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第一章
27.約束
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その後、ライル様の言った通り、迎えの馬車がやってきて、まだ一人にさせるのは危ないとライル様が主張し、私は王宮に連れて行かれた。
私はその途中、疲れと緊張から解放されたから、馬車の中で眠ってしまった。その間、ずっとライル様が肩を抱いていてくれたらしい。その上、王宮の客室までライル様が自ら運んでくれたらしかった。
後から聞いて、本当に恥ずかしくなった。
翌朝、王宮で目が覚めた私のところに、お父様がやってきた。「無事で良かった」とまたしてもワンワン泣いた後に無茶をしたことを怒られた。
でも、今回は友人を人質に取られたと思った上での行動だということもあり、謹慎まではさせられなくて済みそうだった。
王宮で昼食までご馳走になった後、お父様も同席の上、ライル様から今回の件について話がしたいと言われて、別室で話し合うことになった。
話し合いが始まった冒頭、お父様がライル様に御礼を言う。
「ライル殿下、この度はアンナを助けてくださり、本当に…本当にありがとうございました。」
「いや、アンナはボクにとっても、大事な婚約者だ。アンナを守るのは婚約者である僕の務めでもある。気にしないでくれ。」
「ありがとうございます。」
「さて…今日は今回の事件に関わった者の処分が決まったから、それを伝えるために来てもらったよ。」
「え…?もう、ですか?」
昨日の夜に起こった事件なのに対応が早すぎる。もしかしてライル様は寝ていないのだろうか。よく見ると目の下に隈がある。
「あぁ。調査が長引くと、今回の件が広まる可能性もあるからね。最短で終わらせたかった。
これでアンナが婚約者に相応しくないという声が上がると面倒だからね。」
確かに私が攫われたとなれば、そう主張する貴族も少なからずいるだろう。だから、こんなに早く対応してくれたんだ……。ライル様の配慮に胸が熱くなる。
感動したのは私だけではなかったらしく、お父様まで目を潤ませている。
「ライル殿下……!娘のことをそこまで……。」
暑苦しいくらいの視線を殿下に送るお父様にライル様は爽やかな笑みを返す。
「あぁ、公爵。私は何があってもアンナを妃として娶るつもりだ。これからも宜しく頼むよ。」
「はい…!こちらこそお願い致します!!」
お父様は深く深く頭を下げた。
「それで、今回の事件だが、首謀者は二人も知ってる通り、エリーザ・クドパス嬢だ。彼女は今回アンナを亡き者にする為に三人のならず者を雇った。
彼女は自分を人質とし、アンナを倉庫へ呼び出した。その後、アンナを拘束し、倉庫に放置し、火をつけた。」
ライル様は私に確認するように視線を向けた。私はそれに頷く。改めて、エリーザ様に裏切られたことを思い知らされたようで、寂しさと悔しさが胸に押し寄せた。
「実は倉庫に到着した時、まだ四人はほど近くにいたんだ。そこで僕は魔法を掛けて、護衛にはそちらを追いかけさせた。」
「また…魔法……。」
そう簡単に使いこなせる物でないはずなのに、ライル様は気にした様子もなく、話し続ける。
「そして、護衛が四人に追いついた時、予想外のことが起こっていた。
エリーザ嬢が三人の男に捕らわれていたんだ。」
「エリーザ様が…?!」
私が思わず声を上げると、ライル様は険しい顔で頷く。
「あぁ。しかし、その後、護衛が無事にエリーザ嬢を助け出し、三人の男も捕らえたんだが。」
「……良かった。」
私は安心して、身体の力を抜いた。
エリーザ嬢の安否に一喜一憂する私を見て、お父様は溜息を吐いて、ぼやく。
「全く…自分を殺そうとした相手だと言うのに…。」
それを見てライル様は困ったように笑い、話を続ける。
「捕らえた男たちに話を聞いたところによると、エリーザ嬢は報酬を出し渋ったんだそうだ。事前に聞いていた額ほど貰えなかった、と。
それなら、エリーザ嬢を売って、金にしようと考えたらしい。」
あんな人たちを雇うだけでも危険だというのに、報酬を出し渋るなんて…何をされるか考えなかったのだろうか。
「報酬を出し渋るなんて、なんでそんな危険なことー」
「用意できなかったんだよ。クドパス侯爵は最近大きな事業に失敗したんだ。そのせいで屋敷内の宝石などを売りさばいている。エリーザもまさか自分の宝石まで父親が売るなんて思ってなかったんだろう。そのため、事前に話していたほどの金が用意出来なかった。」
ライル様の説明にお父様がうんうんと頷く。
「そういえばそんな話を聞いたな。」
「侯爵に今回のエリーザ嬢のことを伝えたら、顔を真っ青にしていた。エリーザ嬢の処罰はこちらに委ねる、と。
なぁ、アンナ。君はエリーザをどう処罰して欲しい?君を殺そうとした相手だ。僕は極刑でも構わないと思っているが…君の意見を聞きたい。」
「……でも、さっき処分は決まってるってー」
「それでも、被害者である君の意見が聞きたい。」
確かに恐ろしい目には遭った。だけど、私はこうして無事だし…彼女が必死に立派な貴族令嬢となろうとしていたことを知っているだけに憎めなかった。
……それに最後、男から私を庇ってくれた。
「私は……生きていて、ほしい…です。
きっともう友人にはなれないと思うけど、ちゃんと生きて…反省して…いつかは幸せになってほしいと思います。」
「アンナ……。」
お父様は複雑そうな顔をして私を見つめる。
ライル様は短く息を吐く。
「……やっぱりね。アンナなら、そう言うと思った。
…エリーザは、王都から一番遠い修道院に送られることになったよ。王都への出入りは今後一切禁止したから、きっともう会うことはないだろう。」
「そっか……。修道院…。」
修道院に行って、エリーザは幸せになれるんだろうか。
私の心配を読み取ったのか、お父様がすかさず言う。
「大丈夫だ、アンナ。
修道院で一生幸せに暮らす人もいるし、更生したと認められれば出ることだって可能なんだ。エリーザ嬢はまだ若い。本人の努力次第でこれからいくらだってやり直しはきくはずだ。」
「うん…。」
私は自分を納得させた。
「ついでに残りの三人の男には余罪もあるから、処分はこちらで決めさせてもらったよ。いいよね?」
「勿論です。」
「じゃあ、今からは僕たちのこれからについて、話し合いたいと思う。」
ライル様が笑顔で私を見つめる。
「これから…?」
「あぁ。来年、僕たちは学園に入学するだろう?」
「は、はい。」
「卒業したら、アンナは王子妃だよ。」
「え?」
…とんでもない発言が飛び出した。ゲームの中でも結婚までは描かれていなかったし、そんなこと考えてもいなかった。
「本当は在学中に結婚したいくらいだ。」
「いや、殿下…流石にそれは……。」
卒業後に結婚という発言に頷いていたお父様もさすがに苦言を呈する。
「ふっ、冗談だよ。」
でも、ライル様は在学中にヒロインと出会う。そうなれば、私と婚約破棄をすることになる。
なのに、卒業したら結婚などという約束は最終的にお互いを傷付けることになるのでは、と思った。
「…でも、三年間の間にライル様のお心が変わることもー」
「「ない。」」
お父様とライル様の声が重なる。お父様から厳しい言葉が飛ぶ。
「アンナ、口を慎みなさい。お前と殿下は既に婚約しているんだぞ?婚約破棄をするというのは、この貴族社会において、相当なタブーとされているのに、そんなことを殿下がなさるはずないだろう。」
お父様…それがこの人、するかもしれないんです。
「で、ですが、もし真に愛する人と会ったならー」
「愛する人なら、もう出会っている。
分かってるよね?アンナ、君だ。」
ライル様は、恐ろしいくらいの眼光で私を射抜く。
「しかしながら、ライル様ー」
「アンナは僕が嫌いなの?」
「……そ、そんなことありません!…でも……。」
ライル様はいかにも寂しそうに悲しそうに眉を下げる。まるで捨てられた子犬のようだ。そんなに綺麗なキラキラした瞳で見つめないでほしい。
…どうやら私はこの目に弱いらしい。
「分かりました。卒業した時にライル様が他の女性との婚姻を希望しなければ、予定通りで構いません。
でも……万が一、ライル様に愛する別の女性が現れた時は、遠慮なく仰ってください。」
「アンナ!!」
性懲りも無く再びその可能性に言及する私にお父様の叱責が飛ぶ。私はお父様に向き直り、毅然と言い放った。
「お父様……私はいつも私を助けてくださるライル様に幸せになって欲しいだけなのです。その時はお父様も納得して、ライル様の背中を押してください。」
真っ直ぐにお父様を見つめると、お父様は顔を逸らした。
「ふん…っ。好きにすれば良い。
殿下がそんなことをするはずがない。」
ライル様は綺麗に微笑む。
「ありがとうございます、公爵。
僕は必ずお約束を守ります。
それにこの三年で、アンナの気持ちもしっかり捕まえてみせます。」
「殿下。宜しく頼みましたぞ!」
ライル様とお父様はそう言って、固い握手を交わす。
ライル様は私に微笑む。
「学園生活が楽しみだね、アンナ。」
私は来年、貴族学園に入学する。
いよいよゲームスタートだ。
私はその途中、疲れと緊張から解放されたから、馬車の中で眠ってしまった。その間、ずっとライル様が肩を抱いていてくれたらしい。その上、王宮の客室までライル様が自ら運んでくれたらしかった。
後から聞いて、本当に恥ずかしくなった。
翌朝、王宮で目が覚めた私のところに、お父様がやってきた。「無事で良かった」とまたしてもワンワン泣いた後に無茶をしたことを怒られた。
でも、今回は友人を人質に取られたと思った上での行動だということもあり、謹慎まではさせられなくて済みそうだった。
王宮で昼食までご馳走になった後、お父様も同席の上、ライル様から今回の件について話がしたいと言われて、別室で話し合うことになった。
話し合いが始まった冒頭、お父様がライル様に御礼を言う。
「ライル殿下、この度はアンナを助けてくださり、本当に…本当にありがとうございました。」
「いや、アンナはボクにとっても、大事な婚約者だ。アンナを守るのは婚約者である僕の務めでもある。気にしないでくれ。」
「ありがとうございます。」
「さて…今日は今回の事件に関わった者の処分が決まったから、それを伝えるために来てもらったよ。」
「え…?もう、ですか?」
昨日の夜に起こった事件なのに対応が早すぎる。もしかしてライル様は寝ていないのだろうか。よく見ると目の下に隈がある。
「あぁ。調査が長引くと、今回の件が広まる可能性もあるからね。最短で終わらせたかった。
これでアンナが婚約者に相応しくないという声が上がると面倒だからね。」
確かに私が攫われたとなれば、そう主張する貴族も少なからずいるだろう。だから、こんなに早く対応してくれたんだ……。ライル様の配慮に胸が熱くなる。
感動したのは私だけではなかったらしく、お父様まで目を潤ませている。
「ライル殿下……!娘のことをそこまで……。」
暑苦しいくらいの視線を殿下に送るお父様にライル様は爽やかな笑みを返す。
「あぁ、公爵。私は何があってもアンナを妃として娶るつもりだ。これからも宜しく頼むよ。」
「はい…!こちらこそお願い致します!!」
お父様は深く深く頭を下げた。
「それで、今回の事件だが、首謀者は二人も知ってる通り、エリーザ・クドパス嬢だ。彼女は今回アンナを亡き者にする為に三人のならず者を雇った。
彼女は自分を人質とし、アンナを倉庫へ呼び出した。その後、アンナを拘束し、倉庫に放置し、火をつけた。」
ライル様は私に確認するように視線を向けた。私はそれに頷く。改めて、エリーザ様に裏切られたことを思い知らされたようで、寂しさと悔しさが胸に押し寄せた。
「実は倉庫に到着した時、まだ四人はほど近くにいたんだ。そこで僕は魔法を掛けて、護衛にはそちらを追いかけさせた。」
「また…魔法……。」
そう簡単に使いこなせる物でないはずなのに、ライル様は気にした様子もなく、話し続ける。
「そして、護衛が四人に追いついた時、予想外のことが起こっていた。
エリーザ嬢が三人の男に捕らわれていたんだ。」
「エリーザ様が…?!」
私が思わず声を上げると、ライル様は険しい顔で頷く。
「あぁ。しかし、その後、護衛が無事にエリーザ嬢を助け出し、三人の男も捕らえたんだが。」
「……良かった。」
私は安心して、身体の力を抜いた。
エリーザ嬢の安否に一喜一憂する私を見て、お父様は溜息を吐いて、ぼやく。
「全く…自分を殺そうとした相手だと言うのに…。」
それを見てライル様は困ったように笑い、話を続ける。
「捕らえた男たちに話を聞いたところによると、エリーザ嬢は報酬を出し渋ったんだそうだ。事前に聞いていた額ほど貰えなかった、と。
それなら、エリーザ嬢を売って、金にしようと考えたらしい。」
あんな人たちを雇うだけでも危険だというのに、報酬を出し渋るなんて…何をされるか考えなかったのだろうか。
「報酬を出し渋るなんて、なんでそんな危険なことー」
「用意できなかったんだよ。クドパス侯爵は最近大きな事業に失敗したんだ。そのせいで屋敷内の宝石などを売りさばいている。エリーザもまさか自分の宝石まで父親が売るなんて思ってなかったんだろう。そのため、事前に話していたほどの金が用意出来なかった。」
ライル様の説明にお父様がうんうんと頷く。
「そういえばそんな話を聞いたな。」
「侯爵に今回のエリーザ嬢のことを伝えたら、顔を真っ青にしていた。エリーザ嬢の処罰はこちらに委ねる、と。
なぁ、アンナ。君はエリーザをどう処罰して欲しい?君を殺そうとした相手だ。僕は極刑でも構わないと思っているが…君の意見を聞きたい。」
「……でも、さっき処分は決まってるってー」
「それでも、被害者である君の意見が聞きたい。」
確かに恐ろしい目には遭った。だけど、私はこうして無事だし…彼女が必死に立派な貴族令嬢となろうとしていたことを知っているだけに憎めなかった。
……それに最後、男から私を庇ってくれた。
「私は……生きていて、ほしい…です。
きっともう友人にはなれないと思うけど、ちゃんと生きて…反省して…いつかは幸せになってほしいと思います。」
「アンナ……。」
お父様は複雑そうな顔をして私を見つめる。
ライル様は短く息を吐く。
「……やっぱりね。アンナなら、そう言うと思った。
…エリーザは、王都から一番遠い修道院に送られることになったよ。王都への出入りは今後一切禁止したから、きっともう会うことはないだろう。」
「そっか……。修道院…。」
修道院に行って、エリーザは幸せになれるんだろうか。
私の心配を読み取ったのか、お父様がすかさず言う。
「大丈夫だ、アンナ。
修道院で一生幸せに暮らす人もいるし、更生したと認められれば出ることだって可能なんだ。エリーザ嬢はまだ若い。本人の努力次第でこれからいくらだってやり直しはきくはずだ。」
「うん…。」
私は自分を納得させた。
「ついでに残りの三人の男には余罪もあるから、処分はこちらで決めさせてもらったよ。いいよね?」
「勿論です。」
「じゃあ、今からは僕たちのこれからについて、話し合いたいと思う。」
ライル様が笑顔で私を見つめる。
「これから…?」
「あぁ。来年、僕たちは学園に入学するだろう?」
「は、はい。」
「卒業したら、アンナは王子妃だよ。」
「え?」
…とんでもない発言が飛び出した。ゲームの中でも結婚までは描かれていなかったし、そんなこと考えてもいなかった。
「本当は在学中に結婚したいくらいだ。」
「いや、殿下…流石にそれは……。」
卒業後に結婚という発言に頷いていたお父様もさすがに苦言を呈する。
「ふっ、冗談だよ。」
でも、ライル様は在学中にヒロインと出会う。そうなれば、私と婚約破棄をすることになる。
なのに、卒業したら結婚などという約束は最終的にお互いを傷付けることになるのでは、と思った。
「…でも、三年間の間にライル様のお心が変わることもー」
「「ない。」」
お父様とライル様の声が重なる。お父様から厳しい言葉が飛ぶ。
「アンナ、口を慎みなさい。お前と殿下は既に婚約しているんだぞ?婚約破棄をするというのは、この貴族社会において、相当なタブーとされているのに、そんなことを殿下がなさるはずないだろう。」
お父様…それがこの人、するかもしれないんです。
「で、ですが、もし真に愛する人と会ったならー」
「愛する人なら、もう出会っている。
分かってるよね?アンナ、君だ。」
ライル様は、恐ろしいくらいの眼光で私を射抜く。
「しかしながら、ライル様ー」
「アンナは僕が嫌いなの?」
「……そ、そんなことありません!…でも……。」
ライル様はいかにも寂しそうに悲しそうに眉を下げる。まるで捨てられた子犬のようだ。そんなに綺麗なキラキラした瞳で見つめないでほしい。
…どうやら私はこの目に弱いらしい。
「分かりました。卒業した時にライル様が他の女性との婚姻を希望しなければ、予定通りで構いません。
でも……万が一、ライル様に愛する別の女性が現れた時は、遠慮なく仰ってください。」
「アンナ!!」
性懲りも無く再びその可能性に言及する私にお父様の叱責が飛ぶ。私はお父様に向き直り、毅然と言い放った。
「お父様……私はいつも私を助けてくださるライル様に幸せになって欲しいだけなのです。その時はお父様も納得して、ライル様の背中を押してください。」
真っ直ぐにお父様を見つめると、お父様は顔を逸らした。
「ふん…っ。好きにすれば良い。
殿下がそんなことをするはずがない。」
ライル様は綺麗に微笑む。
「ありがとうございます、公爵。
僕は必ずお約束を守ります。
それにこの三年で、アンナの気持ちもしっかり捕まえてみせます。」
「殿下。宜しく頼みましたぞ!」
ライル様とお父様はそう言って、固い握手を交わす。
ライル様は私に微笑む。
「学園生活が楽しみだね、アンナ。」
私は来年、貴族学園に入学する。
いよいよゲームスタートだ。
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