76 / 315
おまけのSS
お餅つき♪♪
しおりを挟む
今日は【天使の楽園】での大収穫祭だ。
黄金色に輝く稲穂をみんなで器用に刈り取っていく。
『野郎ども! この調子ジャイ♪』
『一気に刈り取るコブ♪』
『『『『『ジャイ♪ジャイ♪ジャイコブー!!』』』』』
ハクとロウがジャイコブウルフ達を鼓舞する。
「俺たちも負けてらんねーぞ! ジャイコブたちより多く刈ってやるぜ!」
そんなジャイコブたちを見たアレクが、獣人の仲間たちを煽る。
ジャイコブと獣人族が我先にと、競争するように稲を刈り取っていく。
「ははっ。ジャイコブウルフVS獣人族になってるじゃん」
「まぁ。皆が楽しそうで良い。せっかくもち米を大量に収穫したんじゃ! この後は餅つきに決まりじゃな」
パールは刈り取られていく稲穂を、目を細めて見ながら楽しそうに言った。
もちつき? 初めて聞く言葉だな?
「もちつきってなんだ?」
「んん? 餅つきとはの? その名のとうり餅を搗くんじゃよ。まぁやってみれば分かる」
パールはフンフフ~ン♪っと鼻歌混じりに「ではワシは準備してくるのじゃ。さぁて忙しくなるのじゃ」っと言って二号と森に向かって歩いて行った。
「何をするんだ?」
このもち米もパールが「港町ニューバウンに倭の国産新商品が入荷したらしいから、買いに行ってくるのじゃー!」っと二号をつれて嵐のように飛んで行き、爆買いしてきた中のひとつ。
なんでそんな情報網をもってるんだパール。俺はそっちも気になるぞ?
その時に買ったもち米を植えて、今収穫となったわけなのだが。
なんて一人で考え事をしていたら、パールと二号が森から戻ってきた。
そして何もない広場にドカドカっと鉱石と丸太をアイテムボックスから出していく。
何をする気なんだ? 餅つきってのは一体何をするんだ?
「ティーゴよ! そんな所でぼさっと突っ立っておらんと、こっちに来て手伝うのじゃ」
ボーッと見ていたら、パールから早く来いと呼ばれ走って行く。
「何を手伝ったら良いんだ?」
『それはだな? この木で斧のようなこんな形を作ってくれ』
二号が既に完成した物を俺に見せてくれた。
大きなトンカチのような……斧のようなでも先は鋭利に尖ってないし。
『不思議か? これは杵と言って、これで蒸したもち米を叩いていくんだよ。すると柔らかくって滑らかな美しい餅が出来上がるんだ』
俺があまりにも不思議そうに見ていたからか、二号がクスリと笑いながら説明してくれた。
なるほどな。俺はその杵というものを作れば良いんだな。
『おおっ! オーちゃんも手伝いに来てくれたか。オーちゃんは俺と一緒に鉱石をこの形に錬金してくれないか?』
俺が見よう見まねで杵とやらを作っていると、オーちゃんがやってきて二号が嬉しそうに説明している。あの二人は物作りが大好きコンビだから気が合うんだろうな。まぁ二人と呼んでいいものなのか。……微妙だが。
ある程度の準備が終わると。
『主~? 何をしているのだ? 祭りか?』
『これは餅つきだな? 俺つくの得意なんだぜ?』
『餅つき? それはなんなの? ティアは気になるの』
海に遊びに行っていた、銀太とスバルそれにティアが帰ってきた。
さすがスバルだな。餅つきをした事があるのか。
ティアと銀太は興味津々とばかりに、餅つきの道具を眺めている。
そんな俺たちの所にドタドタと
『ティーゴしゃま。もち米が蒸せたでキュ♪』
キューとキュウタが蒸し上がったばかりのもち米を運んできた。
辺りがなんとも言えない、米の甘い香りに包まれる。
「よし! それをこの臼の中に入れるのじゃ」
パールが出来上がったばかりの臼を指差す。
臼ってのは変わった形をしていて、真ん中が球状に穴が開いている。
その穴にもち米を投入した。
「ではティーゴよ見ておれ?」
『じゃあ、つき手はあっしにさせてくれ!』
一号が自分で作った杵を肩に引っさげて臼の前に立つ。パールは臼の前でしゃがみ込んだ。
何が始まるんだ? なんだかワクワクするな。
『よいしょ!』
「ほいさっ」
『こらしょ!』
「ほれっ!」
ペッタン♪ ペッタン♪
一号が軽快なリズムでもち米を杵で叩くと、パールがさっともち米を上手く回す。
これを何回も繰り返していく内にもち米の粘りが増していく。
米粒がなくなり一つの塊となっていく。
「こんな感じじゃ! どうれ味見じゃ」
丸く艶々に輝いた餅をパールがつまんで口に入れる。
「旨いのう。やはり餅はつきたてに限る! 餅は色んなタレも合うからのう」
その姿を見て皆が唾をゴクリっと飲み込む。
『主! ずるいぜっ俺はしょーゆ焼きが良い! きなこも食べたい!』
スバルが羽をバタバタとばたつかせて俺も食べさせろとパールの周りを飛ぶ。
「まぁ慌てんでも今から餅つき祭りじゃ! 杵も臼もいっぱい作ったからのみんな自分で作った餅を食うのじゃ!」
それを聞いたスバルが我先にと人化して杵を持ってスタンバイする。
二号とパールの餅つきを見ていたみんなも、あちこちで餅つきが始まった。
「よっし俺だって負けないんだからな」
俺も杵を持ち、ペッタンペッタンともち米を叩いた。
やってみるとこれが意外に楽しい。
「よいしょっ!」
「ほいっ」
「よいしょっ」
「ほれっ」
ペッタン♪ ペッタン♪
「ティーゴよ? 初めてにしてはなかなか良い手つきじゃ」
「そうか? なんか照れるぜ」
周りの皆も笑顔で楽しそうに餅つきしている。
ふふっ……楽しくする魔法みたいだ。
『ジャイ♪ ジャイ♪ ジャイコブ♪』
『ジャイジャイ♪ ジャイコブ♪』
あははっ!
ジャイコブたちは掛け声までそのリズムなのか。
踊りながら餅をついてるし……。
アイツらだけは別なことをしているみたいだな。
「さぁいっぱい餅を食べるぞー!」
あちこちで好きなように餅をつき、楽しく食べる。
気がついたらみんな酒を酌み交わし飲んでいる。
餅には米で出来た辛口の酒が一番合うと、パールがみんなに勧めていた。
「ったく。パールってばもう酔っ払ってるじゃん」
あれ? 創造神様や女神様まで餅つきしてないか?
『お餅ってぇ初めて食べたけど美味し~♡♡』
『こりゃヘスティアよ! 食べてばかりおらんとお主も手伝わんか!』
『だってぇ~創造神様楽しそうにお餅つきしてるからぁ』
『ぐぬっ……』
あははっ。いつのまに?
誰かが餅を奉納したのかな? その勢いで出てきたな。
まぁ楽しそうで良いけど。
今日も遅くまで祭りが続きそうだ。
★★★
新年明けましておめでとうございます。
今年もティーゴたちをよろしくお願いします。
このお話は、昨日更新して消えてしまったお話を、再度書いたのですが、全く違う内容になってしまいました。どうしても【お餅つき】のお話がお正月に書きたかったので、諦めの悪い作者は再び挑戦しました。
消えたお話も好きだったのですが、これはこれで良いかなと気に入っています。
お正月のお話として楽しんでいただけたらと。
2023年もお人好し底辺テイマーをよろしくお願いします。
大福金
黄金色に輝く稲穂をみんなで器用に刈り取っていく。
『野郎ども! この調子ジャイ♪』
『一気に刈り取るコブ♪』
『『『『『ジャイ♪ジャイ♪ジャイコブー!!』』』』』
ハクとロウがジャイコブウルフ達を鼓舞する。
「俺たちも負けてらんねーぞ! ジャイコブたちより多く刈ってやるぜ!」
そんなジャイコブたちを見たアレクが、獣人の仲間たちを煽る。
ジャイコブと獣人族が我先にと、競争するように稲を刈り取っていく。
「ははっ。ジャイコブウルフVS獣人族になってるじゃん」
「まぁ。皆が楽しそうで良い。せっかくもち米を大量に収穫したんじゃ! この後は餅つきに決まりじゃな」
パールは刈り取られていく稲穂を、目を細めて見ながら楽しそうに言った。
もちつき? 初めて聞く言葉だな?
「もちつきってなんだ?」
「んん? 餅つきとはの? その名のとうり餅を搗くんじゃよ。まぁやってみれば分かる」
パールはフンフフ~ン♪っと鼻歌混じりに「ではワシは準備してくるのじゃ。さぁて忙しくなるのじゃ」っと言って二号と森に向かって歩いて行った。
「何をするんだ?」
このもち米もパールが「港町ニューバウンに倭の国産新商品が入荷したらしいから、買いに行ってくるのじゃー!」っと二号をつれて嵐のように飛んで行き、爆買いしてきた中のひとつ。
なんでそんな情報網をもってるんだパール。俺はそっちも気になるぞ?
その時に買ったもち米を植えて、今収穫となったわけなのだが。
なんて一人で考え事をしていたら、パールと二号が森から戻ってきた。
そして何もない広場にドカドカっと鉱石と丸太をアイテムボックスから出していく。
何をする気なんだ? 餅つきってのは一体何をするんだ?
「ティーゴよ! そんな所でぼさっと突っ立っておらんと、こっちに来て手伝うのじゃ」
ボーッと見ていたら、パールから早く来いと呼ばれ走って行く。
「何を手伝ったら良いんだ?」
『それはだな? この木で斧のようなこんな形を作ってくれ』
二号が既に完成した物を俺に見せてくれた。
大きなトンカチのような……斧のようなでも先は鋭利に尖ってないし。
『不思議か? これは杵と言って、これで蒸したもち米を叩いていくんだよ。すると柔らかくって滑らかな美しい餅が出来上がるんだ』
俺があまりにも不思議そうに見ていたからか、二号がクスリと笑いながら説明してくれた。
なるほどな。俺はその杵というものを作れば良いんだな。
『おおっ! オーちゃんも手伝いに来てくれたか。オーちゃんは俺と一緒に鉱石をこの形に錬金してくれないか?』
俺が見よう見まねで杵とやらを作っていると、オーちゃんがやってきて二号が嬉しそうに説明している。あの二人は物作りが大好きコンビだから気が合うんだろうな。まぁ二人と呼んでいいものなのか。……微妙だが。
ある程度の準備が終わると。
『主~? 何をしているのだ? 祭りか?』
『これは餅つきだな? 俺つくの得意なんだぜ?』
『餅つき? それはなんなの? ティアは気になるの』
海に遊びに行っていた、銀太とスバルそれにティアが帰ってきた。
さすがスバルだな。餅つきをした事があるのか。
ティアと銀太は興味津々とばかりに、餅つきの道具を眺めている。
そんな俺たちの所にドタドタと
『ティーゴしゃま。もち米が蒸せたでキュ♪』
キューとキュウタが蒸し上がったばかりのもち米を運んできた。
辺りがなんとも言えない、米の甘い香りに包まれる。
「よし! それをこの臼の中に入れるのじゃ」
パールが出来上がったばかりの臼を指差す。
臼ってのは変わった形をしていて、真ん中が球状に穴が開いている。
その穴にもち米を投入した。
「ではティーゴよ見ておれ?」
『じゃあ、つき手はあっしにさせてくれ!』
一号が自分で作った杵を肩に引っさげて臼の前に立つ。パールは臼の前でしゃがみ込んだ。
何が始まるんだ? なんだかワクワクするな。
『よいしょ!』
「ほいさっ」
『こらしょ!』
「ほれっ!」
ペッタン♪ ペッタン♪
一号が軽快なリズムでもち米を杵で叩くと、パールがさっともち米を上手く回す。
これを何回も繰り返していく内にもち米の粘りが増していく。
米粒がなくなり一つの塊となっていく。
「こんな感じじゃ! どうれ味見じゃ」
丸く艶々に輝いた餅をパールがつまんで口に入れる。
「旨いのう。やはり餅はつきたてに限る! 餅は色んなタレも合うからのう」
その姿を見て皆が唾をゴクリっと飲み込む。
『主! ずるいぜっ俺はしょーゆ焼きが良い! きなこも食べたい!』
スバルが羽をバタバタとばたつかせて俺も食べさせろとパールの周りを飛ぶ。
「まぁ慌てんでも今から餅つき祭りじゃ! 杵も臼もいっぱい作ったからのみんな自分で作った餅を食うのじゃ!」
それを聞いたスバルが我先にと人化して杵を持ってスタンバイする。
二号とパールの餅つきを見ていたみんなも、あちこちで餅つきが始まった。
「よっし俺だって負けないんだからな」
俺も杵を持ち、ペッタンペッタンともち米を叩いた。
やってみるとこれが意外に楽しい。
「よいしょっ!」
「ほいっ」
「よいしょっ」
「ほれっ」
ペッタン♪ ペッタン♪
「ティーゴよ? 初めてにしてはなかなか良い手つきじゃ」
「そうか? なんか照れるぜ」
周りの皆も笑顔で楽しそうに餅つきしている。
ふふっ……楽しくする魔法みたいだ。
『ジャイ♪ ジャイ♪ ジャイコブ♪』
『ジャイジャイ♪ ジャイコブ♪』
あははっ!
ジャイコブたちは掛け声までそのリズムなのか。
踊りながら餅をついてるし……。
アイツらだけは別なことをしているみたいだな。
「さぁいっぱい餅を食べるぞー!」
あちこちで好きなように餅をつき、楽しく食べる。
気がついたらみんな酒を酌み交わし飲んでいる。
餅には米で出来た辛口の酒が一番合うと、パールがみんなに勧めていた。
「ったく。パールってばもう酔っ払ってるじゃん」
あれ? 創造神様や女神様まで餅つきしてないか?
『お餅ってぇ初めて食べたけど美味し~♡♡』
『こりゃヘスティアよ! 食べてばかりおらんとお主も手伝わんか!』
『だってぇ~創造神様楽しそうにお餅つきしてるからぁ』
『ぐぬっ……』
あははっ。いつのまに?
誰かが餅を奉納したのかな? その勢いで出てきたな。
まぁ楽しそうで良いけど。
今日も遅くまで祭りが続きそうだ。
★★★
新年明けましておめでとうございます。
今年もティーゴたちをよろしくお願いします。
このお話は、昨日更新して消えてしまったお話を、再度書いたのですが、全く違う内容になってしまいました。どうしても【お餅つき】のお話がお正月に書きたかったので、諦めの悪い作者は再び挑戦しました。
消えたお話も好きだったのですが、これはこれで良いかなと気に入っています。
お正月のお話として楽しんでいただけたらと。
2023年もお人好し底辺テイマーをよろしくお願いします。
大福金
105
お気に入りに追加
8,196
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。