癒しの花嫁は幼馴染の冷徹宰相の執愛を知る

はるみさ

文字の大きさ
上 下
22 / 60
第二章

2-14♡

しおりを挟む
 私が身体を寄せると、アヴィス様も私の身体を抱いてくれた。今度は真正面から、顔を上げるとアヴィス様と目が合う。私たちはキスをした。キスをしながら、私たちは身体を絡ませる。

 アヴィス様の手は、胸の上に置かれ、くりくりと私の胸の頂を弄っている。脚の間には彼の脚が差し込まれ、私の秘部を刺激している。彼の太ももが私の愛液で濡れる。私のお腹には大きな彼の肉棒が押し付けられる。それはまるで熱杭のように熱かった。先端から何かが出ているのか、私のお腹を湿らせていく。ぐいぐいとお腹に押し付けてくるものだから、早く私の膣内に入りたいと言われているようで、また私は濡らした。

 「あっ、はぁっ! すごく、いい、いいよう……っ」

 「もっと悦くしてやる」

 アヴィス様は脚をスッと抜いたと思えば、今度は彼の手が差し込まれた。彼はまた私の秘芽を刺激したかと思えば、今度は蜜口に指を立てた。

 ちゅぷ……ちゅぷ……にゅるん

 蜜口を探るように少し動いた後、彼の指は難なく私の膣内に差し込まれる。

 「あぁん、アヴィスさまっ!」

 アヴィス様は私の耳にチュっとキスを落とすと、耳元で囁いた。

 「濡らしすぎだ」

 その声が熱くて、嬉しそうで、彼も興奮しているのが伝わってきて。頭が沸騰しそうだった。

 挿入れられた一本の指は私の膣内を確認するように膣壁を撫でていく。それでいて乱暴さは微塵も感じられなくて、彼が大切に私の身体を触っていることが伝わってくる。

 「ひっぁ……、へん! 気持ちよくてっ、へんになる……っ!」

 「これだけ濡れてるなら」

 彼がニィっと片方の唇の端を上げて笑った。

 「あっ! ふえたぁ……! …………ぁんっ!」

 膣内の指が増えた。二本? 三本? もはやその判断ができないくらい思考は溶けていて。気持ち良いところを掠めるけど、長くは刺激はしてくれなくて。身体の中の熱が溜まりすぎてお腹の奥がぎゅっと痛くて、私は涙を流していた。

 「はあっ……もうっ、お願いだからぁ……っ」

 「お願いされなくても、私ももう限界だ」

 アヴィス様は膣内から指を抜くと、私に覆い被さった。彼の下には前回と変わらず、やっぱり大きなそれがあった。でも、彼の気持ちを知ったからか、不思議と前回ほど怖くなかった。

 ゆっくりと蜜口にアヴィス様のそれがあてがわれる。ぬちゅっと音がして、私の蜜口がまるで媚びるかのように、彼の肉棒に吸い付いた。それだけでも、背中にぴりぴりとした甘い快感が走る。

 アヴィス様は確認するように蜜口の部分をにゅるにゅると浅く滑った後、私にキスを一つ落とした。

 「……メロディア、異変があればすぐに教えてくれ」

 肉棒がゆっくり、ゆっくり挿入されていく。まるで焦らされているようなその挿入速度に腰がぞくぞくと揺れる。アヴィス様は私の表情を伺いながら、額に玉のような汗を浮かべていた。

 「アヴィス、様……大丈夫……。すごく、気持ちいいから……っ」

 私はアヴィス様の頬を両手で包んだ。実を言えば、大きすぎるその肉棒が少し苦しかったけど、彼に安心してほしくて、私は笑顔で彼の汗を拭った。彼は少しほっとしたような顔をして、ぐぐぐっと挿入を進めた。

 「あっ、ひっ……」

 私の一番奥にたどり着いたようで、彼は腰の動きを止めた。

 「今回は最後まで繋がれた、な。痛く、ないか?」

 「だい、じょうぶ……ん、うれしい。はぁっ……」

 「そうだな。……ぅ、メロディアの膣内、私の形を覚えるかのようにいたるところから吸い付いてくる」

 「そんなの、しらないぃ」

 気持ちも、身体もアヴィス様でいっぱいだった。前回の初夜のことを思い出して、あの時と彼の視線が全然違うことに嬉しくなる。……私たち、ちゃんと繋がれた。

 「動いても、大丈夫か?」

 私がこくんと頷くと、アヴィス様は私を抱きしめて、腰を揺らした。

 彼の大きすぎる肉棒が私の膣内を出たり入ったりして、その度にびりびりとした快楽の波が襲ってくる。最初は慎重に腰を振っていた彼も徐々に抽送の速度を上げていく。

 「あっ! やぁっ、すごいっ気持ちいいっ、よぅ! あんっ……アヴィス、さまぁっ」

 「私もだ。あぁ、メロディアの嬌声こえが腰に響いて……っ、変になりそうだ」

 「変に、なろぉ! あっ、ふぁっ……私も、へんに、へんになるからぁ……っ!」

 私の口が開くとすかさずアヴィス様の舌が挿入された。上も下も彼と繋がっていることが嬉しくてたまらない。全てを彼に支配されていたいとさえ思う。

 私の愛液が溢れ出した蜜口からは、恥ずかしいくらいの水音が聴こえる。最初に感じた違和感はとうに感じられなくなっていて、身体の中を満たすのは、アヴィス様への愛しい気持ちと、絶え間なく与えられる快楽だけ。
  
 「メロディア、メロディア!」

 「アヴィス、さまぁ!! もうっ、あん……っ、あぁぁぁあーっ!!」

 「っ……ぐ」

 白濁が私の中に注がれた。それはとても熱く、勢いよく私の膣奥を染め上げた。

 「はぁっはぁっ……はぁ……」

 私たちは重なり合ったまま、呼吸を整える。アヴィス様の重みが心地よくて、私は彼にぎゅっと抱きついた。

 「……抱きつくのはいいが、膣内までしめるな。またしたくなるだろうが」

 アヴィス様はあっさりと私の膣内から出て行った。さっきまで隙間なくはまっていたピースがなくなってしまったような感覚に襲われる。

 「そんなにしょぼくれた顔をするな。意識を飛ばさず、最後までできることが分かったんだ。また、すればいいだろう。無事で、良かった」

 私の頭を撫でながら……彼が笑った。確かに笑った。

 銀髪の隙間から優しい新緑の瞳で見つめて、笑ってくれた。。

 長かった夜が明けようとしていた。





しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

束縛婚

水無瀬雨音
恋愛
幼なじみの優しい伯爵子息、ウィルフレッドと婚約している男爵令嬢ベルティーユは、結婚を控え幸せだった。ところが社交界デビューの日、ウィルフレッドをライバル視している辺境伯のオースティンに出会う。翌日ベルティーユの屋敷を訪れたオースティンは、彼女を手に入れようと画策し……。 清白妙様、砂月美乃様の「最愛アンソロ」に参加しています。

【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!

高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。 7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。 だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。 成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。 そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る 【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

処理中です...