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第三章
12.助けたい
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「駄目だ。」
ジョシュア様の低い声が響く。
その声には確かに怒気が含まれていた。
……ジョシュア様の怒りも尤もだと思う。
きっとソフィアの助けたい人というのはレミリー様のことだろう。でも、ルフト先生はレミリー様を助けたいがために、ソフィアを犠牲にしようとしたのだから。
しかし、ソフィアも珍しく感情的になっている。
「これが大事になったら、私は暫く自由に動けないのよね?
だったら今、レミリー様の所へ行かなくちゃ!手遅れになっちゃうかもしれないの!」
ジョシュア様はギリッと歯を食いしばった。
そして、辛そうに…ソフィアに真実を告げた。
「ソフィアは知らないだろうが……
あいつは……ルフトは、俺たちを裏切ったんだ…っ!
レミリー嬢を助けるために、リィナに協力してソフィアを…
拐わせたんだ。」
部屋を沈黙が覆う。
ルフト先生に裏切られたことをソフィアがどう受け取るのか、心配だった。けれど、ソフィアは顔色一つ変えず、何でもないことのように言い放った。
「……知ってるわ。」
「え?」
私たちは呆然とする。
「全部知ってたの。ルフト様がレミリー様の病気を治す代わりに私の誘拐に協力しろって言われてたこと…。あの時、あそこにいたら拐われることも。……ごめんなさい。」
ユーリが髪の毛をガシガシと乱す。
「……なんで…なんで自分を大切にしねぇんだよ…。
ソフィアが……俺たちにとって、どれだけ大切か…なんで分かってないんだよ…!」
「知ってるー」
ソフィアの言葉を遮り、ユーリが声を荒げた。
「知ってたら、こんな行動出来るはずないだろ!!
なんでそうやって、簡単に自分を投げ出すんだよ?!
……俺たちは……、俺は…そんなに頼りないか…?」
「ち、違う……頼りなくなんかないわ!」
「じゃあ…なんで……。」
ユーリは悲痛な声を漏らした。
ソフィアは自らの手元に視線を落とす。
「私、自分のことしか考えられてなかった。みんなにどれだけ心配かけるかとか、みんながどんなに私を大切に思ってくれてるか…そこまで考えられなかったの。
頼りないとかじゃない……。ただ、ルフト様に捨てられたようで…レミリー様のためだとはいえ、やっぱり悲しくて…。自棄になってしまったのよ。本当にごめんなさい。
でも、拐われて、後悔したわ。なんでこんな馬鹿なことしちゃったんだろうって。…私はみんなに愛してもらってたのにって。」
私は、ソフィアの告白を受けて、口を開いた。
「ソフィアはとにかく優しいだけなんだよ。
自分が危険な目に遭っても、ルフト先生のこともレミリー様のことも見捨てられなかった。私はそんな優しいソフィアが好きよ。
私だけじゃなくて、ジョシュア様もユーリも……
そうよね?」
ジョシュア様は眉間の皺を揉むように頭を悩ませる。
「だからと言って…今回のことは……。」
「ジョシュア様も、ユーリも、ソフィアが死にかけてたら、何をしたって助けてやりたいと思いませんか?」
二人は黙ったままだ。私は話を続ける。
「私もルフト先生のことは許せません。
……でも、レミリー様に罪はないと思います。ソフィアが治してあげたいと言うのなら、やらせてあげるべきです。」
「お願いです。レミリー様を助けたいの。」
ソフィアが懇願する。
……ジョシュア様の大きな溜息が室内に響いた。
「……夜、皆が寝静まってから行く。
それまで、しっかり休んでいろ。」
「お兄様!ありがとうございます!」
ソフィアは笑顔を見せた後に、遠慮がちにユーリの顔色を伺った。
「あの……ユーリも、来てくれる…?」
「あ?」
不機嫌そうにユーリはソフィアに視線を向ける。
「ご、ごめん…嫌ならいー」
「断られてもついてくつもりだ。
当たり前だろ。」
ユーリは、そっぽを向いて頬を掻いた。
「……ありがとう。」
そのやり取りを聞きながら、ジョシュア様は何かを考えている。
「とりあえず…父上達にソフィアの目が覚めたと伝えてこよう。勿論魔力については伏せておく。
夜になって、屋敷の者が寝静まったら、出るぞ。」
私達はみんなで頷く。
「アンナ…君はルフトの所には行かず、別のことをお願いしたいんだ。」
「別のこと?」
「あぁ、ライルが今回の事の顛末を知りたい、と。
それに、先程私に話してくれた話についても、ライルに伝えておいた方がいいと思うんだ。」
私は屋敷に着くまでの間にジョシュア様へ私に前世の記憶について話していた。ジョシュア様は驚いた様子だったが、私がジョシュアルートを基に通常では知り得ない情報を話すと…最終的には信じてくれた。
「……分かりました。」
私は、ジョシュア様の顔を見て、頷いた。
◆ ◇ ◆
私は書店の地下室にいた。
ここにはジョシュア様が送ってくれた。
まだライル様は来ておらず、私は地下室で一人ライル様を待つ。
すると、その時階段を駆け降りてくる音が聞こえた。
立ち上がり、ライル様が入ってくるのを待つ。
「アンナ…!」
ライル様は私を見つけるとすぐに駆け寄ってきて、身体を強く抱きしめた。
「ラ、ライル様…?!」
「良かった、無事で…。」
事前にジョシュア様から簡単な内容は魔法を使って伝えてあると聞いていただけに私は戸惑った。手紙を読み間違えたのだろうか?
慌てて拐われたのは私ではないと訂正する。
「いや……拐われたのはソフィアのほうでー」
「それは知っているが、彼女を探しに動けば、アンナにも危険が及ぶんじゃないかと気が気じゃなかった…。気付くのが遅くなってごめん。何も力になれなくて…。」
ライル様は私から身体を離すと、俯いた。
「大丈夫です。ライル様が現状をなんとかしようと動いて下さっているのは知っていますから、ね?顔を上げてください。」
「アンナ……。」
「頑張りましょう?私、また普通にライル様と並んで、学園に通えるのを楽しみにしてますから。」
そう言って微笑みかけると、ライル様も優しく微笑みを返してくれる。
「あぁ。僕もだ。」
私達は顔を見合わせて笑った。
その後、椅子に座って、今日の出来事を話す。
ソフィアが聖属性の魔力を持っているというところまで説明し終えると、ライル様は険しい表情になる。
「……聖属性か…。これは……我が国にとっても大事件だな。」
「でも、素晴らしいことですよね?
色んな人の怪我や病気を治してあげられるし…。」
「それだけで済めばいいが……。
まずは聖女という唯一無二の存在となったソフィアの争奪戦が始まるだろう。
……おそらく陛下もソフィアを王家に取り込みたがる。」
その一言に胸がざわめく。
「それって……。」
「あぁ。兄上か、僕の妃として据えようと考えるだろう。」
「そう…なんですね…。」
ソフィアのことを考えると…アルファ様の妃になったとしても、幸せになれない気がする。一方でライル様は優しく、もしソフィアが妃となれば彼女を大切にしてくれると思う。王家に入るならば、ライル様と結婚するのが一番良いだろう。
けれど……それを口にするのが怖かった。
「そうだね」と返されたら、なんて返事をしていいのか分からなかったから。
分かっている。ライル様の結婚は国の問題であり、個人の問題ではない。ライル様が私を好きだとか、私がライル様を好きだとか、そういうことは関係ない。それが分かっているから、私も、ライル様も……話したいことはあるはずなのに、口を噤んだ。
薄暗い部屋の中、ほんの少しの肌寒さと、沈黙が私たちを覆った。
ジョシュア様の低い声が響く。
その声には確かに怒気が含まれていた。
……ジョシュア様の怒りも尤もだと思う。
きっとソフィアの助けたい人というのはレミリー様のことだろう。でも、ルフト先生はレミリー様を助けたいがために、ソフィアを犠牲にしようとしたのだから。
しかし、ソフィアも珍しく感情的になっている。
「これが大事になったら、私は暫く自由に動けないのよね?
だったら今、レミリー様の所へ行かなくちゃ!手遅れになっちゃうかもしれないの!」
ジョシュア様はギリッと歯を食いしばった。
そして、辛そうに…ソフィアに真実を告げた。
「ソフィアは知らないだろうが……
あいつは……ルフトは、俺たちを裏切ったんだ…っ!
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拐わせたんだ。」
部屋を沈黙が覆う。
ルフト先生に裏切られたことをソフィアがどう受け取るのか、心配だった。けれど、ソフィアは顔色一つ変えず、何でもないことのように言い放った。
「……知ってるわ。」
「え?」
私たちは呆然とする。
「全部知ってたの。ルフト様がレミリー様の病気を治す代わりに私の誘拐に協力しろって言われてたこと…。あの時、あそこにいたら拐われることも。……ごめんなさい。」
ユーリが髪の毛をガシガシと乱す。
「……なんで…なんで自分を大切にしねぇんだよ…。
ソフィアが……俺たちにとって、どれだけ大切か…なんで分かってないんだよ…!」
「知ってるー」
ソフィアの言葉を遮り、ユーリが声を荒げた。
「知ってたら、こんな行動出来るはずないだろ!!
なんでそうやって、簡単に自分を投げ出すんだよ?!
……俺たちは……、俺は…そんなに頼りないか…?」
「ち、違う……頼りなくなんかないわ!」
「じゃあ…なんで……。」
ユーリは悲痛な声を漏らした。
ソフィアは自らの手元に視線を落とす。
「私、自分のことしか考えられてなかった。みんなにどれだけ心配かけるかとか、みんながどんなに私を大切に思ってくれてるか…そこまで考えられなかったの。
頼りないとかじゃない……。ただ、ルフト様に捨てられたようで…レミリー様のためだとはいえ、やっぱり悲しくて…。自棄になってしまったのよ。本当にごめんなさい。
でも、拐われて、後悔したわ。なんでこんな馬鹿なことしちゃったんだろうって。…私はみんなに愛してもらってたのにって。」
私は、ソフィアの告白を受けて、口を開いた。
「ソフィアはとにかく優しいだけなんだよ。
自分が危険な目に遭っても、ルフト先生のこともレミリー様のことも見捨てられなかった。私はそんな優しいソフィアが好きよ。
私だけじゃなくて、ジョシュア様もユーリも……
そうよね?」
ジョシュア様は眉間の皺を揉むように頭を悩ませる。
「だからと言って…今回のことは……。」
「ジョシュア様も、ユーリも、ソフィアが死にかけてたら、何をしたって助けてやりたいと思いませんか?」
二人は黙ったままだ。私は話を続ける。
「私もルフト先生のことは許せません。
……でも、レミリー様に罪はないと思います。ソフィアが治してあげたいと言うのなら、やらせてあげるべきです。」
「お願いです。レミリー様を助けたいの。」
ソフィアが懇願する。
……ジョシュア様の大きな溜息が室内に響いた。
「……夜、皆が寝静まってから行く。
それまで、しっかり休んでいろ。」
「お兄様!ありがとうございます!」
ソフィアは笑顔を見せた後に、遠慮がちにユーリの顔色を伺った。
「あの……ユーリも、来てくれる…?」
「あ?」
不機嫌そうにユーリはソフィアに視線を向ける。
「ご、ごめん…嫌ならいー」
「断られてもついてくつもりだ。
当たり前だろ。」
ユーリは、そっぽを向いて頬を掻いた。
「……ありがとう。」
そのやり取りを聞きながら、ジョシュア様は何かを考えている。
「とりあえず…父上達にソフィアの目が覚めたと伝えてこよう。勿論魔力については伏せておく。
夜になって、屋敷の者が寝静まったら、出るぞ。」
私達はみんなで頷く。
「アンナ…君はルフトの所には行かず、別のことをお願いしたいんだ。」
「別のこと?」
「あぁ、ライルが今回の事の顛末を知りたい、と。
それに、先程私に話してくれた話についても、ライルに伝えておいた方がいいと思うんだ。」
私は屋敷に着くまでの間にジョシュア様へ私に前世の記憶について話していた。ジョシュア様は驚いた様子だったが、私がジョシュアルートを基に通常では知り得ない情報を話すと…最終的には信じてくれた。
「……分かりました。」
私は、ジョシュア様の顔を見て、頷いた。
◆ ◇ ◆
私は書店の地下室にいた。
ここにはジョシュア様が送ってくれた。
まだライル様は来ておらず、私は地下室で一人ライル様を待つ。
すると、その時階段を駆け降りてくる音が聞こえた。
立ち上がり、ライル様が入ってくるのを待つ。
「アンナ…!」
ライル様は私を見つけるとすぐに駆け寄ってきて、身体を強く抱きしめた。
「ラ、ライル様…?!」
「良かった、無事で…。」
事前にジョシュア様から簡単な内容は魔法を使って伝えてあると聞いていただけに私は戸惑った。手紙を読み間違えたのだろうか?
慌てて拐われたのは私ではないと訂正する。
「いや……拐われたのはソフィアのほうでー」
「それは知っているが、彼女を探しに動けば、アンナにも危険が及ぶんじゃないかと気が気じゃなかった…。気付くのが遅くなってごめん。何も力になれなくて…。」
ライル様は私から身体を離すと、俯いた。
「大丈夫です。ライル様が現状をなんとかしようと動いて下さっているのは知っていますから、ね?顔を上げてください。」
「アンナ……。」
「頑張りましょう?私、また普通にライル様と並んで、学園に通えるのを楽しみにしてますから。」
そう言って微笑みかけると、ライル様も優しく微笑みを返してくれる。
「あぁ。僕もだ。」
私達は顔を見合わせて笑った。
その後、椅子に座って、今日の出来事を話す。
ソフィアが聖属性の魔力を持っているというところまで説明し終えると、ライル様は険しい表情になる。
「……聖属性か…。これは……我が国にとっても大事件だな。」
「でも、素晴らしいことですよね?
色んな人の怪我や病気を治してあげられるし…。」
「それだけで済めばいいが……。
まずは聖女という唯一無二の存在となったソフィアの争奪戦が始まるだろう。
……おそらく陛下もソフィアを王家に取り込みたがる。」
その一言に胸がざわめく。
「それって……。」
「あぁ。兄上か、僕の妃として据えようと考えるだろう。」
「そう…なんですね…。」
ソフィアのことを考えると…アルファ様の妃になったとしても、幸せになれない気がする。一方でライル様は優しく、もしソフィアが妃となれば彼女を大切にしてくれると思う。王家に入るならば、ライル様と結婚するのが一番良いだろう。
けれど……それを口にするのが怖かった。
「そうだね」と返されたら、なんて返事をしていいのか分からなかったから。
分かっている。ライル様の結婚は国の問題であり、個人の問題ではない。ライル様が私を好きだとか、私がライル様を好きだとか、そういうことは関係ない。それが分かっているから、私も、ライル様も……話したいことはあるはずなのに、口を噤んだ。
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