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第一話
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琴美はコンビニで栄養ドリンクを買い、それを重い身体に流し込んだ。
ここ二週間は特に忙しかった。納期前の繁忙期というだけでも忙しいのに、先輩が足を骨折し出勤できなくなったのでその仕事を引き受け、後輩に泣きつかれて別プロジェクトの仕事も手伝った。
それ以前も琴美は何かと忙しく、ここ一年で彼氏の俊哉と二人でゆっくり過ごしたのは数えるほどしかない。流石に琴美も俊哉に悪いとは思っていたが、仕事は好きだし、大切だ。俊哉はそんな琴美のことを理解してくれているようで、「俺は大丈夫だから。無理しないでね。」と言ってくれている。
そんな琴美も今日だけは必死に仕事を片付け、奇跡的に定時ちょっと過ぎに会社を出ることが出来た。今日は琴美と俊哉が付き合って三年の記念日だった。
もう琴美も二十六歳になる。少し早いけど、三年も付き合ってるし、もしかしたら結婚とかそう言う話があるかも…なんて期待していた。仕事は好きだが、やっぱり結婚もしたいし、子供も欲しい。優しい俊哉となら温かい家庭が築けるだろうと、琴美は考えていた。
俊哉と約束している大きな駅に着く。俊哉とデートする時は大抵のこの駅の周辺だ。乗り換えの人も多いこの駅は、帰宅する人でいっぱいだった。人の間をすり抜け、何とか駅を出る。
「ふぅ…。待ち合わせの場所は…っと。」
琴美はスマホで待ち合わせのお店を確認する。ついでに俊哉からメッセージが来てないか確認するが、連絡は来ていなかった。マメな俊哉は、いつもなら逐一連絡をくれる。
「今日は遅れるのかな?珍しい…。」
琴美はぽそっと呟き、お店に向かおうとスマホから顔を上げた。その時、目の端に金髪のアフロが目に入った。
「…なにあれ。」
思わず琴美はそっちを見遣る。
そこには『Free Hugs』と描いたプラカードを掲げたいかにも変な人がいた。パーティグッズであろう金髪アフロを被り、鼻眼鏡をかけている。全く素顔が分からないが、身長は高かった。
琴美はフリーハグを実際にやってる人なんて初めて見た。しかも、あんな変な格好して。琴美はもちろんハグなんてしに行かないが、派手だし、ついつい見てしまった。
すると、その人がこっちを向き、一瞬目が合ったような気がした。…アフロに鼻眼鏡、変な顔。琴美はぷっと吹き出すと、その人に少し微笑み、歩き出した。その人から元気を貰った気がして、足取がほんの少し軽くなった。
駅から五分ほど歩き、待ち合わせのお店に到着した。店に入ると、すでに俊哉は到着していた。琴美は、俊哉の向かい側に腰を下ろす。
「ごめんね!もう来てたんだ。メッセージないから、今日はまだ来てないのかと思ってたよ。」
「うん。」
俊哉は、短く答えるだけだ。
琴美は、俊哉の顔を覗き込んで、尋ねた。
「…俊哉?どうしたの?なんか…元気ないね。」
俊哉は、答えない。
机の上に置いた拳は強く握りしめられている。
「俊哉…何か言ってくれなきゃ分かんないよ。
…それとも少し何か飲んでから話す?」
そう言って琴美がメニューを開き、何を飲もうか考えていると、俊哉は意を決したように口を開いた。
「子供ができた。」
琴美は思わずメニューから目を上げ、俊哉を見つめる。
俊哉はテーブルの一点をじっと見つめている。
「は?」
琴美は訳が分からない。
俊哉は何の話をしてるんだろう。
「だ、誰の子の話?」
俊哉は俯いたまま話す。
「俺の子供だ。
……ごめん。一度、会社の後輩と寝た。
そうしたら…子供が出来たって言われた。」
メニューを待つ手が微かに震える。
「……うそ、でしょ?」
俊哉は、首を横に振り、ため息を一つ吐いた。
「嘘じゃない…。エコー写真も見せてもらった。」
唖然とする琴美に机につきそうなほど深く俊哉は頭を下げた。
「別れてほしい。本当に悪かった。
だけど、ちゃんと責任を取って、子供の父親になりたい。ずっと家庭を持つのが夢だったんだ。」
琴美は、俊哉の頭を見つめた。
(家庭を持つって誰とでもいいの?私だって家庭を持つのが夢だったよ。俊哉となら、それができるって思ってた。なのに、浮気して子供まで作るなんて酷い…最低。本当に好きだったのに。好きなのは私だけだったの?もう三年も付き合って、そろそろ結婚かもなんて考えてた私ってなんて馬鹿なんだろう。)
琴美の中には色んな感情が渦巻くが、何一つ言葉として出てこない。…琴美は自分の幼い頃を思い出していた。
琴美は、母子家庭で育った。琴美が小学校低学年の頃、父は交通事故で亡くなった。母は愛情たっぷり育ててくれたが、琴美と弟二人を一人で育てるのは本当に大変だったと思う。その母の苦労を見ているだけに、生まれてくる子から父親を取り上げるような選択が琴美に出来るはずもなかった。
琴美は、言いたいことを全て飲み込み、言った。
「うん…分かった。
…今までありがとう。奥さんとお子さんを大切にね。」
俊哉はバッと顔を上げて、琴美を見つめた。
微笑む琴美を見て、俊哉は唇を噛み締めた。
しかし、琴美への未練を断ち切るように頭を振り、席を立った。
「こちらこそ今までありがとう。本当にごめん。
………元気で。」
「うん…。俊哉も。」
こうして二人の恋は終わった。
◆ ◇ ◆
「あ゛ー!!
なんで、一発で子供が出来るのよぉおー!!」
琴美は、BARのカウンターで何杯目かわからないカクテルを流し込んだ。
「琴美ちゃん、今日はそろそろやめたら?」
マスターが話しかけてくれる。しかし、琴美はマスターを睨みつけて言う。
「今日くらい飲ませてください!!三年ですよ!
三年も付き合って、浮気されて、挙げ句の果てに子供まで作って…。」
言っていて、また視界が滲んでくる。
しかし、琴美は俊哉を堂々とは責められなかった。
仕事にかまけて、デートは短時間で
月に一回程度。デートよりも休みの日は寝て体力を回復したかったし、連絡もいつも俊哉からもらっていた。セックスなんていつしたか思い出せないほどだ。付き合ってはいたものの、琴美は俊哉の優しさに甘えて、自分から歩み寄ることをしなかった。
(一番馬鹿なのは、私だ。)
言葉に出したら負けたような気がするから言わないが、さっきから何度考えてもこの結論に辿り着く。
「ねぇ、琴美ちゃん。終電なくなるわよ?」
マスターにそう言われて、時計を見る。
確かにそろそろ出ないとまずい時間だ。琴美はフラフラと立ち上がり、お会計を済ませた。心配するマスターに「大丈夫です」と精一杯の強がりを言って、店を出る。
駅に向かって歩くが足取りが重い。その時、ドンっと若いカップルにぶつかる。琴美はバランスを崩して、尻餅をついたが、そのカップルは気にかけることもなく、去ってしまう。
尻餅をついた拍子に足を挫いたらしく、歩くと鈍痛が走る。
「…っ!本当なんなの、今日は。」
琴美は道の端でポロっと一つ涙を流した。
しかし、誰も気づいてくれる人はいなかった。
足を挫いた琴美は、ゆっくりゆっくり駅に向かった。駅に着いた時にはもう終電がなくなっていた。タクシーには長蛇の列だ。
その時、賑やかな声がして、琴美は振り返った。
「あ…さっきの…。」
そこには楽しそうに酔っ払ったおじさんとハグをする、金髪アフロ鼻眼鏡のあの人がいた。
おじさんは、その人に抱きつき、楽しそうに何度も背中をバシバシ叩きながら、ハグしていた。おじさんは「ありがとなー!」とその人に言い残し、歩き去った。
琴美は何故だかその人から目が離せなかった。
すると、その人が琴美を見た。口角が微かに上がり、琴美に手招きをする。琴美はまさか自分が呼ばれているとは思わず周りを確認するが、琴美以外に彼を見ている人も足を止めている人もいない。
琴美が自分を指差すと、彼はうんうんと大きく頷き、再び手招きをした。
普段なら琴美もこんな怪しそうな人に近寄らないが、今日は違った。唯一この人だけが自分のことを見てくれている気がした。
琴美はゆっくり彼に近付いた。琴美が近くまで来ると、彼は腕を大きく広げた。琴美は止まった。遠くからじゃ分からなかったが、彼はかなり男性らしい身体つきをしていた。
しっかりと鍛えていると思われる身体に、長い足。腕はがっしりとして逞しい。唯一しっかり見える唇はどこかセクシーだった。…金髪アフロ鼻眼鏡なのに。
彼は近くまで来て固まった琴美に首を傾げてみせると、早くおいで、とばかりに腕をより広く広げた。
琴美は、吸い込まれるように彼の腕の中におさまった。琴美が彼の胸に擦り寄ったのを、確認して彼は腕の中に琴美を閉じ込めた。
…周りの雑音が消えたようだった。
この腕の中にいれば安心で、もう何も怖くないんだと思えた。琴美は、自ら彼の背中に腕を伸ばした。
ここ二週間は特に忙しかった。納期前の繁忙期というだけでも忙しいのに、先輩が足を骨折し出勤できなくなったのでその仕事を引き受け、後輩に泣きつかれて別プロジェクトの仕事も手伝った。
それ以前も琴美は何かと忙しく、ここ一年で彼氏の俊哉と二人でゆっくり過ごしたのは数えるほどしかない。流石に琴美も俊哉に悪いとは思っていたが、仕事は好きだし、大切だ。俊哉はそんな琴美のことを理解してくれているようで、「俺は大丈夫だから。無理しないでね。」と言ってくれている。
そんな琴美も今日だけは必死に仕事を片付け、奇跡的に定時ちょっと過ぎに会社を出ることが出来た。今日は琴美と俊哉が付き合って三年の記念日だった。
もう琴美も二十六歳になる。少し早いけど、三年も付き合ってるし、もしかしたら結婚とかそう言う話があるかも…なんて期待していた。仕事は好きだが、やっぱり結婚もしたいし、子供も欲しい。優しい俊哉となら温かい家庭が築けるだろうと、琴美は考えていた。
俊哉と約束している大きな駅に着く。俊哉とデートする時は大抵のこの駅の周辺だ。乗り換えの人も多いこの駅は、帰宅する人でいっぱいだった。人の間をすり抜け、何とか駅を出る。
「ふぅ…。待ち合わせの場所は…っと。」
琴美はスマホで待ち合わせのお店を確認する。ついでに俊哉からメッセージが来てないか確認するが、連絡は来ていなかった。マメな俊哉は、いつもなら逐一連絡をくれる。
「今日は遅れるのかな?珍しい…。」
琴美はぽそっと呟き、お店に向かおうとスマホから顔を上げた。その時、目の端に金髪のアフロが目に入った。
「…なにあれ。」
思わず琴美はそっちを見遣る。
そこには『Free Hugs』と描いたプラカードを掲げたいかにも変な人がいた。パーティグッズであろう金髪アフロを被り、鼻眼鏡をかけている。全く素顔が分からないが、身長は高かった。
琴美はフリーハグを実際にやってる人なんて初めて見た。しかも、あんな変な格好して。琴美はもちろんハグなんてしに行かないが、派手だし、ついつい見てしまった。
すると、その人がこっちを向き、一瞬目が合ったような気がした。…アフロに鼻眼鏡、変な顔。琴美はぷっと吹き出すと、その人に少し微笑み、歩き出した。その人から元気を貰った気がして、足取がほんの少し軽くなった。
駅から五分ほど歩き、待ち合わせのお店に到着した。店に入ると、すでに俊哉は到着していた。琴美は、俊哉の向かい側に腰を下ろす。
「ごめんね!もう来てたんだ。メッセージないから、今日はまだ来てないのかと思ってたよ。」
「うん。」
俊哉は、短く答えるだけだ。
琴美は、俊哉の顔を覗き込んで、尋ねた。
「…俊哉?どうしたの?なんか…元気ないね。」
俊哉は、答えない。
机の上に置いた拳は強く握りしめられている。
「俊哉…何か言ってくれなきゃ分かんないよ。
…それとも少し何か飲んでから話す?」
そう言って琴美がメニューを開き、何を飲もうか考えていると、俊哉は意を決したように口を開いた。
「子供ができた。」
琴美は思わずメニューから目を上げ、俊哉を見つめる。
俊哉はテーブルの一点をじっと見つめている。
「は?」
琴美は訳が分からない。
俊哉は何の話をしてるんだろう。
「だ、誰の子の話?」
俊哉は俯いたまま話す。
「俺の子供だ。
……ごめん。一度、会社の後輩と寝た。
そうしたら…子供が出来たって言われた。」
メニューを待つ手が微かに震える。
「……うそ、でしょ?」
俊哉は、首を横に振り、ため息を一つ吐いた。
「嘘じゃない…。エコー写真も見せてもらった。」
唖然とする琴美に机につきそうなほど深く俊哉は頭を下げた。
「別れてほしい。本当に悪かった。
だけど、ちゃんと責任を取って、子供の父親になりたい。ずっと家庭を持つのが夢だったんだ。」
琴美は、俊哉の頭を見つめた。
(家庭を持つって誰とでもいいの?私だって家庭を持つのが夢だったよ。俊哉となら、それができるって思ってた。なのに、浮気して子供まで作るなんて酷い…最低。本当に好きだったのに。好きなのは私だけだったの?もう三年も付き合って、そろそろ結婚かもなんて考えてた私ってなんて馬鹿なんだろう。)
琴美の中には色んな感情が渦巻くが、何一つ言葉として出てこない。…琴美は自分の幼い頃を思い出していた。
琴美は、母子家庭で育った。琴美が小学校低学年の頃、父は交通事故で亡くなった。母は愛情たっぷり育ててくれたが、琴美と弟二人を一人で育てるのは本当に大変だったと思う。その母の苦労を見ているだけに、生まれてくる子から父親を取り上げるような選択が琴美に出来るはずもなかった。
琴美は、言いたいことを全て飲み込み、言った。
「うん…分かった。
…今までありがとう。奥さんとお子さんを大切にね。」
俊哉はバッと顔を上げて、琴美を見つめた。
微笑む琴美を見て、俊哉は唇を噛み締めた。
しかし、琴美への未練を断ち切るように頭を振り、席を立った。
「こちらこそ今までありがとう。本当にごめん。
………元気で。」
「うん…。俊哉も。」
こうして二人の恋は終わった。
◆ ◇ ◆
「あ゛ー!!
なんで、一発で子供が出来るのよぉおー!!」
琴美は、BARのカウンターで何杯目かわからないカクテルを流し込んだ。
「琴美ちゃん、今日はそろそろやめたら?」
マスターが話しかけてくれる。しかし、琴美はマスターを睨みつけて言う。
「今日くらい飲ませてください!!三年ですよ!
三年も付き合って、浮気されて、挙げ句の果てに子供まで作って…。」
言っていて、また視界が滲んでくる。
しかし、琴美は俊哉を堂々とは責められなかった。
仕事にかまけて、デートは短時間で
月に一回程度。デートよりも休みの日は寝て体力を回復したかったし、連絡もいつも俊哉からもらっていた。セックスなんていつしたか思い出せないほどだ。付き合ってはいたものの、琴美は俊哉の優しさに甘えて、自分から歩み寄ることをしなかった。
(一番馬鹿なのは、私だ。)
言葉に出したら負けたような気がするから言わないが、さっきから何度考えてもこの結論に辿り着く。
「ねぇ、琴美ちゃん。終電なくなるわよ?」
マスターにそう言われて、時計を見る。
確かにそろそろ出ないとまずい時間だ。琴美はフラフラと立ち上がり、お会計を済ませた。心配するマスターに「大丈夫です」と精一杯の強がりを言って、店を出る。
駅に向かって歩くが足取りが重い。その時、ドンっと若いカップルにぶつかる。琴美はバランスを崩して、尻餅をついたが、そのカップルは気にかけることもなく、去ってしまう。
尻餅をついた拍子に足を挫いたらしく、歩くと鈍痛が走る。
「…っ!本当なんなの、今日は。」
琴美は道の端でポロっと一つ涙を流した。
しかし、誰も気づいてくれる人はいなかった。
足を挫いた琴美は、ゆっくりゆっくり駅に向かった。駅に着いた時にはもう終電がなくなっていた。タクシーには長蛇の列だ。
その時、賑やかな声がして、琴美は振り返った。
「あ…さっきの…。」
そこには楽しそうに酔っ払ったおじさんとハグをする、金髪アフロ鼻眼鏡のあの人がいた。
おじさんは、その人に抱きつき、楽しそうに何度も背中をバシバシ叩きながら、ハグしていた。おじさんは「ありがとなー!」とその人に言い残し、歩き去った。
琴美は何故だかその人から目が離せなかった。
すると、その人が琴美を見た。口角が微かに上がり、琴美に手招きをする。琴美はまさか自分が呼ばれているとは思わず周りを確認するが、琴美以外に彼を見ている人も足を止めている人もいない。
琴美が自分を指差すと、彼はうんうんと大きく頷き、再び手招きをした。
普段なら琴美もこんな怪しそうな人に近寄らないが、今日は違った。唯一この人だけが自分のことを見てくれている気がした。
琴美はゆっくり彼に近付いた。琴美が近くまで来ると、彼は腕を大きく広げた。琴美は止まった。遠くからじゃ分からなかったが、彼はかなり男性らしい身体つきをしていた。
しっかりと鍛えていると思われる身体に、長い足。腕はがっしりとして逞しい。唯一しっかり見える唇はどこかセクシーだった。…金髪アフロ鼻眼鏡なのに。
彼は近くまで来て固まった琴美に首を傾げてみせると、早くおいで、とばかりに腕をより広く広げた。
琴美は、吸い込まれるように彼の腕の中におさまった。琴美が彼の胸に擦り寄ったのを、確認して彼は腕の中に琴美を閉じ込めた。
…周りの雑音が消えたようだった。
この腕の中にいれば安心で、もう何も怖くないんだと思えた。琴美は、自ら彼の背中に腕を伸ばした。
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