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第一章
15.聞き込み
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「で、聞き込みって何すんだ?」
「あ。平民街の中にジョシュア様を知ってる人がいないかなって。」
「ジョシュア?誰だ、それ?
…男を探してんなら、協力したくねぇ。」
ユーリはそう言って、眉間に皺を寄せる。
本当に嫌そうだ。
なんで探してるのが男じゃ駄目なんだろう。というか、ジョシュア様を知らないって私と同じで相当貴族の情報に疎いんだな、ユーリって。
「知らない?ルデンス公爵家嫡男のジョシュア様。平民街でその人のことを知ってる人を探してるのよ。男でも女でも知ってる人がいるなら、どっちでもいいんだけどー」
「そんな奴、知らん。
俺が辛うじて覚えてんのは王子とアンナだけだ。
まぁ、探してるのが男じゃないならいい。
手伝ってやる。」
デートとかふざけたことを言っているから、私はこのまま分かれるつもりだった。でも、手伝ってくれるなら有難い。……正直一人じゃ心細かったし。
「……いいの?」
「あぁ。アンナ一人じゃ危ないしな。」
そう言って、頭をポンポンと撫でられる。
子供扱いしてる!!……いや、まだ子供なんだけどさ。
「でも、私、木刀使えるよ?」
木刀が使えることは、この前トレーニングメニューの相談をしている時にユーリに話していた。
「その木刀はどこにあんだよ?」
「あ、確かに。
でも、これから家に帰るんでしょ?」
「いいよ。別に急いでねぇし。期限のない訓練みたいなもんだから。二日後に隣街で約束はあるけど、今日くらいアンナに付き合う余裕はある。
自領までは各地で色んな物を見たり、滞在しながら、一年くらいかけて帰るつもりだ。」
「い、一年?!」
十三歳にして王都から遠いラスカシエ領まで一人で帰らせるなんて…。さすが辺境伯…子供の鍛え方が違うんだわ…!
「あぁ。社会勉強だって、言ったろ?」
「……すごいのね、ユーリって。」
私は素直に感嘆の声を漏らした。
それを見て、ユーリはニヤッと笑う。
「惚れたか?」
「は?」
ユーリは、近くの壁にジリジリと私を追い詰める。
「…なぁ、やっぱ俺にしろよ。俺、アンナがいい。」
追い詰めて、壁に手を付くと、私の顔を覗き込んでくる。やばい、顔が熱い!これが壁ドン…!
心の中で私は叫ぶ。顔を背けるが、ユーリはますます顔を寄せてくる。
「だっ、だから!!
今はまだライル様の婚約者なんだってば!!」
「…今はまだ?」
「あ。」
やばい。
「お前ー」
「ほ、ほら、時間がないのっ!
手伝ってくれるなら、行くわよ!」
私はそれを誤魔化すために、ユーリを突き飛ばして、勢いよく歩き出した。
「はいはい。」
ユーリは何を考えているのか、嬉しそうにニヤニヤしながら私の後をついてきた。
◆ ◇ ◆
「あれ?ユラは、もう発つって言ってなかったか?」
最初に覗いた本屋の店主にそう言われる。
……ユラって誰?
そう思っていると、隣にいるユーリが答える。
「ちょっと予定が変わったんだ。
ところで、爺さん、ジョシュアって奴、知ってるか?」
「知らん。そんな奴この辺にはおらんよ。」
「そっか。ありがとう。」
「ユラもそんな可愛い子とデートなんぞ隅に置けんなぁ!!」
そう言って、店主はワッハッハと笑っている。
「羨ましいだろ。今、口説いてるところなんだ。」
私はその一言で固まって、何も話せなくなる。
結局なんの情報も得ることが出来ず、本屋から出る。
私は道の端にユーリを引っ張った。
「ユラってどういうこと?」
「あぁ、偽名だよ。なんかトラブルがあった時に本名だとまずいだろ?だから、一人旅の間は偽名を使ってんだ。」
それなら最初に言って欲しかった…。それにー
「今日発つ予定だったの?」
「あぁ、さっきも言ったが、気にしなくていい。」
正直申し訳なさすぎるが、先程の店主との会話でもうすでにユーリ、ことユラがこの街の人々と関係が出来ていることが分かった。時間がない私にとってはこれ以上ない協力者だ。私はユーリに甘えることにした。
「ごめん…。ありがとう。」
「おう!好きになってもいいぞ!!」
そう言って、ユーリは笑う。
「だからー」
「次行くぞ、次!」
私の反論を聞くまでもなく、ユーリは歩き出す。
私達は二人で平民街にある店の隅から隅まで聞き込みをした。
しかし、ジョシュア様を知っている人は、平民街には一人もいなかった。
徐々に空も暗くなってきた。流石に帰らないとまずい。
私は途方に暮れて、道から外れた茂みに座り込んだ。
「もう、疲れちゃった…。足が、もう駄目。」
平民街までダッシュした上に長時間歩き続けた私の足はボロボロだった。実は靴擦れしていて、かすかに出血もしている。
「ちょっと見せてみろ。」
「あっ!ちょっと!!」
男性に足を見せるなんて、貴族令嬢にあるまじき行為だ。というか、婚約者でもない令嬢の足に普通は触ったりしない。ユーリは貴族の常識が色々と抜け落ちていて、困る。……私も人のことは言えないけど。
「やっぱり…!
歩き方が変だと思ったんだ。」
ユーリは自分の服を噛み切ると、びーっと服を裂き、包帯のようにした。
「ユーリ…服が。」
「あ?どうだっていいよ、こんなの。
服は替えが効くが、アンナは一人だけだ。
ったく、令嬢が怪我なんてしてんじゃねぇよ。」
「……ごめん。」
「謝れって言ってんじゃねぇ。
自分の身体を大事にしろって言ってんだ。
アンナに何かあったら悲しむ奴がいるだろ?
親とか、あの王子とか。」
「うん……そうだね。」
確かにソフィアを悪役令嬢にしないことばかりに注力してきたけど、ユーリの言う通りだと思った。
私を犠牲にして助かっても、きっとソフィアは喜ばない。それに…大好きなお父様やオルヒを悲しませたくない。
簡易包帯を足に巻き終えたユーリは、私の足を優しく撫でて言った。
「俺もだぞ。
……俺もアンナに何かあったら、悲しい。」
ユーリの黒い瞳が揺れる。その黒は深くて、吸い込まれそうで、なんだか目が離せない。
バサッと頭上の木から鳥が飛び立った。
そこでハッと我に返る。
……な、なにやってんだろ、私。
私はライル様の婚約者なのに。
その時、ユーリがボソッと呟いた。
「…ジョシュアも偽名を使ってたんじゃねぇかな?」
「え?」
「俺みたいにトラブル防止のために、偽名使ってたんじゃないのかって。平民街で貴族だってバレたら、色々と面倒だからな。」
確かにユーリの言う通りだ。
「…そうかも。」
私は頭を抱えて唸った。
「うー、振り出しだぁ。」
「ははっ。仕方ねぇな。」
流石のユーリも苦笑して、頭を掻いている。
その時、またしても、茂みが揺れる音がした。
また、動物かと思い振り返ると、そこには女の子が立っていた。
「今……ジョシュアって言いました…?」
彼女は前髪が長くしっかりと顔を確認することは出来ないが、驚いていることは確かだった。
「……え、えぇ。」
私が答えると、僅かに見える彼女の瞳にみるみるうちに涙が溜まる。
「ジョシュアに会えますか?!
彼に伝えたいことがあるんです!!」
彼女は手に持っていた籠を落として、私に近寄ろうとする。咄嗟にユーリが彼女と私の間に入る。
「ねぇ、貴女の言うジョシュアって…ど、どこの家の人か分かる?」
「…分かりません。でも、貴族で、水色の髪に紺碧の瞳を持った子です。私たち、彼の友達なんです!!」
ユーリが低い声で尋ねる。
「……お前、名前は?」
「ティナ、と申します。」
その女の子は目に涙を溜めながらも、強い瞳で言い放った。
「あ。平民街の中にジョシュア様を知ってる人がいないかなって。」
「ジョシュア?誰だ、それ?
…男を探してんなら、協力したくねぇ。」
ユーリはそう言って、眉間に皺を寄せる。
本当に嫌そうだ。
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「……いいの?」
「あぁ。アンナ一人じゃ危ないしな。」
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子供扱いしてる!!……いや、まだ子供なんだけどさ。
「でも、私、木刀使えるよ?」
木刀が使えることは、この前トレーニングメニューの相談をしている時にユーリに話していた。
「その木刀はどこにあんだよ?」
「あ、確かに。
でも、これから家に帰るんでしょ?」
「いいよ。別に急いでねぇし。期限のない訓練みたいなもんだから。二日後に隣街で約束はあるけど、今日くらいアンナに付き合う余裕はある。
自領までは各地で色んな物を見たり、滞在しながら、一年くらいかけて帰るつもりだ。」
「い、一年?!」
十三歳にして王都から遠いラスカシエ領まで一人で帰らせるなんて…。さすが辺境伯…子供の鍛え方が違うんだわ…!
「あぁ。社会勉強だって、言ったろ?」
「……すごいのね、ユーリって。」
私は素直に感嘆の声を漏らした。
それを見て、ユーリはニヤッと笑う。
「惚れたか?」
「は?」
ユーリは、近くの壁にジリジリと私を追い詰める。
「…なぁ、やっぱ俺にしろよ。俺、アンナがいい。」
追い詰めて、壁に手を付くと、私の顔を覗き込んでくる。やばい、顔が熱い!これが壁ドン…!
心の中で私は叫ぶ。顔を背けるが、ユーリはますます顔を寄せてくる。
「だっ、だから!!
今はまだライル様の婚約者なんだってば!!」
「…今はまだ?」
「あ。」
やばい。
「お前ー」
「ほ、ほら、時間がないのっ!
手伝ってくれるなら、行くわよ!」
私はそれを誤魔化すために、ユーリを突き飛ばして、勢いよく歩き出した。
「はいはい。」
ユーリは何を考えているのか、嬉しそうにニヤニヤしながら私の後をついてきた。
◆ ◇ ◆
「あれ?ユラは、もう発つって言ってなかったか?」
最初に覗いた本屋の店主にそう言われる。
……ユラって誰?
そう思っていると、隣にいるユーリが答える。
「ちょっと予定が変わったんだ。
ところで、爺さん、ジョシュアって奴、知ってるか?」
「知らん。そんな奴この辺にはおらんよ。」
「そっか。ありがとう。」
「ユラもそんな可愛い子とデートなんぞ隅に置けんなぁ!!」
そう言って、店主はワッハッハと笑っている。
「羨ましいだろ。今、口説いてるところなんだ。」
私はその一言で固まって、何も話せなくなる。
結局なんの情報も得ることが出来ず、本屋から出る。
私は道の端にユーリを引っ張った。
「ユラってどういうこと?」
「あぁ、偽名だよ。なんかトラブルがあった時に本名だとまずいだろ?だから、一人旅の間は偽名を使ってんだ。」
それなら最初に言って欲しかった…。それにー
「今日発つ予定だったの?」
「あぁ、さっきも言ったが、気にしなくていい。」
正直申し訳なさすぎるが、先程の店主との会話でもうすでにユーリ、ことユラがこの街の人々と関係が出来ていることが分かった。時間がない私にとってはこれ以上ない協力者だ。私はユーリに甘えることにした。
「ごめん…。ありがとう。」
「おう!好きになってもいいぞ!!」
そう言って、ユーリは笑う。
「だからー」
「次行くぞ、次!」
私の反論を聞くまでもなく、ユーリは歩き出す。
私達は二人で平民街にある店の隅から隅まで聞き込みをした。
しかし、ジョシュア様を知っている人は、平民街には一人もいなかった。
徐々に空も暗くなってきた。流石に帰らないとまずい。
私は途方に暮れて、道から外れた茂みに座り込んだ。
「もう、疲れちゃった…。足が、もう駄目。」
平民街までダッシュした上に長時間歩き続けた私の足はボロボロだった。実は靴擦れしていて、かすかに出血もしている。
「ちょっと見せてみろ。」
「あっ!ちょっと!!」
男性に足を見せるなんて、貴族令嬢にあるまじき行為だ。というか、婚約者でもない令嬢の足に普通は触ったりしない。ユーリは貴族の常識が色々と抜け落ちていて、困る。……私も人のことは言えないけど。
「やっぱり…!
歩き方が変だと思ったんだ。」
ユーリは自分の服を噛み切ると、びーっと服を裂き、包帯のようにした。
「ユーリ…服が。」
「あ?どうだっていいよ、こんなの。
服は替えが効くが、アンナは一人だけだ。
ったく、令嬢が怪我なんてしてんじゃねぇよ。」
「……ごめん。」
「謝れって言ってんじゃねぇ。
自分の身体を大事にしろって言ってんだ。
アンナに何かあったら悲しむ奴がいるだろ?
親とか、あの王子とか。」
「うん……そうだね。」
確かにソフィアを悪役令嬢にしないことばかりに注力してきたけど、ユーリの言う通りだと思った。
私を犠牲にして助かっても、きっとソフィアは喜ばない。それに…大好きなお父様やオルヒを悲しませたくない。
簡易包帯を足に巻き終えたユーリは、私の足を優しく撫でて言った。
「俺もだぞ。
……俺もアンナに何かあったら、悲しい。」
ユーリの黒い瞳が揺れる。その黒は深くて、吸い込まれそうで、なんだか目が離せない。
バサッと頭上の木から鳥が飛び立った。
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……な、なにやってんだろ、私。
私はライル様の婚約者なのに。
その時、ユーリがボソッと呟いた。
「…ジョシュアも偽名を使ってたんじゃねぇかな?」
「え?」
「俺みたいにトラブル防止のために、偽名使ってたんじゃないのかって。平民街で貴族だってバレたら、色々と面倒だからな。」
確かにユーリの言う通りだ。
「…そうかも。」
私は頭を抱えて唸った。
「うー、振り出しだぁ。」
「ははっ。仕方ねぇな。」
流石のユーリも苦笑して、頭を掻いている。
その時、またしても、茂みが揺れる音がした。
また、動物かと思い振り返ると、そこには女の子が立っていた。
「今……ジョシュアって言いました…?」
彼女は前髪が長くしっかりと顔を確認することは出来ないが、驚いていることは確かだった。
「……え、えぇ。」
私が答えると、僅かに見える彼女の瞳にみるみるうちに涙が溜まる。
「ジョシュアに会えますか?!
彼に伝えたいことがあるんです!!」
彼女は手に持っていた籠を落として、私に近寄ろうとする。咄嗟にユーリが彼女と私の間に入る。
「ねぇ、貴女の言うジョシュアって…ど、どこの家の人か分かる?」
「…分かりません。でも、貴族で、水色の髪に紺碧の瞳を持った子です。私たち、彼の友達なんです!!」
ユーリが低い声で尋ねる。
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