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第二章
26.確かめて
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暫くの間、沈黙が私たちの間に流れる。
いや…ジョシュア様は私に時間をくれているような気がした。私はゆっくり話し出した。
「先週…ライル様に会いに行ったんです。リィナのことを報告しようかと思って。
そうしたら……ライル様がリィナをエスコートして、二人で王宮に入るのを見てしまって。報告できませんでした…すみません。」
へへ…と誤魔化すように笑うと、ジョシュア様は眉を下げて、私を見つめた。
「……すまない。私が余計なことを言ったせいで。」
「そんな!ジョシュア様のせいじゃありません。
……ふふっ…それにしても、びっくりですよね。
しかも、リィナにはさっき『寵愛を受けてるのは私だ』『毎日王宮に呼び出されてる』って自慢までされちゃいました。」
無理に笑顔を作って話す。
…そうでもしないとまた泣いてしまいそうだったから。
「あいつの言うことなんて、真に受ける必要はない。」
ジョシュア様の声が強張る。私のために怒ってくれていることが伝わってくる。
「はい、分かってます。
………分かってるんですけど…。」
「アンナ…辛かったら逃げていいんだ。全てを背負い込んだり、受け止める必要なんてない。」
「でも……逃げたら負け、なような気がして。」
私が俯き、小さな声でそう呟くと、ジョシュア様の手が隣から伸びてきて、膝の上にある私の手を包み込むように重なった。
「負けなんかじゃない。リィナがアンナをどうしたいか知らないが、勝敗はこれからだろ。」
リィナはこの世界から追い出そうとしてるんですけどね…と内心独りごちる。リィナがそんな恐ろしいことを考えているとはとてもじゃないけど言えなかった。
ジョシュア様は重ねた手にキュッと力を込めた。
「それに、この勝負……必ずアンナが勝つ。」
私は思わず顔を上げて、ジョシュア様を見た。その紺碧の瞳は迷うことなく、確かに未来を見据えていた。
「な、なんで…そう断言できるんですか…?」
「アンナには私が付いてるから。」
「で、でも……リィナは王宮にも出入りしてて…
ラ、ライル様が味方かもしれなくてー」
言っていて、声が震える。そんなことはないと思っても、二人で私を追い出す算段を立てていたらどうしようと頭の片隅で思う。
「それでも、だ。
王家だって、次期公爵である私を蔑ろにしようとは思わないだろう。しかも、陛下は公爵家との繋がりを強めたいと予々考えておられる。私に出来ることはアンナが思うよりもずっと多いんだ。」
そう言って、私の瞳をじっと見つめる。
……そんなことないはずなのに、瞳の奥に熱っぽさを感じる。私は恥ずかしくなって、目を逸らした。
「それでも……ジョシュア様を巻き込むわけにはー」
「いいや。駄目だと言われても喜んで飛び込むさ。
好きな女性が泣いているんだからー」
「す、す、好き?…って…え?あの、妹のように思ってくださるのは嬉しいですけど……。」
「違う。アンナを、一人の女性として、愛している。」
ジョシュア様は私に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を放つ。重なった手が、熱い。
「………う、うそ、ですよね…?」
そう言ったものの、ジョシュア様の顔は真剣でとても嘘を言っているようには見えなかった。
「嘘なんかじゃない。アンナが私を一人きりの暗闇から救い出してくれた時から…ずっと。」
「……で、でも…っ、私は殿下のー」
「婚約者だ。
知っている…この気持ちを持つべきでないことも、口に出すべきじゃないことも。」
ジョシュア様は私の顎に手をやり、目線を合わせる。
私は驚きと緊張でなすがままだ。
ジョシュア様は重ねた方の手をスッと絡ませた。
「それでも、私は自分に嘘はつけない。
アンナ、君が好きなんだ。」
いつもは冷静なジョシュア様が少し頬を赤らめ、切なそうに私を見つめる。……もうその気持ちが嘘だなんて、微塵も思えないくらい、ジョシュア様の気持ちが伝わってきた。
「ジョシュア…様……。」
ジョシュア様の手がまるで壊れ物に触れるように優しく私の頬を撫でていく。
「殿下がアンナを傷つけるなら、私がアンナを守る。」
そう言われて、ライル様の顔がパッと浮かぶ。
この前、ライル様への気持ちを自覚したばっかりなのに、私は何をぽーっとしてるんだ!!
私はジョシュア様に自分の気持ちを伝えようとした。
「あの…っ、わたしはー」
でも、私の言葉はジョシュア様にかき消された。
「答えが欲しいわけじゃない。今のままでは何もかも手に入らないことは分かってる。
だけど、見ててほしい。私がアンナをどれだけ想っているか。アンナの目で確かめてほしい。」
「確かめる…?」
「あぁ。そして、私がアンナにとって愛するに値する人間だと思ったら、気持ちを返してくれたら嬉しい。アンナが求めてくれるなら、私は何だって実現させてみせる。」
ジョシュア様はそう言うと、頬に添えていた手を私の後頭部に移動させると、私の頭をゆっくり自分に引き寄せた。
コツンとジョシュア様の胸板におでこがぶつかる。
呆然とする私の耳元でジョシュア様の声がする。
「……アンナ、好きだ。私を選んで。」
ジョシュア様の願うようなその声はどこか寂しげで……私は言葉を返すことが出来なかった。
でも、卑怯な私はジョシュア様の胸にそのまま頭を預けた。
……そこは大好きなソフィアとよく似た香りがした。
◆ ◇ ◆
私がソフィア達のところへ戻ると、もうライル様は帰った後だった。
少し、ホッとしてしまう。
「大嫌い」と叫んでおいてどんな顔をして会えばいいか、分からなかったから。
それにー
「なんで、お兄様とアンナが一緒なの?」
そう。ジョシュア様は心配だから、と言って、一年生の教室まで私を送ってくれたのだ。廊下で視線を集めて、どんなに居た堪れなかったことか。
こんなところをライル様に見られたら、また何か言われるかもしれない。ユーリと仲良くするのも気に食わなかったみたいだから。
ソフィアの問いかけに対し、ジョシュア様は何事もなかったかのように、淡々と話す。
「授業で外に出ている時に具合を悪そうにしているアンナを見つけてな。ちょうど課題も終わったところだったから、アンナに付き添っていた。途中で倒れたりしないかとここまで送りに来たが、もう心配ないようだ。」
「ふーん。」
ソフィアは何かを疑うような顔をしている。私は先程のやり取りを思い出して、思わず下を向いた。
ジョシュア様はそれを見て、私の背後でクスクス笑うのが聞こえる。そして、少し腰をかがめて、私の耳元で囁いた。
「さっきの件、考えておいて。
……そしてどうか、私で頭をいっぱいにして。」
ジョシュア様はそう言うと、私の耳元に一瞬キスをした。
「ひゃっ…!」
慌てて耳を押さえる。顔が熱い。
この人はソフィアの前でなんてことをするのよ!!
私は固まって動けない。
その私を見て、ジョシュア様は嬉しそうに笑う。
「じゃあ、また、アンナ。」
ジョシュア様はそう言うと、去っていってしまった。
ソフィアはニヤニヤしながら、私を見ている。
「な…なに?」
なんだか先程起きたことを見透かされているようでドキドキする。ジョシュア様と同じ瞳の色に先程の熱っぽい視線を思い出してしまう。
「ふふっ。今はなんでもないってことにしてあげる。
後期試験が終わったら、覚悟しておいてね?」
ソフィアはそう言って、どこか意地悪な笑みを見せた。
いや…ジョシュア様は私に時間をくれているような気がした。私はゆっくり話し出した。
「先週…ライル様に会いに行ったんです。リィナのことを報告しようかと思って。
そうしたら……ライル様がリィナをエスコートして、二人で王宮に入るのを見てしまって。報告できませんでした…すみません。」
へへ…と誤魔化すように笑うと、ジョシュア様は眉を下げて、私を見つめた。
「……すまない。私が余計なことを言ったせいで。」
「そんな!ジョシュア様のせいじゃありません。
……ふふっ…それにしても、びっくりですよね。
しかも、リィナにはさっき『寵愛を受けてるのは私だ』『毎日王宮に呼び出されてる』って自慢までされちゃいました。」
無理に笑顔を作って話す。
…そうでもしないとまた泣いてしまいそうだったから。
「あいつの言うことなんて、真に受ける必要はない。」
ジョシュア様の声が強張る。私のために怒ってくれていることが伝わってくる。
「はい、分かってます。
………分かってるんですけど…。」
「アンナ…辛かったら逃げていいんだ。全てを背負い込んだり、受け止める必要なんてない。」
「でも……逃げたら負け、なような気がして。」
私が俯き、小さな声でそう呟くと、ジョシュア様の手が隣から伸びてきて、膝の上にある私の手を包み込むように重なった。
「負けなんかじゃない。リィナがアンナをどうしたいか知らないが、勝敗はこれからだろ。」
リィナはこの世界から追い出そうとしてるんですけどね…と内心独りごちる。リィナがそんな恐ろしいことを考えているとはとてもじゃないけど言えなかった。
ジョシュア様は重ねた手にキュッと力を込めた。
「それに、この勝負……必ずアンナが勝つ。」
私は思わず顔を上げて、ジョシュア様を見た。その紺碧の瞳は迷うことなく、確かに未来を見据えていた。
「な、なんで…そう断言できるんですか…?」
「アンナには私が付いてるから。」
「で、でも……リィナは王宮にも出入りしてて…
ラ、ライル様が味方かもしれなくてー」
言っていて、声が震える。そんなことはないと思っても、二人で私を追い出す算段を立てていたらどうしようと頭の片隅で思う。
「それでも、だ。
王家だって、次期公爵である私を蔑ろにしようとは思わないだろう。しかも、陛下は公爵家との繋がりを強めたいと予々考えておられる。私に出来ることはアンナが思うよりもずっと多いんだ。」
そう言って、私の瞳をじっと見つめる。
……そんなことないはずなのに、瞳の奥に熱っぽさを感じる。私は恥ずかしくなって、目を逸らした。
「それでも……ジョシュア様を巻き込むわけにはー」
「いいや。駄目だと言われても喜んで飛び込むさ。
好きな女性が泣いているんだからー」
「す、す、好き?…って…え?あの、妹のように思ってくださるのは嬉しいですけど……。」
「違う。アンナを、一人の女性として、愛している。」
ジョシュア様は私に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を放つ。重なった手が、熱い。
「………う、うそ、ですよね…?」
そう言ったものの、ジョシュア様の顔は真剣でとても嘘を言っているようには見えなかった。
「嘘なんかじゃない。アンナが私を一人きりの暗闇から救い出してくれた時から…ずっと。」
「……で、でも…っ、私は殿下のー」
「婚約者だ。
知っている…この気持ちを持つべきでないことも、口に出すべきじゃないことも。」
ジョシュア様は私の顎に手をやり、目線を合わせる。
私は驚きと緊張でなすがままだ。
ジョシュア様は重ねた方の手をスッと絡ませた。
「それでも、私は自分に嘘はつけない。
アンナ、君が好きなんだ。」
いつもは冷静なジョシュア様が少し頬を赤らめ、切なそうに私を見つめる。……もうその気持ちが嘘だなんて、微塵も思えないくらい、ジョシュア様の気持ちが伝わってきた。
「ジョシュア…様……。」
ジョシュア様の手がまるで壊れ物に触れるように優しく私の頬を撫でていく。
「殿下がアンナを傷つけるなら、私がアンナを守る。」
そう言われて、ライル様の顔がパッと浮かぶ。
この前、ライル様への気持ちを自覚したばっかりなのに、私は何をぽーっとしてるんだ!!
私はジョシュア様に自分の気持ちを伝えようとした。
「あの…っ、わたしはー」
でも、私の言葉はジョシュア様にかき消された。
「答えが欲しいわけじゃない。今のままでは何もかも手に入らないことは分かってる。
だけど、見ててほしい。私がアンナをどれだけ想っているか。アンナの目で確かめてほしい。」
「確かめる…?」
「あぁ。そして、私がアンナにとって愛するに値する人間だと思ったら、気持ちを返してくれたら嬉しい。アンナが求めてくれるなら、私は何だって実現させてみせる。」
ジョシュア様はそう言うと、頬に添えていた手を私の後頭部に移動させると、私の頭をゆっくり自分に引き寄せた。
コツンとジョシュア様の胸板におでこがぶつかる。
呆然とする私の耳元でジョシュア様の声がする。
「……アンナ、好きだ。私を選んで。」
ジョシュア様の願うようなその声はどこか寂しげで……私は言葉を返すことが出来なかった。
でも、卑怯な私はジョシュア様の胸にそのまま頭を預けた。
……そこは大好きなソフィアとよく似た香りがした。
◆ ◇ ◆
私がソフィア達のところへ戻ると、もうライル様は帰った後だった。
少し、ホッとしてしまう。
「大嫌い」と叫んでおいてどんな顔をして会えばいいか、分からなかったから。
それにー
「なんで、お兄様とアンナが一緒なの?」
そう。ジョシュア様は心配だから、と言って、一年生の教室まで私を送ってくれたのだ。廊下で視線を集めて、どんなに居た堪れなかったことか。
こんなところをライル様に見られたら、また何か言われるかもしれない。ユーリと仲良くするのも気に食わなかったみたいだから。
ソフィアの問いかけに対し、ジョシュア様は何事もなかったかのように、淡々と話す。
「授業で外に出ている時に具合を悪そうにしているアンナを見つけてな。ちょうど課題も終わったところだったから、アンナに付き添っていた。途中で倒れたりしないかとここまで送りに来たが、もう心配ないようだ。」
「ふーん。」
ソフィアは何かを疑うような顔をしている。私は先程のやり取りを思い出して、思わず下を向いた。
ジョシュア様はそれを見て、私の背後でクスクス笑うのが聞こえる。そして、少し腰をかがめて、私の耳元で囁いた。
「さっきの件、考えておいて。
……そしてどうか、私で頭をいっぱいにして。」
ジョシュア様はそう言うと、私の耳元に一瞬キスをした。
「ひゃっ…!」
慌てて耳を押さえる。顔が熱い。
この人はソフィアの前でなんてことをするのよ!!
私は固まって動けない。
その私を見て、ジョシュア様は嬉しそうに笑う。
「じゃあ、また、アンナ。」
ジョシュア様はそう言うと、去っていってしまった。
ソフィアはニヤニヤしながら、私を見ている。
「な…なに?」
なんだか先程起きたことを見透かされているようでドキドキする。ジョシュア様と同じ瞳の色に先程の熱っぽい視線を思い出してしまう。
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