聖女かぐや姫

壬玄風

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「かぐや。お前には愛想が尽きた。故郷へ帰るが良い」
大納言大伴御行は苦労に苦労を重ねかぐや姫と結ばれましたが、すぐに飽きてしまいました。龍首の珠を手に入れて燃え尽きたのか、はたまたかぐやが美人過ぎたのが良くなかったのでしょうか。あまりにも派手に浮気しまくるのでさすがにかぐやも諫めざるを得なかったのですが、なんと逆切れする始末です。
「私が故郷に帰りますと結界が消失してしまいますが、よろしいのですか?」
「何を言う、地球を侵略する宇宙人などいるのならとっくに侵略されておるわ」
「そうですか……承知いたしました」
こうしてかぐやは月へ帰りました。
そしてこの時代には結界と呼ばれていた大気圏が消滅し地球上の生命体が絶滅しましたとさ。
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