば、と一緒にピクニックに来ていましたから。
アンナ様はそれまで叔父上から全く離れなかったのに、兄達の笑い声と水音に気付き、私を探しに来てくれたのです。そして、躊躇なく湖の中に飛び込みました。」
そんな事があったんだ。……でも、おかしい。私は泳げないのだ。そんな私がウィルガを助けたとは思えない。
「で…でも、私…泳げなかったわよね…?」
恐る恐る尋ねると、ウィルガは声を出して笑った。
「ふふっ、そうなんです。飛び込んだアンナ様は溺れかけて、私は慌ててそれを助けました。兄達もアンナ様には手出しが出来ないので、アンナ様を抱いて、私は陸に上がる事が出来ました。」
「……それって私が助けられてるじゃない。かっこ悪い…。」
なんて失態だ。私は頭を抱えた。
そんな私を見るウィルガの瞳はどこまでも優しい。
「いいえ。助けられたのは紛れもなく私です。
その後、伯父上のところに行こうとする私を兄達は止めました。『俺たちのやったことを言いつけるなよ!』と。私はその時初めて兄達に反抗したんです。アンナ様を抱いたまま、二人の足をかけて、蹴り上げて、湖に落としてやりました。」
「す、すごい……。」
ウィルガはその日のことに思いを馳せるように目を伏せた。
「私も驚きました。自分に兄へ抵抗する力があったこともそうですし、その勇気が出たことに。腕の中に抱えるアンナ様の存在が私を強くしてくれたのです。
アンナ様はその後、湖に飛び込んだせいか、高熱を出して、その時の出来事を忘れてしまいました。まだ五歳の頃の話ですしね。
……でも、その時に思いました。アンナ様を守る為なら強くいられるんだ、と。一生をかけて、この人を守って行きたい…と。」
「ウィルガ…。」
「それからは、アンナ様をいつでも守れるよう鍛錬に打ち込みました。殿下の婚約者になったと聞けば、未来の国母の盾になろうと思いました。そして、いつか学園に通う時には側で守れるように…と。」
そこまで聞いて不思議に思う。
「でも、ウィルガはリィナといたわよね?」
「アンナ様の隣にユーリ様がおりましたから。
私が鍛錬を重ねたとは言え、ユーリ様には実力が及びませんでした。ならば、自分は違う方法でアンナ様を守ろうと。」
「違う方法?」
「はい。リィナは最初からアンナ様とご友人のソフィア様に対して、敵対心を抱いておりました。
彼女は男爵家の出身ではありましたが、容姿端麗で魔力もある。アンナ様をいつか害することになるかもしれないと、監視していたんです。彼女を慕っているように見せていたのは、そうしていれば自然に近くにいることを許されると思ったためです。」
そんな理由でリィナと一緒にいたなんて…
ウィルガは本当に私のことを考えてくれているんだ…。
「そ、そうだったんだね…。」
「今までリィナのやったことは、すべて記録に残しております。ここに来る前に殿下には全て提出してきました。」
「……ありがとう。
私、そこまでやってもらってたのに、何も知らなくてー」
「いえ、私も肝心な時にお守りする事が出来なくて、申し訳ございませんでした。まさか二人が入れ替わってしまうなんて…。」
「ううん。もう大丈夫。
ウィルガやライル様……私の大切な人たちが分かってくれているってだけで、こんなにも心強いことはないわ。それに、ライル様も元に戻る方法を探してくれているもの。」
「……そう、ですね。」
ウィルガらしくないその歯切れの悪い返事が気になったが、私は気付かないフリをして、微笑んだ。
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