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第三章
11.第五の魔法属性
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「ちょっと、待っててくれ。」
そう言うと、ジョシュア様は部屋を出て行った。
「さっきからどうしたんだ、先輩は?」
「ね。」
「そういえば、アンナ達の行った部屋には何かあったか?」
「それがねー」
私は隠し部屋にルフト先生が居たこと、ルフト先生が何故リィナ達に協力することになったのかを話した。
「妹のためとは言え、ソフィアを犠牲にするなんて許せねぇ。
……まともな奴だと思ってたのに……っ。」
ユーリがギリッと歯噛みする。
私もユーリも、先生にはよくしてもらっていた。
面倒そうにしながらも、魔法が上達しない私たちに結局は最後までいつも付き合ってくれた。「いつか急に上達したりするもんなんだよ」と、私達の頭をぐしゃぐしゃにして、笑ってくれた。
優しい人だ。今回に関しても、とても悩んだと思う。それほど、ルフト先生にとって、レミリー様の存在は何物にも代え難いだったんだろう。
それでも、ソフィアを犠牲にしようとしたことは許されることではないけれど。
その時、ジョシュア様が戻ってきた。
随分と急いだのか、額には汗が滲んでいる。
手には古い本を携えていた。
「待たせた。二人とも、これを見てくれ。」
私とユーリは、その本の開かれたページを開いた。
「第五の魔法属性……聖?」
「あぁ。ここにも書いてあるんだが、三百年前にこの世から失われたとされる力なんだ。三百年前にもこの属性を持った者は殆どいなかったとされ、もはや伝説の域だ。」
ジョシュア様がどこか興奮したように話す。
私は状況が飲み込めず、首を傾げる。
「そんなの初めて知りました。でも、これが何なんですか?」
ジョシュア様は、私とユーリの瞳を交互にじっと見つめた後、緊張した様に口を開いた。
「この力を…ソフィアが持ってるかもしれない…。」
「………まさか。」
ユーリが目を丸くしている。
私もすぐには信じられなかった。だって、ゲームではソフィアが悪役令嬢で…そんな力なんてゲームの中で一言も出てこなかった。
「まだ確定ではないが……可能性は高いと思う。
聖の魔力は治癒の魔力とも呼ばれていて、治癒魔法を使うことで、体内に影響を及ぼし、怪我や病気を治すことが出来るんだ。今回、ユーリの怪我が治ったのも……きっとソフィアの力だ。
そして、アンナ…きっと、幼い頃、患っていた君の病気もアンナが治したんじゃないかと思う。」
確かに……ソフィアと出会ってから私は元気になっていったような気がする。走馬灯まで見たのに、ソフィアが来てくれたら、私は目を覚ましてー。
あの時、ソフィアは私の手を握っていた。
「ソフィアが……私を……。」
ソフィアは私を二回も救ってくれたんだ…!
人攫いからも…病気からも……。グッと胸が詰まる。
ありがとう…ソフィア…。
穏やかな顔で眠るソフィアを見つめ、私は心の中で御礼を言った。
「でも、魔力測定の時はソフィアに適正はなかったよな?」
ユーリが疑問を口にする。
「あの魔力測定器が開発されたのは、約百年前だ。殆どその存在が幻の第五の魔力を想定して作られていない。きっとソフィアは生まれた時から魔力を有していた…それを証明する方法がなかっただけで。」
ジョシュア様はその本をパラパラとめくっていく。
すると、あるページで止まる。章題は、『聖魔力の発現』と書いてある。
「この書籍によると聖の魔力は安定しにくいらしく、他の魔力が遅くとも十五歳にもなれば安定・判明するところが、聖の魔力については十八歳までは波があるらしいんだ。だから、必ずしも傷や病気を治すことができるわけではない。」
「じゃあ、私たちはたまたまタイミングが良かったー」
「いや……おそらく、そうじゃない。」
ジョシュア様が少し咳払いをする。
「今はすっかり隠居しているが、私の祖父が魔法学の権威であることは知ってるよな?これは証明されていなくて、あくまでもうちの祖父が言っているだけなんだが……。」
その顔は真剣だ。
私とユーリは、じっとジョシュア様を見つめる。
「魔力を上手く使うためには『想う』ことが重要なんだ。」
「想う…?」
一体どういうことなのか?私は首を傾げる。
「あぁ。祖父曰く……分かりやすく言うとー
愛のために魔力を使うことだ、と。」
「…あい。」
ユーリが呟く。
私の視線はぎこちなくユーリに向く。
「……もしかして…
ユーリが上手く魔法を使える様になったのって…。」
みるみるうちにユーリの顔が赤くなる。
ユーリはすぐに私たちの目線を避けるように顔を背けるが、耳まで真っ赤だ。
「はぁ?!?!な、な、何言ってるんだよ?!
お、俺が…ソ、ソフィアを愛してる…なんて……。」
どんどんと声が小さくなっていく。
自分の気持ちに今初めて気付いたのだろうか。
私とジョシュア様は、顔を見合わせて、ユーリに聞こえないようクスクス笑った。そんな、恥ずかしがらなくてもいいのに。
ユーリがソフィアを気に入っていることには前々から気付いていた。それが恋愛に類するものだと気付かなかったが。
ついでにユーリから私への気持ちは、どこか家族への感情に似たようなものだと思っている。私にとってもユーリは兄のような、弟のような存在だ。
ジョシュア様は、私と笑った後、穏やかな顔で言った。
「そう狼狽えるな。
俺とアンナは聞かなかったことにするから。だよな、アンナ?」
「はい!」
私がそう言って頷けば、ユーリは、バツが悪そうに正面を向いた。……否定しないってことは、自分の気持ちを認めたんだろう。
「まぁ、要約すると…ソフィアは聖の魔力を有していて、アンナやユーリの傷を癒した。そして、まだ魔力が安定していないソフィアは想うことでその力を引き出しているのだと思う。」
「すごい……。」
そんな物語のようなことが起こるなんて、驚きだ。
ソフィアこそ…聖女だ。
「あぁ。本当にソフィアが三百年ぶりに現れた聖の魔力の保持者だとしたら……大変な騒ぎになるだろう。」
ユーリが眉を顰める。
「いわばソフィアは唯一無二の存在だ。学園を卒業すれば神殿か王宮に囲い込まれることになるだろう。いや、もしかしたら神殿側はすぐにでも神殿に入るよう言うかもしれない。」
仕方ないことなのかもしれないけど…純粋に寂しかった。
しかし、一方でリィナが何をしてくるか分からない今、学園に来ない方がソフィアは安全なのかもしれない。拐われたばかりだし…。
「……もう一緒に学園には通えないんですか?」
「どうだろう。なんたって三百年ぶりだ。これから対応が検討されるだろうが…。しかし、ソフィアはこの国で最も尊ぶべき存在となることは間違いない。自由に身動きは出来ないだろう。」
その時、衣摺れの音と、凛とした声が部屋に響いた。
「お兄様。」
「「ソフィア!!」」
ソフィアは身体を起こして、こちらを見つめていた。
「ソフィア、気が付いたのか。」
ジョシュア様は優しく微笑んで、ゆっくりと歩み寄り、ソフィアのベッドの端に座ると、さらりとその水色の髪を撫でた。ソフィアはそれを少し恥ずかしそうに受け入れた後、真剣な顔になる。
「さっきの話、本当ですか?私に聖の魔力があるって……。」
「おそらくな。」
聖の魔力を知ってるあたり、さすがソフィアだ。
私なんて、その存在さえ知らなかったのに。
ソフィアはじっと何かを考えた後、私の手を優しく取って言った。
「……ねぇ、アンナ、協力してくれないかしら?
本当に聖の魔力が使えるなら、貴女のその手の傷を治させて。」
「え、でも……。」
私の手は確かに傷だらけだ。治してくれるなんて、有り難いことだとも思う。けれど、ソフィアにはまだ休養が必要だ。まだ、無理をさせたくなかった。
「不安なのは分かるわ、でもー」
「不安なんかじゃないわ。
私、ソフィアにだったら何されたって大丈夫。
ただ、ソフィアの身体に負担がかからないか心配で…。」
私の言葉を受けて、ソフィアは驚いたように目を見開いた後、柔らかに微笑んだ。
そして、私の手に自らの手を重ねた。
「アンナ……ありがとう。」
ソフィアが目を瞑る。感じるのはソフィアの手の温かさだけだ。
けれど、少ししてソフィアが手をどけると、私の手は傷一つなくなっていた。
私も、ユーリも、驚きすぎて声も出ない。
ジョシュア様は、頭を抱え、大きく溜息を吐いた。
「……これは認めざるを得ないようだな。」
ソフィアがキュッと唇を噛み締めると、真っ直ぐにジョシュア様を見つめた。
「お兄様。お願い。まだお父様には報告しないで。
報告したら、身動きが取れなくなるんでしょ?
その前に、私、治したい人がいるの。」
そう言い放ったソフィアの瞳は、美しく澄んでいた。
そう言うと、ジョシュア様は部屋を出て行った。
「さっきからどうしたんだ、先輩は?」
「ね。」
「そういえば、アンナ達の行った部屋には何かあったか?」
「それがねー」
私は隠し部屋にルフト先生が居たこと、ルフト先生が何故リィナ達に協力することになったのかを話した。
「妹のためとは言え、ソフィアを犠牲にするなんて許せねぇ。
……まともな奴だと思ってたのに……っ。」
ユーリがギリッと歯噛みする。
私もユーリも、先生にはよくしてもらっていた。
面倒そうにしながらも、魔法が上達しない私たちに結局は最後までいつも付き合ってくれた。「いつか急に上達したりするもんなんだよ」と、私達の頭をぐしゃぐしゃにして、笑ってくれた。
優しい人だ。今回に関しても、とても悩んだと思う。それほど、ルフト先生にとって、レミリー様の存在は何物にも代え難いだったんだろう。
それでも、ソフィアを犠牲にしようとしたことは許されることではないけれど。
その時、ジョシュア様が戻ってきた。
随分と急いだのか、額には汗が滲んでいる。
手には古い本を携えていた。
「待たせた。二人とも、これを見てくれ。」
私とユーリは、その本の開かれたページを開いた。
「第五の魔法属性……聖?」
「あぁ。ここにも書いてあるんだが、三百年前にこの世から失われたとされる力なんだ。三百年前にもこの属性を持った者は殆どいなかったとされ、もはや伝説の域だ。」
ジョシュア様がどこか興奮したように話す。
私は状況が飲み込めず、首を傾げる。
「そんなの初めて知りました。でも、これが何なんですか?」
ジョシュア様は、私とユーリの瞳を交互にじっと見つめた後、緊張した様に口を開いた。
「この力を…ソフィアが持ってるかもしれない…。」
「………まさか。」
ユーリが目を丸くしている。
私もすぐには信じられなかった。だって、ゲームではソフィアが悪役令嬢で…そんな力なんてゲームの中で一言も出てこなかった。
「まだ確定ではないが……可能性は高いと思う。
聖の魔力は治癒の魔力とも呼ばれていて、治癒魔法を使うことで、体内に影響を及ぼし、怪我や病気を治すことが出来るんだ。今回、ユーリの怪我が治ったのも……きっとソフィアの力だ。
そして、アンナ…きっと、幼い頃、患っていた君の病気もアンナが治したんじゃないかと思う。」
確かに……ソフィアと出会ってから私は元気になっていったような気がする。走馬灯まで見たのに、ソフィアが来てくれたら、私は目を覚ましてー。
あの時、ソフィアは私の手を握っていた。
「ソフィアが……私を……。」
ソフィアは私を二回も救ってくれたんだ…!
人攫いからも…病気からも……。グッと胸が詰まる。
ありがとう…ソフィア…。
穏やかな顔で眠るソフィアを見つめ、私は心の中で御礼を言った。
「でも、魔力測定の時はソフィアに適正はなかったよな?」
ユーリが疑問を口にする。
「あの魔力測定器が開発されたのは、約百年前だ。殆どその存在が幻の第五の魔力を想定して作られていない。きっとソフィアは生まれた時から魔力を有していた…それを証明する方法がなかっただけで。」
ジョシュア様はその本をパラパラとめくっていく。
すると、あるページで止まる。章題は、『聖魔力の発現』と書いてある。
「この書籍によると聖の魔力は安定しにくいらしく、他の魔力が遅くとも十五歳にもなれば安定・判明するところが、聖の魔力については十八歳までは波があるらしいんだ。だから、必ずしも傷や病気を治すことができるわけではない。」
「じゃあ、私たちはたまたまタイミングが良かったー」
「いや……おそらく、そうじゃない。」
ジョシュア様が少し咳払いをする。
「今はすっかり隠居しているが、私の祖父が魔法学の権威であることは知ってるよな?これは証明されていなくて、あくまでもうちの祖父が言っているだけなんだが……。」
その顔は真剣だ。
私とユーリは、じっとジョシュア様を見つめる。
「魔力を上手く使うためには『想う』ことが重要なんだ。」
「想う…?」
一体どういうことなのか?私は首を傾げる。
「あぁ。祖父曰く……分かりやすく言うとー
愛のために魔力を使うことだ、と。」
「…あい。」
ユーリが呟く。
私の視線はぎこちなくユーリに向く。
「……もしかして…
ユーリが上手く魔法を使える様になったのって…。」
みるみるうちにユーリの顔が赤くなる。
ユーリはすぐに私たちの目線を避けるように顔を背けるが、耳まで真っ赤だ。
「はぁ?!?!な、な、何言ってるんだよ?!
お、俺が…ソ、ソフィアを愛してる…なんて……。」
どんどんと声が小さくなっていく。
自分の気持ちに今初めて気付いたのだろうか。
私とジョシュア様は、顔を見合わせて、ユーリに聞こえないようクスクス笑った。そんな、恥ずかしがらなくてもいいのに。
ユーリがソフィアを気に入っていることには前々から気付いていた。それが恋愛に類するものだと気付かなかったが。
ついでにユーリから私への気持ちは、どこか家族への感情に似たようなものだと思っている。私にとってもユーリは兄のような、弟のような存在だ。
ジョシュア様は、私と笑った後、穏やかな顔で言った。
「そう狼狽えるな。
俺とアンナは聞かなかったことにするから。だよな、アンナ?」
「はい!」
私がそう言って頷けば、ユーリは、バツが悪そうに正面を向いた。……否定しないってことは、自分の気持ちを認めたんだろう。
「まぁ、要約すると…ソフィアは聖の魔力を有していて、アンナやユーリの傷を癒した。そして、まだ魔力が安定していないソフィアは想うことでその力を引き出しているのだと思う。」
「すごい……。」
そんな物語のようなことが起こるなんて、驚きだ。
ソフィアこそ…聖女だ。
「あぁ。本当にソフィアが三百年ぶりに現れた聖の魔力の保持者だとしたら……大変な騒ぎになるだろう。」
ユーリが眉を顰める。
「いわばソフィアは唯一無二の存在だ。学園を卒業すれば神殿か王宮に囲い込まれることになるだろう。いや、もしかしたら神殿側はすぐにでも神殿に入るよう言うかもしれない。」
仕方ないことなのかもしれないけど…純粋に寂しかった。
しかし、一方でリィナが何をしてくるか分からない今、学園に来ない方がソフィアは安全なのかもしれない。拐われたばかりだし…。
「……もう一緒に学園には通えないんですか?」
「どうだろう。なんたって三百年ぶりだ。これから対応が検討されるだろうが…。しかし、ソフィアはこの国で最も尊ぶべき存在となることは間違いない。自由に身動きは出来ないだろう。」
その時、衣摺れの音と、凛とした声が部屋に響いた。
「お兄様。」
「「ソフィア!!」」
ソフィアは身体を起こして、こちらを見つめていた。
「ソフィア、気が付いたのか。」
ジョシュア様は優しく微笑んで、ゆっくりと歩み寄り、ソフィアのベッドの端に座ると、さらりとその水色の髪を撫でた。ソフィアはそれを少し恥ずかしそうに受け入れた後、真剣な顔になる。
「さっきの話、本当ですか?私に聖の魔力があるって……。」
「おそらくな。」
聖の魔力を知ってるあたり、さすがソフィアだ。
私なんて、その存在さえ知らなかったのに。
ソフィアはじっと何かを考えた後、私の手を優しく取って言った。
「……ねぇ、アンナ、協力してくれないかしら?
本当に聖の魔力が使えるなら、貴女のその手の傷を治させて。」
「え、でも……。」
私の手は確かに傷だらけだ。治してくれるなんて、有り難いことだとも思う。けれど、ソフィアにはまだ休養が必要だ。まだ、無理をさせたくなかった。
「不安なのは分かるわ、でもー」
「不安なんかじゃないわ。
私、ソフィアにだったら何されたって大丈夫。
ただ、ソフィアの身体に負担がかからないか心配で…。」
私の言葉を受けて、ソフィアは驚いたように目を見開いた後、柔らかに微笑んだ。
そして、私の手に自らの手を重ねた。
「アンナ……ありがとう。」
ソフィアが目を瞑る。感じるのはソフィアの手の温かさだけだ。
けれど、少ししてソフィアが手をどけると、私の手は傷一つなくなっていた。
私も、ユーリも、驚きすぎて声も出ない。
ジョシュア様は、頭を抱え、大きく溜息を吐いた。
「……これは認めざるを得ないようだな。」
ソフィアがキュッと唇を噛み締めると、真っ直ぐにジョシュア様を見つめた。
「お兄様。お願い。まだお父様には報告しないで。
報告したら、身動きが取れなくなるんでしょ?
その前に、私、治したい人がいるの。」
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