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第一章
4.命を賭けて
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あれからまた一年ほど経ち、私は12歳になった。今回の誕生日は健康そのもので迎えられたことを周りのみんなは、心から喜んでくれた。
今日は久しぶりのソフィアとのお茶会だ。私が普通に外に出られるようになったため、天気が良い今日は庭園でお茶会をすることにした。
「ソフィア!」
「アンナ!!」
私たちは互いに駆け寄り、ぎゅうっと抱きしめ合う。
ソフィアは身体を離すと、私に問いかける。
「アンナ、随分と体つきがしっかりしたようなー」
「太ったってこと?」
「ち、違うわよ!前は細すぎて骸骨みたいだったけど、今は少しまともになったんじゃないってことよ。貴女にしては顔色も肌艶もいいじゃない。」
フンっとソフィアはそっぽを向く。ソフィアは照れ屋さんなのだ。
「そうなの!元気になりたいと思って、運動したり、食事をしたり、頑張っているのよ。」
木刀の素振りも始めたが、ソフィアには公爵家令嬢にあるまじき行為だと確実に止められるので黙っておく。
「いい心がけね。でも、急にどうしたの?
あまり急に頑張りすぎるのは、良くないんじゃない?」
「私、ソフィアと一緒にいたいの。」
「…え?」
ソフィアの頬がピンク色に染まる。
「十五歳になったら、私達は学園に通うことになるでしょう?今のままじゃそれが無理だと思った。
私はその三年間をどうしてもソフィアと過ごしたいの。その時に備えて、健康にならなくちゃ!と思ったのよ。」
ソフィアはフワッと微笑んだ。
「…嬉しいわ、アンナ。
アンナと共に通えるなら、最高に楽しいと思う。」
「ありがとう、ソフィア!貴女はもうお友達が沢山いるだろうから、私は取り巻きの一人になるだけだけど。」
ゲームの中のソフィアは常に沢山の取り巻きを引き連れていた。これだけ美しく優しく聡明なんだから、取り巻きが沢山いるのも納得だ。
そう思い、ソフィアに微笑みかけると、ソフィアは珍しく歯切れ悪く適当な相槌を返した。
「………そう、ね。」
「…ソフィア?」
ソフィアの様子がおかしいことに気付いた私がより深く聞いてみようかと思ったその時、ソフィアはパッと顔を上げた。いつもの自信に満ちたソフィアだ。
「でも、ソフィアは取り巻きの中でも一番よ。
安心しなさい!」
「うん!嬉しい!!」
私は気のせいだったかと思い直した。
私達は椅子に掛けて、お茶会を始める。
今日のお茶菓子のお菓子は、私の手作りジンジャークッキーだ。
私は前世でもよくお菓子作りをしていた。前世の私にとっては、お菓子は買うものではなく作るものだった。おばあちゃんもよく私が作るのを喜んでくれたっけ。幼馴染の侑李もクッキーやケーキを焼くと、必ず食べに来てたなぁ。
ソフィアはクッキーを食べると、口に手を当てた。
「口に合わなかった?」
私が恐る恐る尋ねると、ソフィアは瞳をキラキラさせて私を見つめる。
「逆よ、逆!こんな美味しいの食べたことない!
クウェス公爵家のシェフはお菓子作りまで上手なのね!素晴らしいわ!!」
「あ……私が作ったの。」
「え?」
ソフィアの動きが止まる。
言ってから、告げるべきじゃなかったと気付く。あ、これもまた公爵令嬢にあるまじきーって叱られちやうかな。
そう思ったのも束の間、ソフィアは破顔した。
「アンナにこんな才能があるなんて!素晴らしいわ!」
「あ、ありがとう。」
ソフィアがこんなに真っ直ぐに褒めてくれるのは珍しいから、つい照れてしまう。
「また是非食べたいわ。」
「うん!他にも作るから、また食べに来てね!」
そう私が笑顔を返すと、ソフィアが少し寂しそうな顔をした。
「……実はねアンナ。これから会いにくる回数が減りそうなの。」
「え…?どうして…。」
「私、第二王子殿下の婚約者になるかもしれないの。」
「こん、やく、しゃ。」
……わーすーれーてーたー!!!
全ての元凶は、王子の婚約者になるところから始まるんだった!!なんでこんな大事なことを忘れてたんだ!私は馬鹿なのか?!
というか、まだ十二歳なのに…王族の婚約者ってそんなに早く決まるの?!
パニックで言葉を返すことも出来ない私を見つめ、ソフィアは困ったように微笑んだ。
「まだ正式決定じゃないんだけど、ね。王子がもうすぐ十三歳になるから、それまでには決めるんですって。
でも、私が断れば、アンナにその話が行くだろうし…いえ、アンナのお父様ならもう体調を理由にお断りしているかもしれないわね。」
伏し目がちに笑みをこぼすソフィアに私は尋ねた。
「ソフィアは…
なりたい?」
「え?」
「ソフィアは…王子の婚約者になりたいの…?」
私は祈るような気持ちでソフィアを見つめた。もうこの時点で王子を好きだとか愛してるとか言われたら、説得するのは難しいだろう。
でも、ソフィアが王子の婚約者に乗り気じゃないなら…私が婚約者になればいい!そうすれば、ソフィアが悪役令嬢になって、死ぬ可能性は格段に低くなる!
ソフィアは暫く俯いて考えた後、呟くように答えた。
「……正直、分からない。
光栄なことだとは思うけど、責任も重いし、今まで以上に人の目に晒されることになるのも不安……。
それに王子殿下には何度か挨拶をしたことがあるだけで、どんな人かも分からないし…。ニコニコとしてお優しそうな人だとは思うけど。」
「じゃあ、ソフィアはやりたくないの?」
「……でも、私がやらなきゃー」
絞り出すように呟いた言葉からソフィアの気持ちが伝わってくるようだった。
「やらなくていいよ。」
「え?」
「私がやる。王子の婚約者。」
「ア、アンナが…?」
予想外の宣言にソフィアは目を見開く。
あれ?そんなに驚くことかな?
「私じゃ無理、かな?」
正直、容姿も平凡だし、ソフィアのようにマナーも知識もまだまだだから、自分が王子殿下の婚約者に相応しくないことは重々承知だ。けれど、そんなのはどうでもいい。王子が選ぶのは結局はヒロインなんだろうし。
「いえ…無理なことはないと思うけど…。
な、なんで急に…。
だって、アンナ…貴女、王子殿下にも会ったこと…。」
そう、基本お屋敷から出ない私は王子に会ったこともない。ゲームでは散々見たけどね。
「……んー。面白そうだから?」
本当はソフィアを守りたいだけだ。だけど、ソフィアには真実は話せない。王子の婚約者になったら、いつか婚約破棄されて、追放されて、死んじゃうかもしれないなんて。
だから、私が代わりに悪役令嬢をやるの。
ソフィアを絶対に死なせたりなんかしない。
「面白そうって……遊びじゃないのよ?」
ソフィアが怪訝な顔をする。
「分かってるよ。
……私の命を賭けて、悪役令嬢を務めてみせる。」
私が真剣な面持ちで、ソフィアに告げると、ソフィアは眉を下げて、私を心配し出した。
「い、命…?またどこか体調でも悪いの…?
命を賭けるなんて、大袈裟よ…。」
ソフィアは少し涙ぐんでいる。命なんて言ったから、私が死にかけた時のことを思い出してしまったのかもしれない。
「それくらい本気ってこと。」
私は、ソフィアに安心して欲しくて、ニコッと笑いかけた。
今日は久しぶりのソフィアとのお茶会だ。私が普通に外に出られるようになったため、天気が良い今日は庭園でお茶会をすることにした。
「ソフィア!」
「アンナ!!」
私たちは互いに駆け寄り、ぎゅうっと抱きしめ合う。
ソフィアは身体を離すと、私に問いかける。
「アンナ、随分と体つきがしっかりしたようなー」
「太ったってこと?」
「ち、違うわよ!前は細すぎて骸骨みたいだったけど、今は少しまともになったんじゃないってことよ。貴女にしては顔色も肌艶もいいじゃない。」
フンっとソフィアはそっぽを向く。ソフィアは照れ屋さんなのだ。
「そうなの!元気になりたいと思って、運動したり、食事をしたり、頑張っているのよ。」
木刀の素振りも始めたが、ソフィアには公爵家令嬢にあるまじき行為だと確実に止められるので黙っておく。
「いい心がけね。でも、急にどうしたの?
あまり急に頑張りすぎるのは、良くないんじゃない?」
「私、ソフィアと一緒にいたいの。」
「…え?」
ソフィアの頬がピンク色に染まる。
「十五歳になったら、私達は学園に通うことになるでしょう?今のままじゃそれが無理だと思った。
私はその三年間をどうしてもソフィアと過ごしたいの。その時に備えて、健康にならなくちゃ!と思ったのよ。」
ソフィアはフワッと微笑んだ。
「…嬉しいわ、アンナ。
アンナと共に通えるなら、最高に楽しいと思う。」
「ありがとう、ソフィア!貴女はもうお友達が沢山いるだろうから、私は取り巻きの一人になるだけだけど。」
ゲームの中のソフィアは常に沢山の取り巻きを引き連れていた。これだけ美しく優しく聡明なんだから、取り巻きが沢山いるのも納得だ。
そう思い、ソフィアに微笑みかけると、ソフィアは珍しく歯切れ悪く適当な相槌を返した。
「………そう、ね。」
「…ソフィア?」
ソフィアの様子がおかしいことに気付いた私がより深く聞いてみようかと思ったその時、ソフィアはパッと顔を上げた。いつもの自信に満ちたソフィアだ。
「でも、ソフィアは取り巻きの中でも一番よ。
安心しなさい!」
「うん!嬉しい!!」
私は気のせいだったかと思い直した。
私達は椅子に掛けて、お茶会を始める。
今日のお茶菓子のお菓子は、私の手作りジンジャークッキーだ。
私は前世でもよくお菓子作りをしていた。前世の私にとっては、お菓子は買うものではなく作るものだった。おばあちゃんもよく私が作るのを喜んでくれたっけ。幼馴染の侑李もクッキーやケーキを焼くと、必ず食べに来てたなぁ。
ソフィアはクッキーを食べると、口に手を当てた。
「口に合わなかった?」
私が恐る恐る尋ねると、ソフィアは瞳をキラキラさせて私を見つめる。
「逆よ、逆!こんな美味しいの食べたことない!
クウェス公爵家のシェフはお菓子作りまで上手なのね!素晴らしいわ!!」
「あ……私が作ったの。」
「え?」
ソフィアの動きが止まる。
言ってから、告げるべきじゃなかったと気付く。あ、これもまた公爵令嬢にあるまじきーって叱られちやうかな。
そう思ったのも束の間、ソフィアは破顔した。
「アンナにこんな才能があるなんて!素晴らしいわ!」
「あ、ありがとう。」
ソフィアがこんなに真っ直ぐに褒めてくれるのは珍しいから、つい照れてしまう。
「また是非食べたいわ。」
「うん!他にも作るから、また食べに来てね!」
そう私が笑顔を返すと、ソフィアが少し寂しそうな顔をした。
「……実はねアンナ。これから会いにくる回数が減りそうなの。」
「え…?どうして…。」
「私、第二王子殿下の婚約者になるかもしれないの。」
「こん、やく、しゃ。」
……わーすーれーてーたー!!!
全ての元凶は、王子の婚約者になるところから始まるんだった!!なんでこんな大事なことを忘れてたんだ!私は馬鹿なのか?!
というか、まだ十二歳なのに…王族の婚約者ってそんなに早く決まるの?!
パニックで言葉を返すことも出来ない私を見つめ、ソフィアは困ったように微笑んだ。
「まだ正式決定じゃないんだけど、ね。王子がもうすぐ十三歳になるから、それまでには決めるんですって。
でも、私が断れば、アンナにその話が行くだろうし…いえ、アンナのお父様ならもう体調を理由にお断りしているかもしれないわね。」
伏し目がちに笑みをこぼすソフィアに私は尋ねた。
「ソフィアは…
なりたい?」
「え?」
「ソフィアは…王子の婚約者になりたいの…?」
私は祈るような気持ちでソフィアを見つめた。もうこの時点で王子を好きだとか愛してるとか言われたら、説得するのは難しいだろう。
でも、ソフィアが王子の婚約者に乗り気じゃないなら…私が婚約者になればいい!そうすれば、ソフィアが悪役令嬢になって、死ぬ可能性は格段に低くなる!
ソフィアは暫く俯いて考えた後、呟くように答えた。
「……正直、分からない。
光栄なことだとは思うけど、責任も重いし、今まで以上に人の目に晒されることになるのも不安……。
それに王子殿下には何度か挨拶をしたことがあるだけで、どんな人かも分からないし…。ニコニコとしてお優しそうな人だとは思うけど。」
「じゃあ、ソフィアはやりたくないの?」
「……でも、私がやらなきゃー」
絞り出すように呟いた言葉からソフィアの気持ちが伝わってくるようだった。
「やらなくていいよ。」
「え?」
「私がやる。王子の婚約者。」
「ア、アンナが…?」
予想外の宣言にソフィアは目を見開く。
あれ?そんなに驚くことかな?
「私じゃ無理、かな?」
正直、容姿も平凡だし、ソフィアのようにマナーも知識もまだまだだから、自分が王子殿下の婚約者に相応しくないことは重々承知だ。けれど、そんなのはどうでもいい。王子が選ぶのは結局はヒロインなんだろうし。
「いえ…無理なことはないと思うけど…。
な、なんで急に…。
だって、アンナ…貴女、王子殿下にも会ったこと…。」
そう、基本お屋敷から出ない私は王子に会ったこともない。ゲームでは散々見たけどね。
「……んー。面白そうだから?」
本当はソフィアを守りたいだけだ。だけど、ソフィアには真実は話せない。王子の婚約者になったら、いつか婚約破棄されて、追放されて、死んじゃうかもしれないなんて。
だから、私が代わりに悪役令嬢をやるの。
ソフィアを絶対に死なせたりなんかしない。
「面白そうって……遊びじゃないのよ?」
ソフィアが怪訝な顔をする。
「分かってるよ。
……私の命を賭けて、悪役令嬢を務めてみせる。」
私が真剣な面持ちで、ソフィアに告げると、ソフィアは眉を下げて、私を心配し出した。
「い、命…?またどこか体調でも悪いの…?
命を賭けるなんて、大袈裟よ…。」
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