3 / 4
ホテルに行こう
しおりを挟む
次の登山を楽しみにしていた正一と奈々だったが、あいにく天候が思わしくなく、安全を考えて登山は中止し、ショッピングモールでデートをすることになった。
駅前で待ち合わせた二人は軽いハグで再会を喜んだ。
バスを降りて入口に向かうと、特設ブースが開いていた。
今日はいくつかのサークルが自主映画の公開をしているらしく、二人でのぞいてみることにした。
「あー、よかったね」
「うんそうだねなかなかいいんじゃないかな」
正直、内容は面白いと思えなかったが、熱意と努力はとてもよく伝わった。
「ライター、ゲットだぜ!」
プレイコーナーのクレーンゲームでなぜか奈々はライターをコレクションしていた。アウトドアではよく使うから、らしい。
そして小腹がすいた二人はフードコートでのんびりと軽食をとっていた。
「ああ、そういえばさ」
正一はふと思ったことを話す。
「ん、どうしたの?」
「今日は裸で遊べなくて残念だったね」
奈々は一瞬目を丸くして、それから正一の意図を探ろうとすると彼が微かにニヤリとしているのに気づいた。
「うん、それは由々しきことだけど、できなくはないね」
さらに正一に顔を寄せていく。
「それじゃ、ホテルにでも行こうか」
「え、いや、それは……」
だが幸いにも正一はすぐに仕返しをされたことに気づき
「コホン……悪くない提案だね」
とすまして答えるのだった。
その様子がおかしくて奈々は笑い出し、正一もつられて笑うのだった。
そのあと二人はショッピングモールの片隅のアウトドアショップを訪れた。
「そろそろ冬用のジャケット新調しようかな。雨の日も対応したいけどやっぱり難しいなあ。ああ、久々にキャンプも行きたいな」
正一は次々と興味が移り変わる奈々を微笑ましく見つめながら、自身も物色に耽っていく。
「そうだなあ、次はデイキャンプなんてどうかな」
「ほんと?キャンプグッズ買っちゃうよ!」
「二人で一緒に選ぼうな」
正一は、今度こそこんな幸せな日々が終わらないように、と願いながら二人の時間を楽しんでいた。
駅前で待ち合わせた二人は軽いハグで再会を喜んだ。
バスを降りて入口に向かうと、特設ブースが開いていた。
今日はいくつかのサークルが自主映画の公開をしているらしく、二人でのぞいてみることにした。
「あー、よかったね」
「うんそうだねなかなかいいんじゃないかな」
正直、内容は面白いと思えなかったが、熱意と努力はとてもよく伝わった。
「ライター、ゲットだぜ!」
プレイコーナーのクレーンゲームでなぜか奈々はライターをコレクションしていた。アウトドアではよく使うから、らしい。
そして小腹がすいた二人はフードコートでのんびりと軽食をとっていた。
「ああ、そういえばさ」
正一はふと思ったことを話す。
「ん、どうしたの?」
「今日は裸で遊べなくて残念だったね」
奈々は一瞬目を丸くして、それから正一の意図を探ろうとすると彼が微かにニヤリとしているのに気づいた。
「うん、それは由々しきことだけど、できなくはないね」
さらに正一に顔を寄せていく。
「それじゃ、ホテルにでも行こうか」
「え、いや、それは……」
だが幸いにも正一はすぐに仕返しをされたことに気づき
「コホン……悪くない提案だね」
とすまして答えるのだった。
その様子がおかしくて奈々は笑い出し、正一もつられて笑うのだった。
そのあと二人はショッピングモールの片隅のアウトドアショップを訪れた。
「そろそろ冬用のジャケット新調しようかな。雨の日も対応したいけどやっぱり難しいなあ。ああ、久々にキャンプも行きたいな」
正一は次々と興味が移り変わる奈々を微笑ましく見つめながら、自身も物色に耽っていく。
「そうだなあ、次はデイキャンプなんてどうかな」
「ほんと?キャンプグッズ買っちゃうよ!」
「二人で一緒に選ぼうな」
正一は、今度こそこんな幸せな日々が終わらないように、と願いながら二人の時間を楽しんでいた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
好きな人がいるならちゃんと言ってよ
しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
あなたの虜
樺純
恋愛
「彼女が愛すべき人に気づいたその瞬間… 涙のカウントダウンがはじまる。」人気アイドルのマネージャーを務める30代独身のミラは仕事一筋で今まで頑張ってきた。しかし、結婚適齢期となり恋人がいない事を揶揄われ結婚を意識するようになる。そんな時、偶然見つけたBAR「Heaven」ママからミラは惚れ薬の入った角砂糖をプレゼントされる。ミラは半信半疑のままその角砂糖を受け取るもその存在をすっかり忘れカバンの中に入れたまま、次の日出勤する。ひょんな事からミラのカバンの中にあったはずの惚れ薬入り角砂糖を飲んでしまったアイドルのメンバー達。マネージャーとしてなんて事をしてしまったんだと後悔するミラ。しかし、それをきっかけにミラの恋が大きく動き出す。
赤髪騎士と同僚侍女のほのぼの婚約話(番外編あり)
しろねこ。
恋愛
赤髪の騎士ルドは久々の休日に母孝行として実家を訪れていた。
良い年頃なのに浮いた話だし一つ持ってこない息子に母は心配が止まらない。
人当たりも良く、ルックスも良く、給料も悪くないはずなのに、えっ?何で彼女出来ないわけ?
時として母心は息子を追い詰めるものなのは、どの世でも変わらない。
ルドの想い人は主君の屋敷で一緒に働いているお喋り侍女。
気が強く、お話大好き、時には乱暴な一面すら好ましく思う程惚れている。
一緒にいる時間が長いと好意も生まれやすいよね、というところからの職場内恋愛のお話です。
他作品で出ているサブキャラのお話。
こんな関係性があったのね、くらいのゆるい気持ちでお読み下さい。
このお話だけでも読めますが、他の作品も読むともっと楽しいかも(*´ω`*)?
完全自己満、ハピエン、ご都合主義の作者による作品です。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿してます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる