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第十三話
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律は、真っ直ぐに琴美を見つめた。
しかし、いつも自信に溢れたその瞳には今は少し不安の色が滲んでいるように琴美には見えた。いつも大きく琴美を包み込んでくれる律の心を揺らすのが自分であるということが琴美は堪らなく嬉しかった。
琴美は膝の上で硬く握られた律の両手に重ねるように手を添えた。
「…私もずっと会えなくて寂しかったです。」
「…琴美。」
律は琴美の手をギュッと握り返した。
「会った時に話そうと思ってたんですけど…
あの一週間が忙しくなったのは私のミスなんです。とても一人じゃこなせない仕事量を任されて途方に暮れてた時に助けてくれたのが茂野君でした。」
律は固く口を閉ざしている。
「あの日は抱えてた仕事がようやく終わって、お礼の意味もあって打ち上げに行きました。その帰り、急に手を引かれて…茂野君に抱きしめられました。
最初は離れようとしたんですけど、少しだけ一週間のご褒美をくれって言われて…。茂野君は毎日私のために遅くまで仕事をしてくれたから…強く断れませんでした。」
「…そっか。」
律は寂しそうに笑ったが、琴美を握る手には力が込められていた。琴美は律の笑顔が精一杯の強がりのように思えた。
「でもね、律さん?
…私が茂野君の腕の中で考えていたのは、律さんのことでした。」
「…俺のこと?」
「はい。本当に茂野君には失礼なんですけど…。
律さんと匂いが違うな、とか…
律さんはもっとあったかいな、とか…
なんで私を抱きしめているのが律さんじゃ無いんだろうって思いました。」
いつの間にか、琴美は微笑みながら、涙を流していた。
律はそっと琴美の頬に手を伸ばして、その涙を拭う。
「その時、気付いたんです。
…私、律さんが好きなんだって。」
二人は瞬きも忘れたように、真っ直ぐに見つめ合う。
「律さん、大好きです。
私も律さんを失うのが怖かった…。」
律は琴美の顎に指をそっと滑らせた。
「琴美…。
…泣かせて…寂しい思いをさせて、ごめん。
これからはもう泣かせない。大事にするから。
琴美、好きだ。
俺と付き合って欲しい。」
「はい。」
二人の唇はゆっくりと重なった。
最初は優しく。
徐々にお互いの存在を確かにするようにしっかりと。
二人は舌を絡ませ、唾液を交換し、歯列を舐め合った。
ピチャ…クチュクチュ…
水音が部屋に響く。
二人はキスに夢中になっていた。
琴美はあまりに長く激しいキスにすっかり息が上がっていた。律が唇を離すと、二人の間には唾液が伸びて、橋が架かる。
「はぁ…はぁ…。」
琴美の瞳はすっかり潤み、トロンとしている。
赤くぽってりとした唇は唾液でテラテラと濡れ、その端からはどちらのものか分からない唾液が垂れている。
律はもう一度顔を近づけ、琴美の口から垂れた唾液をペロリと舐める。
「…ぁん。」
琴美はそれだけで感じてしまう。
「琴美…可愛い。」
律はすっかり力の抜けた琴美の身体を引き寄せ、自らの腕の中におさめた。
琴美は律の胸に頭を預けた。ギュッと律が琴美を抱きしめる。律は琴美の頭に頬を擦り付ける
「…ずっと、こうしたかった。」
「はぁ…私もです。」
琴美は律の温かさを確かめて、大好きなその匂いを吸い込む。思えば琴美は最初から律のこの安心できる腕の中が大好きだった。あの夜、初めて会った時からもう律のこの腕の中に囚われていたのかもしれない、と琴美は思った。
律は琴美の頭にキスを落とす。
「この一週間、ろくに眠れなかったんだ。
琴美のご飯は無くなって、ハグも出来なくなって…琴美の匂いが家の色んなところから消えていって…このまま琴美も消えちゃうんじゃないかと思った。
今までどれだけ琴美に支えられてたのかを思い知ったよ。ハグに助けられてたのは俺の方だ。」
琴美は律の胸にグリグリと頭を押し付ける。
「私もこの二週間でどれだけ律さんに癒されてたのかを知りました。ハグして欲しいって…私のご飯を食べて嬉しそうに笑う律さんに会いたいって…何度も何度も思いました。もう離れたくない…。」
「寂しい思いをさせて、ごめん…。俺が弱いせいで…。
でも、もう離さない。琴美は俺の運命の人だから…。」
琴美はハッとして、顔を上げた。
「運命の人…って、もしかして私ですか?!」
「そうだけど?琴美以外いるはずない。」
キョトンとして律は琴美を見つめる。なに当たり前のこと言ってるの?とでも言いたげな表情だ。
「…でも、だって…初めてうちに泊まった時、海斗が『運命の人を逃した』って…」
律はフフッと笑う。
「うん。あの時は本当に逃したと思ってたんだ。初めて琴美と会った時に海斗と名字が同じだとは思ったけど、まさか本当に海斗のお姉さんが琴美だとは思ってなかったから。あんな形で再会できるなんて。」
「…運命の人と再会って、私と再会したってことだったんだ。」
琴美はまだ信じられないようにパチパチと目を瞬かせている。
「…うん。危うく自分のせいでまた逃しちゃうところだったけど。」
コツンと律は琴美の頭に自分の頭を乗せた。
「もう逃げませんよ。」
琴美はギュウッと強く律に抱きついた。
律も強く抱きしめ返してくれる。
「俺も。もう離さない。」
暫く二人で抱き合った後、琴美は気になってたことを聞いてみた。
「そういえば、なんで今日は海斗と一緒だったんですか?」
「あぁ。海斗なら琴美に彼氏ができたからどうか知っているかもって思って…俺が自宅に飲みに誘った。
直接琴美に聞く勇気がなくて…情けないよな。」
律は自嘲気味に笑う。琴美は首を横に振った。
「そんなことないです。私も海斗に律さんの様子が聞きたくて電話したし…。
でも、なんでスピーカーで話を聞いてたんですか?」
律は慌てたように答える。
「…あ、あれは海斗が勝手にやったんだ。
家で飲みながら、それとなく琴美に彼氏が出来たのか聞いたら…結局洗いざらい吐くことになって。逃げ帰って、連絡も無視するなんて男らしくないって怒られたよ。
そしたら、琴美から海斗に電話が掛かってきて、彼氏がいるかどうかだけ確認してあげるから、着いて来いって家の前まで引っ張られた。そしたら、あとは勝手に電話を繋げて、琴美の部屋に入って行っちゃったんだ。」
「ははっ…。なんか海斗がすみません…。」
琴美は思わず謝った。海斗は昔から強引なところがある。琴美も小さい頃からよく振り回されてきた。
「いや、海斗には頭が上がらないよ。海斗のおかげで琴美にちゃんと気持ちを伝えられたんだから。ちゃんとあとで報告しないと。
でも、本当にごめん。盗み聞きみたいなことして。」
律はまた謝る。本当に悪いと思っているようだった。
「大丈夫です。
私もあとで海斗に御礼を言おうと思います。」
「うん。二人で報告しよう。」
二人は額をコツンとくっつけて笑い合った。
律は琴美を見つめて言う。
「琴美は明日お休み?」
「はい。律さんは?」
律は小さく溜息を吐く。
「…明日は出勤なんだ。
でも、まだ琴美といたい…。」
「私も一緒にいたいです。でも、律さん、この一週間、ちゃんと寝れてないんですよね?家に帰ってゆっくり寝たほうがいいんじゃ…。」
「いやだ…琴美といたい…。」
ぶんぶんと首を振る律はまるで子供のようだ。
琴美はその姿を見て微笑む。
「じゃあ、うちで寝て行きますか?
明日の朝、久しぶりにご飯作りますよ?」
律がパッと顔を上げる。満面の笑みだ。
「そうする!琴美のご飯、食べたい!!」
「ふふっ。じゃあ、布団敷きますね。」
そう言って琴美は立ち上がろうとすると、律はぐっと手を引いて琴美をソファの上に組み敷いた。
「えっ…!」
「俺たち、もう付き合ってるんだよ?
なのに、別々の布団で寝るとか言わないよね?」
律はゆっくりと唇を舐めた。
「あ…えっと…その…。
…ベ、ベッドで一緒に寝ますか?」
律は嬉しそうに笑い、琴美のカットソーの裾から手を入れて、お腹を撫でた。
「ん…っ、ひゃ…。」
律は琴美の耳元に顔を寄せ、囁く。
「俺が運んであげる。
まずはここでゆっくりほぐしてから…ね?」
「ぁ…やっ。ま、待って…!
お、お願いですからっ!」
律はムッとした様子を隠しもせずに唇を尖らせている。
「琴美は嫌なの?」
「…い、嫌とかではなくて…。
あのお風呂に入らせて欲しい…です。」
「…お風呂。」
琴美は恥ずかしくて、両手で顔を覆った。
「今日は…汗かいちゃったから…
…このままじゃ、嫌、です……。」
「ん゛ー……。」
律は唸りながら考えている。
「…分かった。
俺はそのままの琴美を愛したいところだけど、琴美の気持ちも大事にしたいから、今日は待ってあげる。」
琴美はホッとして、息を吐いた。
律は琴美を解放する。琴美は律の下から抜け出した。
「じゃあ…私、シャワー浴びてきます…。」
律がニヤッと笑う。
「俺も一緒に入っていい?」
「だ、駄目です!!」
そう叫んで、琴美はお風呂場に駆け込んだ。
しかし、いつも自信に溢れたその瞳には今は少し不安の色が滲んでいるように琴美には見えた。いつも大きく琴美を包み込んでくれる律の心を揺らすのが自分であるということが琴美は堪らなく嬉しかった。
琴美は膝の上で硬く握られた律の両手に重ねるように手を添えた。
「…私もずっと会えなくて寂しかったです。」
「…琴美。」
律は琴美の手をギュッと握り返した。
「会った時に話そうと思ってたんですけど…
あの一週間が忙しくなったのは私のミスなんです。とても一人じゃこなせない仕事量を任されて途方に暮れてた時に助けてくれたのが茂野君でした。」
律は固く口を閉ざしている。
「あの日は抱えてた仕事がようやく終わって、お礼の意味もあって打ち上げに行きました。その帰り、急に手を引かれて…茂野君に抱きしめられました。
最初は離れようとしたんですけど、少しだけ一週間のご褒美をくれって言われて…。茂野君は毎日私のために遅くまで仕事をしてくれたから…強く断れませんでした。」
「…そっか。」
律は寂しそうに笑ったが、琴美を握る手には力が込められていた。琴美は律の笑顔が精一杯の強がりのように思えた。
「でもね、律さん?
…私が茂野君の腕の中で考えていたのは、律さんのことでした。」
「…俺のこと?」
「はい。本当に茂野君には失礼なんですけど…。
律さんと匂いが違うな、とか…
律さんはもっとあったかいな、とか…
なんで私を抱きしめているのが律さんじゃ無いんだろうって思いました。」
いつの間にか、琴美は微笑みながら、涙を流していた。
律はそっと琴美の頬に手を伸ばして、その涙を拭う。
「その時、気付いたんです。
…私、律さんが好きなんだって。」
二人は瞬きも忘れたように、真っ直ぐに見つめ合う。
「律さん、大好きです。
私も律さんを失うのが怖かった…。」
律は琴美の顎に指をそっと滑らせた。
「琴美…。
…泣かせて…寂しい思いをさせて、ごめん。
これからはもう泣かせない。大事にするから。
琴美、好きだ。
俺と付き合って欲しい。」
「はい。」
二人の唇はゆっくりと重なった。
最初は優しく。
徐々にお互いの存在を確かにするようにしっかりと。
二人は舌を絡ませ、唾液を交換し、歯列を舐め合った。
ピチャ…クチュクチュ…
水音が部屋に響く。
二人はキスに夢中になっていた。
琴美はあまりに長く激しいキスにすっかり息が上がっていた。律が唇を離すと、二人の間には唾液が伸びて、橋が架かる。
「はぁ…はぁ…。」
琴美の瞳はすっかり潤み、トロンとしている。
赤くぽってりとした唇は唾液でテラテラと濡れ、その端からはどちらのものか分からない唾液が垂れている。
律はもう一度顔を近づけ、琴美の口から垂れた唾液をペロリと舐める。
「…ぁん。」
琴美はそれだけで感じてしまう。
「琴美…可愛い。」
律はすっかり力の抜けた琴美の身体を引き寄せ、自らの腕の中におさめた。
琴美は律の胸に頭を預けた。ギュッと律が琴美を抱きしめる。律は琴美の頭に頬を擦り付ける
「…ずっと、こうしたかった。」
「はぁ…私もです。」
琴美は律の温かさを確かめて、大好きなその匂いを吸い込む。思えば琴美は最初から律のこの安心できる腕の中が大好きだった。あの夜、初めて会った時からもう律のこの腕の中に囚われていたのかもしれない、と琴美は思った。
律は琴美の頭にキスを落とす。
「この一週間、ろくに眠れなかったんだ。
琴美のご飯は無くなって、ハグも出来なくなって…琴美の匂いが家の色んなところから消えていって…このまま琴美も消えちゃうんじゃないかと思った。
今までどれだけ琴美に支えられてたのかを思い知ったよ。ハグに助けられてたのは俺の方だ。」
琴美は律の胸にグリグリと頭を押し付ける。
「私もこの二週間でどれだけ律さんに癒されてたのかを知りました。ハグして欲しいって…私のご飯を食べて嬉しそうに笑う律さんに会いたいって…何度も何度も思いました。もう離れたくない…。」
「寂しい思いをさせて、ごめん…。俺が弱いせいで…。
でも、もう離さない。琴美は俺の運命の人だから…。」
琴美はハッとして、顔を上げた。
「運命の人…って、もしかして私ですか?!」
「そうだけど?琴美以外いるはずない。」
キョトンとして律は琴美を見つめる。なに当たり前のこと言ってるの?とでも言いたげな表情だ。
「…でも、だって…初めてうちに泊まった時、海斗が『運命の人を逃した』って…」
律はフフッと笑う。
「うん。あの時は本当に逃したと思ってたんだ。初めて琴美と会った時に海斗と名字が同じだとは思ったけど、まさか本当に海斗のお姉さんが琴美だとは思ってなかったから。あんな形で再会できるなんて。」
「…運命の人と再会って、私と再会したってことだったんだ。」
琴美はまだ信じられないようにパチパチと目を瞬かせている。
「…うん。危うく自分のせいでまた逃しちゃうところだったけど。」
コツンと律は琴美の頭に自分の頭を乗せた。
「もう逃げませんよ。」
琴美はギュウッと強く律に抱きついた。
律も強く抱きしめ返してくれる。
「俺も。もう離さない。」
暫く二人で抱き合った後、琴美は気になってたことを聞いてみた。
「そういえば、なんで今日は海斗と一緒だったんですか?」
「あぁ。海斗なら琴美に彼氏ができたからどうか知っているかもって思って…俺が自宅に飲みに誘った。
直接琴美に聞く勇気がなくて…情けないよな。」
律は自嘲気味に笑う。琴美は首を横に振った。
「そんなことないです。私も海斗に律さんの様子が聞きたくて電話したし…。
でも、なんでスピーカーで話を聞いてたんですか?」
律は慌てたように答える。
「…あ、あれは海斗が勝手にやったんだ。
家で飲みながら、それとなく琴美に彼氏が出来たのか聞いたら…結局洗いざらい吐くことになって。逃げ帰って、連絡も無視するなんて男らしくないって怒られたよ。
そしたら、琴美から海斗に電話が掛かってきて、彼氏がいるかどうかだけ確認してあげるから、着いて来いって家の前まで引っ張られた。そしたら、あとは勝手に電話を繋げて、琴美の部屋に入って行っちゃったんだ。」
「ははっ…。なんか海斗がすみません…。」
琴美は思わず謝った。海斗は昔から強引なところがある。琴美も小さい頃からよく振り回されてきた。
「いや、海斗には頭が上がらないよ。海斗のおかげで琴美にちゃんと気持ちを伝えられたんだから。ちゃんとあとで報告しないと。
でも、本当にごめん。盗み聞きみたいなことして。」
律はまた謝る。本当に悪いと思っているようだった。
「大丈夫です。
私もあとで海斗に御礼を言おうと思います。」
「うん。二人で報告しよう。」
二人は額をコツンとくっつけて笑い合った。
律は琴美を見つめて言う。
「琴美は明日お休み?」
「はい。律さんは?」
律は小さく溜息を吐く。
「…明日は出勤なんだ。
でも、まだ琴美といたい…。」
「私も一緒にいたいです。でも、律さん、この一週間、ちゃんと寝れてないんですよね?家に帰ってゆっくり寝たほうがいいんじゃ…。」
「いやだ…琴美といたい…。」
ぶんぶんと首を振る律はまるで子供のようだ。
琴美はその姿を見て微笑む。
「じゃあ、うちで寝て行きますか?
明日の朝、久しぶりにご飯作りますよ?」
律がパッと顔を上げる。満面の笑みだ。
「そうする!琴美のご飯、食べたい!!」
「ふふっ。じゃあ、布団敷きますね。」
そう言って琴美は立ち上がろうとすると、律はぐっと手を引いて琴美をソファの上に組み敷いた。
「えっ…!」
「俺たち、もう付き合ってるんだよ?
なのに、別々の布団で寝るとか言わないよね?」
律はゆっくりと唇を舐めた。
「あ…えっと…その…。
…ベ、ベッドで一緒に寝ますか?」
律は嬉しそうに笑い、琴美のカットソーの裾から手を入れて、お腹を撫でた。
「ん…っ、ひゃ…。」
律は琴美の耳元に顔を寄せ、囁く。
「俺が運んであげる。
まずはここでゆっくりほぐしてから…ね?」
「ぁ…やっ。ま、待って…!
お、お願いですからっ!」
律はムッとした様子を隠しもせずに唇を尖らせている。
「琴美は嫌なの?」
「…い、嫌とかではなくて…。
あのお風呂に入らせて欲しい…です。」
「…お風呂。」
琴美は恥ずかしくて、両手で顔を覆った。
「今日は…汗かいちゃったから…
…このままじゃ、嫌、です……。」
「ん゛ー……。」
律は唸りながら考えている。
「…分かった。
俺はそのままの琴美を愛したいところだけど、琴美の気持ちも大事にしたいから、今日は待ってあげる。」
琴美はホッとして、息を吐いた。
律は琴美を解放する。琴美は律の下から抜け出した。
「じゃあ…私、シャワー浴びてきます…。」
律がニヤッと笑う。
「俺も一緒に入っていい?」
「だ、駄目です!!」
そう叫んで、琴美はお風呂場に駆け込んだ。
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