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第三章
25.最後の試験
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当日、私は別室にて一人、試験を受けていた。
ウィルガが学園に話したところ、学費を納入しているため、受けさせないと言い切ることも出来ずに、参加を許してくれた。学園側とウィルガとの相談の結果、他の生徒に見つからないよう別室で一人試験を受けることになった。
問題を解いていく。最近はウィルガと二人で勉強ばかりしていたせいかスラスラと問題が解ける。今の解いている問題なんかは、昨晩ウィルガと二人、理論を確認したところだ。
きっと今頃はウィルガも昨晩のことを思い出してくれているだろう。ウィルガとの日々を思い出し、心が温かくなる。不器用だけど、真っ直ぐなウィルガ。彼のおかげで私は今日まで生きることが出来た。私は彼への感謝の気持ちを込めて、問題を丁寧に解いていった。
試験が終わり、ウィルガが私を迎えに来てくれた。
私はウィッグを被り、ウィルガに並んで、教室を出た。
「ナナ様、出来はどうでしたか?」
「ばっちりよ!ウィルガは?」
「私もです。こんなに出来たことはありません。
そういえば、昨晩勉強したところが出ましたね。
えっとー」
「「カルロス=リリーシュの理論。」」
声を合わせた私を見て、ウィルガは微笑んだ。
「流石ですね。」
「そっちこそ。」
二人で顔を見合わせると、なんだか嬉しくて、楽しくて。
私たちは互いの顔を見て、微笑みあった。
ウィッグのせいか、他の生徒は私に気付かず通り過ぎてく。
あの頃に戻ったみたいで、楽しい…。
仲良くしていた友人たちはいないけれど、この場所に戻って来れたということが嬉しかった。これも全部ウィルガのお陰だ。
……きっと、そんな風に浮かれていたのが良くなかったんだろう。
私は唐突に会ってしまったのだ、この身体の持ち主に。
ライル様とジョシュア様。
後ろにはソフィアとユーリ。
そして、みんなの中心には……
私の顔をしたリィナがいた。
「ウィルガ、その方は?」
私の姿をしたリィナが眉を顰めて、ウィルガに尋ねる。
私は一歩下り、ウィルガの影に入った。
皆の突き刺さる視線が痛い。
あとで、こっそり様子を伺うつもりだったのに、こんな風に出くわしてしまうなんて。
「こちらの方は私の知人です。皆様のような高貴な方々にご挨拶できる身分ではありませんので、失礼します。」
ウィルガが私を隠しながら、横をすり抜けて行こうとするのをユーリが止める。
「…高貴な方々だからこそ、顔を見せるべきじゃないのか?」
「緊張しておりますので。申し訳ありません、勇者様。」
「はぁ?!俺は勇者なんかじゃー」
「ユーリ!!」
怒り出しそうになったユーリをソフィアが宥める。
ユーリは、舌打ちをしたが、私たちの前から退く気配はない。
「…通れないようでしたら、回って帰ります。」
ウィルガは身体を反転させて、皆に背を向けて歩き出すが、目の前の廊下には小さな竜巻が吹き巻いて、私たちの行手を遮った。
これでは前に進めない。
ジョシュア様は、こちらを睨みつけるように見ている。
「行かせないよ?私たちはその女性に話がある。」
ウィルガは表情を変えず、私の耳元で囁いた。
「しっかり私に捕まってて下さい。」
「へ?」
ウィルガは私を突然横抱きにして、そのまま真横の窓から飛び降りた。
嘘でしょ?!ここ、四階なのに?!
「きゃあああぁー!!!」
私はウィルガの首にしっかりと腕を回し、抱きつく。
しかし、地面に打ち付けられる衝撃は訪れなかった。
庭園の木が手を伸ばすように、私たちを葉っぱで受け止めたのだ。そして、そのまま優しく地面に下ろしてくれた。
……ウィルガの土魔法だ。
呆然とする私を抱いたまま、ウィルガは走る。
その時、ウィルガが急にバランスを崩して転ぶ。
それと同時に私も前に投げ出された。
「いたた…。」
起き上がって打ち付けた腰をさする。
ウィルガは、私に叫ぶ。
「ナナ様、逃げて下さい!!」
ウィルガの足元には木の蔓のようなものが巻き付いているようで動けないみたいだ。
後ろからは、ライル様とジョシュア様がこちらに向かうのが見える。二人は、怒っているのか険しい顔をしている……。
きっと、私がリィナだって気付いたんだ…!
『僕はリィナを排除する。』
以前、ライル様が言っていた言葉を思い出し、身体が強張る。
でも、ウィルガを置いてなんて行けない。私はウィルガに駆け寄り、腕を引っ張った。
「ウィ…ウィルガも一緒にー」
「無理です!!
あとで必ず戻りますから、先に家へ!」
「で、でも……。」
「早くっ!!!」
見たこともない形相で私を怒鳴りつける。
ウィルガは…私を守ることに必死なんだ…!
私は走った。ウィッグがずれることも気にせず、ただ前を見て走った。ウィルガが逃がしてくれたんだから…!
後ろで風の音や、地面が動く音、剣を打ち合う音などが聴こえる。きっとウィルガが私を逃すために、ライル様とジョシュア様とやり合っているんだろう。
「ゔっ…あ゛…!!」
その時、ウィルガの呻き声が、やけにはっきりと聞こえた。
ふと…足が、止まる。
必死に私を逃がそうとしてくれているウィルガのためにも走らなきゃ…。
それに…きっと戻ったらリィナとして処刑される。
処刑されるのは…死ぬのは…怖い。痛いのも嫌だ。
だけどー
気付けば私はウィルガのところへ戻っていた。
膝をつくウィルガを背に、ライル様とジョシュア様から庇うように両手を広げる。
大切な人を守れないなんて嫌…!
二人はパタリと攻撃を止めた。
私は、ウィッグを取って、桃色の髪を露わにした。
野次馬で集まっていた生徒たちの間にざわめきが広がる。
でも、そんなことは関係ない。今、私がすべきことはー
ウィルガを守ること。
「……ナナ様……お逃げ、ください…」
掠れた声で私の背中に向けて、ウィルガが呟く。
私は振り返って、精一杯の笑顔を見せた。
「もう大丈夫よ。ウィルガ、貴方は私が守る、必ず。」
私が前を向くと、ウィルガが小さな声で言った。
「……アンナ、様。」
私の頭がそう聞こえさせたのか、本当にウィルガがそう言ったのかは、分からなかった。でも、そんなのはどちらでも良かった。
その言葉は、私を引き戻した。
誇り高き公爵家のアンナ・クウェスに。
私は、真っ直ぐにライル様の瞳を見つめる。
「探しているのは私でしょう。
ウィルガへの攻撃はお止めください。
逃げるなど致しません。お話をさせて下さい。」
私の言葉にライル様は、頷いた。
ウィルガが学園に話したところ、学費を納入しているため、受けさせないと言い切ることも出来ずに、参加を許してくれた。学園側とウィルガとの相談の結果、他の生徒に見つからないよう別室で一人試験を受けることになった。
問題を解いていく。最近はウィルガと二人で勉強ばかりしていたせいかスラスラと問題が解ける。今の解いている問題なんかは、昨晩ウィルガと二人、理論を確認したところだ。
きっと今頃はウィルガも昨晩のことを思い出してくれているだろう。ウィルガとの日々を思い出し、心が温かくなる。不器用だけど、真っ直ぐなウィルガ。彼のおかげで私は今日まで生きることが出来た。私は彼への感謝の気持ちを込めて、問題を丁寧に解いていった。
試験が終わり、ウィルガが私を迎えに来てくれた。
私はウィッグを被り、ウィルガに並んで、教室を出た。
「ナナ様、出来はどうでしたか?」
「ばっちりよ!ウィルガは?」
「私もです。こんなに出来たことはありません。
そういえば、昨晩勉強したところが出ましたね。
えっとー」
「「カルロス=リリーシュの理論。」」
声を合わせた私を見て、ウィルガは微笑んだ。
「流石ですね。」
「そっちこそ。」
二人で顔を見合わせると、なんだか嬉しくて、楽しくて。
私たちは互いの顔を見て、微笑みあった。
ウィッグのせいか、他の生徒は私に気付かず通り過ぎてく。
あの頃に戻ったみたいで、楽しい…。
仲良くしていた友人たちはいないけれど、この場所に戻って来れたということが嬉しかった。これも全部ウィルガのお陰だ。
……きっと、そんな風に浮かれていたのが良くなかったんだろう。
私は唐突に会ってしまったのだ、この身体の持ち主に。
ライル様とジョシュア様。
後ろにはソフィアとユーリ。
そして、みんなの中心には……
私の顔をしたリィナがいた。
「ウィルガ、その方は?」
私の姿をしたリィナが眉を顰めて、ウィルガに尋ねる。
私は一歩下り、ウィルガの影に入った。
皆の突き刺さる視線が痛い。
あとで、こっそり様子を伺うつもりだったのに、こんな風に出くわしてしまうなんて。
「こちらの方は私の知人です。皆様のような高貴な方々にご挨拶できる身分ではありませんので、失礼します。」
ウィルガが私を隠しながら、横をすり抜けて行こうとするのをユーリが止める。
「…高貴な方々だからこそ、顔を見せるべきじゃないのか?」
「緊張しておりますので。申し訳ありません、勇者様。」
「はぁ?!俺は勇者なんかじゃー」
「ユーリ!!」
怒り出しそうになったユーリをソフィアが宥める。
ユーリは、舌打ちをしたが、私たちの前から退く気配はない。
「…通れないようでしたら、回って帰ります。」
ウィルガは身体を反転させて、皆に背を向けて歩き出すが、目の前の廊下には小さな竜巻が吹き巻いて、私たちの行手を遮った。
これでは前に進めない。
ジョシュア様は、こちらを睨みつけるように見ている。
「行かせないよ?私たちはその女性に話がある。」
ウィルガは表情を変えず、私の耳元で囁いた。
「しっかり私に捕まってて下さい。」
「へ?」
ウィルガは私を突然横抱きにして、そのまま真横の窓から飛び降りた。
嘘でしょ?!ここ、四階なのに?!
「きゃあああぁー!!!」
私はウィルガの首にしっかりと腕を回し、抱きつく。
しかし、地面に打ち付けられる衝撃は訪れなかった。
庭園の木が手を伸ばすように、私たちを葉っぱで受け止めたのだ。そして、そのまま優しく地面に下ろしてくれた。
……ウィルガの土魔法だ。
呆然とする私を抱いたまま、ウィルガは走る。
その時、ウィルガが急にバランスを崩して転ぶ。
それと同時に私も前に投げ出された。
「いたた…。」
起き上がって打ち付けた腰をさする。
ウィルガは、私に叫ぶ。
「ナナ様、逃げて下さい!!」
ウィルガの足元には木の蔓のようなものが巻き付いているようで動けないみたいだ。
後ろからは、ライル様とジョシュア様がこちらに向かうのが見える。二人は、怒っているのか険しい顔をしている……。
きっと、私がリィナだって気付いたんだ…!
『僕はリィナを排除する。』
以前、ライル様が言っていた言葉を思い出し、身体が強張る。
でも、ウィルガを置いてなんて行けない。私はウィルガに駆け寄り、腕を引っ張った。
「ウィ…ウィルガも一緒にー」
「無理です!!
あとで必ず戻りますから、先に家へ!」
「で、でも……。」
「早くっ!!!」
見たこともない形相で私を怒鳴りつける。
ウィルガは…私を守ることに必死なんだ…!
私は走った。ウィッグがずれることも気にせず、ただ前を見て走った。ウィルガが逃がしてくれたんだから…!
後ろで風の音や、地面が動く音、剣を打ち合う音などが聴こえる。きっとウィルガが私を逃すために、ライル様とジョシュア様とやり合っているんだろう。
「ゔっ…あ゛…!!」
その時、ウィルガの呻き声が、やけにはっきりと聞こえた。
ふと…足が、止まる。
必死に私を逃がそうとしてくれているウィルガのためにも走らなきゃ…。
それに…きっと戻ったらリィナとして処刑される。
処刑されるのは…死ぬのは…怖い。痛いのも嫌だ。
だけどー
気付けば私はウィルガのところへ戻っていた。
膝をつくウィルガを背に、ライル様とジョシュア様から庇うように両手を広げる。
大切な人を守れないなんて嫌…!
二人はパタリと攻撃を止めた。
私は、ウィッグを取って、桃色の髪を露わにした。
野次馬で集まっていた生徒たちの間にざわめきが広がる。
でも、そんなことは関係ない。今、私がすべきことはー
ウィルガを守ること。
「……ナナ様……お逃げ、ください…」
掠れた声で私の背中に向けて、ウィルガが呟く。
私は振り返って、精一杯の笑顔を見せた。
「もう大丈夫よ。ウィルガ、貴方は私が守る、必ず。」
私が前を向くと、ウィルガが小さな声で言った。
「……アンナ、様。」
私の頭がそう聞こえさせたのか、本当にウィルガがそう言ったのかは、分からなかった。でも、そんなのはどちらでも良かった。
その言葉は、私を引き戻した。
誇り高き公爵家のアンナ・クウェスに。
私は、真っ直ぐにライル様の瞳を見つめる。
「探しているのは私でしょう。
ウィルガへの攻撃はお止めください。
逃げるなど致しません。お話をさせて下さい。」
私の言葉にライル様は、頷いた。
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