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第二章 猫カフェ編

黒い調味料!?

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「う~ん……ないなぁ」
『ん、臭い葉っぱ、ない』

 僕とルリは森の探索に再び来ていた。

 だって……どうしても黒いコーラが諦めきれなくって。

 今度はたくさんの香草などを使って、コーラを作ってるのに挑戦しようかなと。
 だけど。素材が全部集まるかなぁ……う~ん。
 いっそ、【コーラの実】とか【調味料キノコ】コーラ味があればなぁ。

 ———ん!? 色々な香草を探すより、その方が確率が高そうだぞ!

「ねぇルリ、匂いの強い葉っぱじゃなくて、塩の実とか醤油の実とかの木の実シリーズあるでしょ? あれの新しい品種を探そ? あと調味料キノコも!」
『臭い葉っぱは、もう終わり?』
「うん。これだけ探してないからね……今日は諦める」
『わかた。ルリ、木の実、空飛びながら、上の方探す』

 ルリはそう言うと、ドラゴンの姿に変身し空高くにフワリと舞い上がった。

 上の方を探してくれるのは有り難い。木の実シリーズは大きな木になっている事が多くて高い所に実っていたりするから。
 よーし、じゃあ僕は下にあるキノコシリーズで探そうかな。

 下を見ながらキョロキョロと歩いていると、甘ーい香りがしてきた。
 これってこの香りは……!!
 
 僕は香りがする方に向かって走っていく。

 知っている香りと同じ……もし予想が当たっていたら!

 香りがより強いところに辿り着くと、そこには真っ黒なキノコが沢山生えていた。

 ———これって!?

 急いでキノコを鑑定する。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【お菓子キノコ】

 チョコレート味


 調味料キノコの派生。
 そのまま食べると、チョコレートの味
 乾燥して細かく粉砕すればチョコレートフレーバーが出来る。
 このキノコはドロッと溶けるので、溶けた後好きな形に固めて形成することも可能。
 おすすめ料理はチョコレートフォンデュ

 食べると一時的に攻撃力が20%上昇する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よっし! やっぱり当たり! チョコレートだ」

 コーラ味のキノコではなかったけれど、チョコレート味のキノコを見つける事ができた。
 前世でも大好きな味だったんだよね。
 だけれど、いっぱい食べることは叶わなくて、小指の爪くらいの大きさのチョコレートしか食べた事がない。

 このキノコを一口で食べて良いかな?

 僕は収穫したキノコを丸ごと口に入れた。

「んもぐっ!?」

 おおおおおおっ、美味しいー! 甘いのに濃厚なコクがあって、チョコレートってこんなにも美味しかったんだ。

『ん? ヒイロ、良い匂い』
「ルリ!』

 チョコレートにうっとりしているとルリが空から降りてきた。
 その手には木の実を握って。

「ルリ、その手に持ってるのって?」
『ん。新しい木の実、ヒイロ黒いの探してたから……これ黒い』

 ルリはそう言いながら木の実を真っ二つに割った。
 中から黒い物体いが姿を表す。

「え……この香りは」
『ん? ヒイロ知ってる? これ苦い』

 中の液体を見ながら、ルリが顔を顰める。どうやら味見をしたみたい。 
 その時に美味しくないと思ったみたいなんだけれど、僕がく黒に執着していたから持ってきてくれたみたい。

 この香りはほぼ間違ってないと思うんだけれど、一応鑑定!

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【コーヒーの実】


 この原液とお湯を三対一の割りあいで混ぜ合わせれば、美味しいコーヒーが完成する。
 朝飲むと身体強化が20%上昇する。
 昼飲むと魔力数値が20%上昇する。
 夜飲むと攻撃力が20%上昇する。

 味は苦いがクセになる味。砂糖とミルクとの相性も抜群


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 
 やっぱり! これば前世で見たコーヒー! しかも飲む時間によって、得られる効果が違うんだ。
 お父さんはブラック、お母さんはミルクたっぷりで飲んでいたのを思い出す。二人ともコーヒーにチョコレートが合うと言っていたもんね。
 
 偶然なんだけれど、黒い別のものを見つけてしまった。




 ★★★


 来週には2巻が発売します。現状めっちゃドキドキしています。
 挿絵が良すぎるので、早く見ていただきたい大福金です。
 サイン本プレゼント企画の告知もX(ツイッター)にて近々しますので、是非是非お楽しみです♪

                                         
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