癒しの花嫁は幼馴染の冷徹宰相の執愛を知る

はるみさ

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第六章

6-8♡

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 アヴィス様がぐっと胸の蕾を押し込んだ。と思えば、反対側はくにくにと蕾の形を変えて楽しんでいる。それだけで背中にどんどんと快感が蓄積されていく。それがぎりぎりのところで溢れそうなのを、必死に我慢していた。

 「ひっ……ふっぅん……」

 アヴィス様は私の耳元に唇を寄せ、耳を舐め始めた。ぴちゃぴちゃと彼の唾液の音が聴こえ、脳みそまで舐められているような錯覚に陥る。彼は親指と薬指でくりくりと蕾を刺激した。

 「メロディア。我慢はよくない…………イけ」

 「あっ……あああああっ!!」

 彼に命令された瞬間、背中に溜まった快感が弾け、私は身体を弓なりにして達した。ぴゅぴゅっと蜜口からも何か出てしまった気がする……でも、弾けた快感が大きくて、すぐには身体を動かせそうになかった。

 「あぁ、胸だけでイけたな。メロディアは優秀だ」

 楽しそうなアヴィス様の声がぼんやりと遠くに聴こえる。

 脱力している間に、私の衣服はほとんど脱がされていて、気付けば私はパンティを一枚、身に纏うだけ。うつぶせのまま視線だけ後ろに向けると、アヴィス様は一糸まとわぬ姿になっていた。よく考えたら、こんなにちゃんと彼の裸を見たのは初めてかもしれない……

 ぼんやりとしながら、私の上に跨る彼を見上げる。美しい顔の下には均整の取れた綺麗な身体が続いていた。筋肉が多いわけじゃないけど、貧相ではない身体。鍛えてはいないはずなのに、うっすらと腹筋には線が入っている。そして、私のお尻の上には硬く熱い肉棒がそそり立っていた。肉棒の先にはぷっくりと光る液体があって、彼も私の膣内に入りたいと涎を垂らしているようで嬉しかった。

 彼の肉棒が私のお尻の谷間にポンと置かれた。下着の上に置かれているだけなのに、それはとても熱くて、彼がどれだけこの状況に興奮しているのかが分かる。肌触りの良いシルクの感覚が気持ち良いのか、彼は私のお尻に肉棒をこすり付けながら、前後に動く。

 「あっ……はっ……なんでぇ……」

 「イったばかりじゃ身体がきついかと思ったんだ。メロディアが回復するまで待ってるから、気にするな」

 そんなこと言っても、お尻にそんなに熱くて硬いのをこすり付けられてて、気にしないなんてできるはずがないのに……。彼の肉棒に押されて、パンティがどんどんと食い込んでいく。それすらも気持ち良くて、私は腰を揺らしていた。彼のモノが欲しくて、お尻を浮かせて、位置を調整しようとするのに、彼は挿入れてくれない。

 もどかしくて、もう奥までみっちり埋めてほしくて、私は瞳を潤ませたまま、彼の方を振り返る。

 「ふっ……ぅっ……んん……、アヴィスさまぁ……。もう無理、我慢できないからぁ」

 「何が無理なんだ?」

 アヴィス様は何かを期待するような眼をこちらに向けている。

 そこでようやく気付いた。私に求めさせたいんだわ……と。彼の思惑通りに求めるのは、少し悔しかったけど、今はとにかく身体の疼きを止めてほしかった。何も挿入っていないのに、期待感だけで膣内がうごめいていた。

 私はパンティの紐を解き、彼の目の前にお尻を差し出した。蜜口からはとろっと愛液が零れる。なんて恥ずかしい恰好をしているんだろうと思うのに、それさえも気持ち良さに変換されてしまう。私は振り向き、アヴィス様に懇願した。

 「膣内が寂しいんです……。アヴィス様のおっきいので、膣内も奥もずんずんってして、白いのたくさん……私の中にください……」

 アヴィス様はごくっと喉を鳴らした。彼の手が私の腰を掴む。いよいよ挿入れてもらえると思ったら、嬉しくて、私のお尻は揺れていたようで……

 「まるで犬みたいだな。こんな姿で私のモノを必死で求めるなんて。可愛すぎるぞ、メロディア」

 彼が後ろからくちゅくちゅと愛液と先走り汁を混ぜ合わせるようにした後、肉棒をにゅっと挿し込んだ。

 「あ、はぁっん……」

 「あぁ、入口だけなのにすごい吸い付いてくる。メロディア、私の何が欲しいんだ? ちゃんと言えたら奥まで挿入れてやる」

 こんな状態でそんなことを聞くなんてずるい……! もう羞恥心なんかどうでもよくて、私は涙を流して彼に訴えた。

 「ぁ……アヴィスさまの、おっきいおちんちんが、ほしい……っ」

 「よく、言えたな」

 彼がズンっと奥に叩きつけるように肉棒を突き刺した。

 「うっ……はぁっ……」

 あまりにも大きくて、苦しくなる。

 「最初はあんなに狭かったのに、すっかり上手に咥えられるようになったな……。私の形を覚えて、ちゅうちゅうと一生懸命に吸い付いている……っ」

 「あっ、アヴィスさまの、奥まできてるぅ……あ、あんっ!」

 アヴィス様がどちゅどちゅと、何の遠慮もなく、腰を振る。私の奥を潰すかのように何度も、何度も、強く、強く。

 「ひっ、ああっ、はぁっ、ああんっ! あう゛ぃ……しゅ、さまっ。あぁっ、きもち、いっ! すき……っ、しゅきぃ!!」

 「私も、だっ。好きだ、メロディア! 愛している……っ!」

 彼の愛の言葉は、まるで甘い甘い媚薬のようで私の思考も、身体もぐずぐずに溶かしていく。今はただ彼と一つになって、溶けて、境目もないくらい混ざり合いたかった。ぱちゅん、ばちゅんと、生々しく身体がぶつかりあう度に、愛液が飛び散る。

 「あぁああ、あんっ! もぉ、らめっ! イくイく、しゅごいのきちゃうぅーっ!!」

 「っく……!」


 
  

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