53 / 60
第六章
6-9♡
しおりを挟む
私が達すると同時に、アヴィス様の白濁が私の中に注ぎ込まれた。びゅるびゅるっと私の奥に吐き出すその勢いが刺激になって、なかなか強い快感から帰って来られない。それに彼の子種を重いくらいに注ぎ込まれているという事実に身体が悦んでいた。
「あっ……はぁっ、はーっ、はーっ。ふぇ……――っ!?」
私はぐるりと天井を見上げていた。膣内には彼のモノを咥えたまま。そして、すぐに唇を塞がれる。息が整わず、まだ苦しいというのに、彼のキスは激しさを増すばかりで、私も気付けばまた欲しくなって、舌を絡ませていた。
顔を離し、私たちは見つめ合う。私の大好きな新緑の瞳がどろりと揺れている。いつも涼しいこの瞳がこんなに熱くなるなんて、結婚するまで知らなかった。でも……
「大好きです、アヴィス様」
私は笑顔でそう言うと、アヴィス様は笑い返してくれた。
「私も大好きだ、メロディア。初めて会った日からずっと……そして、これからも、君だけを愛している」
二人で額をくっつけ合い、鼻先でキスを交わす。あぁ……幸せ。ずっとこうして二人で笑い合っていたい。浅いキスを交わし、それが合図のようにまた彼が腰をゆっくりと動かし始めた。私の手はベッドに縫い付けられ、逃げることは許されない。
「あんっ……それやだぁ……、あぁ……ふっ……んぅ」
アヴィス様は肉棒をぎりぎりまで出して、またゆーっくり挿入していく。まるでアヴィス様の形を教え込むように、何度も。
「気持ちいいだろ? メロディアの膣内は悦んでる」
アヴィス様は意地悪だわ……。私のことをまた焦らして、遊んで……!
「やだやだぁ……、早く、早く擦ってほしいのっ。頭、おかしくなっちゃうぅ……」
「大丈夫。おかしくなったメロディアも好きだ。…………好きって言ったら締まったな」
「そんなことない……っ! 早く、いっぱいどちゅどちゅしてよぅ!」
私がこんなに頼んでいるのに、アヴィス様はゆっくりとした抽送をやめてくれない。
「駄目だ。もっと、時間をかけて、甘く、甘く、メロディアをどろどろに溶かしたい。好き、好きだよ、メロディア」
「やっ、耳元で囁かないでぇ……っ」
「好きだ……愛してる……。メロディアのここに、ずっと入ってたい。私の、私だけの、可愛いロディ」
甘く、今まで贈れなかった分の愛の言葉を雨のようにアヴィス様が降らせた。耳から伝わるその囁きが私の脳みそを舐め溶かすような錯覚に陥る。
「あっ、ひゃっ……なんか、だめぇ……」
「メロディア、なんて可愛くて、美しいんだ……。この真っ白な柔肌も、輝く瞳も、形のよい耳も、柔らかな舌も……欲張りでえっちな身体も……余すことなく、メロディア、君の全てが愛おしい」
「アヴィ……っ、あ、あああ……っ」
アヴィス様が優しく全身を抱きしめた瞬間、私は静かにイってしまった。
「あぁ……膣内が痙攣してるのか、ぴくぴくと私の陰茎を抱きしめてくる。そんなところまで可愛いな」
気だるくて私は動けそうもなかったのに、アヴィス様はどうやらイっていなかったようで、今度は私の腰を持って、浮かせるような体勢になる。
「アヴィ……今、イったばかりで……。私……」
「知ってる」
彼はそう言いながら、お腹の裏側を肉棒でぐいっと擦り上げる。
「ひぃん……!」
「ここも、擦ってあげないだろ?」
彼は下腹部に手を伸ばし、外側と内側から私の弱いところを刺激した。
「あ゛……あ゛ぁ、らめぇっっ!!」
こうして、私は何度か意識を飛ばしながら、自分でも聴いたことのない嬌声を上げて快楽の夜に飲み込まれていった。
♪
窓際で、小鳥が鳴いた。その声で目が覚める。
目を開くと、目の前にはアヴィス様のあどけない寝顔があった。
「かわいい……」
思えば、今までこうやって一緒に朝を迎えたことはなかった。夜交わっても、彼は朝早くに仕事に行ってしまっていたから。でも、これからは違う。彼と穏やかな朝を迎えることができる。私は微笑みながら、彼の顔にかかる銀髪をよけてあげた。
「アヴィス様が宰相じゃなくても……例え全てを失ったとしても……、ずっと側にいます。アヴィス様が私の居場所です」
アヴィス様はスースーと規則正しく寝息を立てている。昨晩はあんなに激しく私を責め立てたのに、今は無防備なその姿がたまらなく可愛くて。私にそれだけ心を許してくれていると思えば、より愛おしくなる。
「ふふっ、子供みたい……」
私が動いても目覚める気配がなかったので、私は彼に近づく。いつも難しい顔をしているギャップなのだろうか、寝顔がやけにあどけなく見えて……身体を上にずらし、可愛すぎる寝顔を胸に抱きしめた。
「アヴィス様、お疲れ様でした。これからも私を隣に置いてくださいね。いつでも癒して差し上げます」
ぎゅっと頭を抱きしめ、目を閉じる。すると、胸の谷間から声が聴こえた。
「随分と朝から刺激的な光景だな」
「あ、アヴィス様!? 起きていたんですか……?」
下を向くと、アヴィス様が上目遣いでこちらを見つめる。うぅ……かわいい。
「さっきメロディアが強く抱きしめるものだから目が覚めたんだ。にしても……どういう状況なんだこれは」
「そ、それは……アヴィス様の寝顔が可愛くて、つい」
「ふーん……そうか……。じゃあ……」
「ひゃあっ」
突然アヴィス様がペロンと胸の頂を舐めるものだから、甲高い声が出てしまう。その嬌声に満足したのかアヴィス様は楽しそうに目を細めた。
「朝から子供のように甘えさせてくれるなんて、良い妻だな」
「あっ、そういうことじゃ……! だめぇっ」
アヴィス様は朝から私の胸を散々弄った。そして、弄られたら私もぐずぐずに濡らしてしまって。濡れていることに気付いた彼が嬉しそうに挿入ってきて……朝の寝室にも嬌声を響かせることになってしまった。
「あっ……はぁっ、はーっ、はーっ。ふぇ……――っ!?」
私はぐるりと天井を見上げていた。膣内には彼のモノを咥えたまま。そして、すぐに唇を塞がれる。息が整わず、まだ苦しいというのに、彼のキスは激しさを増すばかりで、私も気付けばまた欲しくなって、舌を絡ませていた。
顔を離し、私たちは見つめ合う。私の大好きな新緑の瞳がどろりと揺れている。いつも涼しいこの瞳がこんなに熱くなるなんて、結婚するまで知らなかった。でも……
「大好きです、アヴィス様」
私は笑顔でそう言うと、アヴィス様は笑い返してくれた。
「私も大好きだ、メロディア。初めて会った日からずっと……そして、これからも、君だけを愛している」
二人で額をくっつけ合い、鼻先でキスを交わす。あぁ……幸せ。ずっとこうして二人で笑い合っていたい。浅いキスを交わし、それが合図のようにまた彼が腰をゆっくりと動かし始めた。私の手はベッドに縫い付けられ、逃げることは許されない。
「あんっ……それやだぁ……、あぁ……ふっ……んぅ」
アヴィス様は肉棒をぎりぎりまで出して、またゆーっくり挿入していく。まるでアヴィス様の形を教え込むように、何度も。
「気持ちいいだろ? メロディアの膣内は悦んでる」
アヴィス様は意地悪だわ……。私のことをまた焦らして、遊んで……!
「やだやだぁ……、早く、早く擦ってほしいのっ。頭、おかしくなっちゃうぅ……」
「大丈夫。おかしくなったメロディアも好きだ。…………好きって言ったら締まったな」
「そんなことない……っ! 早く、いっぱいどちゅどちゅしてよぅ!」
私がこんなに頼んでいるのに、アヴィス様はゆっくりとした抽送をやめてくれない。
「駄目だ。もっと、時間をかけて、甘く、甘く、メロディアをどろどろに溶かしたい。好き、好きだよ、メロディア」
「やっ、耳元で囁かないでぇ……っ」
「好きだ……愛してる……。メロディアのここに、ずっと入ってたい。私の、私だけの、可愛いロディ」
甘く、今まで贈れなかった分の愛の言葉を雨のようにアヴィス様が降らせた。耳から伝わるその囁きが私の脳みそを舐め溶かすような錯覚に陥る。
「あっ、ひゃっ……なんか、だめぇ……」
「メロディア、なんて可愛くて、美しいんだ……。この真っ白な柔肌も、輝く瞳も、形のよい耳も、柔らかな舌も……欲張りでえっちな身体も……余すことなく、メロディア、君の全てが愛おしい」
「アヴィ……っ、あ、あああ……っ」
アヴィス様が優しく全身を抱きしめた瞬間、私は静かにイってしまった。
「あぁ……膣内が痙攣してるのか、ぴくぴくと私の陰茎を抱きしめてくる。そんなところまで可愛いな」
気だるくて私は動けそうもなかったのに、アヴィス様はどうやらイっていなかったようで、今度は私の腰を持って、浮かせるような体勢になる。
「アヴィ……今、イったばかりで……。私……」
「知ってる」
彼はそう言いながら、お腹の裏側を肉棒でぐいっと擦り上げる。
「ひぃん……!」
「ここも、擦ってあげないだろ?」
彼は下腹部に手を伸ばし、外側と内側から私の弱いところを刺激した。
「あ゛……あ゛ぁ、らめぇっっ!!」
こうして、私は何度か意識を飛ばしながら、自分でも聴いたことのない嬌声を上げて快楽の夜に飲み込まれていった。
♪
窓際で、小鳥が鳴いた。その声で目が覚める。
目を開くと、目の前にはアヴィス様のあどけない寝顔があった。
「かわいい……」
思えば、今までこうやって一緒に朝を迎えたことはなかった。夜交わっても、彼は朝早くに仕事に行ってしまっていたから。でも、これからは違う。彼と穏やかな朝を迎えることができる。私は微笑みながら、彼の顔にかかる銀髪をよけてあげた。
「アヴィス様が宰相じゃなくても……例え全てを失ったとしても……、ずっと側にいます。アヴィス様が私の居場所です」
アヴィス様はスースーと規則正しく寝息を立てている。昨晩はあんなに激しく私を責め立てたのに、今は無防備なその姿がたまらなく可愛くて。私にそれだけ心を許してくれていると思えば、より愛おしくなる。
「ふふっ、子供みたい……」
私が動いても目覚める気配がなかったので、私は彼に近づく。いつも難しい顔をしているギャップなのだろうか、寝顔がやけにあどけなく見えて……身体を上にずらし、可愛すぎる寝顔を胸に抱きしめた。
「アヴィス様、お疲れ様でした。これからも私を隣に置いてくださいね。いつでも癒して差し上げます」
ぎゅっと頭を抱きしめ、目を閉じる。すると、胸の谷間から声が聴こえた。
「随分と朝から刺激的な光景だな」
「あ、アヴィス様!? 起きていたんですか……?」
下を向くと、アヴィス様が上目遣いでこちらを見つめる。うぅ……かわいい。
「さっきメロディアが強く抱きしめるものだから目が覚めたんだ。にしても……どういう状況なんだこれは」
「そ、それは……アヴィス様の寝顔が可愛くて、つい」
「ふーん……そうか……。じゃあ……」
「ひゃあっ」
突然アヴィス様がペロンと胸の頂を舐めるものだから、甲高い声が出てしまう。その嬌声に満足したのかアヴィス様は楽しそうに目を細めた。
「朝から子供のように甘えさせてくれるなんて、良い妻だな」
「あっ、そういうことじゃ……! だめぇっ」
アヴィス様は朝から私の胸を散々弄った。そして、弄られたら私もぐずぐずに濡らしてしまって。濡れていることに気付いた彼が嬉しそうに挿入ってきて……朝の寝室にも嬌声を響かせることになってしまった。
164
お気に入りに追加
1,549
あなたにおすすめの小説
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を
川上桃園
恋愛
「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」
とある国で、宰相閣下が結婚するという新聞記事が出た。
これを見た地方官吏のコーデリアは突如、王都へ旅立った。亡き兄の友人であり、年上の想い人でもある「彼」に別れを告げるために。
だが目当ての宰相邸では使用人に追い返されて途方に暮れる。そこに出くわしたのは、彼と結婚するという噂の美しき令嬢の姿だった――。
これは、冷血宰相と呼ばれた彼の結婚を巡る、恋のから騒ぎ。最後はハッピーエンドで終わるめでたしめでたしのお話です。
完結まで執筆済み、毎日更新
もう少しだけお付き合いください
第22回書き出し祭り参加作品
2025.1.26 女性向けホトラン1位ありがとうございます
【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】
好きな人の好きな人
ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。"
初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。
恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。
そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。
【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
下げ渡された婚約者
相生紗季
ファンタジー
マグナリード王家第三王子のアルフレッドは、優秀な兄と姉のおかげで、政務に干渉することなく気ままに過ごしていた。
しかしある日、第一王子である兄が言った。
「ルイーザとの婚約を破棄する」
愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。
「あのルイーザが受け入れたのか?」
「代わりの婿を用意するならという条件付きで」
「代わり?」
「お前だ、アルフレッド!」
おさがりの婚約者なんて聞いてない!
しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。
アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。
「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」
「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる